JPS5910791Y2 - 電気回路基板の支持具 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は電気回路基板の支持具に関する。

元来、この種支持具は電気回路基板の取付け、取外しが
簡単で、且つ、振動や外力によって外れないようにすべ
きであるが、電気回路基板に設けた透孔に支持具の突起
部を差込んでその弾発力により支持するだけであるため
、その取付け、取外しが容易であるが、振動や外力によ
って外れ易い欠点があった。

本考案はか・る欠点がなく、而も、任意の厚さの電気回
路基板を支持することが出来る支持具を提供することを
目的とするもので、基板１から上方に弾発するばね部材
２を突出させると共に、その側方から起立部材３を突出
させ、該起立部材３の上縁に肉薄の蝶番部４を介して電
気回路基板ａの係合孔ｂに係合する突起５を有するヘッ
ド部６を連設して戊る。

図面で、７は基体１の下面に設けたクリップで、該基体
１との間でパネル８を扶持する。

９はクリップ７に設けた切欠で、パネル８を挿通したボ
ルト（図示しない）の挿通孔として利用し、該支持具を
パネル８に固定する。

１０は基体１の側方に設けた電気回路基板ａに連らなる
線束の保持バンドの掛け孔として用いる。

尚、基体１、ばね部材２、起立部材３、ヘッド部６及び
クリップ７は比較的軟質の合或樹脂で一体に形威し、ば
ね部材２の弾性、及び蝶番部４を介してヘッド部６の回
動性を与えるようにした。

ばね部材２は基体１から逆八字状に広がる一対のばね２
ａ，２ａとした。

かくて、第２図及び第４図示のようにクリップ７におい
てパネル８を挾んで、これをパネル８に取付ける。

そして、ヘッド部６を起立又は外方へ倒した状態で電気
回路基板ａを一対のばね片２ａ，２ａ上に載置する。

か・る状態において基板ａをばね片２ａ，２ａに抗して
少し押し下げた状態としてヘッド部６を内方へ回動し、
その突起５を透孔ｂに対向して基板ａの押圧力を解くと
、基板ａはばね片２ａ，２ａにより上動し、該突起５は
透孔ｂに挿入されて基板ａはヘッド部６に受けられ、第
３図及び第５図示のようには゛ね片２ａ，２ａとヘッド
部６との間扶持され、以後振動や外力によって外れるこ
とがなくなる。

次で、該基板ａを外すには、該基板ａを押し下げて突起
５を透孔ｂから抜き、ヘッド部６を外方に回動させれば
良い。

このように本考案によるときは、ばね部材２上に電気回
路基板ａを載せ、これを少し、押し下げた状態で、ヘッ
ド部６を回動させてその突起５を透孔ｂに係合させ、該
電気回路基板ａをばね部材２とヘッド部６との間に扶持
させたので、取付け、取外しが簡単であるばかりでなく
、振動や外力によって外れることがなくなり、而も、ば
ね部材２の弾発力によりヘッド部６との間に挾持される
ので、電気回路基板ａの厚さは任意のものとすることが
出来る効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施の１例の支持具の斜視図、第２図
及び第３図はそれぞれ該支持具のパネルへの取付け状態
及び更に電気回路基板の取付け状態を示す側面図、第４
図及び第５図は第２図及び第４図の斜視図である。 １・・・・・・基体、２・・・・・・ばね部材、３・・
・・・・起立部材、４・・・・・・蝶番、５・・・・・
・突起、６・・・・・・ヘッド部、ａ・・・・・・電気
回路基板、ｂ・・・・・・透孔。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 基体１から上方に弾発するばね部材２を突出させると共
   に、その側方から起立部材３を突出させ、該起立部材３
   の上縁に肉薄の蝶番部４を介して電気回路基板ａの係合
   孔ｂに係合する突起５を有するヘッド部６を連設して成
   る電気回路基板の支持具。