JPS5912872Y2 - カラ−テレビジョン信号の記録装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、カラーテレビジョン信号の記録装置に関する
もので、角度変調された輝度信号と低域変換された搬送
色信号を混合して記録する方式において、前記搬送色信
号のレベルを許容最大限のレベルで角度変調輝度信号に
混合可能にしたものである。

小型ＶＴＲでカラーテレビジョン信号を記録再生する場
合、一般に、記録すべきカラーテレビジョン信号を輝度
信号と搬送色信号に分離し、輝度信号は角度変調し、搬
送色信号は低域に変調して前記角度変調された信号に重
畳して記録する。

そのブロック図を第１図に示し、簡単に説明する。

入力端子１に入ったカラーテレビジョン信号は低域ろ波
器２、帯域ろ波器３によって輝度信゛号と搬送色信号に
分離され、輝度信号は周波数変調器４で変調される。

一方搬送色信号は自動色信号制御回路（以後ＡＣＣ回路
と言う）５によって゛そのバースト信号レベルが一定と
なるよう制御され、周波数変換回路６によって低域に変
換され、カラーキラー回路７に導がれる。

ここでＡＣＣ回路５およびカラーキラー回路７は次に述
べるように動作する。

ＡＣＣ回路５の出力より、バースト信号分離回路”８に
よって抽出されたバースト信号を検波回路９により検波
して、バースト信号レベルに応じたＡＣＣ制御電圧電圧
上びカラーキラー制御電圧Ｂを得、それぞれＡＣＣ回路
５およびカラーキラー回路７が制御される。

この時のＡＣＣ回路５の動作に例えば第２図のようにな
り、入力バースト信号の±２０ ｄＢの変動に対し、出
力バースト信号の変動は±３’ｄＢになる。

ここで出力バースト信号レベルが一６ｄＢ以下になると
カラーキラー回路は出力を出さないよう設定すれば、入
力バースト信号が−２３ｄＢ以下になるとカラーキラー
回路７は出力を出さないよう動作することになる。

このようにして得られた周波数変調器４の出力信号とキ
カラーキラー回路７の出力信号が混合器１０で混合され
、ヘッド１１を通じてテープに記録される。

再生時ヘッド１１より得られた信号は高域沖波器１２、
低域Ｐ波器１３により周波数変調された輝度信号と低域
に変換された搬送色信号に分離さｈ、輝度信号は周波数
復帰調器１４により復帰される。

一方低域に変換された搬送色信号はＡＣＣ回路１５によ
り、そのバースト信号レベルが一定になるよう制御され
、周波数変換器１６でもとの周波数にもどされ、カラー
キラー回路１７に導かれる。

ＡＣＣ回路１５およびカラーキラー回路１７は、周波数
変換器１６の出力よりバースト信号分離器１８によって
抽出されたバースト信号を検波回路１９により検波して
得られた制御電圧により制御される。

このようにして得られた復調輝度信号ともとの周波数に
もどされた搬送色信号が混合器２１によって混合され、
出力端子２１に再生カラーテレビジョン信号が得られる
。

以上に述べた記録再生方式では再生色信号のＳ／Ｎは搬
送色信号の記録レベルをできるだけ多くする程良くなる
訳だが、多すぎるとテープ、ヘッド系での歪みにより、
再生時周波数変調信号（周波数ｆ。

）と低域変換搬送色信号（周波数ｆｓ）の２倍の周波数
２ｆｓの差周波数ｆ。

−２ｆ８をもつ信号（いわゆる混変調波）が著しく生じ
、再生信号に対する妨害信号となる。

この混変調をカラーバーのように色信号レベルの高い信
号でも見苦しくない程度以下に抑えるよう搬送色信号の
記録レベルが設定される。

この時、ＡＣＣ回路は、バースト信号レベルを一定にす
るよう動作するため、レベルの低い色信号の場合は記録
レベルが低くなりＳ／Ｎが悪くなる。

このような欠点をなくするには記録ＡＣＣ回路を搬送色
信号のレベルを一定にするように動作させれば良い。

しかしこのようにするとカラーキラー回路の動作に支障
をきたす。

即ち、この場合、ＡＣＣ制御電圧は搬送色信号のレベル
に応じて決まる。

ここで、カラーキラー制御電圧を同様にして作成すると
、白黒信号の場合でもその高域成分（カラー信号の搬送
色信号周波数に相当する周波数成分）でキラー制御電圧
が高くなる。

またＡＣＣ回路の出力のバースト信号を検波してカラー
キラー制御電圧を作成すると、バースト信号は一定レベ
ルにならないので正しい制御電圧を取り出すことができ
ない。

本考案は以上のような点にかんがみ、レベルの低い色信
号の場合でもＳ／Ｎ良く再生でき、かつカラーキラー回
路も安定に動作させる手段を提供するものである。

第３図に本考案の一実施例（記録系のみ）を示し、以下
に説明する。

なお第３図において、第１図と同じ番号は同じものを示
す。

入力カラーテレビジョン信号から帯域ろ波器３により分
離された搬送色信号は第１のＡＣＣ回路２５により搬送
色信号レベルが一定となるよう制御された後、周波数変
換回路６によって低域に変換され、カラーキラー回路７
に導かれる。

ここで前記第１のＡＣＣ回路２５はその出力搬送色信号
のレベルを検波回路２９で検波して得た制御電圧Ａ′に
より制御され、出力レベルが一定になるように動作する
。

この時のＡＣＣ回路の動作は例えば第２図で横軸および
縦軸のバースト信号レベルを搬送色信号レベルに変えた
ものとなる。

このようにするとカラーバーのようにレベルの高い色信
号でもレベルの低い色信号でもほぼ一定のレベルで周波
数変調波に重畳して記録できるため、混変調の許容範囲
内で最大限のレベルで記録でき、Ｓ／Ｎの良い再生色信
号を得ることができる。

一方、帯域ろ波器３の出力搬送色信号は第２のＡＣＣ回
路５にも導かれ、その出力よりバースト信号分離回路８
によって抽出されたバースト信号を検波回路９により検
波して、ＡＣＣＣＣ制御電圧上びカラーキラー制御電圧
Ｂを得て、それぞれでＡＣＣ回路５およびカラーキラー
回路７を制御する。

この時ＡＣＣ回路は第２図のようにその出力のバースト
信号が一定になるよう制御され、例えば出力バースト信
号レベルが一６ｄＢ以下になるとカラーキラー回路７は
出力を出さないよう設定すれば、入力バースト信号が−
２３ｄＢ以下になるとカラーキラー回路を動作させるこ
とができる。

再生系は第１図と同じで、ＡＣＣ回路はその出力のバー
スト信号が一定となるよう動作し、輝度信号に対し入力
と同じ比率の搬送色信号を得、再生カラーテレビジョン
信号を得ることができる。

このように本考案によれば、レベルの低い色信号でもＳ
／Ｎ良く再生でき、又、カラーキラー回路も安定に動作
させることができる。

なお、以上の説明で検波回路９，１９は単にバースト信
号のレベルを検波するものでも良いが、リンギング発振
器、ＡＰＣ回路等を用いて、バースト信号のレベルおよ
び位相を検波するものにすれば、ノイズ等に対して、よ
り安定に動作させることができる。

【図面の簡単な説明】 第１図は従来の小型ＶＴＲによる記録再生系を示すブロ
ック図、第２図はＡＣＣ回路およびカラーキラー回路の
動作を示す特性図、第３図は本考案の一実施例を示すブ
ロック図である。 １・・・・・・入力端子、２・・・・・・低域ろ波器、
３・・・・・・高域ろ波器、４・・・・・・周波数変調
器、５，２５・・・・・中動色信号制御回路、 ラーキラー回路、 ２９・・・・・・検波回路、 ド。 ６・・・・・・周波数変換器、７・・・・・・力８・・
・・・・バースト分離回路、９゜

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 記録すべきカラーテレビジョン信号を輝度信号と搬送色
   信号に分離し、輝度信号は角度変調し、搬送色信号は周
   波数変換して前−記角度変調された信号に重畳して磁気
   ヘッドにより磁気記録媒体に記録する記録装置においで
   、記録される搬送色信号をそのレベルが一定となるよう
   働く第一の自動色信号制御回路と前記搬送色信号中のバ
   ースト信号レベルが一定となるよう働く第２の自動色信
   号制御回路にそれぞれ印加し、前記第２の自動色信号制
   御回路の出力信号より作成されたカラーキラー制御信号
   により制御されるカラーキラー回路を介して前記第１の
   自動色信号制御回路の出力を前記磁気ヘッドに導くこと
   を特徴とするカラーテレビジョン信号の記録装置。