JPS5913462Y2 - 乳化燃料の製造装置 - Google Patents

乳化燃料の製造装置

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JPS5913462Y2
JPS5913462Y2 JP11740682U JP11740682U JPS5913462Y2 JP S5913462 Y2 JPS5913462 Y2 JP S5913462Y2 JP 11740682 U JP11740682 U JP 11740682U JP 11740682 U JP11740682 U JP 11740682U JP S5913462 Y2 JPS5913462 Y2 JP S5913462Y2
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JP
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water
fuel
pipe
fuel oil
combustor
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JP11740682U
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JPS58132325U (ja
Inventor
博之 井原
潔 高崎
Original Assignee
三菱石油株式会社
三菱重工業株式会社
株式会社平川鉄工所
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Publication date
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  • Feeding And Controlling Fuel (AREA)
  • Liquid Carbonaceous Fuels (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は燃焼器の燃焼改善にすぐれた効果を有する乳化
燃料の製造装置に関する。
従来より燃焼器から排出されるNOx、ばいじんおよび
煙を低減させるため乳化燃料を使用する装置がある。
該乳化燃料の製造に際しては、スクリュウ型タービン等
の回転子を用いたホモミキサ、高速で回転するロータの
間隙に混合しようとする両液体を通すコロイドミル、7
0〜350kg/cm2の高圧をかけて狭い間隙を通す
ことにより微粒化を計るホモジナイザ、あるいは超音波
式のミキサ等を用いるのが通常の装置である。
しかるに、これらの装置はかさばったり、あるいは水の
流量を制御する機構が複雑であるため高価格であった。
また、従来の乳化燃料を使用する装置は水の混合率が一
定である場合が多く、特に燃焼器の負荷が高い場合には
添加水分の絶対量も増加し、水の蒸発潜熱に多くのエネ
ルギが必要となるため、省エネルギに結びつけることが
困難であった。
上記の実情にかんがみ、本考案者らは種々検討した結果
、燃焼器につながる内径25〜300mmの燃料油配管
内の中央部に取り付けられ、該配管内径の1/25〜1
/300の孔口径を有し、燃焼器の負荷の減少に応じて
ノズルから噴射される水を遮断する機構を有する少なく
とも1個以上の水噴射用ノズルより燃料油の流れと同一
の方向に水を燃料油に対して10〜100kg/cm2
の差圧で噴射することのできる機構を有し、かつ該燃料
油配管が該水噴射用ノズル先端部より水が噴射される方
向に、該配管の内径の少なくとも3倍の直管部を有する
ことを特徴とする乳化燃料の製造装置を考案した。
さらに詳しくは燃焼器につながり、上述の柔性を満足す
る燃料油配管内に少なくとも1個以上の水噴射用ノズル
を取り付け、また従来の燃料油の配管内に取り付けるこ
とが困難な場合には、燃料油配管に上述の条件を満足す
るバイパスラインを設け、該バイパスラインの中に少な
くとも1個以上の水噴射用ノズルを取り付け、該水噴射
用ノズルには上述の条件を満足する口径の孔が空いてお
り、燃料油の流れと同一の方向に水を燃料油に対して1
0〜100 kg/cm2の差圧で噴射することにより
、安定して油中水滴型の乳化燃料を製造しながら燃焼器
へと供給することのできる装置に関する。
なお水の噴射圧力は上述の範囲内で変化させることをこ
ばむものではないが、通常は一定の圧力が適しており、
それは次の理由による。
燃焼器は通常高負荷時の燃焼に重点を置いて、この時の
燃焼が円滑にがっ効率良く進むように設計されており、
中負荷以下、特に20%程度以下の低負荷時には円滑な
燃焼が難かしくなるため、多くの過剰空気を必要とし、
これが供給されてもばいじん、煙の濃度が高くなり、炉
内のよごれが顕著になると言う欠点を有している。
しかるに、本考案による水噴射用ノズルを用いて、全負
荷(100%負荷)の際の燃料油に対して1重量%の水
分を一定の水圧で噴射混合するように設定しておくと、
燃焼器の負荷が変動して50%負荷、20%負荷、10
%負荷と減少して行くにつれ水の混合量が一定であるた
め、混合率(重量)ではそれぞれ2%、5%、10%と
変化して行くことになる。
さらに、燃焼器の負荷が減少して5%負荷になるような
場合には、予め水噴射用ノズルを複数個設けておき、そ
の内の一部の水噴射用ノズルを電磁弁等により閉鎖する
機構を備えておくことが有効である。
また乳化燃料は良く知られているよ・うに、燃焼に際し
て添加水分の急激な膨張により、噴霧油滴がミクロ爆発
を起こして微粒化され燃焼が改善されるとともに、一方
では、添加水分による水性ガス反応が起こり、遊離炭素
が燃焼して、ばいじんおよび煙濃度を低減させる長所を
有している。
すなわち本考案による乳化燃料の製造装置を用いれば、
上述のごとく燃焼器の低負荷時に適当量の水分を含有す
る乳化燃料が供給されることになるため、従来不可能で
あった低過剰空気燃焼が可能となり、同時に炉内のよご
れが軽減され、メンテナンスが容易となる。
また、高負荷時においては、水分の混合率が少ない(1
%)ため、水の蒸発潜熱によるエネルギロ又も少なく、
全体的に見て省エネルギに結びつけることができる。
さらに燃料油配管が燃焼器への燃料の加圧ポンプのサク
ション部に接続された配管である場合には、該加圧ポン
プによる攪拌効果が期待でき、より安定な乳化燃料を供
給することができる。
すなわち、燃焼器の負荷が低い時には、配管内の燃料の
流速が遅いため、滞溜時間が長く該乳化燃料の製造装置
から燃焼器までの配管内での水滴の分離が危ぐされるが
、燃料流量が少ないため、該加圧ポンプで数回に亙り循
環することになり、ポンプの回転部ならびにポンプの圧
力調整弁の部分でシアーを受は水滴の微粒化が促進し、
安定な乳化燃料が燃焼器に供給できることになる。
また、燃焼器の負荷が高い時には配管内の燃料の流速が
大きく、水滴の分離の恐れがないため、加圧ポンプでの
循環回数が少なくとも問題はない。
一方、また燃料油配管がバーナへの燃料供給管である場
合には、該乳化燃料の製造装置から燃焼器までの配管が
短かいため、滞溜時間も短かく水滴の分離の恐れはない
なお、本考案に用いる燃料油配管の口径については、細
すぎる場合、水中油滴型のエマルジョンとなり易く、ま
た太すぎる場合には水噴射用ノズルによる十分な乱流効
果が得られなくなるため、内径25〜3QQ mmが最
適であり、水噴射ノズルの孔の大きさについても、該配
管内径の1/25〜1/300のサイズが良く、二の範
囲以下の場合、乱流の強さが十分でなく、反対にこの範
囲以上の場合にも、水噴射用ノズルから噴射される中心
部の水の微粒化が悪く、細かい水滴の良く分散したエマ
ルジョンを得ることは難かしい。
また水の噴射圧力については、燃料油に対して10〜1
00 kg/cm2の範囲の差圧で噴射することが有効
であり、10kg/cm2以下では水滴の粒子が粗く、
また100 kg/cm2以上の圧力では水を加圧する
のに費用がかさむため経済的でない。
さらに、水噴射用ノズルがら噴射される水滴が燃料油配
管の内壁に衝突して合一しないために、燃料油配管は水
噴射用ノズル先端部より水が噴射される方向に該配管の
内径の少なくとも3倍が直管であることが必要である。
また水の噴射する方向は燃料油の流れと同一の方向が好
ましく、向流にすると氷中油滴型のエマルジョンになり
易く不適当である。
次に実施例をあげ本考案を具体的に説明するが、本考案
はその要旨を越えない限り以下の実施例に限定されるも
のではない。
実施例 1 第1図は従来の燃料油配管1にバイパスライン2を設け
、該バイパスライン2の中に第2図に示すような水噴射
用ノズル10を設けて燃料油F中に加圧された水Wが噴
射されるようにした乳化燃料の製造装置のフロー図であ
る。
該バイパスライン2の中で製造された油中水滴型の乳化
燃料Eは、バルブ9を経て燃料の加圧ポンプ4により加
圧され加熱器5で適温に加熱された後燃焼器6へと供給
され燃焼する。
第2図に示すような水噴射ノズルの燃料配管の口径、水
噴射ノズル孔の口径、直管部の長さなどを変化させて種
々検討した結果を表1、表2に示す。
表1には、水噴射ノズル付近の主要部分の寸法、燃料油
流量などの乳化燃料製造条件を、表2には、得られた乳
化燃料の性状を示す。
本実験結果より、水噴射ノズルの孔の大きさは、燃料配
管内径の1/300より小さいと、乱流の強さが十分で
なく氷粒径の細かい良質のエマルジョンにならない。
また、水噴射ノズル先端部から下流の直管部は、噴射さ
れた水滴が直接燃料油配管の内壁に衝突して合一して、
水粒子径の大きい不良のエマルジョンにならないように
、該燃料配管の内径の少なくとも3倍以上が直管である
ことが必要であることが判った。
次に定格15ton/hの炉筒煙管式ボイラの油圧噴霧
式バーナでの燃焼例を示す。
該ボイラは1゜5〜15 ton/ hの範囲の負荷で
運転が可能であり、この際C重油を94〜940 kg
/ hの速度で消費する。
該ボイラに接続した乳化燃料の製造装置の水噴射用ノズ
ルからは20 kg/Cm2の圧力で毎時9.4kgの
水が噴射されて乳化燃料をつくりながら燃焼が行なえる
第3図は排ガス中の02濃度および乳化燃料中の水分量
を示しており、C重油(×印、記号F)の場合、負荷率
10%で02濃度が7%であったが、水分(目印、記号
W)10重量%を含有する乳化燃料(・印、記号E)で
は、02濃度を3.4%迄下げて燃焼させることができ
、かつこの時のばいじんの濃度は0.2g/Nm”およ
び0.08g/Nm3であツタ。
また負荷率10%での熱効率はC重油の場合83%であ
り、乳化燃料の場合85%であった。
さらに表−3の1および表−3の2に以下の実施例およ
び比較例を示す。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の実施例を示すもので、第1図は従来の燃
料油配管にバイパスラインを設け、その中に第2図に示
すような1個の水噴射用ノズルを設けた乳化燃料の製造
装置のフロー図、第2図はバイパスラインに設けた水噴
射用ノズルの断面説明図で、燃料油の配管の内径りと直
管部の長さLの比率L/Dは3以上である。 第3図は本考案を実施した際の燃焼器からの排ガス中の
02濃度および乳化燃料中の水分量を示すものである。 1:従来の燃料油配管、2:バイパスライン、3:水供
給ライン、4:燃料の加圧ポンプ、5:加熱器、6:燃
焼器、W:水、E:乳化燃料、7:バルブ、8:バルブ
、9:バルブ、10:水噴射用ノズル、11:燃料供給
管、12:水遮断機構、F:燃料油。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 1.燃焼器につながる内径25〜3QQ mmの燃料油
    配管内の中央部に取り付けられ、該配管内径のl/25
    〜1/300の孔口径を有し燃焼器の負荷の減少に応じ
    てノズルから噴射される水をしゃ断する機構を有する少
    なくとも1個以上の水噴射用ノズルより燃料油の流れと
    同一の方向に水を燃料油に対して10〜100 kg/
    Cm2の差圧で噴射することのできる機構を有し、かつ
    該燃料油配管が該水噴射用ノズル先端部より水が噴射さ
    れる方向に該配管の内径の少なくとも3倍の直管部を有
    することを特徴とする乳化燃料の製造装置。 2、燃料油配管が燃焼器への燃料の加圧ポンプのサクシ
    ョン部に接続された配管であることを特徴とする実用新
    案登録請求の範囲第1項記載の乳化燃料の製造装置。 3、燃料油配管が燃焼器への燃料供給管であることを特
    徴とする実用新案登録請求の範囲第1項記載の乳化燃料
    の製造装置。 4、水噴射用ノズルの水供給側配管がボイラの給水ポン
    プの吐出側配管に接続されたことを特徴とする実用新案
    登録請求の範囲第1項または第2項または第3項記載の
    乳化燃料の製造装置。
JP11740682U 1982-08-03 1982-08-03 乳化燃料の製造装置 Expired JPS5913462Y2 (ja)

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JPS58132325U JPS58132325U (ja) 1983-09-06
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