JPS5911479B2 - 舶用推進装置 - Google Patents

舶用推進装置

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JPS5911479B2
JPS5911479B2 JP11541279A JP11541279A JPS5911479B2 JP S5911479 B2 JPS5911479 B2 JP S5911479B2 JP 11541279 A JP11541279 A JP 11541279A JP 11541279 A JP11541279 A JP 11541279A JP S5911479 B2 JPS5911479 B2 JP S5911479B2
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shaft
spur gear
helical spur
gear
transmission
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和彦 矢野
和彦 大槻
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KANZAKI KOKYU KOKI SEISAKUSHO KK
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KANZAKI KOKYU KOKI SEISAKUSHO KK
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Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、ヨツトとかモータボートといったプレジャ
ー・ボート等の小型船舶に好適に用いられる、新規な舶
用推進装置に関するものである。
より特別には、この発明は、船尾部に塔載されたエンジ
ンと、船尾部から後下方向きに傾斜させて延出しである
プロペラ軸であって先端にプロペラを装備せるプロペラ
軸と、エンジンからプロペラ軸方向に動力を、前進方向
或は後進方向において選択的に伝達するためのクラッチ
装置と、このクラッチ装置の出力軸に対しプロペラ軸を
連動連結するための歯車伝動装置であってプロペラ軸と
同心的に配されていて該プロペラ軸に固定連結される伝
動軸を有する歯車伝動装置とを、備えているタイプの、
新規な舶用推進装置に関するものである。
上記したタイプの舶用推進装置の典型的な一例は、いわ
ゆる■−ドライブ方式の舶用推進装置である。
このV−ドライブ方式のものでは、船尾部においてエン
ジンが、その出力端を船首方向に向けて水平に塔載され
る。
そして、このエンジンの下部前面にクラッチ装置が設置
され、このクラッチ装置の前面に設置された歯車伝動装
置によって、動力伝達径路が後下方向きに転換されて、
プロペラ軸方向へと接続される。
このように、この方式の推進装置では、エンジンからク
ラッチ装置の出力端に至るまでの前方向きに水平であっ
た動力伝達径路が、歯車伝動装置の部分で後下方向きに
屈曲されて、全体として横倒した7字形の径路をとるこ
とから、■−ドライブ方式と呼ばれる。
この■−ドライブ方式は、エンジンを上記とは逆向き、
つまり出力端を船尾向きに、しかも後下方向きに傾斜さ
せて、設置し、エンジンからプロペラに至るまでの動力
伝達径路を後下方向きの直線径路とする等の、他のドラ
イブ方式と比較して、動力伝達径路がV字状に屈曲した
ものであることからエンジンをより船尾側に片寄せて設
置できること、及びエンジンが水平姿勢とされていて全
体として占める高さが最小となることから、プレジャー
・ポート等において居住空間を拡大するものとなってい
る。
このような居住空間の拡大は、プレジャー・ポートにお
いては極めて重要である。
上に説明した■−ドライブ方式或はこれに類して、エン
ジンからプロペラに至る間の動力伝達径路を屈曲した径
路とする場合の一つの問題は、径路屈曲部でどのように
して動力を円滑に伝えるかである。
この問題を解決する、一般的な方法は傘歯車を用いる方
法、つまりクラッチ装置の出力軸上とプロペラ軸へ伝動
する伝動軸上とに互に噛合される1対の傘歯車を、固定
設置する方法である。
しかしながら、この傘歯車を用いる方法は、1対の傘歯
車を備えた歯車伝動装置が比較的大型化すると共に、特
に重大な欠点として、このための傘歯車の製作が困難で
あり著しく高価につく事実がある。
すなわち、プロペラ軸は、水平方向から約15度程度、
下方向きに傾斜せしめられるが、このような小さな角度
で動力伝達径路を屈曲させるためには、約33onとい
った、大きなコーン・ディスタンスの傘歯車を必要とす
る。
このようにコーン・ディスタンスが大である傘歯車の製
作には、極めて大型である機械を必要とし、傘歯車の製
作が困難で著しく高価につくことになるのである。
したがって、この発明の主たる目的とするところは、最
初に述べたタイプの船舶推進装置であって、コンパクト
であり、しかも安価に提供される歯車伝動装置を備えて
いる、新規な船舶推進装置を提供するにある。
この目的はこの発明に従って、冒頭記載タイプの船舶推
進装置において、その歯車伝動装置に、前記したクラッ
チ装置の出力軸上と前記伝動軸上とにそれぞれのせられ
互に噛合されている1対のはすば平歯車を設け、これら
の両はすば平歯車のうちの第1のはすば平歯車はこれを
、該第1のはすば平歯車をのせた軸に固定すると共に、
該両はすび平歯車のうちの第2のはすば平歯車はこれを
、該第2のはすば平歯車をのせた軸に、この軸上で第2
のはすば平歯車に内装せる等速自在接手を介して連動連
結することにより、達成される。
等速自在接手は一般に、軸心間のずれがあるとか軸線角
度が変動する2回転軸間を、等速でトルク伝達が行なわ
れるように連動連結するための自在接手として、各種の
産業分野において広く用いられている。
かかる等速自在接手の一般的な使用法は、1対の等速自
在接手によって2回転軸間を連動連結する方法である。
この発明に従った舶用推進装置では、このような一般的
な使用法と異なり、単一の等速自在接手によって、はす
ば平歯車とそれをのせた軸間を連動連結している。
等速自在接手が製作容易なものであり、且つ、各種産業
分野での広い使用により低廉なコストで提供されている
こと、及び単一の等速自在接手により必要な連動連結を
行なっていること、そして製作容易で極く安価に提供さ
れるはすば平歯車を用いていることからして、この発明
に係る舶用推進装置は、傘歯車式の歯車伝動装置を備え
ている舶用推進装置と比較して、ずっと製作が容易で低
廉に提供され得る。
またこの発明の推進装置では、等速自在接手がはすば平
歯車に内装されている。
このように等速自在接手がはすば平歯車に内装され何ら
の附加的なスペースを占有しないこと、及びはすば平歯
車は占有スペースが小であることからして、この発明の
舶用推進装置は、その歯車伝動装置が小型化された、コ
ンパクトなものとなっている。
また等速自在接手の特性からして、プロペラ軸とプロペ
ラが例えば約900−150Orpmといった高速で回
転駆動されるものであるにも拘らず、この発明の推進装
置は、歯車伝動装置部分でトルク変動を起さず、また振
動も発生しないものとなっている。
またこの発明の舶用推進装置は、その歯車伝動装置に設
けられる1対の平歯車を、歯車軸線と平行する歯を備え
た通例の平歯車とせず、ヘリカル方向に沿う歯を備えた
はすは歯車としていることから、通例の平歯車を用いた
場合と比較して、両歯車間の噛合い率が高められ、これ
よりして、歯車伝動装置における騒音の発生が抑えられ
、またしたがって、歯車伝動装置でのエネルギーロスが
少ないものと、なっており、さらに、はすば平歯車がそ
れ自体、通例の平歯車より強度大であると共に、両はす
ば平歯車が互に相手側に作用するスラストを受は合う関
係となって、歯車伝動装置の寿命上も有利なものと、な
っている。
この発明の舶用推進装置に好適に用いられる等速自在接
手は、例えば米国特許!2,838,919に開示され
ているような、いわゆるバーフィールド(Birf i
el d )型の接手である。
したがってこの発明の好ましい一実施態様においては、
前記した等速自在接手を、前記第2の平歯車に固定され
球面状の内面に子午線方向に沿う複数個の軌道溝を形成
しである外側軌道部材と、前記第2の平歯車をのせた軸
上に該軸と相対回転不能に設けられ球面状の外面に子午
線方向に沿う複数個の軌道溝を形成しである内側軌道部
材と、上記した両軌道部材に上記軌道溝において係合す
る一連のトルク伝達ボールと、上記した両軌道部材間の
間隙に嵌入され上記トルク伝達ボールの位置付けを行な
う保持部材とを、備えてなる接手に構成する。
このタイプの等速自在接手は、同心的に配されたリング
状の外及び内側の軌道部材間にトルク伝達用の一連のボ
ールが納められていて、上記のような態様ではすば平歯
車の内部に容易に設置できる。
この発明及びその長所とするところは、以下に添付の図
面を参照しつつ行なう実施例についての説明から、一層
明瞭となる。
図面では全図を通じて、類似する部分は全て、同一の参
照数字でもって示しである。
図面について述べていくと、第1−3図には、この発明
に従った舶用推進装置の好ましい第1の実施例を示しで
ある。
第1図に示すように、船底中央位に姿勢安定用のセンタ
ーボード20を、甲板上にマスト21を、それぞれ備え
ていると共に、船尾端にステアリング用の舵22を備え
ているヨツト又は他の形式のプレジャー・ボートにおい
て、推進源となるエンジン23は、船尾部にほぼ水平姿
勢で塔載されている。
船体の直接的な推進手段であるプロペラ24は、船尾部
から後下方向きに傾斜させて延出しであるプロペラ軸2
5の先端に取付けられており、プロペラ軸25は、その
先端近くを船底に垂設したシャフト・ブラケット26に
より支持されている。
エンジン23は、その出力端が船首方向を向くように配
置されており、このエンジン23と先端にプロペラ24
を装備せるプロペラ軸25とを含めての推進装置の全体
がV字形をなすいわゆる■−ドライブ方式が採用されて
いる。
エンジン23の前面にはクラッチハウジング27を設置
してあり、またこのクラッチハウジング27とプロペラ
軸25間には傾斜する伝動ケース28を設けである。
エンジン23の動力は、これらのクラッチハウジング2
7と伝動ケース28の内部を通してプロペラ軸25へと
伝えられる。
第2図に示すように、クラッチハウジング27内には、
エンジン23方向へと前端を延出させである入力軸29
と、伝動ケース28内へと後端を延出させである出力軸
30とを、回転自在に支持して設けである。
入力軸29は通例のように、その前端で図示されていな
い継手を介し、エンジン23ないしその出力軸へと接続
される。
入力軸29と出力軸30間には、入力軸29の回転を出
力軸30に、プロペラ軸25を前進方向或は後進方向に
回転させる向きで選択的に伝達するためのクラッチ装置
を設けである。
このクラッチ装置は、入力軸29と一体的に形成された
小径の前進入力歯車31及び後進入力歯車32と、出力
軸30上にベアリングを介し相対回転自在に設けられた
大径の前進出力歯車33及び後進出力歯車34とを、備
えている。
前進出力歯車33は、前進入力歯車31に常時噛合され
ており、また後進出力歯車34は、後進入力歯車32に
常時噛合されているところの図示されていない後進中間
歯車に常時噛合されている。
上記のクラッチ装置は、前進出力歯車33と後進出力歯
車34とを選択的に出力軸30に結合するための摩擦ク
ラッチ35を、備えている。
この摩擦クラッチ35は、出力軸30に歯車33.34
間で形成したヘリカル・スプライン36を利用して該出
力軸30上に、軸線方向に沿っては移動可能であるが軸
30と共に回転し得るように設けられた可動クラッチ体
37を、備えている。
この可動クラッチ体37は、前進出力歯車33に形成さ
れたコーン状の摩擦面33aに摩擦保合可能なコーン状
の摩擦面38と、後進出力歯車34に形成されたコーン
状の摩擦面34aに摩擦係合可能なコーン状の摩擦面3
9とを、有している。
摩擦クラッチ35は、可動クラッチ体37を第2図上で
左向きに移動させてその摩擦面38を摩擦面33aに係
合させると、前進出力歯車33を出力軸30へと結合し
、逆に可動クラッチ31を第2図上で右向きに移動させ
てその摩擦面39を摩擦面34aに係合させると、後進
出力歯車34を出力軸30へと結合する。
したがって、このように前進出力歯車33或は後進出力
歯車34を選択的に出力軸30へと結合することで、入
力軸29により出力軸30を選択的に、前進方向或は後
進方向に減速された速度で回転させ得る。
このような摩擦クラッチとその操作機構の一例は、米国
特許A3,269,497に開示されている。
前記した伝動ケース28内には、摩擦クラッチ35を備
えたクラッチ装置の出力軸30と前記プロペラ軸25と
の間を連動連結するための歯車伝動装置が設けられる。
同様に第2図に示すように伝動ケース28はクラッチ装
置出力軸30の下方において、1対のベアリング40,
41を介して傾斜する伝動軸42を回転自在に支持して
おり、この伝動軸42は、その先端部をケース28外へ
と延出させてあり、且つ、前記プロペラ軸25と同心的
に配されている。
伝動軸42の先端部上には、スプライン接続43及び軸
42端に螺合せるナツト44を利用して、カップリング
・ハーフ45を固定しである。
伝動軸42は、プロペラ軸25の基端部上に固定された
他のカップリング・ハーフ(図示せず)と上記カップリ
ング・ハーフ45間を連結することで、プロペラ軸25
に固定連結される。
クラッチ装置の水平な出力軸30からの、傾斜する伝動
軸42の傾斜角度は約15度であり、これらの軸30,
42間を連動連結するために、この発明に従った特別な
工夫が施されている。
伝動ケース28内にまで延出させであるクラッチ装置出
力軸30の端部上には、第2図に示すように、はすば平
歯車46を嵌着しである。
このはすば平歯車46は、軸30にスプライン接続47
されると共に、軸30端に螺合せるナツト48により位
置を固定されている。
第2,3図に示すように、伝動軸42の基端部上には、
他のはすば平歯車49を設けてあり、この他のはすば平
歯車49は、出力軸30上のはすば平歯車46と常時噛
合されている。
はすば平歯車49はそのボス部外周において、1対のベ
アリングso 、siを介して伝動ケース28に回転自
在に支持されている。
傾斜する伝動軸42上にのせられたはすば平歯車49は
、次のような等速自在接手52により、伝動軸42へと
連動連結されている。
この等速自在接手52は第2,3図に示すように、例え
ば米国特許煮2,838,919に開示されているよう
な、いわゆるバーフィールド(Birf−ield)型
のものに構成されている。
すなわち、はすば平歯車49は、段部53を有する大径
の中空部を備えたものに形成されており、上記段部53
に端面を当てて、環状であって部分球面状の内面を有す
る外側軌道部材54を、歯車49中空部に嵌合しである
この外側軌道部材54は、円周方向に沿って間欠的に配
された複数本のねじボルト55により、はすば平歯車4
9に固定されている。
また伝動軸42上にはスプライン接続56して、部分球
面状の外面を有する内側軌道部材57をのせである。
外側軌道部材54の球面状内面と内側軌道部材57の球
面状外面とにはそれぞれ、子午線方向に沿う複数個の軌
道溝54a、57aを形成してあり、これらの軌道溝5
4a、57a内に一部を臨ませて一連のトルク伝達ボー
ル58が、両軌道部材54.57間に配置されている。
これらのトルク伝達ボール58を受は且つその位置を定
めるための穴を形成しであるボール保持部材59が、外
側軌道部材54の球面状内面と内側軌道部材57の球面
状外面との間の間隙に嵌入しである。
トルク伝達ボール58は、外側軌道部材54がはすば平
歯車49と一体回転するときに、軌道溝54a、57a
の側面に適当な圧力角でもって係合し、外側軌道部材5
4から内側軌道部材57へとトルクを伝達する。
一連のボール58の中心は、接手52の節点Yいつまり
はすば平歯車49の軸線X1と伝動軸42の軸線X2と
の交点、を含む平面¥1であって上記両軸線X1.X2
の交角θを2等分する平面¥1上に、常に位置せしめら
れ、このため、外側軌道部材54から内側軌道部材57
へのトルク伝達、したがってはすば平歯車49から伝動
軸42へのトルク伝達は、等速で行なわれる。
またこのトルク伝達に際し、回転トルりの変動も生じな
い。
この型の等速自在接手自体は周知であるので、これ以上
に詳細には述べないが、重要な事実は、はすば平歯車4
9と傾斜する伝動軸42間を連動連結するための等速自
在接手52が、1個のみ用いられ、しかもはすば平歯車
49に内装されている点にある。
次に、この第1の実施例の舶用推進装置においては、組
立てに際し、伝動軸42の傾斜角度を簡単に変更調整し
、もって該伝動軸42に固定連結されるプロペラ軸25
の傾斜角度を簡単に変更調整できる工夫が、施されてい
る。
この工夫について説明すると、第2図に示すように、伝
動ケース28の下半部背面には、環状をなし後下方向き
に傾斜させであるケース部分60を固定してあり、伝動
軸42は、このケース部分60内において前記ベアリン
グ40,41に支承されている。
このケース部分60にはベアリング40,41の径より
も大径であって後下方向きに傾斜せる環状穴60aを形
成してあり、先端近くに形成された鍔部61aを上記ケ
ース部分60の端面に当てた環状のホルダー61が、ケ
ース部分60の環状穴60aへと基端側を嵌合して設け
られている。
そしてベアリング40,41は特に、ケース部分60と
は別体としである該ホルダー61に保持させて設けであ
る。
ホルダー61はその鍔部61aにおいて、複数本のねじ
ボルト62によりケース部分60へと固定されている。
したがって、環状穴60aの傾斜角度を異にするケース
部分60を用いれば、このケース部分60に固定支持さ
れるホルダー61の傾斜角度、したがってベアリング4
0,41を介し該ホルダー61に支持される伝動軸42
とこの伝動軸42に固定連結されるプロペラ軸25との
傾斜角度を、変更することができる。
このような傾斜角度の変更調整の必要性は、エンジン2
3とかクラッチハウジング21の設置位置を予め決定し
である船舶にこの発明に従った推進装置を組込むときに
起り得、このような場合に、組立てに際しプロペラ軸2
5角度を簡単に変更調整できることとなる。
そしてこのように伝動軸42とプロペラ軸25との角度
を変更しても、伝動軸42がはすば平歯車49に対し等
速自在接手52により連動連結されていることから、動
力伝達には何らの不都合も生じない。
なおケース部分60を伝動ケース28ないしその本体部
分に固定することは、溶接によってもよいし、またねじ
ボルト等の取外し可能な固定具によってもよい。
第1−3図に図示の舶用推進装置は、可動クラッチ体3
7が何れの出力歯車33,34に対しても係合しない、
摩擦クラッチ35の中立位置から、該可動クラッチ体3
7を前進出力歯車33或は後進出力歯車34に係合させ
ることで、エンジン23の動力をプロペラ軸25へと伝
達して、プロペラ24を前進方向或は後進方向に回転駆
動し、船舶の推進を行なわせる。
プロペラ24が約900−1500rpmといった高速
で回転駆動されるものであるのに対し、動力伝達径路中
の等速自在接手52は、不等速型の自在接手とは異なり
、トルク変動を起さず、また振動も発生されない。
また、はすば平歯車46,49を採用しであることから
、歯車伝動装置において騒音の発生が極力抑えられ、エ
ネルギーロスも少ない。
以上、に説明した第1の実施例においては、伝動軸42
とそれにのせたはすば平歯車49とを連動連結するため
に等速自在接手52を用いたが、クラッチ装置の出力軸
30上に設けられるべきはすば平歯車46を該軸30上
に傾斜させてのせ、このはすば平歯車46を出力軸30
に対し連動連結するために、等速自在接手を用いること
もできる。
第4図には、そのように構成された、この発明の第2の
実施例が示されている。
第4図に示す舶用推進装置においては、伝動軸42を後
下方向きに傾斜させであることは、第1−3図に図示の
舶用推進装置におけると同様であるが、この伝動軸42
上に設けられたはすば平歯車49は、該伝動軸42に固
定されている。
そして、このように傾斜する伝動軸42−に固定されて
傾斜姿勢をとっているはすば平歯車49に噛合されてい
るはすば平歯車46は、クラッチ装置の出力軸30上に
、同様の傾斜姿勢をとってのせられている。
はすば平歯車46はそのボス部外周において、1対のベ
アリング50’、51’を介して伝動ケース28に回転
自在に支持されており、他方、はすば平歯車49を嵌着
せる伝動軸42は、1対のベアリング65゜66を介し
て回転自在に支持されている。
伝動ケース28外へ臨ませである伝動軸42先端部には
、前記同様の手段43,44によってカップリング・ハ
ーフ45を固定しである。
クラッチハウジング27内のクラッチ装置は、図示を省
略されているが、第1の実施例におけるクラッチ装置と
ほぼ同様に構成されている。
第4図に図示の第2の実施例において、クラッチ装置出
力軸30に対しはすば平歯車46を連動連結するための
等速自在接手52は、出力軸30上ではすば平歯車46
に内装させである。
この等速自在接手52の外側軌道部材は特に、はすば平
歯車46と一体のものとされている。
すなわち、はすば平歯車46の中空部を画成している内
面は、部分球面状に形成され、この球面状内面に、第1
の実施例における外側軌道部材54における前記複数軌
道溝16同様の軌道溝を、子午線方向に沿わせて形成し
て、別体の外側軌道部材を省略しているのである。
等速自在接手52の内側軌道部材57は、出力軸30上
にスプライン接続68して設けられており、両軌道部材
46,57に子午線方向に沿う軌道溝にて係合する一連
のトルク伝達ボール58と、該ボール58を位置付ける
ために両軌道部材46,57間に嵌入しであるボール保
持部材59とが、第1の実施例における等速自在接手5
2同様に設けられている。
第4図に図示の第2の実施例においてはまた、伝動ケー
ス28の傾斜姿勢を変更調整してクラッチハウジング2
7に取付は得ることとし、これにより伝動軸42の傾斜
姿勢、したがってプロペラ軸25の傾斜姿勢を、変更調
整できるようにしている。
すなわち、クラッチハウジング27の前面に固定した支
床78に、等速自在接手52の筒軸線Ya1つまり出力
軸30の軸線X3とはすば平歯車46の軸線X4との交
点を通り紙面に垂直な直線、を中心とする仮想円筒面Z
2の一部を構成する部分円筒面78aを有せしめている
そして、伝動ケース28の上半部端面位に、上記の円筒
面78aに密接する部分円筒面79aを有する調整片7
9aを固定し、筒軸線Yaまわりで調整片79を、支床
78の円筒面78aにガイドさせつつ回動変位させて、
伝動ケース28の傾斜姿勢を変更した上で、調整片79
を支床78に固定することと、されている。
したがってこの場合には、伝動ケース28の傾斜姿勢の
変更調整で、このケース28に支持された伝動軸42と
それに連結されるべきプロペラ軸25の傾斜姿勢が、変
更調整されるのである。
このように伝動ケース28の傾斜姿勢、したがって出力
軸30とはすば平歯車46間の相対角度、を変更しても
、出力軸30とはすば平歯車46間が等速自在接手52
により連動連結されていることから、伝動上の不都合は
何ら起きない。
容易に理解されるように、第4図に図示の舶用推進装置
に設けられた等速自在接手52も、極くコンパクトな接
続手段を構成しており、クラッチ装置出力軸30からそ
の上のはすば平歯車46に対し、等速で、且つ、トルク
変動を起すことなく、回転トルクを伝達する。
1対のはすば平歯車46゜49を備えた歯車伝動装置に
おいて、動力伝達時の騒音発生、またしたがってエネル
ギーロスが極力抑えられることも、第1の実施例の場合
同様である。
以上に説明して来た2実施例は何れも、先に説明したV
−ドライブ方式に係るものであった。
しかしながら、この発明の舶用推進装置は、第5図に示
すような他のドライブ方式の装置としても、具体化でき
るものである。
第5図に示すドライブ方式においては、第1図の場合と
はエンジン23の向きを逆、つまりその出力端が船尾向
きをとるようにし、このエンジン23の前面にクラッチ
ハウジング27を、そして該クラッチハウジング27の
前面に伝動ケース28を、それぞれ連設しており、プロ
ペラ軸25は、後下方向きに延出させである。
このようなドライブ方式において、第6図に示すように
、プロペラ軸25が固定連結される伝動軸42は、伝動
ケース28の下端部内から後下方向きに延出させである
そして、前述した実施例の場合同様に、クラッチハウジ
ング27内に設置されたクラッチ装置の出力軸30上と
伝動軸42上とには、互に噛合されたはすば平歯車46
,49を設けである。
第5,6図に示す第3の実施例においては、はすば平歯
車49と伝動軸42間を連動連結するために、等速自在
接手52を用いている。
この等速自在接手52は、伝動軸42上において平歯車
49に内装されている。
第5,6図において、これ迄用いて来た参照数字で示さ
れている部分は、先に説明したのと同様に構成されてい
る。
第5図に図示のドライブ方式は、■−ドライブ方式と比
較して、エンリフ23位置がより船首側に移る点で、不
利である。
しかし、この方式の推進装置をこの発明に従ったものと
するときは、エンジン23を傾斜姿勢とせずしてプロペ
ラ軸25に必要な傾斜が与えられ、エンジン23が全体
として占める高さが節減されるといった点で、有利とな
る。
またこのドライブ方式において、この発明を実施すると
きは、エンジン23として横形のものを用いるときに、
立て形エンジンと比較して据付面を上げざるを得ない該
横形エンジンからの、プロペラ軸25に対する伝動端を
、1対のはすば平歯車、46,49を備えた歯車伝動装
置により容易に下げ得て、上記横形エンジンの据付けが
容易となる。
以上、いくつかの実施例を挙げて、この発明を説明して
来たが、これらの実施例各部の構成は、それが互に手透
しない限り互換して採用できる。
また勿論、クラッチハウジング27内に設置されるクラ
ッチ装置は、公知の任意のクラッチ装置とできる。
したがってこの発明は、図示の特別な実施例に何ら限定
されるものではない。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の舶用推進装置の第1の実施例を装備
した小型船舶を示す模式的側面図、第2図は第1図に示
した舶用推進装置におけるクラッチ装置と歯車伝動装置
を示す縦断側面図、第3図は第2図の■−■線に沿って
切断した断面図で第2図に示した歯車伝動装置の一部を
示すもの、第4図はこの発明の舶用推進装置の第2の実
施例における歯車伝動装置を示す縦断側面図、第5図は
この発明の舶用推進装置の第3の実施例を装備した小型
船舶の一部を示す模式的側面図、第6図は第5図に示し
た舶用推進装置における歯車伝動装置を示す縦断側面図
である。 23・・・・・・エンジン、24・・・・・・プロペラ
、25・・・・・・プロペラ軸、27・・・・・・クラ
ッチハウジング、28・・・・・・伝動ケース、29・
・・・・・入力軸、30・・・・・・出力軸、31・・
−・・・前進入力歯車、32・・・・・・後進入力歯車
、33・・・・・・前進出力歯車、34・・・・・・後
進出力歯車、35・・・・・・摩擦クラッチ、37・・
・・・・可動クラッチ体、42・・・・・・伝動軸、4
5・・・・・・カップリング・ハーフ、46・・・・・
・はすば平歯車、49・・・・・・はすば平歯車、52
・・・・・・等速自在接手、54・・・・・・外側軌道
部材、54a・・・・・・軌道溝、55・・・・・・ね
じボルト、56・・・・・・スプライン接続、57・・
・・・・内側軌道部材、57a・・・・・・軌道溝、5
8・・・・・・トルク伝達ボール、59・・・・・・ボ
ール保持部材。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 船尾部に塔載されたエンジンと、船尾部から後下方
    向きに傾斜させて延出しであるプロペラ軸であって先端
    にプロペラを装備せるプロペラ軸と、エンジンからプロ
    ペラ軸方向に動力を、前進方向或は後進方向において選
    択的に伝達するためのクラッチ装置と、このクラッチ装
    置の出力軸に対しプロペラ軸を連動連結するための歯車
    伝動装置であってプロペラ軸と同心的に配されていて該
    プロペラ軸に固定連結される伝動軸を有する歯車伝動装
    置とを、備えている舶用推進装置であって、前記歯車伝
    動装置に、前記したクラッチ装置の出力軸上と前記伝動
    軸上とにそれぞれのせられ互に噛合されている1対のは
    すば平歯車を設け、これらの両はすば平歯車のうちの第
    1のはすば平歯車はこれを、該第1のはすば平歯車をの
    せた軸に固定すると共に、該はすば平歯車のうちの第2
    のはすば平歯車はこれを、該第2のはすば平歯車をのせ
    た軸に、この軸上で第2のはすば平歯車に内装せる等速
    自在接手を介して連動連結しであることを、特徴とする
    舶用推進装置。 2 前記等速自在接手を、前記第2のはすば平歯車に固
    定され球面状の内面に子午線方向に沿う複数個の軌道溝
    を形成しである外側軌道部材と、前記第2のはすば平歯
    車をのせた軸上に該軸と相対回転不能に設けられ球面状
    の外面に子午線方向に沿う複数個の軌道溝を形成しであ
    る内側軌道部材と、上記した両軌道部材に上記軌道溝に
    おいて係合する一連のトルク伝達ポールと、上記した両
    軌道部材間の間隙に嵌入され上記トルク伝達ポールの位
    置付けを行なうポール保持部材とを、備えてなる接手に
    構成しであることを特徴とする特許請求の範囲第1項に
    記載の舶用推進装置。
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