JPS5911117Y2 - 液体注出用コック - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は液体注出用コックであり、特には厚紙、段ボー
ル等よりなる箱体内にプラスチック製の袋体が収納され
ていわゆるバックインボックスの内部の袋体の底部に取
り付けたコックに関するものであり、片手の指で押すと
適当な量の液体が流れ、他方の手で受容器を保持でき、
指を放すと自動的に止まるので主婦でも簡単に操作でき
、止まった後でも液体が漏れることもない液体注出用コ
ックを提供するものである。

以下実施例により図面を用いて詳細に説明する。

第１図は本考案のコックの通常時すなわち閉鎖されてい
る状態を示す断面説明図であり、本考案のコツク１は酒
、ジュース等の液体食品が収納されている薄肉のプラス
チック製の袋体２の通常底部付近に設けられた開口部３
にコック本体４が取付けられている。

取り付ける手段としてはコック本体４に設けられた７ラ
ンジ部５を袋体２の開口部３の周縁に熱接着するなどし
て連結する。

通常コック本体４は円柱体、角柱体等の形状であり、以
下に示すような弁機構を具備している。

本考案の弁機構としては弁室内に納められた弁体の変形
により液体の流れを制御するものであり、コック本体４
には弁室６および弁棹室７が形或され、この弁室６およ
び弁棹室７には各々弁体８および弁棹９が収納されてい
る。

さらに詳しく説明すると、弁室６はコック本体４の下面
から上方に向って円筒壁１０およびドーム型の球面壁１
１により囲まれている。

この弁室６の球面壁１１の上方には球面壁１１より小さ
い径の円柱状の弁棹室７がコック本体４の上面に貫通す
るように設けられ、その開口の周縁にはゴムキャップ１
２が嵌着される環状壁１３が突設されている。

このゴムキャップ１２はゴム、あるいは軟質合成樹脂等
により或形され、その天壁部１４は指に押圧されたとき
に下方へ変形する材質で戒形することが好ましい。

又弁室６側の閉塞は弁室キャップ１５によって達威され
ており、通常状態では弁体８が球面壁１１に密着するよ
うに規定しており、弁体８が押圧されたときでも円筒壁
１０から外れない程度に強く嵌合している。

上記弁室６に収納される弁体８は上記球面壁１１に合致
した球形状をしており、弾力性を有するゴム、合戒樹脂
等により中空で形或されていて押圧力に対しては、変形
が容易な材質および構造となっている。

又弁棹室９は弁棹室７内で摺動な可能な形状であればよ
く円柱棒状のものが好ましく、上記弁体８と同一材質あ
るいは硬質の材料でもよい。

尚本実施例はおいては弁体８と弁棹９を別体で或形して
いるが、第２図ａに示すように弁体８と弁棹９を一体或
形してもよく、又弁体８を第２図ｂに示すような蛇腹構
造としてもよい。

次に本考案のコックの液体の流路を説明をすると、コッ
ク本体４の弁室６より袋体２寄りの部分には袋体２の開
口部３と弁室６の球面壁１１を連結する流入側通孔１６
が設けられ、他方コック本体４の注出口１７の部分には
この注出口１７と弁棹室７を連結する注出側通孔１８が
設けられていて、本実施例においては下方に向って注出
口１７があるので注出側通孔１８は屈曲しているが注出
口１７を真横に向って設けて注出側通孔１８を直線にし
てもよい。

ここで上記流入側通孔１６の弁室６側の弁室開口部１９
は通常は弁体８により閉塞されている。

上記の弁体８および弁棹９のコック本体４への組込み方
法は、まずゴムキャップ１２を環状壁１３に嵌着後、弁
棹９を弁棹室７へ、弁体８を弁室６へ挿入する。

しかる後弁室キャップ１５を弁室６の円筒壁１０に装着
して完了する。

ここで弁室キャップ１５は弁体８が球面壁１１に密着し
注出側通孔１８を閉鎖するように装着し、弁棹９は予め
ゴムキャップ１２の天壁部１４に接する長さに設定して
おく。

次に本考案のコツク１の注出方法を説明すると、通常は
第３図に示すように袋体２に取り付けたコツク１が袋体
２が収納された箱体の開口部から露出しており、このコ
ツク１のゴムキャツフ゜１２の天壁部１４を指で第４図
に示すように押圧すると、その圧力が弁棹９に伝わり、
この弁棹９が押下げられた結果、弁棹９が弁体８を変形
させ、その結果流入側通孔１６が開通して、袋体２内の
液体は矢印のように流入側通孔１６、弁室６、弁棹室７
、注出側通孔１８の順に通り、注出口１７がら外部へ注
出される。

またゴムキャップ１２への押圧力を解除すると、弁体８
は第１図のように球状に復元され、流入側通孔１６すな
わち弁室開口部１９は再び閉鎖され袋体からの流れが停
止し、注出が自動的に止まる。

本考案は上記の如き構或の液体注出用のコックであり、
片手の指で押すと適当な量の液体が流れ、他方の手で受
容器を保持でき、指を放すと自動的に止めることが出来
、止まった後でも液体が漏れることもない。

さらに構造も極めて容易に製作することができるので安
価でしかも実用上優れた液体注出用コックを提供するも
のである。

【図面の簡単な説明】

図面は方考案の実施例を示すもので、第１図は本考案の
コックの通常時の状態を示す断面説明図であり、第２図
は本考案の弁体と弁棹の他の実施例を示す断面図であり
、第３図は箱体がらコックが露出している状態を示す斜
視図であり、第４図は本考案のコックから液体を注出し
ている状態を示す断面説明図である。 １・・・コック、２・・・袋体、３・・・開口部、４・
・・コック本体、５・・・フランジ部、６・・・弁室、
７・・・弁棹室、８・・・弁体、９・・・弁棹、１０・
・・円筒壁、１１・・・球面壁、１２・・・ゴムキャッ
プ、１３・・・環状壁、１４・・・天壁部、１５・・・
弁室キャップ、１６・・・流入側通孔、１７・・・注出
口、１８・・・注出側通孔、１９・・・弁室開口部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. コック本体には弁室および弁棹室が連通して形或されて
   おり、この弁室には流入側通孔、弁棹室には注出口を有
   する注出側通孔が各々連結されており、上記弁室には変
   形可能な弁体、上記弁室には弁棹が組み込まれ、上記弁
   棹室の上部に装着されたゴムキャップを指で押圧するこ
   とにより弁棹を介して弁体を変形させ、この変形により
   注出側通孔が開口して液体が注出されることを特徴とし
   た液体注出用コック。