JPS5911299Y2 - 集煙筒付加熱器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、電子レンジ等の箱状加熱器とは異なる普通の
電気こんろ、ガスこんろ等のいわゆる開放型の加熱器に
関するものである。

従来、この種の加熱器で調理した場合、調理時に煙が発
生し、この調理煙が調理室内に充満し、調理人の目に害
を与えたり、調理煙中に含まれる油分が調理室壁に付着
したりして、健康衛生上に問題があった。

本考案は、上記の点に鑑み、油分を含んだ調理煙を集煙
する集煙筒と、調理煙を浄化するフィルタを設けること
により、調理室内の衛生を改善し得る簡単な構造の集煙
筒付加熱器を提供しようとするものである。

以上に本考案の一実施例を第１図ないし第３図に基いて
説明すると、本考案に係る加熱器は、加熱器本体１に設
けられた発熱体２と、該発熱体の上部に載置された調理
板３と、調理時に発生する調理煙を吸込むための吸煙口
４を前記調理板３の上側に有し排煙口５を前記加熱器本
体１の下部に有する集煙筒６と、該筒の吸煙口部に設け
られた煙浄化フィルタ７と、前記調理煙を前記集煙筒６
に吸込むために該集煙筒６内に設けられた吸込ファン８
とを具えて或るものである。

そして本例の加熱器は、第３図の如く調理用テーブル９
に着脱自在に嵌合装着されて使用されるもので、前記加
熱器本体１の前後端には、前記テーブル９の天板１０に
穿設された取付孔１１の孔壁段付部１２に係合するため
のフランジ１３が水平に突設されている。

そして該加熱器本体１は、その右側部に前記発熱体２と
しての四個の電気ヒータが内装され、左側部に各ヒータ
に対応したオンオフ用スイッチ１４及び前記集煙筒取付
部１５が設けられ、この左右側部は遮熱板１６で仕切ら
れている。

そして、前記集煙筒６は、逆Ｌ字形に形威され、その水
平筒部６ａの先端切口面及び先端側面は前記吸煙口４と
されると共に該水平筒部６ａの上部に煙案内板１７が装
着され、前記網状フィルタ７は該吸煙口部に着脱自在に
装着されている。

そして調理煙の油分がフィルタ７に付着して該フィルタ
部に溜って調理板３に落下するのを防ぐために、前記集
煙筒６の水平筒部６ａの下側面には、垂直筒部６ｂ側下
りに傾斜した溝条１８が形威されている。

なお、この油分を回収除去する手段を集煙筒内に設けて
いる。

１９は加熱器本体１に内装されたファンモータ、２０は
調理板３の蓋である。

上記構或において、調理時にファンモータ１９を駆動す
ると、吸込ファン８が回転し、ほとんどの調理煙は、直
接、又は煙案内板１７を伝って間接的に吸煙口４に吸込
まれる。

そして、吸込まれた調理煙は、フィルタ７によって浄化
され、加熱器本体１の下部から調理室内へ排気される。

なお、本例の加熱器は、第３図の如く調理テーブル９の
取付孔１１に天板１０の側方から嵌入装着して使用する
ものであるが、この加熱器本体と同様に本体の前後端部
にフランジ１３ａが設けられた流し台２１等を取付孔１
１に係合して、調理テーブル９を多目的に利用すること
も可能である。

また、本例の加熱器では、集煙筒６内に活性炭素を利用
した脱臭装置２２を付設してもよい。

なお、本例では集煙筒６の排煙口５を加熱器本体１の下
部に設けているが、本考案では、排煙口５を加熱器本体
１の側部に設けても良い。

更に本考案では、発熱体２を本例の電気ヒータに代りガ
スバーナーとしても良い。

また第３図に２３で示す如き加熱器も組合せても良い。

即ち、四個の電気ヒータ上に載置された調理板３を食パ
ン大のフライパン２４四個分の大きさとし、また、その
左側部に円形保温電気ヒータ２５を設けたものを組合せ
ても良い。

なお、この加熱器のその他の構戊は第１図のものと同様
で゛ある。

以上の説明から明らかな通り、本考案は、過熱器本体に
設けられた発熱体と、該発熱体の上部に載置された調理
板と、該調理板の上側に位置して吸煙口を有する水平筒
部と下部に排煙口を有する垂直筒部とから逆Ｌ字形に形
威されてなる集煙筒と、該筒の吸煙口部に着脱自在に取
付けられた煙浄化フィルタと、前記調理煙を前記集煙筒
に吸込むために該集煙筒内に設けられた吸込ファンとを
具え、前記集煙簡の水平筒部の下側面に油分落下防止用
溝条が垂直筒部側下りに傾斜して形威され、この油分を
回収除去するための手段が前記集煙筒内に設けられ、前
記加熱器本体の両端に、テーブル天板の取付孔の孔壁に
係合載置可能なフランジが水平に突設されたものである
。

従って、本考案によると、調理時に発生する調理煙はほ
とんど集煙筒内に吸込まれた後、浄化されて調理室内等
に排出されるため、油分の含んだ調理煙によって調理室
壁が汚れることがほとんどなく、衛生的に優れ、しかも
加熱機能と集煙機能とを有するにもかかわらず、構造簡
単でコンパクトな加熱器を提供し得る。

また本考案によると、垂直筒部側下り傾斜した溝条によ
り、調理中に、油分が調理板に落下して燃焼するのを防
止でき、安全でかつ調理板面も衛生的である。

更に本考案によると、加熱器本体の両端のフランジによ
り、本体を調理テーブル天板の取付孔に簡単に係脱自在
に係合載置でき、テーブルと一体化して使用できるとい
った優れた効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す斜視図、第２図は同集
煙簡の一部切欠斜視図、第３図は同加熱器を調理テーブ
ルに組付けた状態を示す斜視図である。 １：加熱器本体、２：発熱体、３：調理板、４：吸煙口
、５：排煙口、６：集煙筒、７：フィルタ、８：吸込フ
ァン、９：調理テーブル、１０：天板、１１：取付孔、
１２：段付部、１３：フランジ、１６：遮熱板、１７：
煙案内板、１８：溝条、１９：ファンモータ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 過熱器本体１に設けられた発熱体２と、該発熱体の上部
   に載置された調理板３と、該調理板の上側に位置して吸
   煙口４を有する水平筒部６ａと下部に排煙口５を有する
   垂直筒部６ｂとから逆Ｌ字形に形或されてなる集煙筒６
   と、該筒の吸煙口部に着脱自在に取付けられた煙浄化フ
   ィルタ７と、前記調理煙を前記集煙筒６に吸込むために
   該集煙筒６内に設けられた吸込ファン８とを具え、前記
   集煙筒６の水平筒部６ａの下側面に油分落下防止用溝条
   １８が垂直筒部６ｂ側下りに傾斜して形威され、この油
   分を回収除去するための手段が前記集煙筒６内に設けら
   れ、前記加熱器本体１の両端に、テーブル天板１０の取
   付孔１１の孔壁に係合載置可能なフランジ１３が水平に
   突設されたことを特徴とする集煙筒付加熱器。