JPS59112064A - 布帛の連続染色装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は特にスレン染料を使用する布帛の連続染色時に
適した布帛の連続染色装置に関するものである。

工業的に生産する布帛の連続染色方法及びその装置には
、多数の提案がなされており、最近では高温度高湿度が
保持できる高圧スチーマ缶体内に染色すべき布帛を連続
的に通して、高速度でしかも染着度の良好な染着を連続
的に行なうことができる染色方法及び装置を実現してい
る。即ち多年に亘って研究開発された上記高圧スチーマ
缶体使用の染色法は、常圧以上の圧力に伴なう高温度、
例えば１５０℃前後の飽和蒸気の雰囲気内に、染料が塗
布含浸された布帛を通して高温スチーミング及びボイリ
ングを行なうことにより常圧温度による湿熱処理した染
色物に比して、きわめて優れた染色が達成できることが
立証されている。

ところが染色すべき布帛によっては比較的にコストの安
い染剤、例えばスレン染料とハイドロサルファイドの還
元剤を使用する染色によって、染色コストの低減化を計
ることが考えられているが、このようなハイドロサルフ
ァイドは高温度に耐え難く、しかも長時間空気に触れる
ことで変質し、還元剤としての効力が失なわれる等の特
性があるため、上記スレン染料と還元剤を使用する染色
時には、前記した高圧スチーマ缶体を使用することが不
可能であった。

本発明はかかることから鑑みてなされたもので、還元剤
を長時間大気中に触らすことなく、しかも高温度に触ら
すことなくして、スレン染料による染着性を高め、引い
てはコストの安い染色加工を期待することができる布帛
の連続染色装置を提供することを目的とするものである
。

以下に本発明を図面に示す実施例に基づいて詳細に説明
する。

１は染色すべき布帛、２はこの布帛１にスレン染料を付
与させるための液皿であって、この液皿２の近傍には、
布帛の吸収量だけ染液を逐次供給できる給液管５が設け
られており、またとの液皿２内には布帛ガイドロール３
が近設されている。またこの布帛ガイドロール３には押
圧ロール４が対設されていて、布帛１に付与された染料
の含液量が調整されるようになっている。６はその布帛
ガイドロール３の上方に設置されている赤外線ヒータ、
７はその赤外線ヒータ６の上方に続いて形成された乾燥
室であってこの乾燥室７内には乾燥用ヒータ８が配置さ
れている。９は乾燥室７よシ引き出された布帛を自然冷
却するだめのタイミングパイラー、１０はそのタイミン
グパイラーより引き出された布帛に還元剤を付与させる
だめの還元剤受は皿であって、この還元剤受は皿１０内
には布帛ガイドロール１１が近設されて、この布帛ガイ
ドロール１１によってガイド移送される布帛に還元剤受
は皿１０内の還元剤が逐次付与含浸されるようになって
いる。またこの還元剤受は皿１０内へは、布帛の吸収量
と等しい量の還元剤が供給管１０′よシ逐次供給される
ようになっている。

１２はガイドロール１１と対設されている押圧ロール、
１３はそのガイドロール１１の上方に設置されている赤
外線ヒータ、１４はその赤外線ヒータ１３の上方に続い
て形成された竪形の湿熱処理室、１５はその湿熱処理室
１４より引き出された布帛を空気中でタイミングをと“
）適宜の酸化を進行させるための搬送手段、１６．１７
はノーテンション洗浄機であるが、このノーテンション
洗浄機は、既に公知とされておシ、また本発明の要旨で
はないのでその機構説明は省略する。

以上が本実施例の構成であるが、次にその作用に、つい
て述べると、液皿２内へはインダンスレン染料を、布帛
の吸収分だけ逐次供給し、また還元剤受は皿１０内へは
ハイドロサルファイド（還元剤）を、布帛の吸収分だけ
逐次供給し更に赤外線ヒータ６及び１３を加熱して準備
する。そこで染色すべき布帛ｌを液皿２内に案内して適
量のスレン染料を含浸せしめた後、例えば８００℃に加
熱される赤外線ヒータ６によシ急速加熱し、更に乾燥室
７内を通して布帛ヘスレン染料を定着する。次いでこの
布帛を乾燥室７よシ導出させた後、タイミングパイラー
９上で自然冷却させた後、還元剤受は皿１０内に案内さ
せて、スレン染料が定着している布帛へ還元剤を吸収さ
せる。この還元剤の吸収と同時にスレン染料の反応が急
速になされてスレン染着の染着が進行する。更にこの布
帛が直ちに赤外線ヒータ“１３からの加熱を受けて還元
剤の流れ落が防止された後、湿熱処理室１４を通過して
湿熱処理されることで染着が完了され、次いで洗浄機１
６．１７を経て洗浄されて、次工程へと移送されるもの
である。

本実施例においては、インダンスレン染料とハイドロサ
ルファイドとを分離状態となして、インダンスレン染料
の加熱定着後に常温の下でハイドロサルファイドを付与
させることができるので、上記ハイドロサルファイドが
その反応前に加熱されることがなく、従ってこのノ・イ
ドロサルファイトの変質あるいは還元剤としての効能が
半減されることなく有効な染着が達成できるものである
。また還元側受は皿１０内に供給されるハイドロサルフ
ァイドの供給量は、布帛の吸収分だけ逐次供給するよう
にしたものであるから布帛へは常に新鮮な還元剤が付与
できるのでスレン染料の反応染着性も高められる効果が
ある。

以上のように本発明は、スレン染料を布帛の吸収量だけ
逐次供給する給液管を具備する液皿と、との液皿内に布
帛を案内するガイドロールと、このガイドロールよシ引
き出された染料含浸布帛を加熱乾燥するための加熱手段
と、この加熱手段よシ引き出された布帛を自然冷却させ
るためのタイミングパイラーと、このタイミングパイラ
ーより引き出された布帛を還元剤内に浸漬してスレン染
料を反応染着する還元側受は皿及びガイドロールと、そ
の還元側受は皿内へ布帛の吸収量と等しい量の還元剤を
逐次供給する供給管と、その還元側受は皿よシ引き出さ
れた布帛の還元剤溶液を急速に除去するためのレータと
、このヒータを通過した布帛を湿熱処理するためのスチ
ーマを具備せしめた布帛の連続染色装置であるから、こ
の装置によれば、スレン染料とその還元剤が分離された
状態で使用されているだめに布帛塗布前のスレン染料が
反応してしまうことがない。また還元剤は布帛の吸収量
分だけ受皿内へ逐次補給されるので、その還元剤が長時
間大気に触れて損傷されることもなく、常に新鮮な還元
剤によって効果的な染着ができる。更に還元剤が塗布含
浸された布帛は直ちにヒータによって加熱され、水分の
除去が急速になされるので、還元剤の流れ落によるむら
染めが有効に避けられる等の効果がある。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明よシなる連続染色装置の実施例を示した説
明図である。 １・・・布帛　　　　　　２・・・液皿３・・・布帛ガ
イドロール　４・・・押圧ロール５・・・給液管　　　
　　６・・・赤外線ヒータ７・・・乾燥室　　　　　８
・・・ヒータ９・・・タイミングパイラー　１０・・・
還元側受は皿１０′・・・供給管　　　　　１１・・・
ガイドロール１２・・・押圧ロール　　　１３・・・赤
外線ヒータ１４・・・湿熱処理室　　　１５・・・搬送
手段１６．１７・・・ノーテンション洗浄機。 −３、

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. スレン染料を布帛の吸収量だけ逐次供給する給液管を具
   備する液皿と、この液皿内に布帛を案内するガイドロー
   ルと、このガイドロールよシ引き出された染料含浸布帛
   を加熱乾燥するための加熱手段と、この加熱手段よシ引
   き出された布帛を自然冷却させるためのタイミングパイ
   ラーと、このタイミングパイラーよシ引き出された布帛
   を還元剤内に浸漬してスレン染料を反応染着する還元剤
   受は皿及びガイドロールと、その還元剤受は皿内へ、布
   帛の吸収量と等しい量の還元剤を逐次供給する供給管と
   、その還元剤受は皿より引き出された布帛の還元剤溶液
   を急速に除去するだめのヒータと、とのヒータを通過し
   た布帛を湿熱処理するだめのスチーマを具備せしめたこ
   とを特徴とする布帛の連続染色装置。