JPS5912280B2 - 糖粉末の製法 - Google Patents

糖粉末の製法

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JPS5912280B2
JPS5912280B2 JP3439976A JP3439976A JPS5912280B2 JP S5912280 B2 JPS5912280 B2 JP S5912280B2 JP 3439976 A JP3439976 A JP 3439976A JP 3439976 A JP3439976 A JP 3439976A JP S5912280 B2 JPS5912280 B2 JP S5912280B2
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JP
Japan
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maltose
sugar
powder
seeds
temperature
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JP3439976A
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JPS52120139A (en
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秀昌 日高
敏明 河野
小一郎 山中
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Meiji Seika Kaisha Ltd
Original Assignee
Meiji Seika Kaisha Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明はマルトースを主成分とする糖液から糖類の粉末
を取得する方法に関する。
更に詳しくは該糖液を極低温不活性化ガスによって急速
凍結し、低温下での脆性を利用して粉砕し、良質な糖類
粉末を製造する方法に関するものである。
糖類液の凍結粉砕法については、バチイン等がブラウン
・シュガーで凍結粉砕法の有用性について述べているが
、これは結晶性のよい蔗糖の例であり、本発明の如くマ
ルトースを主成分とする糖類の凍結粉砕については未だ
確実な方法が提示されていない。
マルトースを主成分とし、しかもマルトトリオースその
他のオリゴ糖を10係以上含有する糖液は凍結粉砕はで
きても粉砕後常温に戻すと速やかに吸湿してべとついた
り又は液状にもどり易いなどの難点があった。
特にマルトース含量85係以下では従来の固化方法では
固化後の型外しや粗砕及び粉砕が工業的に困難とされて
いた。
マル) −ス含有糖液は従来次のような方法で粉末又は
結晶を製造している。
即ち、精製工程を経て濃縮した後容器に流し込んで固化
した後全体を粉末化するトータルシュガ一方式(Tot
al sugar process :シュガー0ハン
ドブック、朝食書店P580〜553(1964))と
濃縮後シードを添加して結晶缶で充分結晶を析出させた
後、結晶を分離、乾燥して製品とする結晶方式である。
前者は古くから行われている方法であるが、容器に流し
込んで固化熟成するのに時間と人手を要し粉砕が出来る
様になる迄には充分な管理が必要であるためコスト的に
採算が合わず次第に結晶方式に移行しつ\あるのが現状
である。
又結晶糖の場合には結晶を母液より分離するため歩留り
が前者に劣ること、結晶分離後の廃蜜の処理などの問題
点をもっている。
特にマルトトリオース以上のオリゴ糖を多く含有する糖
液を粉末化することは極めて困難であり、粘着性を持つ
ため工業的に粉砕することは殆んど不可能に近い現状で
あった。
マルトースを主成分とする該シラツブの粉末化が容易に
なれば甘味料として砂糖より甘味度の低い糖質として商
品価値及び利用価値をもつものであり、産業上効果的な
粉末化方法の開発が強く求められていた。
そこで本発明者らはマルトースを主成分とする糖液の粉
末化法について鋭意検討の結果、該シラツブにエタノー
ル、イングロパノール又ハアセトンなる有機溶媒にマル
トース結晶又は本発萌の方法により得られたマルトース
を特徴とする特許を懸濁したシードを0.1〜5係(重
量%)添加して分散させて固化した後20〜45℃で1
〜7日間熟成させ結晶を部分的に成長させ結晶化が完結
しない時期に一20℃以下で凍結粉砕する事によって容
易に粉末が得られること、又得られる粉末が流動性に富
み溶解性の秀れた、そして保存中吸湿シてもベトッキが
少く塊りを生じ難いという工業的に又産業上極めて有利
な方法を見出して本発明を完成したのである。
本発明の方法を設問すると、まず澱粉を酸又は酵素によ
って液化又は糖化する。
例えばバクテリアのα−アミラーゼで澱粉糊液をDE5
〜10まで液化した後放線菌のアミラーゼ(特公昭49
−1871)で糖化する際、得られる澱粉加水分解物(
グルコース3〜10%、マルトース75〜85 %、マ
ルトトリオース5〜20係)を常法によって脱色、脱塩
して精製した後濃縮して固形物含有量75〜90係のシ
ラツブとする。
この糖液を50〜75°Cに保持し、マルトース結晶又
は本発明の方法で得られるマルトース粉末をメタノール
、エタノール、プロパツール、インプロパツール等の低
級アルコール類、アセトン、メチルエチルケトン等のケ
トン類の単独又はそれらの混合物に分散したシードを0
.1〜5係量(糖液固形分に対して)添加して充分攪拌
し、糖液中に分散させる。
シード量と糖液の固化熟成の良否についての関係を種々
検討(第1表参照)したが、シードと溶媒との混合比に
よって若干の変動があるが0.1〜5.0係の範囲が良
好である。
次にシードを添加する際の糖液の温度は分散媒として使
用した溶媒の沸点よりも低いものが好ましいが、シード
を糖液に十分分散させるためには流動性を保つ温度以上
が望ましい。
例えば、エタノールを分散媒として用いた場合50〜7
5℃に於てシードを添加する。
糖液にシードを添加し攪拌によって均一に分散した後、
この糖液な適当な容器に注入し結晶を生成固化させる。
この際の固化温度はマルトース含量及び糖液濃度によっ
て若干変動するが、好ましくは30〜408Cである。
固化は数時間〜数日間で完了し、容器からとり外せる様
になる。
固化型を型より外した後同温度(20〜45°C)にし
て7日間熟成させる。
この間に全体が固化して表面は部分的にひび割れして来
る。
固化物内部では結晶化が進んでくるが、この結晶化が進
みすぎると凍結粉砕工程での乾燥が容易となるが最終粉
末製品が好ましくない。
本発明者は熟成日数とその後における冷媒による凍結粉
砕効果との関係を詳細に調べた。
固化直後凍結粉砕するときは凍結粉砕工程自体が困難で
あり、得られる製品の流動性が悪く非常に吸湿し易く好
ましくない。
一方、熟成が充分に進行し結晶化が完全になれば粗砕、
凍結乾燥及び乾燥も極めて容易となるが、得られる製品
の流動性が悪くなる。
しかし、結晶化が部分的に進行した熟成1〜5日間の固
化物の場合は、凍結粉砕で得られる製品の流動性がよく
、微細でかつ溶解性にすぐれ、マルトースの含有量が7
5〜85oI)であるにもかかわらず結晶マルトースの
ごとき清涼感のある粉末を得ることができることが判っ
た。
又、保存中での凝塊も生じ難く有用な製品が得られる。
凍結粉砕に用いられる冷媒は液体窒素、液体炭酸ガス、
液体空気、ヘリウム、フレオン等が使用されるが、その
中でも経済性、安全性の面からみて液体窒素が好ましい
又、冷却方法は冷媒を直接試料に接触させる方法が好ま
しいが、間接的に冷却する方法も可能である。
冷却温度は該シラツブの凝結温度以下であれば良く、工
業的に好ましくは一208C〜−60℃である。
凍結後直ちに粉砕する。粉砕方法は特に限定されず例え
ば、ボールミル、振動ミル、捕壊機等の通常の粉砕様式
で行われる。
本発明条件によると極めて容易に微粉化し、浮遊乾燥、
流動層乾燥等によって水分4〜5係の糖粉末を得る事が
出来る。
本発明は上述の如く、マルトースを主成分とする糖類の
粉末製造上の設備の簡素化、作業時間の短縮を可能にし
、連続機械化出来るという産業上有用な方法を提供する
と共に、従来全く予期することの出来なかった良好な流
動性を持った粉末で溶解性に秀れた保存中に生じ易い凝
塊もなく、望まれていた製品を可能にしたのである。
次に本発明の方法を更に詳しく示すため実施例をあげて
説明するが、本発明を何ら限定するものではない。
実施例 1 馬鈴署澱粉10kgを25係濃度においてバクテリアの
α−アミラーゼで液化した後、放線菌のアミラーゼ(特
公昭49−1871)を用い与本らの方法(特開昭50
−5591、実施例1)によってグルコ−セフ。
20J)、マルトース83.6係、マルトトリオース4
.8係、その後オリゴ糖4.4係よりなる糖組成シラツ
ブを得る。
これを脱塩、脱色を常法により行った後濃縮して水分1
3係のシラツブ10.8i9を得た。
温度80℃において別途用意した等量(重量%)のエタ
ノールにマルトース粉末(100メツシユ、マルトース
純i84’Z)を懸濁したシード200グを添加し、5
分間攪拌して分散させ熱時タテ10cm、ヨコ20cm
、深さ6cmのバットに流し込んだ。
これを35°Cの室に24時間放置した。
この間該シラツブは全体が白く固まり型からとり外しが
出来る様になる。
約0.5係の水分減量が認められた。
これを型よりとり外した後35°Cの同温度で2日間放
置すると表面が部分的にひび割れし、結晶化がいくらか
進行したのが認められた。
この時点で数センチ角のブロックに粗砕して液体窒素で
凍結し、−50〜60°Cとした。
これにより同温度下で容易に粉砕可能となる。
粉砕後室温で真空乾燥し水分5係の糖粉末7.4hを得
た。
融点105〜106°Cであった。
実施例 2 実施例1においてトウモロコシ澱粉を用いて糖化し、マ
ルトースs2.o%の糖化シラツブを得た。
水分を12係迄濃縮しエタノールの代りにインプロパツ
ールを用いて起晶させ、熟成後1日で液体窒素により凍
結粉砕し水分5係の製品7.81(fを得た。
融点104〜105°C 実施例 3 甘藷澱粉を用いて実施例1と同様に実施し、マルトース
84係含有シラツブを得て、アセトンシードにより起晶
し、熟成3日後に液体空気で凍結粉砕して水分6係の製
品7.7kgを得た。
融点106〜107°C

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 マルトースを主成分とする糖液に低級アルコール類
    、ケトン類の単独又はそれらの混合物に粉末状マルトー
    ス又は結晶マルトースを分散させたものをシードとして
    0.1〜5係添加して分散させたのち20〜45°Cの
    温度下で固化熟成させて一部分結晶化させ結晶化が完了
    する以前に一30℃以下の温度で凍結粉砕し、以後常法
    によって乾燥粉末化することを特徴とする糖粉床の製法
JP3439976A 1976-03-31 1976-03-31 糖粉末の製法 Expired JPS5912280B2 (ja)

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JP3439976A JPS5912280B2 (ja) 1976-03-31 1976-03-31 糖粉末の製法

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JPS52120139A JPS52120139A (en) 1977-10-08
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JP3439976A Expired JPS5912280B2 (ja) 1976-03-31 1976-03-31 糖粉末の製法

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60234567A (ja) * 1984-05-08 1985-11-21 Kanegafuchi Chem Ind Co Ltd マルト−スを主成分とする糖粉末、その製造法及び該糖粉末を含有してなる低甘味料

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Publication number Publication date
JPS52120139A (en) 1977-10-08

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