JPS5912636Y2 - フリツカ−メ−タ−較正用電源装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、フリツカーメーター較正用電源装置（以下
、電源装置という）の改良に関する。

近年、抵抗溶接機やアーク炉の使用が盛んになり、その
負荷変動が電力系統の電圧変動となり、フリツカー発生
の原因となっていることは周知である。

このため、この種電力系統には無効電力補償装置を設け
るなどして、前記フリツカーを低減するようにしている
。

そして、最近ではこのフリツカーを測定し、フリツカー
抑制効果等の測定を行なうものとしてフリツカーメータ
ーが広く用いられるようになっている。

而して、この種フリツカーメーターを較正するには、従
来、第１図に示すような電源装置が用いられていた。

すなわち、１は商用周波数を有する交流安定化電源で、
フリツカーメーターを較正する場合、安定した基準電圧
を供給するものである。

２は電源変圧器、３は較正されるべきフリツカーメータ
ー４への入力をフロートさせるための負荷変圧器である
。

そして、５はフリツカ一発生回路で、直列に接続された
例えば、抵抗器よりなるダミーロード６と直列インピー
ダンス７およびこの直列インピーダンス７に並列に接続
されたフリツカ一発生用接点８とから構威される。

９は前記接点８を有するフリツカ一周期発生用リレー回
路例えば、リレー発振器である。

なお、■ｏは測定すべきフリツカ一を含む出力電圧で゛
ある。

而して、このように構戊された電源装置によってフリツ
カーを発生するには、直列インピーダンス７をフリツカ
一発生用接点８により模擬的に開閉させるが、発生する
フリツカーの波形が第３図に示す如き矩形波状のものし
か得られず、例えば第４図に示す如き正弦波状に変化す
るものを得ることができないという欠点がある。

さらに、上述の構或のものでは、フリツカー周波数と交
流安定化電源１の周波数との同期が取りにくいこと、フ
リツカ一周期発生用リレー回路９のタイミング調整が困
難であることおよびこの回路９が複雑であるためこの種
電源装置が故障を起しやすいといった問題点がある。

なお、第３図、第４図において、１０は交流安定化電源
１の電圧、１１は矩形波フリツカ一の電圧包絡線、１２
は正弦波フリツカーの電圧包路線である。

この考案は、上述の事柄に留意して提案されたもので、
正弦波形を始めとする各種波形を有するフリツカーを簡
単な構戊の回路で容易に実現することを目白勺とする。

以下、第２図に示すこの考案の一実施例に基づいて説明
する。

図において、第１図と同一符号のものは同一物又は相当
物を示す。

２０はフリッカー発生回路である。

すなわち、２１はその一次巻線２１ Ｐが交流安定化電
源１に接続され、その二次巻線２１Ｓにセンサータツプ
２１ Ｔを有するセンタータップ付電源変圧器、２２は
その一次巻線２２ Ｐにセンタータツプ２２Ｔを有し、
その二次巻線２２ Ｓにフノッカーメーター４を接続し
たセンタータップ付負荷変圧器である。

そしてセンタータップ付電源変圧器２１の二次巻線２１
Ｓとセンタータップ付負荷変圧器２２の一次巻線２２
Ｐとはそれぞれダイオード２３ ． ２４を介して接
続されている。

２５は前記センタータツプ２１Ｔ，２２Ｔ間に接続され
たフリツカー電圧電源である。

このフリッカー電圧電源２５は、例えば低周波発振器を
備えており、交流安定化電源１の周波数の整数分のーの
周波数を有する波形電圧を任意に出力できるものとし、
かつその電圧はセンタータップ付電源変圧器２１の二次
電圧に比して十分低いものとする。

３０は交流安定化電源１とフリツカー電圧電源２５とを
特定位相で同期させるための同期信号ラインである。

而して、センタータップ付電源変圧器２１の二次電圧は
正弦波であるから、これが正極のときは、この電圧とフ
リツカー電圧電源２５の波形電圧との和又は差がダイオ
ード２３を介してセンタータップ付負荷変圧器２２の一
次巻線２２ Ｐに印加され、これが二次巻線２２ Ｓを
介してフリツカ一を含む出力電圧Ｖ。

としてフリツカーメーター４に印加される。

また、前記二次電圧が負極のときは、この電圧とフリツ
カー電圧電源２５０波形電圧との和又は差がダイオード
２４等を介して同様にフリツカーメーター４に印加され
る。

この場合、フリツカー電圧電源２５の出力波形が正弦波
であれば、第４図に示す如き波形を有するフリッカーを
得ることができる。

そして、このフリツカー電圧電源２５が別の波形出力を
すれば、その包路線を有するフリツカーとして出力電圧
Ｖ。

が調整され、フリッカーメーター４を任意に較正するこ
とができる。

なお、フリツカー電圧電源２５の出力波形が矩形波のと
きは、第３図に示す如き波形を有するフリッカーの出力
電圧Ｖ。

が得られる。以上詳述したように、この考案によれば、
交流安定化電源と電源変圧器とを接続し、電源変圧器及
び負荷変圧器のセンタータップ間に前記安定化電源の整
数分のーの周波数にしてセンタータップ付電源変圧器の
二次電圧に比して十分低い任意の波形電圧を出力できる
フリツカー電圧電源を設けるとともに、前記両変圧器の
巻線間をダイオードを介して接続し、前記両電源を連動
するようにしているので同期整流したフリツカー電圧電
源の波形出力を交流安定化電源の電源変圧器の二次出力
と重畳することができる。

従って、較正対象であるフリツカーメーターに任意の波
形を有する実系統におけると同等のフリツカ一を印加す
ることができる。

そして、この考案によれば、従来のこの種電源装置が要
した困難なタイミング調整が不要となるほか、回路構戊
が簡略化されるので、故障の発生を大巾に低減できると
いう実用的効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来装置を示す回路図、第２図はこの考案の一
実施例を示す回路図、第３図は矩形波フリツカ一の波形
図、第４図は正弦波フリツカ一の波形図である。 １・・・・・・交流安定化電源、２１・・・・・・セン
タータップ付電源変圧器、２２・・・・・・センタータ
ップ付負荷変圧器、２１Ｐ，２２Ｐ・・・・・・一次巻
線、２１Ｓ，２２Ｓ・・・・・・二次巻線、２１Ｔ，２
２Ｔ・・・・・・センタータップ、２３ ．２４・・・
・・・ダイオード、２５・・・・・・フリツカー電圧電
源。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 交流安定化電源と、前記電源に一次巻線が接続されたセ
   ンタータップ付電源変圧器と、前記変圧器の二次巻線と
   その一次巻線がダイオードを介して接続されたセンター
   タップ付負荷変圧器と、前記両変圧器のセンタータップ
   間に接続され前記交流安定化電源の周波数の整数分のー
   の周波数を有し且つその電圧は前記センタータップ付電
   源変圧器の二次電圧に比して十分低いフリツカー電圧電
   源とからなり、前記交流安定化電源とフリツカー電圧電
   源とを連動するようにてなるフリツカーメーター較正用
   電源装置。