JPS5911070Y2 - 宣伝体 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は商品の輸送と展示とを共に可能とした宣伝体に
係り、更に詳しくは商品を数列に収納すると共にその各
列の下部から商品を個々に取出すことが可能な収納箱と
該収納箱内に挿入し得る仕切板と輸送時には収納箱の外
ケースとして使用しかつ商品を展示する際に一部を切取
ることによって広告板となる外箱との組合せよりなる宣
伝体に関するものである。

従来の宣伝体は一般的に構戊部品が多く構造が複雑にし
て組立等の作業能率が極めて悪く、かつ商品を展示する
為には別に展示台や広告板等の附属品が必要である等の
欠点があった。

本考案に係る宣伝体は従来の之等の欠点に鑑み開発され
た全く新規な技術に関するものである。

図により本考案の一実施例を具体的に説明すると、第１
図に於で、Ａは収納箱であって、背板１を中心にしてそ
の左側には縦折曲線を介して側板２、表板３、側板４が
夫々順に連設され、又その右側には側板２、表板３、側
板４及び貼着板５が夫々順に連設され、背板１の下端に
は左右に対象的に２個の底板６が夫々横新曲線を介して
連設されると共にその内部には特定四角形の外側３辺を
形或する切込線ａとその内側辺を結ぶ縦折曲線ｂとによ
って夫々左右対象的に起立脚片Ｃを穿設し、かつ起立脚
片Ｃの内側の縦折曲線ｂのほ・゛中央位置には入山型切
込ｄとこの切込ｄの底辺を結ぶ横折曲線ｅと及び入山型
切込ｄの外側下端と縦折曲線ｂとを結ぶ傾斜切込ｆとに
よって入山型支持片ｇが左右対象的に形威され、かつ側
板２，４の上下端には夫々横折曲線を介して舌片７或は
底板８が連設され、表板３の上端は舌片９′を有する蓋
板９が又その下端には底板１０が夫々横折曲線を介して
連設されかつその内側上部には３本の縦細長孔ｈが又そ
の内側下部には両側の側板２，４の一部に亘って横長取
出口ｉが夫々穿孔されて構或されている。

次に第２図に於て、上述の収納箱Ａは背板１を中心にし
て両側の側板２、表板３、側板４及び貼着板５を夫々順
に折り曲げ貼着板５を背板１に貼着し、隣接した側板４
を相互に貼着することによって背板１の表面に２個のケ
ースを並列せる如き箱を構或することが出来る。

続いて第３図及び第４図に於で、Ｂは前述の如く構或さ
れた収納箱Ａに挿入し得る仕切板であって、その内部に
は上下迄貫通せる３対の千行縦折曲線ｊとそれ等の折曲
線ｊの間に設けられた下端迄貫通しない短縦折曲線ｋと
が夫々設けられ、かつ折曲線ｋの下端に接して５角形窓
ｌが穿孔され、又仕切板Ｂの下端部両側には５角形窓ｌ
を２分割した状態の切欠部ｍが穿設され、更に仕切板Ｂ
の下端の折曲線ｊに連続する部分には両側及び下端に夫
々舌片１１及び１２を有しかつ折曲線ｊ相互の間隙を一
辺とした方形板１３が連設されて構或されている。

この仕切板Ｂは第４図に示す如く、折曲線ｊ，ｋを夫々
折曲げると共に方形板１３を上方に起立しかつ方形板１
３に添ってこれに連設された舌片１１， １２を折曲げ
ることによって方形板１３を中心にして台を形威した仕
切板Ｂを折畳構或することが出来、第２図の如く構威さ
れた収納箱Ａの左右のケースに夫々挿入することが出来
る。

更に第５図に於てＣは外箱であって、右方より後壁１４
、側壁１５、前壁１６、側壁１７及び貼着片１８を夫々
順に横折曲線を介して連設し、前壁１６の内部にはＵ字
型切込ｎとその切込ｎの末端と側端とを結ぶ横折曲線Ｏ
とによって展示片ｐを形或し、かつ側壁１５， １７の
後壁１４或は貼着片１８側の折曲線上及びその両端部に
切取ミシン線ｑを穿設し又このミシン線ｑの中央から側
壁１５．１７の内部及び前壁１６の一部に突出した棒状
切込ｒを穿設して構威する。

外箱Ｃは貼着片１８を後板１４に貼着することによって
第６図に示す如く全体をケ−ス状に構或し、この中に前
述の収納ケースＡを挿入して保護することが出来る。

更に外箱Ｃは本考案の宣伝体を展示台として使用する場
合には第７図及び第８図に示す如く、ミシン線ｑで後壁
１４及び貼着片１８を切除し、折曲線Ｏ及び切込ｎで二
つ折することによって広告板として使用することが出来
る。

上記実施例に於ては収納ケースＡの一部に宣伝体の起立
脚片Ｃ或は支持片ｇを形或したが、第１０図に示す如く
別に構或した起立脚Ｄを収納ケースＡの裏面に貼着して
構或することも当然可能である。

本考案に係る宣伝体の組立及び使用に当っては第２図、
第４図、第６図乃至第９図に示す如く、先ずケースＡを
組立てた後に仕切板Ｂを折畳みながらこれを該ケースＡ
の中に挿入し、この状態に於で商品ＧをケースＡ内に収
納し、更にケースＡを外箱Ｃ内に挿入することによって
輸送或は保管用の商品箱を完威せしめ、次に店頭等に宣
伝体として使用する場合にはケースＡを外箱Ｃから抜き
取り、ケースＡの背板１に設けられた起立脚片Ｃを起立
すると共にこれを支持片ｇで涸定し、かつ外箱Ｃから不
要部分を切取って二つ折することによって展示片ｐを中
心にした広告表示板を形威し、その上下端部をケースＡ
の背板１の内側に上方から挿入すると共にそれ等の中央
部に穿設された切込ｒを背板１に貼着された貼着片５の
根本部分に嵌大して広告表示板をケースＡの上端に起立
して全体を構戊し、商品Ｇを取出す際にはケースＡの表
側下部に構或された横長取出口ｉより１個づつ取出すこ
とが出来る。

本考案に係る宣伝体は収納ケースを２個の箱を並列した
ダブルケースとしかつその中に仕切板を設けたので、多
種の商品を並列して収納展示することが出来、又ケース
の下部には横長の取出口が穿孔されているので、この部
分から任意の商品を自在に取出すことが出来、かつケー
スは背板の起立脚片を起立することによって簡単に起立
出来、更に外箱の中に切込線と折曲線とによって広告表
示板を形威したので、外箱は輸送が終ると今度はそのま
・広告板として利用することが出来、全体として構或簡
単にして多目的宣伝体として利用出来、組立構或が容易
にして安価に大量生産することが出来る等の特徴を有す
るものである。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図は、ケースの説明図、第３図及び第４
図は仕切板の説明図、第５図は外箱の説明図、第６図乃
至第９図は組立使用説明図、第１０図は他例の説明図で
ある。 Ａ・・・・・・ケース、Ｂ・・・・・・仕切板、Ｃ・・
・・・・外箱、Ｇ・・・・・・商品、１・・・・・・背
板、２，４・・・・・・側板、６，８，１０・・・・・
・底板、１３・・・・・・方形板、１６・・・・・・前
壁、Ｃ・・・・・・起立脚片、ｇ・・・・・・支持片、
ｐ・・・・・・展示片。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 下端に底板６，６を有する背板１の両側に縦折曲線を介
   して側板２、内部に縦細長孔ｈ及び横長取出口ｉを有し
   かつ上下端に蓋板９或は底板１０を有する表板３及び側
   板４、更には一方の側板４の端部に貼着片５を夫々連設
   してなり、前記背板１を中心にして夫々を順に折曲げ、
   且つ貼着片５を背板１に貼着すると共に隣接した側板４
   を相互に貼着してなる収納ケースＡと、数対の平行縦折
   曲線ｊとこれ等の折曲線ｊ間に設けられた下端迄貫通し
   ない短縦折曲線ｋとを夫々内部に有しかつ該折曲線ｋの
   下端に接して５角形窓ｌを穿孔し、一対の折曲線ｊに接
   する下端に両側或は下面に舌片１１， １２を有する方
   形板１３を連設してなり、折曲線ｊ，ｋによって夫々折
   曲げると共に方形板１３を上方に起立し、舌片１１，
   １２を折曲げてなる仕切板Ｂと、Ｕ字型切込ｎとその両
   端の横折曲線Ｏとによって展示片ｐを形威した前壁１６
   、所定位置にミシン線ｑと棒状切込ｒを穿設した側壁１
   ５，１７、後壁１４及び貼着片１８を連設してなり、貼
   着片１８を後板１４に貼着してなる外箱Ｃとの組合せに
   於いて、前記仕切板Ｂを収納ケースＡ内に収納し、該収
   納ケースＡを外箱Ｃに挿入し、収納ケースＡの背板１の
   内側両側に四角形の外側の３辺に相当する切込線ａとそ
   の内側辺に相当する折曲線ｂとを夫々設けることによっ
   て左右対称的に起立脚片Ｃを形威し、かつ起立脚片Ｃの
   折曲線ｂのは・゛中央部に入山型切込ｄとその底辺を形
   或する横折曲線ｅと切込の外側下端と縦折曲線ｂとを結
   ぶ傾斜切込ｆとによって入山型支持片ｇを形或してなる
   宣伝体。