JPS5910833B2 - 脱水洗濯機 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 一般に脱水洗濯機を風呂場で使用した場合、その湯気に
よる湿気がブレーキ機構取付用の開口を介して玉軸受／
％ウジング内に入り込み、そしてその湿気が脱水軸を軸
支する玉軸受内に入るとともに、その湿気が温度変化に
より露結して水滴となり、その水滴がハウジングの内側
壁を伝わって玉軸受内に入り込むことがあった。

−１だ屋外で使用した場合は、設置面から飛びはねた水
滴がブレーキ機構取付用の開口を介して玉軸受内に入り
込み、そして玉軸受内に入り込むことがあった。

本発明は上記の問題点に鑑み、湿気や水滴が玉軸受・・
ウジング内に入り込んだとしても、玉軸受内に入り込ま
ないようにしだものである。

以下、本発明の実施例を添付図面にもとづいて説明する
。

図において、１は脱水洗濯機本体、２は側壁に多数の脱
水孔３を有する洗濯兼脱水槽で、底部中央には回転翼４
を設け、かつ上端開口部にはバランスウェイト５を固定
している。

６は前紀洗濯兼脱水槽２を回転自在に内装した外槽、７
は上端に前記回転翼４を固着した洗濯軸、８は前記洗濯
兼脱水槽２の底部に固着されたカップリング、９はカッ
プリング８に取付けられた中空状の脱水軸で、前記洗濯
兼脱水槽２を回転させるものである０ １０は前記外槽６の底部に取付けられた底板で、この底
板１０の外周部には半球面の座１１を形成し、かつこの
座１１に球面体１２を回動自在に支持している。

１３は前記本体１の上部四隅に固着された上部支持金具
で、半球面の座１４を有し、かつこの座１４に球面体１
５を回動自在に支持し、この球面体１５にロツド１６の
上端を挿通固定している。

まだロッド１６の下部は前記底板１０の球面体１２を上
下動自在に挿通し、かっこのロッド１６の下端部に設け
られた受部１７と前記球面体１２との間にはスプリング
１８を介装している。

１９は前記底板１０の下面にボルト２ｏ、ナット２１に
より外周部を取付けられた上部玉軸受ハウジングで、こ
の上部玉軸受ハウジング１９は内周部で前記脱水軸９を
軸支する上部玉軸受２２を保持し、かつ内周部はさらに
上方に延長して保持部２３を形成し、この保持部２３に
、前記脱水軸９と外槽６底部とを水密的に仕切るオイル
シール２４を保持している。

２５は前記上部玉軸受ハウジング１９に外周部が前記ボ
ルト２０、ナット２１で取付けられた下部玉軸受ハウジ
ングで、この下部玉軸受ハウジング２５は内周部で前記
脱水軸９を軸支する下部玉軸受２６を保持している。

また前記脱水軸９の中空部には洗濯軸７を保持するオイ
ルシール２７、上部軸受メタル２８、下部軸受メタル２
９を圧入固定している。

３０は洗濯軸７の下端部にピン３１により取付けられた
洗濯プーリーで、この洗濯プーリー３０は前記底板１０
の下側に固定されだモータ３２により、モータプーリ−
３３およびベルト３４を介しそ回転駆動される。

３５は洗濯プーリー３０のボス部３０′の外周と脱水軸
９の下端外周との間に捲装されたつる巻状のクラッチス
プリングで、このクラッチスプリング３５の下端のツメ
３６は、外周部に多数の歯３７を有する円筒状の操作筒
３８に係合している。

３９は前記下部玉軸受・・ウジング２５の側壁に取付け
られたレバー受で、このレバー受３９にはレバーピン４
０を介してクラッチレバー４１を回動自在に取付け、か
つこのクラッチレバー４１の先端には前記操作筒３８の
歯３７に係合離脱するクラッチツメ４２を設けている。

４３は前記下部玉軸受ハウジング２５内に位置して脱水
軸９に固定されたブレーキホイールで、このブレーキホ
イール４３に関連する制動機構は従来周知の構造と同じ
であるため省略する。

まだ前記下部玉軸受ハウジング２５の側壁にはブレーキ
機構を取付けるだめの開口２５ａを設けている。

上記構成において動作を説明すると、洗濯時にはモータ
３２の駆動によりモータプーり３３、ベルト３４、洗濯
プーリー３０、洗濯軸７を介して回転翼４を回転させ、
外槽６内に洗濯液を保持し、洗濯兼脱水槽２内に投入さ
れた洗濯物を回転翼４の回転により発生する水流で洗濯
を行なう。

この場合、クラッチスプリング３５は、クラッチレバー
４１のクラッチツメ４２を操作筒３８の歯３７に係合さ
せることによりゆるみ状態としているため、洗濯プーリ
ー３０の回転は脱水軸９に伝達されず、したがって洗濯
兼脱水槽２は停止している。

また脱水時においては、クラッチレバー４１のクラツチ
ツメ４２を操作筒３８の歯３７より離脱させることによ
り、クラッチスプリング３５は締まり状態となるだめ、
洗濯プーリー３０の回転は脱水軸９を介して洗濯兼脱水
槽２に伝達され、洗濯物を遠心力で脱水する。

また前記下部玉軸受ハウジング２５は板金を絞り加工し
たものであるが、円筒形の胴部４４の下部に段部４５を
介して下方に下部玉軸受２６を保持し、かつ径小の円筒
状に構成された保持部４６を形成し、この保持部４６に
下部玉軸受２６を上方より圧大して固定している〇 一般に上記下部玉軸受ハウジング２５を板金で製作する
場合、多量生産しやすい利点があるが、絞り形状に制約
を受ける。

すなわち下部玉軸受ハウジング２５は段部４５より上方
に絞ると割れやすく絞りにくい。

したがって本発明の実施例のように下方で絞ることにな
るが、この場合、段部４５より急には絞れ々いため、大
きな丸み４７を設け、この下方に下部玉軸受２６の圧入
部、すなわ・ち保持部４６を形成する。

このため、段部４５より下部玉軸受２６の上面は低くな
り、そしてこの段部４５より下の空間部４８に水がたま
り、この水が下部玉軸受２６の内部に侵入して錆びを発
生させることになる。

このように下部玉軸受２６が錆びた場合は、脱水回転中
に異常音を発したり、また耐久寿命も低下させる原因と
なっていた。

そこで本発明は第２図に示すような構成にしたものであ
る。

すなわち、下部玉軸受ハウジング２５０段部４５に、下
部玉軸受２６の上端面と対応して脱水軸９側に突出し、
かつ端部に段部４５より上方に突出する上方フランジ４
９を形成した軸受カバー５０をネジ５１により固定した
ものである。

また段部４５には胴部４４の下部に近接して水抜穴５２
を形成している。

そしてまた前記軸受カバー５０とは別個に、一端部がブ
レーキホイール４３のボス部４３′下端と下部玉軸受２
６の上端面との間に挾着され、かつ他端部に軸受カバ−
５０の上方フランジ４９とオーバーラップする下方フラ
ンジ５３を形成した上方カバー５４を設けている。

さらにまた前記軸受カバー５０と下部玉軸受２６の上端
面との間の空間部４８にはグリスを封入している。

したがって脱水洗濯機を風呂場や屋外で使用した場合に
、湿気や水滴がブレーキ機構取付用の開口２５ａから下
部玉軸受ハウジング２５内に入り込んだり、あるいは露
結した水滴が流れ落ちてきたとしても、下部玉軸受２６
への侵入は未然に防止することができる。

そして、流れ落ちてきた水滴は軸受カバ−５０を設けて
いるため、下部玉軸受２６内に侵入することなく、水抜
穴５２よりすみやかに外に流れ出る。

また脱水軸９と軸受カバ−５０の上方フランジ４９間に
は上方カバー５４を設けているため、例えばブレーキホ
イールの外周面に露結した水滴が流れて落ちてきたとし
ても、上方カバー５４の下方フランジ５３により、その
水滴は軸受カバ−５０の上方フランジ４９より外側に落
ちることになり、したかって下部玉軸受２６に入ること
なく、水滴は水抜穴５２より外に排出する。

そしてまだ軸受カバー５０と下部玉軸受２６の上端面と
の間の空間部４８にはグリスを封入しているだめ、下部
玉軸受２６の上面は空気とも遮断されることになり、ま
だグリスは水滴をはじくため、水滴による下部玉軸受２
６の錆びも確実に防止することができる。

さらにブレーキホイール４３のボス部４３に錆びやすい
金属を使用したとしても、上方カバー５４でボス部４３
′の下端およびボス部４３′の外周部を外包しているた
め、上方カバー５４を錆びないステンレスで構成すれば
、ブレーキホイール４３のボス部４３′からの錆びの侵
入も防止できる。

さらにまた下部玉軸受２６によりスラスト荷重を受ける
時、ブレーキホイール４３のボス部４３′の下端に上方
カバー５４の一端部を形成したため、スラスト荷重を受
ける面積も広くなり、しだがってスラスト荷重も確実に
受けることができる。

上記実施例から明らかなように本発明によれば、下部玉
軸受ハウジングは板金を円筒状に絞り加工し、かつ段部
を介して下方に下部玉軸受を保持する保持部を形成し、
前記段部に、下部玉軸受の上端面と対応して脱水軸側に
突出し、かつ端部に段部より上方に突出する上方フラン
ジを形成した軸受カバーを設けているため、脱水洗濯機
を風呂場や屋外で使用した場合に、湿気や水滴がブレー
キ機構取付用の開口から下部玉軸受・・ウジング内に入
り込んだとしても、下部玉軸受への湿気および水滴の侵
入も未然に防止することができる。

したがって下部玉軸受が錆びて脱水回転中に異常音が発
生するということもなくなり、かつ下部玉軸受の耐久性
も向上させることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す脱水洗濯機の縦断面図
、第２図は同要部の拡大断面図である。 ２・・・・・・洗濯兼脱水槽、４・・・・・・回転翼、
６・・・・・・外槽、９・・・・・・脱水軸、１０・・
・・・・底板、１９・・・・・・上部玉軸部ハウジング
、２２・・・・・・上部玉軸受、２５・・・・・・下部
玉軸受ハウジング、２５ａ・・・・・・開口、２６・・
・・・・下部玉軸受、４３・・・・・・ブレーキホイー
ル、４３′・・・・・・ボス部、４５・・・・・・段部
、４６・・・・・・保持部、４９・・・・・・上方フラ
ンジ、５０・・・・・・軸受カバー、５２・・・・・・
水抜穴、５３・・・・・・下方フランジ、５４・・・・
・・上方カバー。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 洗濯兼脱水槽を回転自在に内装した外槽と、この外
   槽の底部に取付けられた底板と、この底板に取付けられ
   、かつ脱水軸を軸支する上部玉軸受を保持した上部玉軸
   受ハウジングと、この上部玉軸受ハウジングに取付けら
   れ、かつ脱水軸を軸支する下部玉軸受を保持し、さらに
   ブレーキ機構取付用の開口を設けた下部玉軸受ハウジン
   グと、この下部玉軸受ハウジング内に位置して前記脱水
   軸に固定されたブレーキホイールとを備え前記下部玉軸
   受ハウジングは板金を円筒状に絞り加工し、かつ段部を
   介して下方に下部玉軸受を保持する保持部を形成し、前
   記段部に、下部玉軸受の上端面と対応して脱水軸側に突
   出し、かつ端部に段部より上方に突出する上方フランジ
   を形成した軸受カバーを設け、段部には水抜穴を形成し
   、前記軸受カバーとは別個に、一端部がブレーキホイー
   ルのボス部下端と下部玉軸受の上端面との間に挾着され
   、かつ他端部に軸受カバーの上方フランジとオーバーラ
   ップする下方フランジを形成した上方カバーを設けた脱
   水洗濯機。