JPS5913055A - ステンレス鋼およびその製造方法 - Google Patents
ステンレス鋼およびその製造方法Info
- Publication number
- JPS5913055A JPS5913055A JP12056482A JP12056482A JPS5913055A JP S5913055 A JPS5913055 A JP S5913055A JP 12056482 A JP12056482 A JP 12056482A JP 12056482 A JP12056482 A JP 12056482A JP S5913055 A JPS5913055 A JP S5913055A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- less
- stainless steel
- steel
- strength
- resistance
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Heat Treatment Of Steel (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、焼入れ一部戻しあるいは焼ならし一部戻しの
熱処理をして使用されるマルテンサイト系クロムステン
レス鋼およびその製造方法に関し、更に詳細には、高温
での焼戻しを行なっても優れた軟化抵抗を示して大きな
強度を有するマルテンサイト系クロムステンレス鋼およ
びこれを廉価に製造する方法に関するものである。
熱処理をして使用されるマルテンサイト系クロムステン
レス鋼およびその製造方法に関し、更に詳細には、高温
での焼戻しを行なっても優れた軟化抵抗を示して大きな
強度を有するマルテンサイト系クロムステンレス鋼およ
びこれを廉価に製造する方法に関するものである。
マルテンサイト系クロムステンレス鋼は、強度および耐
食性の要求される種々の用途に広く使用されておシ、そ
のステンレス鋼全体の生産に於ける割合もかなル大きい
。また、このマルテンサイト系クロムステンレス鋼はい
わゆる構造用鋼として用いられることが多いが、その場
合一般に焼入れ一部戻しあるいは焼ならし一部戻しをし
てから使用される。
食性の要求される種々の用途に広く使用されておシ、そ
のステンレス鋼全体の生産に於ける割合もかなル大きい
。また、このマルテンサイト系クロムステンレス鋼はい
わゆる構造用鋼として用いられることが多いが、その場
合一般に焼入れ一部戻しあるいは焼ならし一部戻しをし
てから使用される。
しかし、マルテンサイト系ステンレス鋼全体入れのま＼
、あるいは素材の寸法、形状によって紘焼ならしのまま
の状態で強度及び耐食性は高いが、切欠靭性が低く且つ
応力腐食割れ等の問題を生じ易い。したがって、耐食性
に加えて構造用鋼として切欠靭性等衝撃性能などの面で
も優れ友性能を付与するためには焼戻し処理が必要とな
る。
、あるいは素材の寸法、形状によって紘焼ならしのまま
の状態で強度及び耐食性は高いが、切欠靭性が低く且つ
応力腐食割れ等の問題を生じ易い。したがって、耐食性
に加えて構造用鋼として切欠靭性等衝撃性能などの面で
も優れ友性能を付与するためには焼戻し処理が必要とな
る。
と仁ろで、マルテンサイト系ステンレス鋼の焼戻し処理
は刃物類、食卓用金物類等に対しては１５０〜１８０℃
、バネ類等に対しては４００〜４５０℃でいわゆる低温
焼戻しが施されることが多いが、上述のような構造用部
材に対しては特に靭性に重点がおかれるために少なくと
も６００ ’０以上、望ましくは６５０ ”０以上での
高温焼戻しが必要である。
は刃物類、食卓用金物類等に対しては１５０〜１８０℃
、バネ類等に対しては４００〜４５０℃でいわゆる低温
焼戻しが施されることが多いが、上述のような構造用部
材に対しては特に靭性に重点がおかれるために少なくと
も６００ ’０以上、望ましくは６５０ ”０以上での
高温焼戻しが必要である。
しかしながら、このような高温度で焼戻しを施した場合
、従来の通常のマルテンサイト系ステンレス鋼では、強
度低下が著しく、これは焼戻し軟化と呼ばれている。し
たがって、所望の強度と靭性を具備させるためには焼戻
し軟化抵抗を付与することが必要である。従来は、この
焼戻し軟化抵抗を与えるために、Ｍｏ ＋Ｖ等の元素を
格・別に添加したｐ（例： Ｍｏ ≧０．２ ’Ａ、’
Ｖ≧０．１ ・・＆ Ｓ ）、またＮの固溶強化作用を
利用するために意識的に高Ｎ、１４とすることが必反不
可欠のことと考えられていた。
・しかしながら、いたずらに合金元素の
含有量を高めることは、焼戻し軟化抵抗の向上の□ため
に往効果があっても、省資源コスト低減などの観点から
は問題である。また、当 や■はいわゆるフェライト形
成蕃誠元素であるゆえに、これの多量添加はδ−フェラ
イト・の生成をきたして熱間′加工性を損なう場合があ
る。一方・、゛意識的なＮの多量添加も分塊、圧延時あ
るいは熱処理時に鋼材に割れを発生させる場合があって
、歩・留り低下をもた、らすなどやは９問題がないとは
言い難いものである。
、従来の通常のマルテンサイト系ステンレス鋼では、強
度低下が著しく、これは焼戻し軟化と呼ばれている。し
たがって、所望の強度と靭性を具備させるためには焼戻
し軟化抵抗を付与することが必要である。従来は、この
焼戻し軟化抵抗を与えるために、Ｍｏ ＋Ｖ等の元素を
格・別に添加したｐ（例： Ｍｏ ≧０．２ ’Ａ、’
Ｖ≧０．１ ・・＆ Ｓ ）、またＮの固溶強化作用を
利用するために意識的に高Ｎ、１４とすることが必反不
可欠のことと考えられていた。
・しかしながら、いたずらに合金元素の
含有量を高めることは、焼戻し軟化抵抗の向上の□ため
に往効果があっても、省資源コスト低減などの観点から
は問題である。また、当 や■はいわゆるフェライト形
成蕃誠元素であるゆえに、これの多量添加はδ−フェラ
イト・の生成をきたして熱間′加工性を損なう場合があ
る。一方・、゛意識的なＮの多量添加も分塊、圧延時あ
るいは熱処理時に鋼材に割れを発生させる場合があって
、歩・留り低下をもた、らすなどやは９問題がないとは
言い難いものである。
かくして、本発明の目的とするところは□、合金元素の
添加を極力控えた、特に６５０℃以上での高温焼戻しに
よっても優れた強度、靭性および耐食性を有し、且つ歩
留シの良い弯ルチンサイＦ系クロムステンレス鋼および
それを廉価に製造する方法を提供することを目的とする
。
添加を極力控えた、特に６５０℃以上での高温焼戻しに
よっても優れた強度、靭性および耐食性を有し、且つ歩
留シの良い弯ルチンサイＦ系クロムステンレス鋼および
それを廉価に製造する方法を提供することを目的とする
。
こ仁に、本発明者らは、かかる目的を達成すべく鋭★研
凭を続けたところ、鋼自身の化学成分を調整し、好壕じ
くけさらに焼入れあるいは焼ならしの条件を制限するこ
とによって現状の問題点が解決され□る仁とを知見し、
本発明を完成した。
凭を続けたところ、鋼自身の化学成分を調整し、好壕じ
くけさらに焼入れあるいは焼ならしの条件を制限するこ
とによって現状の問題点が解決され□る仁とを知見し、
本発明を完成した。
すなわち、本発明は、重量％で、ｃ ： ｏ、ｉ ｏ〜
０．４０ ％ 、 ８３： １．０ ％以下、ＭＺＩ
： ０．１ ％ 〜１．０ ％。
０．４０ ％ 、 ８３： １．０ ％以下、ＭＺＩ
： ０．１ ％ 〜１．０ ％。
Ｎｉ ：１．０１Ｇ、以下、Ｃｒ： １１．０−１６．
０％、ｖ：ｏ、ｏ ｉ 〜ｏ、ｉ ０ ％、Ｔｉ ：
０．０５０％以下、Ａｔ：０．１０チ以下を看み、更に
必要によシ上記組成にＭＯ＝０．０２〜０．１５１ 、
”Ｎｂ： ０．００５〜０．０６０％およびＣｕ：０．
５チ以下の１種または２種以上を含み、残部”Ｆｅお倉
び不可避的不純物から成ル、次の２′式：％式％ 全満足す′る組成を有することを特徴とする、高温での
−戻し軟化抵抗の優れたマルテレサイトクロムステンレ
ス鋼であル。
０％、ｖ：ｏ、ｏ ｉ 〜ｏ、ｉ ０ ％、Ｔｉ ：
０．０５０％以下、Ａｔ：０．１０チ以下を看み、更に
必要によシ上記組成にＭＯ＝０．０２〜０．１５１ 、
”Ｎｂ： ０．００５〜０．０６０％およびＣｕ：０．
５チ以下の１種または２種以上を含み、残部”Ｆｅお倉
び不可避的不純物から成ル、次の２′式：％式％ 全満足す′る組成を有することを特徴とする、高温での
−戻し軟化抵抗の優れたマルテレサイトクロムステンレ
ス鋼であル。
さらにまた、本発明は上記組成の鋼を好ましくは９２５
℃以上１１００℃以下の加熱温度から焼入れあるいは焼
ならし全行ない、続いて６５０℃以上Ａｃ１点以下の温
度で焼戻すことを特徴とする、高温での焼戻し軟化抵抗
の優れたマルテンサイト系クロムステンレス鋼の廉価な
製造方法である。
℃以上１１００℃以下の加熱温度から焼入れあるいは焼
ならし全行ない、続いて６５０℃以上Ａｃ１点以下の温
度で焼戻すことを特徴とする、高温での焼戻し軟化抵抗
の優れたマルテンサイト系クロムステンレス鋼の廉価な
製造方法である。
本発明は、要約すれば、Ｎを固定するためにＴｉを添加
した高Ｃｒ鋼に微量のＶを添加したこと、およびさらに
必要により焼入れあるいは焼ならしに際しての加熱温度
を制限したことを主たる特徴とするものである。すなわ
ち、本発明者らの知見によれば、マルテンサイト系クロ
ムステンレス鋼が微量のｖを含むとき、遊離Ｎ含有ｉｔ
を低く抑え且つフェライト生成も抑えることによシ強度
を確保するとともに熱間加工性を改善するために、次の
２式を満足するへき； Ｔｉ（イ）−３，５Ｘ Ｎ（曽十０．００７≧０．およ
び２５ ｘＣ（Ｊ）−Ｃｒ＆１＝）−’ｒｔ（％＋９．
５≧０焼入れ後するいは寸法形状によっては焼ならし後
の焼戻しの際、特に６５０℃以上での高温焼戻しに対し
て大きな焼戻し軟化抵抗が得られる。したがって、本発
明によればこの優れた焼戻し軟化抵抗を利用して特に強
度に優れた鋼が得られるものであって、後述の実施例に
示す如く著しい効果が認められるものである。
した高Ｃｒ鋼に微量のＶを添加したこと、およびさらに
必要により焼入れあるいは焼ならしに際しての加熱温度
を制限したことを主たる特徴とするものである。すなわ
ち、本発明者らの知見によれば、マルテンサイト系クロ
ムステンレス鋼が微量のｖを含むとき、遊離Ｎ含有ｉｔ
を低く抑え且つフェライト生成も抑えることによシ強度
を確保するとともに熱間加工性を改善するために、次の
２式を満足するへき； Ｔｉ（イ）−３，５Ｘ Ｎ（曽十０．００７≧０．およ
び２５ ｘＣ（Ｊ）−Ｃｒ＆１＝）−’ｒｔ（％＋９．
５≧０焼入れ後するいは寸法形状によっては焼ならし後
の焼戻しの際、特に６５０℃以上での高温焼戻しに対し
て大きな焼戻し軟化抵抗が得られる。したがって、本発
明によればこの優れた焼戻し軟化抵抗を利用して特に強
度に優れた鋼が得られるものであって、後述の実施例に
示す如く著しい効果が認められるものである。
次に本発明において各添加元素の組成割合を限ずした理
由は次の通ルである。
由は次の通ルである。
Ｃ：Ｃは鋼の強度増加に対して、まにδ−７エライトの
生成を抑制するのに有効な元素であるが、０．４０ ％
を超えると炭酸ガス腐食感受性が著しく大きくなり、ま
た低温靭性の劣化をもたらす。更に０．４０ ％を超え
ると分塊、圧延熱処理工程で割れを発生することが多く
な）、歩留如の低下をきたすので好ましくない３一方、
ｏ、ｉｏｓ未満にすると焼入れあるいは焼ならし時に出
現するδ−フェライトの生成割合が多く々るため材料の
均質化が困難となシ、熱間加工性も悪くなるので、Ｃ含
有量の下限は０．１０チとする。
生成を抑制するのに有効な元素であるが、０．４０ ％
を超えると炭酸ガス腐食感受性が著しく大きくなり、ま
た低温靭性の劣化をもたらす。更に０．４０ ％を超え
ると分塊、圧延熱処理工程で割れを発生することが多く
な）、歩留如の低下をきたすので好ましくない３一方、
ｏ、ｉｏｓ未満にすると焼入れあるいは焼ならし時に出
現するδ−フェライトの生成割合が多く々るため材料の
均質化が困難となシ、熱間加工性も悪くなるので、Ｃ含
有量の下限は０．１０チとする。
Ｓｉ：Ｓｉは脱酸剤として有効であるほか、銅の強度上
昇にも有効である。しかしながら、Ｓｉを多ｍに含有す
るとδ−フェライトが生じやすいためＡＣ３点以上に加
熱しても鋼を均質化しにくくなル、またＳｌの多量の添
加は靭性も劣化するので１．０ ％以下に抑えることが
必要である。
昇にも有効である。しかしながら、Ｓｉを多ｍに含有す
るとδ−フェライトが生じやすいためＡＣ３点以上に加
熱しても鋼を均質化しにくくなル、またＳｌの多量の添
加は靭性も劣化するので１．０ ％以下に抑えることが
必要である。
Ｍｎ：Ｍｎはオーステナイト域を広げまた強度・靭性の
向上にも有効であるが、０．１％未満ではその効果が十
分上がらず、一方、１．０％を超える範囲で添加しても
その効果は飽和の状態となシ特に効果がないので１．０
チを上限とした。
向上にも有効であるが、０．１％未満ではその効果が十
分上がらず、一方、１．０％を超える範囲で添加しても
その効果は飽和の状態となシ特に効果がないので１．０
チを上限とした。
Ｎｉ ： Ｎｉはｍ−フエライトを抑制して組織を改善
するのに有効であるほか、強度および靭性の向上に有効
な元素であるが、高価なため必ずしも多量に添加する必
要はなく経済的理由から上限を１．０チとした。
するのに有効であるほか、強度および靭性の向上に有効
な元素であるが、高価なため必ずしも多量に添加する必
要はなく経済的理由から上限を１．０チとした。
Ｃｒ：Ｃｒハクロムステンレス鋼としての本来の耐＠性
を満足させる疎か炭酸ガス腐食速度を減少させるのに１
１．０％以上を含有することが必要である。一方、１６
．０％を超えると、焼入れあるいは焼ならし温度に加熱
した際にδ−フェライトが多量に生成して不均一組織と
なり、熱間加工性が劣化するので好ましくないし、強度
も低下する。したがって、本発明においてＣｒ含有量は
１１．０〜１６．０％とする。
を満足させる疎か炭酸ガス腐食速度を減少させるのに１
１．０％以上を含有することが必要である。一方、１６
．０％を超えると、焼入れあるいは焼ならし温度に加熱
した際にδ−フェライトが多量に生成して不均一組織と
なり、熱間加工性が劣化するので好ましくないし、強度
も低下する。したがって、本発明においてＣｒ含有量は
１１．０〜１６．０％とする。
ｖ：ｖは遊離Ｎの少ないマルテンサイト系クロムステン
レス鋼において特に強度の向上に有効である。しかしな
がら、０．０１１未満ではその効果は小さく、また０、
１０ ％を超えると、δ−フェライト生成傾向が大き
くなシ、且つ靭性が劣化するので上限を０．１０％とす
る。
レス鋼において特に強度の向上に有効である。しかしな
がら、０．０１１未満ではその効果は小さく、また０、
１０ ％を超えると、δ−フェライト生成傾向が大き
くなシ、且つ靭性が劣化するので上限を０．１０％とす
る。
Ｔｉ：Ｔｉは遊離Ｎを少なくするために、換言すれば鋼
中Ｎ ｔ−ＴｉＮとして固定するために添加されるもの
であるが、０．０５０％を超えると靭性が劣化し、また
−一フエライト生成傾向が大きくなるので、Ｔｉ添加の
上限は０．０５０ ％に制限する。
中Ｎ ｔ−ＴｉＮとして固定するために添加されるもの
であるが、０．０５０％を超えると靭性が劣化し、また
−一フエライト生成傾向が大きくなるので、Ｔｉ添加の
上限は０．０５０ ％に制限する。
Ａｔ：Ａｔは脱酸剤として有効であるが、０．１０％を
超えるとその効果は飽和し、むしろ介在物の増大による
疵が発生し、靭性も劣化するから、０．１０％以下とす
るが、焼入れあるいは焼ならし時のδ−フェライト抑制
のために脱酸に必要十分な量に抑えるのが望ましい。
超えるとその効果は飽和し、むしろ介在物の増大による
疵が発生し、靭性も劣化するから、０．１０％以下とす
るが、焼入れあるいは焼ならし時のδ−フェライト抑制
のために脱酸に必要十分な量に抑えるのが望ましい。
Ｍｏ 、Ｎｂ 、Ｃｕ ： Ｍｏ 、Ｎｂ 、Ｃｕはい
ずれも強度の向上に有効である。Ｍｏは高価であるため
必ずしも多量に添加する必要はなく、また多量の添加は
δ−フェライトの生成を助長して強度に対する効果を飽
和あるいは減少せしめる。したがって、盾は添加する場
合の上限を０．１５％とした。
ずれも強度の向上に有効である。Ｍｏは高価であるため
必ずしも多量に添加する必要はなく、また多量の添加は
δ−フェライトの生成を助長して強度に対する効果を飽
和あるいは減少せしめる。したがって、盾は添加する場
合の上限を０．１５％とした。
一方、０．０２％未満では強度向上に対する効果が小さ
い。Ｎｂについても多量の添加はδ−フェライトの生成
を助長して強度に対する効果を飽和あるいは減少せしめ
るためその上限は０．０５％とする。一方、０．００５
チ未満では強度向上に対する効果が小さい。Ｃｕは強度
向上の他にフェライト抑制にも有効であるが０．５％を
超えると靭性が劣化するため上限を０．５チとする。
・ さらに、Ｔｉ 、 Ｎについて式： Ｔｔ（％）−３，
５ＸＮ（イ）十０．００７ が負の値となるとき做量■
の焼戻し軟化抵抗に対する効果がなくなり、またＣ 、
Ｃｒ 、 Ｔｉについて式： ２５ Ｘ Ｃ＠−Ｃｒ
１％）−Ｔｉ （％）＋ ９．５ が負の値となると
きδ−フェライトが多量に生成して不均一組織となシ、
また熱間加工性が損なわれるのでＴｉ（イ）−３，５Ｘ
Ｎじ）＋ ０．ＯＱ ７≧０且つ２５ Ｘ Ｃｅ＠−
Ｃｒ （％）−Ｔｔ （１＋ ９．５≧０とする以上の
成分で構成された鋼を溶製した後、鋼板、鋼管等に加工
後焼入れ一部戻しまたは焼ならし一部戻し処理を施こす
。
い。Ｎｂについても多量の添加はδ−フェライトの生成
を助長して強度に対する効果を飽和あるいは減少せしめ
るためその上限は０．０５％とする。一方、０．００５
チ未満では強度向上に対する効果が小さい。Ｃｕは強度
向上の他にフェライト抑制にも有効であるが０．５％を
超えると靭性が劣化するため上限を０．５チとする。
・ さらに、Ｔｉ 、 Ｎについて式： Ｔｔ（％）−３，
５ＸＮ（イ）十０．００７ が負の値となるとき做量■
の焼戻し軟化抵抗に対する効果がなくなり、またＣ 、
Ｃｒ 、 Ｔｉについて式： ２５ Ｘ Ｃ＠−Ｃｒ
１％）−Ｔｉ （％）＋ ９．５ が負の値となると
きδ−フェライトが多量に生成して不均一組織となシ、
また熱間加工性が損なわれるのでＴｉ（イ）−３，５Ｘ
Ｎじ）＋ ０．ＯＱ ７≧０且つ２５ Ｘ Ｃｅ＠−
Ｃｒ （％）−Ｔｔ （１＋ ９．５≧０とする以上の
成分で構成された鋼を溶製した後、鋼板、鋼管等に加工
後焼入れ一部戻しまたは焼ならし一部戻し処理を施こす
。
この際の焼入れあるいは焼ならしの加熱温度は好ましく
は９２５℃以上、１１００”Ｃ以下、さらに好ましくは
９５０〜１０５０”Ｃとする。これはこの温度範囲でδ
−フェライトの生成傾向が減少することに基づく、一方
１１００℃を超える加熱では結晶粒の粗大化をも生じ、
強度の低下、靭性の劣化を招く。
は９２５℃以上、１１００”Ｃ以下、さらに好ましくは
９５０〜１０５０”Ｃとする。これはこの温度範囲でδ
−フェライトの生成傾向が減少することに基づく、一方
１１００℃を超える加熱では結晶粒の粗大化をも生じ、
強度の低下、靭性の劣化を招く。
さらに、上記温度域に加熱保持した後、適当な冷却媒体
に焼入れし、あるいは焼々らじすればδ−フェライトの
生成が抑制され且つ成分系として特に高温域での焼戻し
軟化抵抗に優れるべく調整したため、その後の６５０℃
以上、Ａｃ１点以下の高い温度での焼戻しでも高強度が
得られる。
に焼入れし、あるいは焼々らじすればδ−フェライトの
生成が抑制され且つ成分系として特に高温域での焼戻し
軟化抵抗に優れるべく調整したため、その後の６５０℃
以上、Ａｃ１点以下の高い温度での焼戻しでも高強度が
得られる。
また、このようにして得られる均質微細な焼戻しマルテ
ンサイトを主体とする組織は、低温靭性に優れ、したが
って耐銹性に加えて、高強度、高靭性且つ優れた耐炭酸
ガス腐食性能をも有する。
ンサイトを主体とする組織は、低温靭性に優れ、したが
って耐銹性に加えて、高強度、高靭性且つ優れた耐炭酸
ガス腐食性能をも有する。
かくして、本発明によれば、６５０℃以上の高温焼戻し
によってもすぐれた軟化抵抗を示して大きな強度を有す
るマルテンサイト系ステンレス鋼が安価にしかも歩留シ
よく製造′することができる。
によってもすぐれた軟化抵抗を示して大きな強度を有す
るマルテンサイト系ステンレス鋼が安価にしかも歩留シ
よく製造′することができる。
次に実施例によシ本発明の効果をさらに具体的に説明す
る。
る。
実施例１
下記ｍ１表に示す化学組成を有する各鋼種について、加
熱圧延後９７５℃・から油焼入れし、６４０〜７６０℃
で焼戻しして、引張シ強度を調べた。
熱圧延後９７５℃・から油焼入れし、６４０〜７６０℃
で焼戻しして、引張シ強度を調べた。
その試験結果を第２表にまとめて示す。
この第２表に示した結果によれば、本発明に係る鋼は高
温焼戻しに際して優れた軟化抵抗を示し、したがって、
高強度が得られることが明らかである。 ・ このような結果は、合金元素を低減した廉価な成分系で
あっても特に６５０℃以上の高温焼戻しによって高靭性
、高強度さらに、高耐食性のマルテンサイト系クロムス
テンレス鋼を製造する仁とが可能なことを示すものであ
シ、したがって本発明はその工業的価値が非常に高いも
のである。
温焼戻しに際して優れた軟化抵抗を示し、したがって、
高強度が得られることが明らかである。 ・ このような結果は、合金元素を低減した廉価な成分系で
あっても特に６５０℃以上の高温焼戻しによって高靭性
、高強度さらに、高耐食性のマルテンサイト系クロムス
テンレス鋼を製造する仁とが可能なことを示すものであ
シ、したがって本発明はその工業的価値が非常に高いも
のである。
実施例２
下記第３表に示す化学組成を有する各鋼種について加熱
圧延後１０００℃から鋼成分に応じて水または油焼入れ
した後７１０〜７４０℃の温度範囲で焼戻し処理して供
試材を得、それぞれに、ついて引張試験と衝撃試験を行
なった。
圧延後１０００℃から鋼成分に応じて水または油焼入れ
した後７１０〜７４０℃の温度範囲で焼戻し処理して供
試材を得、それぞれに、ついて引張試験と衝撃試験を行
なった。
その試験結果を第４表にまとめて記す。
この第４表に示す結果によれば本発明に係る鋼が焼戻し
軟化抵抗付与のための元累を格別多量に添加することな
く大きな強度が得られ且つ強度−靭性のバランスの面で
極めて優れたものであることが明らかである。
軟化抵抗付与のための元累を格別多量に添加することな
く大きな強度が得られ且つ強度−靭性のバランスの面で
極めて優れたものであることが明らかである。
第４表 引張ル降伏強さおよび衝撃性能注）秦 平行部
直径４鴎の丸棒引張試験片］１１［＊ ５Ｘ１０Ｘ５
５“−２ｖノツチサブサイズシヤルピ一試験片 実施例３ □ 第５表に示す化学組成を有する各鋼種について、加熱圧
延後、鋼成分に応じて９００〜１０００ ”０の温度か
ら水または油焼入れした後、７００ ’Ｏで焼戻し処理
して供試材を得、これから厚さ３調、幅４０′″′、長
さ５０１の試験片を切シ出し３２０香エメリーで研磨し
て、次の条件で腐食試験を行なった。
直径４鴎の丸棒引張試験片］１１［＊ ５Ｘ１０Ｘ５
５“−２ｖノツチサブサイズシヤルピ一試験片 実施例３ □ 第５表に示す化学組成を有する各鋼種について、加熱圧
延後、鋼成分に応じて９００〜１０００ ”０の温度か
ら水または油焼入れした後、７００ ’Ｏで焼戻し処理
して供試材を得、これから厚さ３調、幅４０′″′、長
さ５０１の試験片を切シ出し３２０香エメリーで研磨し
て、次の条件で腐食試験を行なった。
すなわち、上記の研磨した試験片を脱脂、乾燥させ、次
いでオートクレーブに入れ真空脱気後、オートクレーブ
内に脱気済みの人工海水を加え良。
いでオートクレーブに入れ真空脱気後、オートクレーブ
内に脱気済みの人工海水を加え良。
その後、炭酸ガスで３０メ圧に加圧し液温を１２０℃と
し５００時間維持した。この間試料表面に約１．５ｍ／
秒の流速を与えるように撹拌を行なった。
し５００時間維持した。この間試料表面に約１．５ｍ／
秒の流速を与えるように撹拌を行なった。
試験後は付着物を除いて試験前後の重量差を求め友。
なお腐食特性値としては、比較鋼である調香２２の試験
片の腐食量を１００とした時の座食率で表わした。
片の腐食量を１００とした時の座食率で表わした。
試験結果を第６表にま゛とめて示す。これによれば本発
明に係わる鋼種が耐炭酸ガス腐食性能にも優れている７
こと、が明らかである。
明に係わる鋼種が耐炭酸ガス腐食性能にも優れている７
こと、が明らかである。
第６表 炭酸ガス腐食性能
実施例４
下記第７表に示す本発明に係る鋼を加熱圧延後、種々の
温度から油焼入れして２−７エライト量を測定した。そ
の結果を第８表に示す。この結果、δ−フェライトの生
成を抑えて組織を均質化するためには、９２５〜１１０
０℃好ましくは９５０〜１０５０℃の温度域からの焼入
れあるい紘焼ならしが効果のあることが明らかである。
温度から油焼入れして２−７エライト量を測定した。そ
の結果を第８表に示す。この結果、δ−フェライトの生
成を抑えて組織を均質化するためには、９２５〜１１０
０℃好ましくは９５０〜１０５０℃の温度域からの焼入
れあるい紘焼ならしが効果のあることが明らかである。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 （ｉ） 重量％で、Ｃ： ０．１０〜０．４０チ、Ｓ
ｌ：１．０−以下、Ｍｎ： ０．１〜１．０％、Ｎｉ
： １．０ ｌ以下、Ｃｒ： １１．０〜１６．０％、
Ｖ ： ０．０１〜０．１０％ 、Ｔｉ：０．０５０
％以下、Ａｔ：０．１０チ以下を含み、残部Ｆｅおよび
不可避的不純物から成り、次の２式； ％式％ を満足する組成を有することを特徴とする、高温での焼
戻し軟化抵抗の優れたマルテンサイト系クロムステンレ
ス鋼。 （２）重量％で、Ｃ： ０．１０〜０．４０チ、 Ｓｉ
：１．０チ以下、Ｍｎ ： ０．１〜１．０％、Ｎｉ
： １．０ ｌ以下、Ｃｒ：１１．０〜１６．０１％
、 Ｖ ： ０．０１〜０．１０％ 、Ｔｔ： ０．０
５（ｌ以下、ｊｕ： ０．１０％以下に加、ｔて、Ｍｏ
： ０．０２〜０．１５１ｓ−１ｉＪｂ： ０．００５
〜０．０５０ ＴｏおよびＣｕ：０．５％以下の１種ま
たは２種以上を含み、残部Ｆｅおよび不可避的不純物か
ら成ｐ１次の２式：％式％ を満足する組成を有することを特徴とする。 高温での焼戻し軟化抵抗の優れたマルテンサイト系クロ
ムステンレス鋼。 （３） 重量係で、Ｃ： ０．１０〜０．４０係、
Ｓｔ ：１．０−以下、Ｍｎ ： ０．１〜１．０ ％
、 Ｎｉ ： １．０％以下、Ｃｒ ： １１．０〜
１６．０％、 Ｖ ： ０．０１〜０．１０％ 、Ｔｉ
： ０．０５０％以下、ＡＡ：０．１０チ以下に加え
て、必要によｊ）Ｍｏ ： ０．０２〜０．１５チ、Ｎ
ｂ ： ０．００５〜０．０５０チおよびＣｕ：０．５
％以下の１ｍまたは２′種以上を含み、残部Ｐａおよび
不可避的不純物から成）次の２式： ％式％ を満足する組成の鋼を９２５℃以上、１１００℃以下の
加熱温度から焼入れあるいは焼ガらしを行ない、続いて
６５０℃以上Ａｃ１点以下の温度で焼戻すことを特徴と
する、高温での焼戻し軟化抵抗の優れたマルテンサイト
系クロムステンレス鋼の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12056482A JPS5913055A (ja) | 1982-07-13 | 1982-07-13 | ステンレス鋼およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12056482A JPS5913055A (ja) | 1982-07-13 | 1982-07-13 | ステンレス鋼およびその製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5913055A true JPS5913055A (ja) | 1984-01-23 |
| JPH0453940B2 JPH0453940B2 (ja) | 1992-08-28 |
Family
ID=14789424
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP12056482A Granted JPS5913055A (ja) | 1982-07-13 | 1982-07-13 | ステンレス鋼およびその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS5913055A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS61276953A (ja) * | 1985-05-31 | 1986-12-06 | Nippon Steel Corp | 研磨による表面疵のないマルテンサイト系ステンレス鋼 |
| WO1999032670A1 (en) * | 1997-12-19 | 1999-07-01 | Exxonmobil Upstream Research Company | Ultra-high strength ausaged steels with excellent cryogenic temperature toughness |
| US6254698B1 (en) | 1997-12-19 | 2001-07-03 | Exxonmobile Upstream Research Company | Ultra-high strength ausaged steels with excellent cryogenic temperature toughness and method of making thereof |
Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS55128566A (en) * | 1979-03-26 | 1980-10-04 | Sumitomo Metal Ind Ltd | Highly corrosion resistant steel for well pipe use |
-
1982
- 1982-07-13 JP JP12056482A patent/JPS5913055A/ja active Granted
Patent Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS55128566A (en) * | 1979-03-26 | 1980-10-04 | Sumitomo Metal Ind Ltd | Highly corrosion resistant steel for well pipe use |
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS61276953A (ja) * | 1985-05-31 | 1986-12-06 | Nippon Steel Corp | 研磨による表面疵のないマルテンサイト系ステンレス鋼 |
| JPH0238656B2 (ja) * | 1985-05-31 | 1990-08-31 | Nippon Steel Corp | |
| WO1999032670A1 (en) * | 1997-12-19 | 1999-07-01 | Exxonmobil Upstream Research Company | Ultra-high strength ausaged steels with excellent cryogenic temperature toughness |
| US6251198B1 (en) | 1997-12-19 | 2001-06-26 | Exxonmobil Upstream Research Company | Ultra-high strength ausaged steels with excellent cryogenic temperature toughness |
| US6254698B1 (en) | 1997-12-19 | 2001-07-03 | Exxonmobile Upstream Research Company | Ultra-high strength ausaged steels with excellent cryogenic temperature toughness and method of making thereof |
| CN1098358C (zh) * | 1997-12-19 | 2003-01-08 | 埃克森美孚上游研究公司 | 具有优异低温韧性的超高强度奥氏体时效钢 |
| ES2181566A1 (es) * | 1997-12-19 | 2003-02-16 | Exxon Production Research Co | Aceros con envejecimiento austenitico de resistencia ultra alta con excelente tenacidad a temperatura criogenica. |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0453940B2 (ja) | 1992-08-28 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP4381355B2 (ja) | 耐遅れ破壊特性に優れた引張強さ１６００ＭＰａ級以上の鋼およびその成型品の製造方法 | |
| JPS6354765B2 (ja) | ||
| US6793744B1 (en) | Martenstic stainless steel having high mechanical strength and corrosion | |
| JP2019183255A (ja) | マルテンサイト系ステンレス鋼およびその製造方法 | |
| EP0081592B1 (en) | Brake discs of low-carbon martensitic stainless steel | |
| CN113584407A (zh) | 一种高强度耐高温腐蚀马氏体不锈钢及其制造方法 | |
| JP7133705B2 (ja) | 靭性及び腐食疲労特性が向上されたスプリング用線材、鋼線及びその製造方法 | |
| KR101736614B1 (ko) | 내부식성이 우수한 스프링용 선재, 강선 및 이들의 제조방법 | |
| JP3328967B2 (ja) | 靭性および耐応力腐食割れ性に優れたマルテンサイト系ステンレス鋼継目無鋼管の製造法 | |
| JPS6048582B2 (ja) | 熱処理硬さの高いステンレス剃刃用鋼 | |
| JPS5913055A (ja) | ステンレス鋼およびその製造方法 | |
| JPS5819438A (ja) | 高強度・高靭性を有する鋼管の製造方法 | |
| JP3201081B2 (ja) | 油井用ステンレス鋼およびその製造方法 | |
| JPH07179943A (ja) | 耐食性に優れた高靭性マルテンサイト系ステンレス鋼継目無鋼管の製造法 | |
| JPH0860238A (ja) | 熱間加工性および耐硫化物応力割れ性に優れたマルテンサイト系ステンレス鋼の製造法 | |
| JPS6128003B2 (ja) | ||
| JPH0867950A (ja) | 強度及び靭性に優れたマルテンサイト系ステンレス鋼及びその製造方法 | |
| JP3250263B2 (ja) | 靭性および耐応力腐食割れ性に優れたマルテンサイト系ステンレス鋼継目無鋼管の製造法 | |
| KR100262440B1 (ko) | 저온볼.너트용 cr-mo(-b)강재 및 그의 제조방법 | |
| JP2003147491A (ja) | 耐反り性を改善したディスクブレーキ用鋼板およびディスク | |
| JPS609825A (ja) | 強靭鋼の製造方法 | |
| KR940007370B1 (ko) | 내식성이 우수한 전봉강관의 제조방법 | |
| JP2672430B2 (ja) | 耐食性に優れたマルテンサイト系ステンレス鋼継目無鋼管の製造法 | |
| JP4010017B2 (ja) | 耐ｓｓｃ性に優れたマルテンサイト系ステンレス継目無鋼管の製造方法 | |
| JPH0450364B2 (ja) |