JPS59122479A - 新規なトリアジン系付加化合物およびその組成物 - Google Patents

新規なトリアジン系付加化合物およびその組成物

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JPS59122479A
JPS59122479A JP22797982A JP22797982A JPS59122479A JP S59122479 A JPS59122479 A JP S59122479A JP 22797982 A JP22797982 A JP 22797982A JP 22797982 A JP22797982 A JP 22797982A JP S59122479 A JPS59122479 A JP S59122479A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、新規なトリアジン系付加化合物およびそのト
リアジン系付加化合物が配合された難燃性ポリアミド組
成物に関するものである。さらに詳しくは、本発明は特
にポリアミドの難燃化剤として有用な新規なトリアジン
系付加化合物、および高度の難燃性を有し、外観、物性
の良好な成形品を得ることを可能とする難燃性ポリアミ
ド組成物に関するものである。
ポリアミドに難燃性を付与するために、難燃化剤として
メラミンやシアヌル酸、イソシアヌル酸などを配合する
ことはすでに知られている(たとえば、特公昭47−4
1745号公報、特開昭51−39750号公wなど)
、シかしながら、これら公知の難燃化剤を配合したポリ
アミド組成物は、成形時に難燃化剤が昇華して金型を汚
染したり、それから得られる成形品の吸湿時または使用
中に難燃化剤が微小粉末の形状で成形品の表面に析出(
ブリードアウト)シ、成形品の美観を損ねたりする欠点
を有している。また、ポリアミドに対する難燃性付与効
果は、メラミンよりもシアヌル酸、インシアヌル酸の方
が大きいとされているが、難燃化剤としてシアヌル酸、
インシアヌル酸などを使用した場合には、上記の欠点の
ほかに、シアヌル酸、インシアヌル酸が成形時に分解す
る性質があるため、成形品に部分的に発泡が現われやす
いという欠点がある。
このような公知の難燃化剤のメラミンやシアヌル酸、イ
ンシアヌル酸などが有する欠点を改良するために、メラ
ミンとシアヌル酸との等モル反応生成物、すなわちメラ
ミンシアヌレートを難燃化剤として使用することも提案
されている(特開昭53−31759号公報)、シかし
ながらメラミンシアヌレートを使用した場合には、前述
したメラミンやシアヌル酸、イソシアヌル酸などが有す
る欠点をかなりの程度改良することができるが、このメ
ラミンシアヌレートは、その本来の目的である難燃性付
与効果についてはメラミンやシアヌル酸に比較してむし
ろ低い傾向があり、従って電気部品材料などの用途にお
いて要求される高度な難燃性をポリアミドに付与するた
めには、未だに充分満足できるものとはいえない。
また、メラミンやシアヌル酸、イソシアヌル酸などが有
する欠点を改良するために、メチレンジメラミン、エチ
レンジメラミンなどのメラミン誘導体をポリアミドの難
燃化剤として使用することも既に提案されている(特開
昭53−47451号公報、特開昭56−22347号
公蝉なと)。
しかしながら、本発明者らの研究によると、これらメラ
ミン誘導体の難燃性付与効果は、前述のメラミンシアヌ
レートよりも優れてはいるが、未だ充分満足できるもの
とはいえず、より高度な難燃性付与の点ではいまだ改良
の余地がある。
本発明者らは、メラミンをはじめ従来公知の難燃化剤が
有する欠点を克服することを目的として鋭意研究を重ね
た結果、エチレンジメラミンなどの特定のトリアジン系
化合物にシアヌル酸類が1:1もしくは1:2のモル比
で付加した新規なトリアジン系付加化合物が極めて優れ
た難燃性をポリアミドに付与することができ、さらに、
ポリアミドの成形時に金型を汚染したり、発泡したりす
ることがなく、また長期間保存しても成形品表面にその
難燃化剤がブリードアウトしないことを見い出し、本発
明に到達した。
すなわち、本発明は、式[I] (式中、Rは炭素数1〜12の二価炭化水素残基を示す
)で表わされるトリアジン系化合物とシアヌル酸および
/またはイソシアヌル酸とのモル比l:1もしくは1:
2付加化合物であるトリアジン系付加化合物を提供する
ものである。
またさらに、本発明は、ポリアミドに上記のトリアジン
系付加化合物が配合されてなる難燃性ポリアミド組成物
をも提供するものである。
次に本発明の詳細な説明する。
本発明の新規なトリアジン系付加化合物は、式[II (式中、Rは炭素数1〜12の二価炭化水素残基を示す
)で表わされるトリアジン系化合物に、シアヌル酸およ
び/またはイソシアヌル酸をモル比にして1:1もしく
は1:2()リアジン系化合物:シアヌル酸および/ま
たはインシアヌル酸)の割合にて付加させることにより
製造することができる。なお、この付加反応の実施に際
しては。
シアヌル酸および/またはインシアヌル酸を上記の付加
割合よりも過剰に反応系に添加してもよいが、そのよう
な場合においても、得られる生成物は上記のモル比1:
1もしくは1:2付加化合物あるいはそれらの混合物と
なる。
上記の式[IIで表わされるトリアジン系化合物は公知
の化合物であり、これらの化合物および製造法について
は米国特許第2,544,071号明細書に記載がある
なお、上記の式[IIで表わされるトリアジン系化合物
の具体例としては、メチレンジメラミン(R=メチレン
基)、エチレンジメラミン(R=エチレン基)、)リメ
チレンジメラミン(R=ニトリメチレン)、テトラメチ
レンジメラミン(R=テトラメチレン基)、ヘキサメチ
レンジメラミン(R=ヘキサメチレン基)、ドデカメチ
レンジメラミン(R=ニドデカメチレン)などを挙げる
ことができる。
上記のトリアジン系化合物に付加されるシアヌル酸、イ
ンシアヌル酸はそれぞれ次の式[n]および式[■] 
: OH0 (II)             (Ill)で表わ
すことができるが、これらのシアヌル酸およびイソシア
ヌル酸はケト・エノール互変異性体の関係にあり、実際
には両者が独立して別々に存在するものではない。従っ
て、以下の記載においては、これらの両者を特に区別す
ることなく、シアヌル酸との表現により代表させて説明
する。
本発明のトリアジン系付加化合物は、弱塩基でアルエチ
レンジメラミンなどの前記式[IIのトリアジン系化合
物と弱酸であるシアヌル酸との一種の塩とも考えられる
本発明のトリアジン系付加化合物は、エチレンジメラミ
ンなどの前記式[IIのトリアジン系化合物とシアヌル
酸の少なくとも一方、好ましくは双方を溶解する溶媒中
において付加反応を起こさせることにより製造すること
ができる。
トリアジン系化合物とシアヌル酸の双方を溶解する溶媒
の例としては、ジメチルスルホキシド、ジエチルスルホ
キシド、N、N−ジメチルホルムアミド、N、N−ジメ
チルアセトアミド、N−メチル−2−ピロリドン、エチ
レングリコール、ジエチレングリコール、メチルセロソ
ルブ、エチルセルンロブ、ジオキサン、水などを挙げる
ことができる。これらの溶媒は単独でも、あるいは混合
しても用いることができ、また上記に例示した以外の溶
媒と混合して用いることもできる。
トリアジン系化合物とシアヌル酸との付加反応を実施す
る場合、使用溶媒に対する溶解度を増大させ、収率を向
上させるために、反応は加熱下に行なうことが好ましい
0反応源度に特に限定はないが、通常は室温から300
℃の範囲から選ばれる。・反応温度が300℃を越える
と、原料の熱分解が激しくなるので、そのような過度に
高い温度は実用的には好ましくない。好ましい反応温度
の範囲は50〜200℃である。この反応は通常は常圧
下で行なわれるが、所望により、減圧下もしくは加圧下
に行なってもよい。
上記の反応を実施する場合に反応系に導入される原料化
合物の相対比については特に限定はないが、反応生成物
はモル比1:1もしくは1:2の付加化合物であるので
、経済性を考慮すれば、前記式[I]のトリアジン系化
合物とシアヌル酸とをモル比で1=1もしくは1:2と
なるように反応系に導入することが好ましい。
本発明のトリアジン系付加化合物の内、シアヌル酸l:
1付加化合物(シアヌル酸1モルがトリアジン系化合物
1モルに付加している化合物)は、添付した第1図に示
されるようなIRスペクトルを有し、またシアヌル酸l
:2付加化合物(シアヌル酸2モルがトリアジン系化合
物1モルに付加している化合物)は、添付した第3図に
示されるようなrRスペクトルを有しており、いずれも
白色の固体である。また、シアヌル酸1:1付加化合物
およびシアヌル酸1:2付加化合物のいずれも300°
C以上で分解し、水、アルコール類、ケトン類、ジオキ
サン、ジメチルスルホキシドなどの溶媒に難溶である。
本発明の新規なトリアジン系付加化合物はポリアミドな
どの熱可塑性樹脂用の難燃化剤として極めて有用である
。この付加化合物を熱可塑性樹脂の難燃化剤として用い
た場合には、少量の添加で良好な難燃性を付与すること
ができ、また燃焼時においても有毒なガスを発生するこ
とがなく、またさらに樹脂成形物からブリードアウトし
ないという優れた特性を有している。特に本発明のトリ
アジン系付加化合物のトリアジン系化合物部分(式[I
])におけるRが炭素数1〜6の二価炭化水素残基であ
るものは実用的に有利であり、また更にRがエチレン基
のものが特に有利である。
本発明の新規なトリアジン系付加化合物は特にポリアミ
ドの難燃化剤として用いた場合に、従来において提案さ
れてきたポリアミド用の難燃化剤に比較して上記のよう
な優れた特性を示すため特に有利である。
すなわち本発明の新規なトリアジン系付加化合物が難燃
化剤として配合されたポリアミド組成物は、(1)少な
い難燃化剤の配合量で高度の難燃性を示すという従来に
ない利点があるだけでなく、(2)I焼化剤の配合量が
少なくてよいのでポリアミドが木来有する優れた物性へ
の悪影響を心配する必要がない、(3)成形時に金型を
汚染したり、また(4)成形品が発泡したりすることが
なく、さらに(5)難燃化剤が成形品表面にブリードア
ウトすることがない、など多数の優れた特長がある。
ポリアミドの具体例としては、ナイロン6、ナイロン1
1、ナイロン12などのポリラクタム類、ナイロン66
1ナイロン610、ナイロン612などのジカルボン酸
とジアミンとから得られるポリアミド類、ナイロン6/
66、ナイロン67667610などの共重合ポリアミ
ド類、そしてこれらの混合物などを挙げることができる
本発明の新規なトリアジン系付加化合物を難燃化剤とし
てポリアミドに配合する場合、その配合量は、ポリアミ
ド100重量部当り1〜65重量部、特に1〜40重量
部であることが好ましい。
なお、上記の難燃性のポリアミド組成物は、酸化防止剤
、滑剤、無機質充填剤などの公知の添加剤を含むことが
できる。
本発明のトリアジン系付加化合物は上記のようにポリア
ミドなどの熱可塑性樹脂用の難燃化剤として極めて有用
であるが、その用途はこれに限られるものではなく、他
の種類の樹脂のための難燃化剤、J@維処理剤、殺虫剤
、殺菌剤、除草剤などの各種の用途に単独あるいは他の
公知の化合物と組合わせて用いることができる。
次に、本発明の実施例および比較例を示す。
[実施例1] エチレンジメラミン13.9g(0,05モル)にジメ
チルスルホ、キシド600muを加えたのち100℃に
加熱してエチレンジメラミン溶液を得た。別に、シアヌ
ル酸6.45g(0,05モル)にジメチルスルホキシ
ド100mMを加えたのち100℃に加熱してシアヌル
酸溶液を得た。
エチレンジメラミン溶液を100°Cに保ちながら、こ
れに100℃のシアヌル酩溶液を加えたところ、瞬時に
白色沈設が生成した。この反応混合物を100℃に維持
しながら更に30分間攪拌したのち、沈澱物を熱時癌過
した。抱取した沈澱物を熱ジメチルスルホキシドで充分
に洗浄したのち、さらに大量の熱水およびアセトンで充
分に洗浄した。この沈澱物を乾燥することにより18.
5gの白色粉末を得た。
得られた白色粉末の元素分析値、物性を次に示す。
分析値:C32,37%;H4,20%;N  51.
55% 計算値(Cs N 12 H14・C3N 3 H30
3):C32,43%;H4,18%; N  51.60% 融点:分解(分解開始温度 330°C,TGA法) 溶解性(常温):水、アルコール類、ケトン類、ジオキ
サン、ジメチルスルホキシドに難溶 IRスペクトル:第1図(KBr法) 参考としてエチレンジメラミンとシアヌル酸のモル比1
:1の混合物のIRスペクトル(KBr法;第2図)を
添付。
第1図のIRスペクトルは第2図(混合物)のIRスペ
“クトルとは明らかに相違し、特に2750〜2800
 c m−”、1600cm−’にアンモニウム塩特有
の吸収が認められる。
以上の結果から、得られた白色粉末はエチレンジメラミ
ンとシアヌル酸とのモル比1:l付加化合物と同定され
た。
[実施例2] 実施例1においてシアヌル酸の使用量を12゜9g(0
,1モル)に代えた以外は同様な反応および処理を行な
った。25.2gの白色粉末が得られた。
得られた白色粉末の元素分析値、物性を次に示す。
分析値:C31,31%;H3,71%;N   46
.95% 計算値(CsN+2H+4”2C3NaHaOs):C
31,34%、H3,73%; N   47.01% 融点:分解(分解開始温度 340°O; TGA法) 溶解性(常温):水、アルコール類、ケトン類、ジオキ
サン、ジメチルスルホキシドに難溶 IRスペクトル:第3図(KBr法) 参考としてエチレンジメラミンとシアヌル酸のモル比1
:2の混合物のIRスペクトル(KBr法;第4図)を
添付。
第3図のIRスペクトルは第4図(混合物)のIRスペ
クトルとは明らかに相違し、特に2750〜2800c
m’、1600cm−”にアンモニウム塩特有の吸収が
認められた。
以上の結果から、得られた白色粉末はエチレンジメラミ
ンとシアヌル酸とのモル比1:2付加化合物と同定され
た。
[実施例3] 実施例1においてシアヌル酸の使用量を25゜8g(0
,2モル)に代えた以外は同様な反応および処理を行な
った。25.4gの白色粉末が得られた。
得られた白色粉末の元素分析値、物性を次に示す。
分析値:C31,30%、H3,75%;N  47.
03% 計算値(C8N 12 H14・2 Cz N s H
z O3):C31,34%;I(3,73%; N  47.01% 融点二分解(分解開始温度 340℃、TGA法) 溶解性(常温):水、アルコール類、ケトン類、ジオキ
サン、ジメチルスルホキシドに難溶 IRスペクトル:第3図と同一 以上の結果から、得られた白色粉末はエチレンジメラミ
ンとシアヌル酸とのモル比1:2付加化合物と同定され
た。
[実施例4] 実施例2においてエチレンジメラミンに代えてヘキサメ
チレンジメラミン16.7g(0,05モル)を用いた
以外は実施例2と同様な反応および処理を行なった。2
6.7gの白色粉末が得られた。
得られた白色粉末の元素分析値、物性を次に示す。
分析値:C36,40%;H4,75%;N  42.
51% 計算値(C8N +2 H22・2 Ca N 3H3
0g ):C36,49%、;H4,73%; N  42.57% 融点:分解(分解開始温度 320℃、TGA法p 溶解性(常温):水、アルコール類、ケトン類、ジオキ
サン、ジメチルスルホキシドに難溶 IRスペクトル:第3図と類似で、2750〜9 2800cm−’、1600cm−’にアンモニウム塩
特有の吸収が認められた。
以上の結果から、得られた白色粉末はへキサメチレンジ
メラミンとシアヌル酸とのモル比1:2付加化合物と同
定された。
[実施例5] 実施例2においてエチレンジメラミンに代えてドデカメ
チレンジメラミン20.9g (0,05モル)を用い
た以外は実施例2と同様な反応および処理を行なった。
31.1gの白色粉末が得られた。
得られた白色粉末の元素分析値、物性を次に示す。
分析値:C42,56%;H5,89%;N  37.
30% 計算値(C+s N 1t H34・2C,N、H30
,)二 C42,60% ;H5,92% ;N  3
7.28% 融点:分解(分解開始温度 315℃i TGA法) 0 溶解性(常温):水、アルコール類、ケトン類、ジオキ
サン、ジメチルスルホキシドに難溶 IRスペクトル:第3図と類似で、2750〜2800
cm−’、1600 c m ”にアンモニウム塩特有
の吸収が認められた。
以上の結果から、得られた白色粉末はドデカメチレンジ
メラミンとシアヌル酸とのモル比l:2付加化合物と同
定された。
[実施例6−7] 数平均分子量が13.000のナイロン6ペレット94
重量部に、エチレンジメラミンとシアヌル酸とのモル比
l:1付加化合物または1:2付加化合物6重量部をブ
レンドし、押出機を用いてペレットを得た。このペレッ
トから射出成形(成形温度230℃)によりそれぞれ燃
焼試験用の試験片を作製した。
別に、上記のナイロン6ペレット94重量部にエチレン
ジメラミンとシアヌル酸とのモル比1:l付加化合物ま
たはl:2付加化合物6重量部およびカーボンブラック
0.5重量部をブレンドし、押出機を用いてペレットを
得た。このペレットから射出成形(成形温度230℃)
によりブリードアウト試験用の試験片を作製した。
[比較例1−2] 上記の実施例6−7における各試験片の作製工程におい
て、エチレンジメラミンとシアヌル酸とのモル比1:1
付加化合物またはl:2付加化合物の代りに同量のエチ
レンジメラミンまたはシアヌル酸を用いた以外は同様に
して燃焼試験用の試験片およびブリードアウト試験用の
試験片を作製した。
[難燃性試験およびブリードアウト試験]試験片の難燃
性および試験片表面への難燃化剤のブリードアウトは次
のようにして評価した。
(1)難燃性 長さ5インチ、幅1/2インチ、厚さl/32インチの
試験片について、米国アンダーライターズラボラトリー
ズ社で定められた5ubject94 (UL−94)
に従い燃焼試験を行なった。
(2)ブリードアウト 縦、・横各80mm、厚さ2mmのブリードアウト用試
験片を相対湿度95%、温度40℃の空気中にlO日間
放置し、試験片表面への難燃化剤のブリードアウトを肉
眼で観察した。
試験結果を第1表に示す。
第1表 難燃化剤   難燃性 ブリード (UL−94)アウト 実施例 6 1.1付加化合物  V−Oなし 7 1.2付加化合物  V−Oなし 比較例 1  エチレンジメラミン V−2なし2  シアヌル
酸      −− 註:難燃化剤としてシアヌル酸を用いた比較例3 2の試験片はいずれも顕著な発泡が現われた。
【図面の簡単な説明】
Ii図は、エチレンジメラミンとシアヌル酸とのモル比
1:1付加化合物のIRスペクトル(KBr法); 第2図は、エチレンジメラミンとシアヌル酸とのモル比
1:1混合物のIRスペクトル(同);第3図は、エチ
レンジメラミンとシアヌル酸とのモル比1:2付加化合
物のIRスペクトル(KBr法);そして、 第4図は、エチレンジメラミンとシアヌル酸とのモル比
1:2混合物のIRスペクトル(同);をそれぞれ表わ
す。 特許出願人  宇部興産株式会社 代理人    弁理士 柳川泰男 4

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、式[I] NH2NH2 H (式中、Rは炭素数1〜12の二価炭化水素残基を示す
    )で表わされるトリアジン系化合物とシアヌル酸および
    /またはインシアヌル酸とのモル比l:1もしくは1:
    2付加化合物であるトリアジン系付加化合物。 2゜式[I]におけるRが炭素数1〜6の二価炭化水素
    残基であることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載
    のトリアジン系付加化合物。 3゜式[I]におけるRがエチレン基であることを特徴
    とする特許請求の範囲第1項記載のトリアジン系付加化
    合物。 4゜ポリアミドに、式[I] (式中、Rは炭素数1〜12の二価炭化水素残基を示す
    )で表わされるトリアジン系化合物とシアヌル酸および
    /またはインシアヌル酸とのモル比1:lもしくは1:
    2付加化合物であるトリアジン系付加化合物を配合して
    なる難燃性ポリアミド組成物。 5゜トリアジン系付加化合物の式[I]におけるRが炭
    素数1〜6の二価炭化水素残基であることを特徴とする
    特許請求の範囲第4項記載の難燃性ポリアミド組成物。 6゜トリアジン系付加化合物の式[I]におけるRがエ
    チレン基であることを特徴とする特許請求の範囲第4項
    記載の難燃性ポリアミド組成物。
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