JPS59114169A - 履帯のトラツクブツシユ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、クロー２トラクタの履帯に使用されるトラッ
クブツシュに関するものである。

第１図はクローラトラクタの履帯を示すもので、左右の
リンクα、ｂ間に、）ラックピンＣにて回転自在に支持
されてトラックブツシュｄがあり、このトラックピッシ
ュｄがスプロケットに噛み合ってトラクタの駆動力を出
すようになっている。

このとき、スプロケットと上記トラックブツシュｄとの
間に土砂が噛み込まれてこすられるため、スプロケット
とトラックブツシュｄの摩耗が促進される。トラックブ
ツシュｄは本数モ多く、短時間で摩滅すると部品の交換
台もかさみ、ゴー　ザコストの上昇につながる。

従来のこの＋ラックブツシュは、その材質にクロームモ
リブデン鋼を用い、浸炭焼入れにして所定の硬度にして
いる。

第２図は従来のトラックブツシュｄを示し、また第３図
にその断面図の硬さ分布を示す、硬化深さは浸炭深さに
よって決まシ、この例では約３層（＃ｖ５１３以上）で
ある。

一方トラックブツシュの耐摩耗性は硬化深・さ　−に略
比例するから、耐摩耗性を向上させるには、浸炭ブツシ
ュでは結局浸炭深さを深くすることが必要となる。

しかし、浸炭深さを大きくするには、浸炭時間が長くな
ってしまい、大幅なコスト上昇になってしまい、得策で
はない。

例えば、第２図に示す従来のトラックブツシュの硬化の
深さを３．０稲から６．０朔にしだとすると、浸炭時間
（ｔ）と浸炭深さく０との間にｔｏｃＪＴの関係があり
、浸炭時間は３２時間から１２８時間となってしまう。

このため、浸炭処理コストは単純に４倍もかかつてしま
い、実現性に乏しい。耐摩耗寿命は２倍になるが処理費
のコストアップがあまシにも大である。

本発明は上記のことにかんがみなされたもので、トラッ
クブツシュをコストアップすることなく高耐摩耗性を与
えることができるようにしたものである。

以下本発明の実施例を第４図、第５図に基づいて説明す
る。

図中１はトラックブツシュを示スモので、このトラック
ブツシュ１は外側パイプ２と内側パイプ３との２重構造
となっている。そして外側パイプ２は耐摩耗性を付与す
るために、炭素量０．５〜０．８チの低合金鋼で作り、
これに焼入れ、焼戻しを施し、硬さをＨｎＣ５８以上と
する。しかも全断面が硬化するようにパイプの肉厚、鋼
材の焼入性、冷却能が選ばれる。

一方内側パイブ３は、耐摩耗性は要求されないが、耐割
れの疲労強度が必要である。そのためこの内側パイプ３
は炭素量０．３５〜０．４６チの低合金鋼が選ばれる。

焼入れ焼戻しによシ、硬度をＨＲＣ３５〜５０にする。

このようにして作られた外側、内側パイプ２゜３を、外
側パイプ２は内径面と、内側パイプ３は外径面をそれぞ
れ研削仕上げし、圧入できる寸法にする。

その後、外側パイプ２の内径にはショットピーニングを
施して表面に−３０〜−６０ｋＪｉ　／　−の圧縮残留
応′力を発生させる。一方向側パイプ３にはその内径面
に同様なショットピーニングを施す。これらの処理はい
ずれも耐割れに対する疲労強度を増すために行なうもの
である。

実施例 外側パイプ２に、Ｃ：０．６０．　Ｓｉ　：　０．２５
．　Ａｌｎ　：１．０．　Ｃｒ　：０．８０．．４１ｏ
　：０．２５（各重量％）ノ鋼材を用い、内側パイプに
はＳＣＨ３（クロムモリブデン強じん鋼）を使用した。

熱処理後のショットピーニングは、０．６φの鋼球を使
用し、処理時間１０分、アークハク）　０．３５　ｒｗ
ｍの条件で　　−実施した。このとき得られる表面の残
留応力はＸ線による測定で、−４０〜−６０ｋＰ／−あ
る。

圧入後の断面の硬さ分布を第５図に示す。この第５図に
おいてＡは外側パイプ２の硬さを、Ｂは内側パイプ３の
硬さを、さらにＣは８０Ｍ４１５の浸炭品の硬さをそれ
ぞれ示す。外側パイプ部分の硬さが従来品の約３倍とな
る。実際には摩耗代はこのブツシュでは６叫であるため
、約２倍の耐摩耗性の向上になる。

処理コストは浸炭処理が不用となシ、研削加工ショット
ピーニング工程が増えるが、従来浸炭品の約０．９稲度
のコストで製造することができる。

寸法条件としては、外側パイプ２の肉厚は、圧入組立後
の完成したトラックブツシュの１／２〜２／３の範囲に
あることが必要である。これが１／２以下では外側パイ
プ２の強度が不足し、２／３以上では内側パイプ３の強
度不足をきたしてしまう。

【図面の簡単な説明】

第１図は履帯を示す一部分解斜視図、第２図は従来例を
示す断面図、第３図は従来のトラックブツシュの断面硬
さ分布図、第４図は本発明の実施例を示す断面図、第５
図は断面硬さ分布図である。 ２は外側パイプ、３は内側パイプ。 出願人　株式会社　小松製作所 代理人弁理士米原正章 弁理士浜本　１゛　忠 第１図 第２図 第３図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 外側パイプ２と内側パイプ３とを圧入嵌合した２重構成
   と１７、外側パイプ２を炭素量が０．５〜ｏ、　ｇ　ｓ
   の低合金鋼で構成すると共に、硬度を１１Ｒｃ５８以上
   とし、また内側パイプ３を炭素量がが０．３５〜０．４
   　ｇ　％の低合金鋼で構成すると共に、硬度を１ｌｎｃ
   　３５〜５０とし、さらに外側ノ（イブ２の内径面と、
   内側パイプ３の内面にショーツトビーニングを施してそ
   れぞれに−３０〜−６０に９／−の圧縮残留応力を生じ
   させたことを特徴とする履帯のトラックブツシュ。