JPS5913082Y2 - プリンタ用インクリボンカセツト - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、ケースの外側に引出されたインクリボンの張
力を一定にしたプリンタ用インクリボンカセットに関す
る。

最近、ケース内に収納された１対のリボンスプールの外
周に無端状のインクリボンを長円形状に巻回してインク
リボンの環状束を形成し、その一方のリボンスプールの
外周より繰出されたインクリボンをケースの外側を通し
て前記環状束の外周へ供給するようにしたプリンタ用イ
ンクリボンカセットが考えられている。

ところで従来より考えられているこの種のインクリボン
カセットは、ケース内にリボンフィードローラを設け、
このフィードローラによってケースの外側のインクリボ
ンをケース内へ引き込み、インクリボンの環状束の外周
へ供給するようにしているが、上記リボンスプール外周
からのインクリボンの繰出しがスムーズに行なわれず、
このためインクリボンの、ケースの外側における張力が
増大し、切断しやすいという問題があった。

本考案はこのような事情にかんがみてなされたもので゛
、その目的とするところは、ケース内に収納された１対
のリボンスプールの外周に無端状のインクリボンを長円
形状に巻回してインクリボンの環状束を形成し、その一
方のリボンスプールの外周より繰出されたインクリボン
をケースの外側を通して前記環状束の外周へ供給するよ
うにしたプリンタにおいて、簡単な構成でインクリボン
の、ケースの外側における張力増大を抑制してインクリ
ボンの破断を防止することができ、組立、製作も容易に
行なえ、低コストなインクリボンカセットを提供するこ
とにある。

以下、本考案の一実施例を図面を参照して説明する。

図中１は２分割形成された一方のケースで、このケース
１は前面両端部が突出し、その各突出部の前面中央部に
は、それぞれリボン引出し口２ａ及びリボン引込み口２
ｂが形成されている。

さらに、ケース１前面の、引出し口２ａ及び引込み口２
ｂの各内側近傍位置に、それぞれリボンガイドアーム３
ａ、’３ｂが前方向へ向けて突設されている。

上記各ガイドアーム３ａ、３ｂは、先端外方に略Ｃ字形
の係止部４ａ、４ｂを有し、その各係止部４ａ、４ｂ丙
にインクリボン５を挿通させるようにしている。

また、ケース１の、引出し口２ａ側の内側面にはガイド
片６が突設されている。

ケース１の内部には、左右対称となる位置に１対のリボ
ンスプール７ａ、７ｂか回転自在に収納されている。

そして、ケース１内の、引込み口２ｂ側の側部にはリー
ルフィードローラ８が回転自在に収納されている。

このフィードローラ８は、インクリボンカセットをプリ
ンタに装填した状態でプリンタ側の駆動軸に係合し、一
定方向（矢印Ａ方向）へ回転駆動される。

また、上記フィードローラ８には、引込み口２ｂとは反
対側より押圧ローラ９が圧接し、この両ローラ８，９間
でインクリボン５を圧接挾持するようにしている。

上記押圧ローラ９は、フィードローラ８に対して離接す
る進退自在なスライド体１０に支持されており、このス
ライド体１０はスプリング１１によりフ、イードローラ
８方向へ偏倚されている。

図中１２は上記スライド体１０をガイドするケース１内
底面に突設されたガイド片である。

前記１対のリボンスプール７ａ、７ｂ間、及び引出し口
２ａ側の側部には、それぞれ円錐状のガイドローラ１３
．１４が回転自在に配設されている。

また、前記リールフィー トローラ８と引込み［Ｊ２ｂ
側のリボンスプール７ｂとは無端・ベルト１５を介して
回転連結されている。

前記インクリボン５は無端状のもので、１対のリボンス
プール７ａ、７１）の外周に長方形状に巻回され、イン
クリボン５の環状束を形成するようにしている。

そして、そのインクリボン５は引込み口２ｂに近い−・
方のリボンスプール７ｂの外周より繰出され、ガイドロ
ーラ１３．１４及び゛ガイド片６に掛は渡されて引出し
口２ａよりケース１の外側へ導出されている。

なお、両ガイドローラ１３゜１４間において士、記イン
クリボン５はほぼ９０°捩られる。

また、上記インクリボン５はケース１の外側において力
゛イドアーム３ａ、３ｂの各係止部４ａ、４ｂに掛は渡
され、引込み口２ｂよりケース１内へ導入する。

そしてリボンフィードローラ８と押圧ローラ９との間を
通って前記環状束の外周に供給される。

上記インクリボンカセットは、プリンタに装填された状
態においては、図示の如くケース１前面がプラテン１６
に対向し、インクリボン５はプラテン１６近傍に設けら
れた左右１対のガイドピン］７ａ、１７ｂ間に掛は渡さ
れる。

なお、図中１８は印字ハンマである。

そして、この装填状態において、リボンフィードローラ
８はプリンタ側の駆動軸に保合する。

そこで、上記駆動軸が回転すると、フィードローラ８は
矢印Ａ方向−３回転するが゛、このときインクリボン繰
出し側のリボンスプール７ｂもフィードローラ８と共に
プリンタ側の駆動源により回転駆動される。

したがって、インクリボン５はリボンスプール７ｂの回
転によりこのリボンスプール７ｂの外周よりスムーズに
繰出されるので、上記インクリボン５の、ケース１の外
側における張力増大を抑制することができる。

なお、上記実施例ではフィードローラ８とインクリボン
繰出し側のリボンスプール７ｂとを無端ベルト１５で連
結するものとしたが、両方のリボンスプール７ａ、７ｂ
をフィードローラ８に連結してもよい。

そして、これら回転連結手段として上記実施例では無端
ベルト１５を用いたが、本考案はこれに限らず、たとえ
ば歯車機構を回転連結手段として用いてもよい。

また、フィードローラ８、回転連結手段等はケースの外
部に設けるようにしてもよい。

以上詳述したように、本考案は、ケース内に収納された
↓対のリボンスプールの外周に無端状のインクリボンを
長円形状に巻回してインクリボンの環状束を形威し、そ
の一方のリボンスプールの外周より繰出されたインクリ
ボンをケースの外側を通して前記環状束の外周へ供給す
るようにしたプリンタ用インクリボンカセットにおいて
、前記ケースの内部または外部にはリボンフィードロー
ラを設けるとともに、このフィードローラと少なくとも
インクリボン繰出し側のリボンスプールとを連結する回
転連結手段を設けたことにより、インクリボンをリボン
スプールの外周よりスムーズに繰出すことができ、した
がってその繰出し量を、環状束の外周に供給する供給量
に一致させることが容易に行なえ、簡単な構成によって
インクリボンの、ケースの外側における張力増大を抑制
してインクリボンの破断を防止することができる。

また、組立、製作等も容易に行なえるので、格別、コス
ト高になることもない。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示す平面図である。 １・・・・・・ケース、５・・・・・・インクリボン、
７ａ、７ｂ・・・・・・リボンスプール、８・・曲リボ
ンフィードローフ、 １５・・・・・・無端べ・ル１〜 （回転連結手段）。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ケース内に収納された１対のリボンスプールの外周に無
   端状のインクリボンを長円形状に巻回してインクリボン
   の環状束を形威し、その一方のリボンスプールの外周よ
   り繰出されたインクリボンをケースの外側を通して前記
   環状束の外周へ供給するようにしたプリンタ用インクリ
   ボンカセットにおいて、前記ケースの内部または外部に
   はリボンフィードローラと、このフィードローラと少な
   くともインクリボン繰出し側のリボンスプールとを連結
   してそのリボンスプールにインクリボン繰出し方向の回
   転力を与える回転連結手段とを設けたことを特徴とする
   プリンタ用インクリボンカセット。