JPS59113025A - ポリエステル容器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はエチレンテレフタレートを主たる繰返し単位と
するポリエステルから成形された容器に関するものであ
り、更に詳しくは高度のガスバリヤ−性を有するポリエ
ステル容器に関するものである。

従来から、ポリエステルとりわけポリエチレンテレフタ
レート製の二軸延伸ブロー容器は、機械的性質が優れ【
いること、無毒性であること、非透水性やガスバリア性
が他の合成樹脂からなる成形品に比較して優れているこ
と等により、調味料、炭酸飲料、化粧品等の容器として
広範囲に利用されている。しかし、空気の存在九より変
質しやすい食料品や医薬品等を長期間安定して保存する
ための容器としては、まだガスバリヤ−性が十分とはい
えない。そのため、ガスバリヤ−性を向上させる方法と
して、多層ボトルや表面コーティング法などが提案され
【いるが、いずれも製造工程がかなり複雑になることは
避けられず、コストがかなり高くなる。

本発明者は、簡単な処理により、十分なガスバリヤ−性
を付与せしめたポリエステル容器について鋭意検討した
結果、本来実質的に非晶質であるポリエステル容器の外
表面に特定範囲の厚さの結晶化層を形成せしめれば、ポ
リエステル容器本来の物性を損なうことな（、ガスバリ
ヤ−性が著しく向上することを見い出し、本発明に到達
した。

即ち、本発明はエチレンテレフタレートヲ主たる繰返し
単位とするポリエステルからなり、外表面が厚さ１０μ
ｍ以上１００μｍ以下にわたつて結晶化していることを
特徴とするポリエステル容器である。

本発明において、ポリエステルとは、主としてエチレン
テレフタレート単位からなるポリエステルを言うが、成
形品に要求される特性を損なわない範囲で他の第三成分
を共重合成分として含有してもよい。第三成分のうちカ
ルボン酸成分としてはイソフタル酸、ナフタレンジカル
ボン酸、ジフェニルジカルボン酸、ジフェニルスルホン
ジカルボン酸等の芳香族ジカルボン酸、アジピン酸、セ
パチン酸、へオサヒドロテレフタル酸等の脂肪族ジカル
ボン酸が挙げられる。

第三成分のうらグリコール成分としてはトリノチレング
リコール、テトラメチレングリコール。

ネオペンチルグリコール等のグリコールが挙ケられる。

また重合体が実質的に線状である範囲内で例えハペンタ
エリスリトール、トリノ千ロールプロパン、トリフ１ノ
ツト酸、ピロメリット酸等の多官能化合物を共重合させ
たものでもよい。共重合ポリエチレンテレフタレートを
用いる場合は、共重合成分が１５モル％以下であること
が好ましい。

上述のポリエステルの他、ポリプチレンテレフタンート
、ポリエチレンナフタレート、あるいはポリアルキレン
オキシドグリコールを成分として有するいわゆるポリエ
ーテルポリエステルエラストマー等の他のポリエステル
をブレンドしたものでもよく、ポリカーボネートあるし
・はポリエステルのカルボン酸成分、グリコール成分の
双方とも芳香族化合物である芳香族ポリエステル等の他
の熱可塑性樹脂をブレンドしたものであってもよい。

本発明で用いられる出発原料のポリエステルは任意の溶
融合成法即ちエステル化法、エステル交換法によって容
易に製造される。

例えば、ポリエチレンテレフタレートは通常、テレフタ
ル酸又はテレフタル酸ジメチル等のその低級フルキルエ
ステルとエチレングリコールとをエステル化又はエステ
ル交換せしめ、し力・る後、減圧下に重縮合せしめる方
法で製造される。エステル化、エステル交換及び重縮合
反応は、必要ならば触媒の存在下で行なってもよい。

こσ）よっな融媒としては任意の触媒化合物の中から、
ポリマーに対する溶解性のよいもの、例えばＭｎ　＋　
Ｍｇ　＋　Ｔ’＋　＋　Ｇｅ　＋　Ｓｂ　＋　Ｃｏ等の
金属を有スる化合物、その他一般にエステル化、エステ
ル交換及び重縮合反応に実用的な活性を有する触媒の一
種以上を任意に選択して使用し得るし、また安定剤、顔
料、染料及び離型剤等を使用してもよい。

次に該ポリエステルから容器を製造する方法は、通常公
知の方法でよく、射出成形により予備成形体であるプリ
フォームを製造したのち、次いで加熱延伸ブロー成形し
て二軸延伸ブｏ　−容器とする方法が一般的である。こ
の場合、延伸部分が公知の方法により熱固定されていて
も本発明の効果が失なわれることはない。このような二
軸延伸ブロー容器を製造する場合の具体的手段１条件は
、従来公知の手段２条件を適宜選択使用することが可能
である。

本発明においては、該ポＩＪ　、ｚステル容器の外表面
を結晶化させ、その結晶化させた部分の厚さを１０μｍ
以上１００　ＨＢ以下とすることが必要である。結晶化
部分の厚さが１０μｍ未満だとガスバリヤ−性が不十分
となり、またｌｏｏＩｉｍを越えるとポリエステル容器
の物性、特に耐衝撃強度が低下し、もろくなる。

ポリエステル容器の外表面を結晶化させる方法は任意で
よい。ポリエステル成形物を加熱水蒸気中で結晶化させ
る方法は、加熱水蒸気雰囲気温度と加熱水蒸気雰囲気中
に該成形物を曝す時間とを選ぶことにより成形物表面の
結晶化層の厚さを容易にコントロールできるので、ポリ
エステル容器外表面結晶化方法として最も好ましい。

以下に実施例を挙げて本発明を更に詳述する。

尚、実施例中の部は重量部を意味し、また固有粘＆（Ｗ
）は３５℃、オルトクロルフェノール中で測定した値よ
り求めた。

実施例１〜４及び比較例１〜４ ジメチルテレフタレート３５０００部、エチレンクリコ
ール２１２００部、　酢ｅ４−タンのエチレンクリコー
ル溶液（チタンとして１重址％）３０．２部を反応釜に
仕込み、１５０〜２４０℃でエステル交換反応後、トリ
メチルホスフェート８．８部を添加し、更に酸化ゲルマ
ニュームの工千レンゲリコール溶液（ゲルマニウムとし
て１．１５重量％）２６９部を添加して２６０〜２９０
℃で溶融重合反応して（η）　＝　０．６０のポリエス
テルチップを得た。このチップを２２０℃で５時間減圧
固相重合をして〔η］　＝　ｏ、　７４のチップを得た
。

得られたポリマーを３オンスの射出成型礪（東芝機械株
式会社製Ｉｌ５−６ｏＢ２ｊ　）Ｋより外径２８順、長
さ１６０藺、肉厚２．５朋１重量３８ｐのブリホームを
成形した。成形条件はシリンダー設定温度２６５℃（ノ
ズル部でのポリマ一温度２７５℃）、射出圧力５００〜
６００Ｍ／ｄＧ、成形サイクル３５秒、射出金型及びコ
ア温度２０〜３０℃（水冷）とした。得られたブリホー
ムは非晶質のものであった。こσ）ブリホームを２４０
〜２８０℃に保持されて℃）る加熱円筒内で５０〜７０
秒間予備加熱した後、胴部の径９４　ｆＩｒ高さ２８８
　ｍｙｘ　を口部の径２８龍の飲料容器形のキャビティ
を有する吹込金型内に移して３〜９ｋｌ？／ｄＧの圧縮
空気で膨張させて、二軸延伸ブローボトルを得た。

該ボトルを第１表記載の温度の加熱水蒸気雰囲気中で、
第１表記載の時間処理し、表面結晶化層厚さの異なる種
々のボトルを得た。得られた゛各種ボトル（（ついて、
ボ）／し内をＮ、置換後、４０℃の大気中に放置して、
ホトル内のＯ１１部増加を測定した。その結果を第１表
に示す。なお結晶化層厚さは、ボトルをナイフで截断し
、螢光顕微鏡を用いて測定した。

第　　１　　表 第１表から明らかなように、外表面の結晶化層厚さが、
１０〜１００μｍの範囲内にある実施例１〜４は、０２
濃度増加が少なく、ガスバリヤ−性が良好であるが、外
表面がまった（結晶化していない比較例１や結晶化層厚
さが１０Ｂｆｉ未満である比較例２は、０．濃度増加が
大きくガスバリヤ−性が不良である。また結晶化層厚さ
が１００μｍを越える比較例３，４は０．濃度増加が少
なく、ガスバリヤ−性は良好であるが、耐衝撃強度が弱
く、ボトルとしては不適当であった。

特許出願人　帝人昧式会社 ”、−Ｉ １９．５５．）

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. エチレンテレフタレートを主たる繰返し単位とするポリ
   エステルからなり、外表面が厚さ１０μｍ以上Ｊ　ＯＯ
   ３ｍ以下にわたって結晶化していることを特徴とするポ
   リエステル容器。