JPS5912212Y2 - 和文タイプライタにおけるテ−プホルダ支持装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は和文タイプライタにおけるテープホルダ支持
装置に関するものである。

プラテンに対して接近した位置と離隔した位置との間を
移動することができ、がっ常時離隔位置にあるようにガ
イドベースに支持されたテープホルダを具え、印字位置
を続取るためにテープホルダを手動によってプラテンに
接近させる形式の和文タイプライタが現在用いられてい
る。

ところでこのようなものは、横送り装置の側部に取付け
られたガイドベースに揺動可能に取付けたガイドアーム
に、テープホルダのガイドボデイをそれに設けた２個の
長孔を利用し、それを貫通するねじによって摺動可能に
取付けたものとなっている。

そのためテープホルダのガイドボデイとねじとの間にが
たが生じ易く、このようながたが生ずるとプラテンとテ
ープホルダとの間の平行かえられず、プラテン上の印字
位置を正確に続取るのが困難になるという欠点があった
。

この考案は前記のような従来のもののもつ欠点を排除し
、印字位置を正確に続取ることができるテープホルダ支
持装置を提供することを目的とするものである。

この考案を図面に示めす実施例を参照して説明する。

１はガイドベースを示めし、横送り装置２１の側方に取
付けられており、このガイドベース１の側面に枢軸１０
によってガイドアーム２の基端が回転可能に支持され、
その側面にテープホルダ４のガイドボデイ３が配置され
、このガイドボデイ３には２個の長孔１１が設けられて
いて、この長孔１１を貫通するねじ１２によってガイド
ボデイ３がガイドアーム２に摺動可能に支持されている
。

テープホルダ４の上部にはガイドプリズム５が収付けら
れており、ガイドボデイ３とガイドベース１との間には
引張ばね６が張設されていて、テープホルダ４およびガ
イドプリズム５が常時プラテン２２に対して後退位置に
あるように付勢している。

ガイドアーム２とガイドベース１との間には引張ばね７
が張設されていて、ガイドアーム２を常時下方に引張っ
ており、またガイドアーム２に設けた受具申に調節ねじ
８を回転可能に支承し、このねじ８の先端はガイドベー
ス１の上に載っていて、このねじ８の回転によって、ガ
イドアーム２を枢軸１０を中心として揺動し、上下位置
の調節を行う。

ガイドベース１の側面に作動杆９が枢軸１４によって回
転可能に支持され、その上端のカム部は前方のねじ１２
に取付けられたローラ１３に係合していて、印字の際図
示しない印字キーの押下により作動杆９が回動すると、
ガイドアーム２すなわちガイドボテ゛イ３を上方に揺動
して、テープホルダ４を印字位置へ移動することとなる
。

１５はテープ打変換レバーを示めし、ガイドベース１に
その基端が枢支され、一方作動杆９の上端には枢軸１７
によって先爪１８の基端が回転可能に支持され、その先
端にはローラ１９が枢支されている。

そしてレバー１５をプラテン２２側に傾斜させたうえ印
字操作をすると、レバー１５の下端のカム部にローラ１
９が載って先爪１８が上昇し、それによってテニプホル
ダ４を上昇させてテープを印字位置より上方に移動させ
、テープを使用しないで印字がなされるようになってい
る。

なお２３はタイプバー、２４はその支承部材を示めす。

前記のものは、現在用いられているテープホルダ支持装
置であるが、この考案においては特に第４図から明らか
なように、テーフ゜ホルダ４に、このテープホルダ４の
一側の枠板３１の下端にガイドボデイ３の摺動方向と平
行に前方向に突設された縦向舌片３３と、他側の枠板３
２の下端にガイドボデイ３の摺動方向と平行に前方向に
突設された横向舌片３４とからなる保合部材を設け、こ
のようなテープホルダ４が第３図示のプラテン２２に対
して接近位置となったとき、その下方の支承部材２４の
対応位置に、舌片３３が嵌合する溝３５を有する縦向舌
片３６と、舌片３４の上方にあって該舌片と係合する横
向舌片３７とを具えた係止部材３８を取付けている。

３９はラツクレール指針を示めす。前記のようなものに
おいて、印字位置の続収りをしようとする場合には、第
１図示のように非印打時にガイドボテ゛イ３を手指にて
プラテン２２に向って押圧する。

それによってテープホルダ４がプラテン２２に向って前
進して第３図示の位置に到達するとその縦向舌片３３が
係止部材３８の縦向舌片３６の溝３５に嵌合して左右方
向の位置決めをすると同時に、横向舌片３４が横向舌片
３７の下方に入って上下方向の位置決めがなされてプリ
ズム５をとおして印字位置が続取られる。

この考案は前記のようであって、ガイドボテ゛イをプラ
テンに対して接近した位置へ摺動すると、テープホルダ
の係合部材がタイプバー支承部材に取付けられた係止部
材に係合するので、ガイドボデイのガイドベースに対す
る取付部材が劣化してがたが生じても、つねにテープホ
ルダに取り付けられた印字位置指示部材をプラテンの所
定位置に接近させることができ、したがってその印字位
置をつねに正確に続取ることかできるという効果がある
。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の実施例の側面図、第２図は同上の平
面図、第３図は同上の使用状態を示めす側面図、第４図
は同上の要部の拡大正面図である。 １・・・・・・ガイドベース、２・・・・・・ガイドア
ーム、３・・・・・・ガイドボテ゛イ、４・・・・・・
テープホルダ、５・・・・・・ガイドプリズム、６・・
・・・・引張ばね、９・・・・・・作動杆、１０・・・
・・・枢軸、１１・・・・・・長孔、１２・・・・・・
ねじ、１３・・・・・・ローラ、２１・・・・・・横送
り装置、２２・・・・・・プラテン、２３・・・・・・
タイプバー、２４・・・・・・タイプバーの支承装置、
３１，３２・・・・・・テープホルダの枠板、３３ ．
３６・・・・・・縦向舌片、３４．３７・・・・・・
横向舌片、３５・・・・・・溝、３８・・・・・・係止
部材。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. タイプバー支承部材に取り付けられたガイドベースに揺
   動可能に取り付けられたガイドアームに、テープホルダ
   のガイドボデイがプラテンに対して接近した位置と離隔
   した位置との間を摺動することができるように取り付け
   られ、テープホルダに印字位置指示部材が取り付けられ
   て、ガイドボデイがプラテンに対して接近した位置へ摺
   動した際印字位置を指示するようになっている和文タイ
   プライタにおいて、前記テープホルダに係合部材を設け
   、前記タイプバー支承部材に、前記ガイドボデイがプラ
   テンに対して接近した位置へ摺動した際、前記テープホ
   ルダの保合部材が係合しテープホルダがガイドボテ゛イ
   の摺動方向に対し縦方向および横方向に移動しないよう
   になっている係止部材を設けたことを特徴とするテープ
   ホルダ支持装置。