JPS5912217Y2

JPS5912217Y2 - チエツクライタの紙押え装置

Info

Publication number: JPS5912217Y2
Application number: JP14628279U
Authority: JP
Inventors: 尚二竹内; 信行林
Original assignee: 株式会社ト−ホ−技研; 東邦精機株式会社
Priority date: 1979-10-24
Filing date: 1979-10-24
Publication date: 1984-04-13
Also published as: JPS5663553U

Description

【考案の詳細な説明】本考案はチェックライタに係り、特にチェックライタの
紙押え装置に関する。

チェックライタ本体に基部が枢支され、押下げ操作自在
とした印字用ハンドルに印字用活字輪を有し、ハンドル
の押下げ操作により前記活字輪の選択された活字により
活字輪の下に置かれる用紙に１字ずつ印字する形式のチ
ェックライタにおいては、印字すべき用紙を所定の位置
に正確にクランプしたうえで印字する必要があるため、
従来から用紙を印字位置に挿入したのちこれを固定する
紙押え装置が設けられている。

しかして上記紙押え装置は、特に小切手や手形等の用紙
に金額を印字する場合、これらの用紙は左綴じであるた
め左側を固定する必要があることから、従来のこの種紙
押え装置は、チェックライタのハンドルに対し左側に紙
押え操作レバーが置かれ、左手により操作する構戊であ
るとともに用紙を固定する際には操作レバーを押し下げ
、同解除する際には逆に引き上げることにより行なう構
戒であった。

その結果、用紙の固定および解除操作は左手によること
になるため、操作がきわめてやりずらいこと、および固
定時には操作レバーを押し下げるので支障はないとして
も、解放時には操作レバーを引き上げなければならない
ため右手でチェックライタの浮上りを押えたうえで操作
しなければならないことなどにより、用紙の出し入れ操
作がきわめて不自然かつ煩わしいものとなる欠点があっ
た。

本考案はこれに鑑み、紙押え装置の固定および解除操作
を総て右手のみによって行なうことができると同時に、
用紙の固定および解放時とも操作レバーの押し下げ操作
のみによって行なうことができ、用紙の固定解放のため
の操作を著しく容易としてチェックライタの使い勝手を
大巾に改善することのできる紙押え装置を提供すること
を目的としてなされたものである。

以下、本考案の具体的実施例を図面によって説明する。

第１図は本考案を適用したチェックライタ１の縦断面を
示し、第２図は本考案に係る紙押え装置２を斜視図で示
している。

紙押え装置２の操作レバー３は、その基部がチェックラ
イタ本体４に水平の軸５により上下方向に揺動自在に枢
支され、先端の操作部６はチェックライタ１の印字用ハ
ンドル７の右側に延び、この操作レバー３とチェックラ
イタ本体４との間には圧縮ばね８が介装されて該操作レ
バー３を所定の位置に上昇復帰させるようになっている
。

前記チェックライタ本体４にこれを横切るように軸９が
回動自在に設けられ、この軸９の一端にラチェットホイ
ル１０が固設され、このラチェットホイル１０の歯１１
（実施例では６歯）に前記操作レバー３にピン１２によ
り枢支された送り爪１３がばね１３ａの附勢により係合
されていて、操作レバー３の１回の押し下げ操作により
１歯分送られるようになっている。

前記軸９の他端には、前記ラチェットホイル１０の歯１
１と同数のカム面１４と、その側方に１つ置きのカム面
に対応する突部１５，１５，１５とを有する作動カ
ム部材１６が固設され、このカム部材１６の対称位置に
ある前記カム面１４を挾むように位置決め部材１７．１
７が対向して揺動可能に立設されており、この位置決め
部材１７，１７の上端間に張装されたばね１８により
互いに引き寄せられ、前記作動カム部材１６を間歇的に
位置決めして停止させるようになっている。

前記チェックライタ本体４の印字用ハンドル７に対した
左側の位置には押圧レバー１９の中間部が軸２０により
上下方向に揺動自在に枢支され、この押圧レバー１９の
後端部に形威された当接面２１が前記作動カム部材１６
の突部１５に対向され、先端の押圧部２２は紙押え板２
３の左端の自由端上面２４に当接されている。

上記紙押え板２３は、向って右端がチェックライタ本体
４にその紙置き面４ａに対し所定の間隔をおいて軸支さ
れ、同他端の前記自由端上面２４の下部には紙押え用ロ
ーラ２５が軸承され、常時は引張りばね２６により上方
に引上げられて用紙の挿入間隙を確保している。

図において２７は印字用活字輪、２８はカバーである。

本考案は上記構戊であるから、用紙を紙押え板２３の下
面に挿入し、操作レバー３の操作部６を押し下げると、
そのレバー３に枢支されている送り爪１３がラチェット
ホイル１０の歯１１に係合してこれを１歯分（６分の１
回転）反時計方向に送る。

これにより軸９を介し連動する作動カム部材１６も６分
の１回転し、その突部１５が押圧レバー１９の当接面２
１を前方に向け押圧することになり、これにより押圧レ
バー１９は軸２０を中心に図において反時計方向に回動
し、第４図示のように先端の押圧部２２が紙押え板２３
の左端の自由端上面２４を押圧し、ローラ２５が紙面に
圧接して用紙を固定状態に拘束する。

ここで印字を行ない、印字が完了したとき再び操作レバ
ー３を押し下げると、前記と同様にラチェットホイル１
０がさらに６分の１回転し、これとともに作動カム部材
１６も６分の１回転するので、突部１５が押圧レバー１
９の当接面２１から外れ、カム面１４が当ることになり
、したがって第３図示のように押圧レバー１９の押圧状
態が解かれ、紙押え板２３がばね２６により引上げられ
て用紙の押圧を解き、用紙を引出すことができる。

以後印字の度に操作レバー３を常に押し下げるのみの操
作によって前記作用が繰返され、用紙の固定、解放を順
次なさしめることができる。

このように本考案は、操作レバーをチェックライタの向
って右側に設け、この操作レバーの押し下げ動作を左側
の押圧レバーに伝達してこれにより紙押え板の左端の自
由端上面を圧下する構或としたので、紙押え時に右手操
作により行なうことができるとともに、用紙の解放時に
も操作レバーの押し下げ操作によって行なうことかでき
るので、用紙の固定状態を解放させる都度チェックライ
タを手で押える必要がなく、これらによって紙押え装置
の操作を頗る容易にすることができる優れた効果を有す
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案による紙押え装置を適用したチエツクラ
イタを示す一実施例の縦断側面図、第２図は第１図にお
ける紙押え装置のみを取出して示す斜視図、第３図は同
用紙解放時の正面図、第４図は同用紙固定時の正面図で
ある。１・・・チェックライタ、２・・・紙押え装置、３・・
・操作レバー、４・・・チェックライタ本体、６・・・
操作部、７・・・印字用ハンドル、１０・・・ラチェッ
トホイル、１１・・・歯、１３・・・送り爪、１４・・
・カム面、１５・・・突部、１６・・・作動カム部材、
１７・・・位置決め部材、１９・・・押圧レバー、２１
・・・当接面、２２・・・押圧部、２３・・・紙押え板
、２４・・・自由端上面、２５・・・ローラ。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

チェックライタ本体４に基部が枢支され、押下げ操作自
在とした印字用ハンドル７に印字用活字輪２７を有し、
ハンドル７の押下げ操作により前記活字輪２７の選択さ
れた活字により活字輪２７の下に置かれる用紙に印字す
る形式のチェックライタにおいて、このチェックライタ
の向って右側に上下方向揺動自在に設けられた操作レバ
ー３と、同左側に上下方向揺動自在に設けられ先端の押
圧部２２が紙押え板２３の左端の自由端上面２４を押圧
し得る押圧レバー１９と、前記操作レバー３の押下げ動
作により間歇的に回動され、周面に前記押圧レバー３の
位置決め部材１７がばね付勢により当接されて該押圧レ
バー１９を押圧解除位置に位置決めする位置決め用カム
面１４．１４・・・、およびこのカム面の側方に該カ
ム面の１つ置きに設けられ前記押圧レバー１９の後端の
当接面２１に対向配置されて該押圧レバー１９を押圧状
態に回動させるための突部１５，１５・・・を有する
作動カム部材１６とを備え、前記操作レバー３の押下げ
操作を１回置きに押圧レバー１９に伝達して紙押え板２
３を押下げるようにしたことを特徴とするチェックライ
タの紙押え装置。