JPS5913207Y2 - 上衣のみに変化しうる着物 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 着物を着用した場合、行動が非常に制約され、例えば自
動車、バイク等の運転は困難かつ危険であり、又徒歩で
外出する時でも目的場所においてのみ和装を要する場合
などは着物のままで出かけるのは非常に不便である。

この考案では、以上のような不便を取り除き簡易な下衣
を着用することにより洋装と同様の行動を可能とし、ま
た直ちに和装長着に戻し得る非常に便利な着物を提供し
たのである。

その構造等について述べると、前身頃４，４′、後身頃
３，３′、社５，５′よりなる長着１の左右両脇線９，
９′の下端をチャック式等により開放自在の構造とする
。

同時に裏社５．５′部分に結び紐８，８′を設け、また
前裏身頃・４にはポケット７を付設しておくと便利であ
る。

前身頃４，４′裾先内側は開放自在とし、雄釦１０゜１
０′を設け、後身頃３，３′裾先内側も開放自在とし雌
釦１４，１４’を有する持ち出し部６，６′を付設する
。

以上のような構造であるから長着１のままでいる時は、
前記脇線下端部分は開放せず前身頃裾先も例えば雄釦１
０，１０’に対置する雌釦１１，１１’を適宜数設けて
係合しておき、後身頃裾先も持ち出し部６．６′を中に
入れ込み雌釦１２，１２’と雄釦１３，１３’を対設し
係合しておけば、全く自然な長着としての外観を与える
ことができる。

次いで、上衣のみになる場合は、左右両脇線９，９′の
下端部を開放し、前後側身頃の裾先も開放しておき持出
し部も取り出しておく。

次に前身頃４，４′と後身頃３，３′をそれぞれ体の前
後より両肩部分に持ち上げ、前身頃の雄釦１０，１０’
と持ち出し部の雌釦１４，１４’をそれぞれ両肩上で係
合すれば、長着の下部裏身頃が難着２の表地となって現
われる。

さらに前身頃２社部分の裾先をそれぞれ内側に折り込む
ことにより長着の裸部分を表出させベスト風の難着２と
なり、全体として上衣のみに変化しうるものである。

従って着用者は外出する際、下に簡易なズボン式の下衣
１５を着用した上で長着１を着装し、角帯を結んでおけ
ば、後は自分−人で如何なる場所でも迅速簡便に和装長
着あるいは上衣と下衣の二部式和装着として利用しうる
ものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は、長着着用状態を示す見取図、第２図は、上衣
のみに変化した状態を示す見取図、第３図は、長着裏面
下部を示す平面図、第４図は、前身頃裾先内側を示す部
分図、第５図は、後身頃裾先内側を示す部分図。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 前身頃４，４′、後身頃３，３′、社５，５′よりなる
   長着１の左右両脇線９，９′の下端をチャック式等によ
   り開放自在の構造とし、前身頃裾先内側に雄釦１０，１
   ０’を設け、後身頃裾先内側には雌釦１４，１４’を有
   する持ち出し部６，６′を設け、前身頃４，４′と後身
   頃３，３′をそれぞれ左右両肩部分に持ち上げ雄釦１０
   ，１０’と雌釦１４，１４’とを係合することにより難
   着２を形成し上衣のみに変化しうる着物。