JPS5912686B2 - ポリエステル樹脂組成物 - Google Patents

ポリエステル樹脂組成物

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JPS5912686B2
JPS5912686B2 JP6813774A JP6813774A JPS5912686B2 JP S5912686 B2 JPS5912686 B2 JP S5912686B2 JP 6813774 A JP6813774 A JP 6813774A JP 6813774 A JP6813774 A JP 6813774A JP S5912686 B2 JPS5912686 B2 JP S5912686B2
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polyester resin
polyester
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acid
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JP6813774A
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穣二 井畑
秀彦 小林
和雄 豊本
健二 伊藤
哲雄 一氏
純孝 野上
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、自己架橋性成形用ポリエステル樹脂15およ
びガラス繊維で強化された射出成形用ポリエステル樹脂
成形材料に関するもので、その目的とするところは低収
縮性、成形物の表面平滑性、機械的物性、耐薬品性およ
び成形性のすぐれた成形材料を提供することにある。
20成形用ポリエステル樹脂としては、一般に収縮率が
低く成形物の寸法安定性、表面平滑性のすぐれたものが
好ましい。
例えば、所謂BMCと称する不飽和ポリエステル系樹脂
、FR−PETと称されるガラス繊維強化ポリエチレン
テレフタレート25等が一般によく知られている。しか
しながら、前者は一般に使用されている不飽和ポリエス
テル樹脂に多量の添加剤を加えるため機械的物性が低く
、例えばエンジニアリング用プラスチックス用途には供
し得ない゜また、成形材30料が一般にビニル系モノマ
ーを含有しているため成形材料が臭気を有し、且つポッ
トライフが短く、更に成形材料が一般に湿性であるため
成形時の操作性が悪いという欠点がある。
後者は成形物の機械的物性においてすぐれているが、射
出成形温度35が260〜280℃と可成り高温を必要
とする。またガラス繊維の配向性とポリエステルの結晶
性のため樹脂の流れ方向と直角方向の収縮率の差が極め
て大きいこと、金型温度を130〜160℃にコントロ
ールを行なわない場合、寸法安定性、表面光沢性のすぐ
れた成形物が得られないため、成形工程が煩雑になり成
形サイクルも長くなること等の欠点を有し、何れも成形
用樹脂として十分に満足のゆくものが得られていない。
本発明は、本質的にエンドメチレンテトラヒドロフタル
酸単位20〜40モル%、エチレン性不飽和ジカルボン
酸単位20〜40モル?、少なくともその50モル70
がテレフタル酸である飽和ジカルボン酸単位20〜60
モル?、およびジオール単位よりなる、数平均分子量3
.000以上のポリエステル、および有機過酸化物また
は有機過酸化物と硬化促進剤よりなる、常温にて固体の
ポリエステル樹脂組成物で、通常、不飽和ポリエステル
樹脂で使用されるビニル系モノマーを含有していない。
本組成物はビニル系モノマーを含有していないため無臭
(無公害)であり、また常温にて固体状を呈しているた
め取扱い性が極めて良好である。また、本組成物をペレ
ツト状にした場合、通常、熱可塑性樹脂の射出成形に使
用されている成形機をそのまま適用することが出来る。
成形温度は100〜200℃という比較的低温で成形す
ることが出来る。また適当な有機過酸化物を選択するこ
とにより成形サイクルを大巾に向上させることが出来る
、電気特性が極めてすぐれている等の特徴を有している
。前記ポリエステル樹脂組成物は、物性を損わない範囲
で種々の添加材、例えば、炭酸カルシウム炭酸マグネシ
ウム、酸化マグネシウム、タルク、シリカ等の充填剤や
高級脂肪酸の金属塩等の離型剤、および熱可塑性重合体
等を相当量添加することが出来る。
特に、ガラス繊維による補強効果は顕著であり、成形物
中の繊維長が1.51gt以下という短繊維にて十分で
あるため、前記ガラス繊維入り樹脂組成物を射出成形し
た場合、流れ方向による物性の差、収縮率の差は極めて
小さい。更にまた収縮率が小さい事も相俟つて寸法安定
性にすぐれ、表面平滑性の極めてすぐれた成形物を提供
し得る。本発明に使用されるエンドメチレンテトラヒド
ロフタル酸は、通常シクロペンタジエンと無水マレイン
酸のデイールスーアルダ一(Diels−Alder)
反応による付加反応生成物で、3,6−エンドメチレン
−1,2,3,6−テトラヒドロフタル酸またはその無
水物であり分子内に1つの二重結合を有するが、その反
応性が低いため、通常の不飽和ポリエステルの系では一
般に飽和酸として用いられている。
しかるに、エンドメチレンテトラヒドロフタル酸に対し
て1/2〜2/1(モル比)のエチレン性不飽和ジカル
ボン酸を含有する不報和ポリエステル樹脂組成物は、ス
チレン等の他のビニルモノマーを実質的に含まない系に
おいて、ある種の有機過酸化物触媒により極めて効果的
に架橋反応を行う事を見出すことにより、本発明を完成
した。
本発明においてエンドメチレンテトラヒドロフタル酸の
二重結合基と反応して架橋し得る他のエチレン性二重結
合を有するジカルボン酸として、一般に電子吸引性の高
いものがよく、例えばフマル酸またはそのエステル、マ
レイン酸またはその無水物等が好ましい。本発明に使用
されるエンドメチレンテトラヒドロフタル酸単位、およ
びエチレン性不飽和単位の量はそれぞれ20〜40モル
?であり、20モル?以下では架橋効果は顕著に発揮さ
れない。また40モル?以上ではバランスのとれた機械
的物性を得ることが困難である。更に、エンドメチレン
テトラヒドロフタル酸および、エチレン性不飽和カルボ
ン酸単位の比は1/2{A、好ましくは等モルである。
本発明に使用されるエンドメチレンテトラヒドロフタル
酸以外の飽和ジカルボン酸は、テレフタル酸またはその
アルキルエステルの外に通常不飽和ポリエステル樹脂の
製造に供し得るもので、例えば、フタル酸、無水フタル
酸、イソフタル酸、テトラヒドロフタル酸、テトラクロ
ール無水フタル酸等の6員炭素環式ジカルボン酸または
酸無水物、グルタル酸、アジピン酸、セバチン酸、チオ
ジグリコール酸等の脂肪族ジカルボン酸である。
本発明のポリエステル樹脂組成物において、テレフタル
酸単位は主に組成物の軟化点を高め、常温にて固体状を
呈せしめる外、機械的物性、成形性をも一段と向上させ
る作用をなすが、これらの作用を効果的に発揮せしめる
には飽和ジカルボン酸単位の少くとも50モル?が必要
で、それ以下の場合には効果は顕著でない。テレフタル
酸以外の飽和ジカルボン酸は、主として、ポリエステル
樹脂組成物の軟化点、成形物の機械的物性等を調整する
ために用いられ、前記範囲内において少くとも一種を選
択することが出来る。ジオール単位は、エチレングリコ
ール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、
ジプロピレングリコール、1,3−ブタンジオール、ネ
オペンチルグリコール等のアルカンジオールまたはオキ
シアルカンジオールおよび1,4−シクロヘキサンジメ
タノール、水素添加したビスフエノールA等の飽和環式
ジオール等の中から少くとも1種を選ぶことが出来る。
ポリエステルは、通常、不飽和ポリエステルの製造方法
として、よく知られた方法にてポリエステル化すること
により製造される。
また、縮合反応を促進するためのエステル化触媒と共に
、ハイドロホノン等のゲル化防止剤を用いることができ
る。本発明に使用される有機過酸化物は、ジクミルパー
オキサイド、ジ一t−ブチルパーオキサイド、ベンゾイ
ルパーオキサイド、シクロヘキサノンパーオキサイド、
t−ブチルパーベンゾエート等であり、アゾビスイソブ
チロニトリル等のラジカル触媒のみでは効果は発揮され
ない。
またナフテン酸コバルト、ナフテン酸鉛等の金属ドライ
ヤーまたはブトキシ化メラミン樹脂、ブトキシ化尿素樹
脂等のアミノ樹脂、N−エチルーメタトルイジン等のア
ミン類等と共に用いるのが良い。有機過酸化物の添加量
はポリエステル樹脂に対して1〜5重量?である。ガラ
ス繊維は、一般にガラス繊維強化熱可塑性樹脂あるいは
熱硬化性樹脂の製造に広く用いられているもので、接着
性を向上させるため樹脂処理を行つたものでも良いが、
本発明に係るポリエステル樹脂の場合には樹脂処理を行
わないものでも補強効果は十分に発揮される。
使用されるガラス繊維の直径は2〜20μのものが好ま
しく、口ーピング、チョップトストランド、ミルドフア
イバ一等如何なる形状のものでもよいが、射出成形した
場合、成形物中の繊維長が1.5藺以上の場合には流れ
方向と直角方向の収縮率および機械的物性の差が比較的
大きく認められるため1.571I11以下とし、繊維
長と直径との比を少くとも10以上にした時、ガラス繊
維による補強効果は顕著に発揮される。ガラス繊維の好
ましい含有量は、成形物に対して20〜50重量?であ
る。次に本発明を実施例によりさらに詳細に説明する。
実施例 1 エンドメチレンテトラヒドロフタル酸無水物0.33モ
ル、フマル酸0.33モル、ビスヒドロキシエチレンテ
レフタレート0.34モルおよびエチレングリコール0
.40モルを攪拌下、不活性ガス気流中で220℃にて
4時間反応した後、前記全成分量の0.03重量?の三
酸化アンチモン、0.05重量%のハイドロキノンを添
加し、更に0.5トルの減圧下にて4時間反応し、数平
均分子量約6,000のポリエステルを得た。
ポリエステルの軟化点は約80℃であつた。上記方法に
て得られたポリエステルを粉砕した後、ジクミルパーオ
キサイド1.5重量?を均一に添加混合し、150℃,
70kg/0dにて圧縮成形した。得られた成形物の物
性は下記の如く成形材料としてすぐれたものであつた。
また、本成形物の表面平滑性は極めてすぐれたものであ
つた。実施例 2 ポリエステルは、下記の成分を含有する反応膀合物(単
位;モル)から製造された。
製造方法は、実施例1と同様の方法で行つた。
得られたポリマーを各々粉砕し、ジクミルパーオキサイ
ド1.5重量弊を均一に添加混合した後、実施例1と同
じ条件にて圧縮成形した。試料滝(1)〜(4)は本願
実施例であり716(5)〜(8)は比較例である。
.716(1)〜(4)は何れも常温にて固体であり適
当な軟化点を有するため取扱い性、成形性が極めて良好
であり、更に得られた成形物の物性も良好である。即ち
エンドメチレンテトラヒドロフタル酸単位、エチレン性
不飽和ジカルボン酸単位、テレフタル酸単位およびポリ
エステル分子量が本願実施例の範囲内にあるとき、はじ
めてすぐれた成形性、機械的物性、耐熱性を有するもの
が得られる。実施例 3 ガラス繊維の補強効果を検討するため、ガラスローピン
グ(PPG社製)を切断又は粉砕したものを実施例1の
ポリエステルに混合した。
混合力法は、所定のガラス繊維、ポリエステルに対して
、ポリエステルの1.5重量?のジクミルパーオキサイ
ド、0.1重量?のハイドロキノンを配合スクリユ一押
出機で押出し、固化後ペレタイザ一にてチツプ状に切断
する方法を採つた。41619JVυ (1)使用したガラス繊維 (2) (3) (4) (5) 使用した押出機 D=32?φ L/D=18 シリンダー温度 90℃ スクリユ一回転数 30rp1 ペレツト形状 2φX4? (軟化点 87〜90℃) 射出成形 射出成形機 スクリユ一式 シリンダー温度 90℃ 金型温度 145℃ 成形サイクル 90秒 成形物の物性 以上の結果より本発明のガラス繊維強化成形物は、すぐ
れた機械的特性および耐熱性を有し、寸法安定性にすぐ
れたものであることがわかる。
更に、本発明2に関する成形材料は、常温にて固体であ
るため取扱い性にすぐれているのみならず、射出成形を
比較的低温で行うことが可能であり、従来の熱可塑性ポ
リマー、熱硬化性不飽和ポリエステル等と比較して極め
てすぐれた特性を有するものであることがわかる。実施
例 4 ガラス繊維のチヨツプストランド(旭フアイバーグラス
社製、CSO3MA4ll)を用い、実施例2で製造し
た各ポリエステルで実施例3の条件に従つてペレツトを
製造し、射出成形した。
なおガラス含有量は全て30重量?とし、ジクミルパー
オキサイド1.5phr1ハイドロキノン0.1phr
1ナフテン酸コバルト(コバルト含有量4%)0.5p
hr添加し、射出成形の成形サイクルは150℃、45
秒で行つた。ポリエステル試料屋(1)〜(4)は本発
明の実施例であり、膚(5)−(8)は比較例である。
本発明に関するものは、すぐれた機械的物性および寸法
安定性を示すことが明らかである。
以上の説明より明らかな如く、本発明のポリエステル樹
脂組成物は、常温で固体であるため取扱いが容易である
のみならず、適当な軟化点を有するため比較的低温で射
出成形の可能な熱架橋型ポリエステルであり、従来の熱
可塑性プラスチツクス、熱架橋型不飽和ポリエステル樹
脂組成物に比較して成形性が極めてすぐれている。更に
、すぐれた機械的物性、寸法安定性、耐熱性、表面平滑
性を有する樹脂成形物を提供することが出来る等、その
工業的意義は大きい。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 エンドメチレンテトラヒドロフタル酸単位20〜4
    0モル%、エチレン性不飽和ジカルボン酸単位20〜4
    0モル%、少なくともその50モル%がテレフタル酸で
    ある飽和ジカルボン酸単位20〜60モル%、およびジ
    オール単位よりなる、数平均分子量3,000以上のポ
    リエステル、および有機過酸化物または有機過酸化物と
    硬化促進剤よりなる、室温にて固体のポリエステル樹脂
    組成物。 2 エンドメチレンテトラヒドロフタル酸単位20〜4
    0モル%、エチレン性不飽和ジカルボン酸単位20〜4
    0モル%、少なくともその50モル%がテレフタル酸で
    ある飽和ジカルボン酸単位20〜60モル%、およびジ
    オール単位よりなる、数平均分子量3,000以上のポ
    リエステル、および有機過酸化物または有機過酸化物と
    硬化促進剤よりなる、室温にて固体のポリエステル樹脂
    組成物に、長さ1.5mm以下、長さ対直径の比が少く
    とも10であるようなガラス短繊維を全重量の20〜5
    0重量%添加して成る加熱硬化型強化ポリエステル樹脂
    組成物。
JP6813774A 1974-06-17 1974-06-17 ポリエステル樹脂組成物 Expired JPS5912686B2 (ja)

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