JPS59100313A - 暖房装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、輻射暖房手段と強制対流暖房手段を有する暖
房装置の制御方法に関する。

従来例の構成とその問題点 一般に強制対流による暖房は、室温安定後の暖房能力は
充分であるが、室内空気を加熱する方式であるために、
運転開始時、快適感を得る寸でに時間がかかり、特に室
温がまだ低いうちは低温の吹出空気によって冷風感を生
じる欠点がある。一方、輻射暖房は輻射面の温度の立ち
上がりが早く、輻射面に近つけば運転開始直後から暖房
感を得ることができるが、輻射面の温度や面積に制限が
あるため、能力が小さく、室内全体を暖房するのには不
適である。また、輻射熱が一方向から来るので、人体の
一部だけが輻射熱を受けることにより、人体表面の温度
分布が大きくなって不快感を生じることもある。

前記輻射暖房手段と強制対流暖房手段を合わせ持つ暖房
装置は、両者の欠点を補うへく開発されたものであるが
、運転立ち」二かり時においては、両方の暖房手段を最
大能力で同時にスタートさせるため、輻射熱による暖房
効果を低温の吹出風によって妨害してしまうという欠点
があった。

これらの立ち上がり時の温感の変化を第１図に示すが、
ａは輻射暖房単独、ｂは強制対流暖房単独、Ｃは輻射暖
房十強制対流暖房である。この図よシ明らかなように輻
射暖房単独の温感立ち上がりは早いが、輻射面に近いと
いう条件付きであり、輻射面から遠ければ能力不足のだ
め室温が低くａ′のようにいつまでも快適感は得られな
い。強制対流単独の場合は、室温がある程度上昇する寸
では快適感が得られず、さらに暖房開始時は冷風感のだ
めに不快を感じる。強制対流単独射は、これらの中間の
特性を示し、室温安定後は輻射暖房単独のような能力不
足による不都合は生じないが、立ち上がり時の輻射暖房
効果が低温吹出風によって妨害されてしまう。

発明の目的 本発明はかかる従来の問題を解消するもので、輻射暖房
手段と強制対流暖房手段を有する暖房装置の運転開始時
の温感を向上し、快適な暖房を行なうことを目的とする
。

発明の構成 この目的を達成するだめに本発明は、輻射暖房手段と強
制対流暖房手段を有し、運転開始後の一定時間、輻射放
熱量と強制対流放熱量の割合を刻々変化させる制御装置
を設けたものである。

この構成によって、運転開始時には全暖房能力中、輻射
暖房手段の能力を比較的多く、強制対流暖房手段の能力
を比較的少なく設定し、時間とともに、前者の能力を下
げ、後者の能力を上けていくことにより、暖房開始時に
は早く温感の得られる輻射熱で主に暖房し、室内の温熱
環境が安定してくれば、室内全体を暖房する強制対流方
式を主に用いるものである。

実施例の説明 以下、本発明の一実施例を第２図〜第６図を用いて説明
する。

図において１は暖房装置本体で、前面に面発熱体による
輻射パネル２、内部に送風機３および電。

気ヒータ４を設けている。さらに送風機モータ５、吸込
口６、吹出ロアを有する。

第４図は制御装置の制御回路であｐ１前記輻射パネル２
と電気ヒータ４への通電割合を制御する第１の可変抵抗
器８、前記第１の可変抵抗器８と連動して動作する前記
送風機モータ５用の第２の可変抵抗器９、前記第１およ
び第２の可変抵抗器８及び９の抵抗値を制御する可変抵
抗器制御モータ１０（図示しない′が各可変抵抗器８，
９と可変抵抗制御モータ１０の軸が連結されている）、
前記可変抵抗器制御モータ１０の動作時間を設定するタ
イマ１１、回路の自己保持用リレー１２、タイマ回路用
スイッチ１３．メインスイッチ１４で構成される。なお
、電源ＯＦＦ状態においては、第１の可変抵抗器８の設
定は輻射パネル２側を小さく、電気ヒータ４側を大きく
し、さらにこれに応じて第２の可変抵抗器９の抵抗値は
大きくしている。メインスイッチ１４とタイマ回路用ス
イッチ１３は連動させている。

上記構成において、暖房を開始すると、まず、輻射パネ
ル２側に大きな電流が流れ、電気ヒータ４および送風機
モータ５側には小さな電流しか流れない。このとき可変
抵抗器制御モータ１１が動作を開始しており、第１の可
変抵抗器５の輻射パネル２側と電気ヒータ４側の抵抗値
の割合を輻射パネル２側を徐々に大きく、電気ヒータ４
側を徐々に小さく、刻々変化させている。また同時に送
風機モータ５用の第２の可変抵抗器９の抵抗値も徐々に
小さく変化させられる。さらにタイマ１１が運転開始時
より時間をカウントしているが、設定時間が過ぎると、
可変抵抗器制御モータ１０への通電が止められ、各可変
抵抗器８，９の抵抗値は固定される。

以上の各抵抗値の変化と、それにイチう輻射パネル２と
電気ヒータ４、すなわち輻射暖房手段と強制対流暖房手
段の投入熱量割合の時間変化および送風量の変化を第６
図に示す。なお、Ｔはタイマ１１の設定時間である。

第５図より明らかなように、立ち上がり当初は主に輻射
パネル２により暖房が行なわれるので、居住者が機器に
近づくことによって温感が得られる。このとき電気ヒー
タ４の能力は小さいが送風量も小さいので、冷風感は生
しない。しかし、とのままの能力割合では室温の上昇が
おそく、居住者の位置も限定される上に、居住者の受け
る輻射熱が体の一部であるだめの不快感が生じてくる。

そこで輻射熱によって温感が得られた後は、輻射パネル
２の暖房能力を徐々に下けつつ、強制対流暖房のだめの
電気ヒータ４の能力を上げていくとともに冷風感が生じ
ないように送風量も徐々に増大させていき、室内空気を
加熱する割合を大きくして、室温の上昇を早める。そし
て、室内全体ｏ二温熱環境が快適な状態に達すれば、そ
の後は主（（強制対流暖房を用いて、その状態を保つ。

すなわち、運転開始当初は、局所的な暖房によって温感
を得、その後、室内全体を暖房していくので、運転開始
直後から体感的には快適な状態が保たれるという効果が
ある。

第６図はこのときの温感の立ち上がりを示す。

時刻Ｔ′！！、では人体が輻射パネル２に近い所で温感
を得、Ｔを過ぎれば、室内全体が暖房されるのて室内の
広い範囲で快適感が得られる。

なお、この実施例では、輻射放熱量と強制対流放熱量の
割合をリニアに変化させだが、段階的、あるいは非線型
に変化させてもよい。さらに、輻射放熱量→−強制対流
放熱量の全体熱量が時間的に変化していてもかまわない
。

壕だ、本実施例のエネルギー源は電気を用いているが、
ガス、石油等の他のエネルギー源でも同様の効果が得ら
れる。

発明の効果 以上のように本発明の暖房装置によれば次の効果が得ら
れる。

（１）　　輻射暖房手段と強制対流暖房手段を有し、運
転開始後の一定時間、輻射放熱量と強制対流　　　　　
　１放熱量の割合を刻々変化させる制御装置を設けた構
成としているので、運転開始時には輻射放熱量の割合を
多く、強制対流放熱量の割合を少なくし、時間とともに
前者の割合を下げ、後者の割合を上げていくことにより
、室温の低い立ち上がり当初はすぐに温感を得られる輻
射熱で主に暖房し、室内温度が上昇して温熱環境が安定
してくるにつれて、室内全体を暖房する強制対流暖房を
主に用いるため、運転立ち上がり直後から、室内安定後
まで常に体感的には快適な状態が得られるという効果が
ある。

（２）　　輻射放熱量を徐々に下けていくので、輻射熱
の方向性による人体の一部分の加熱に起因する不快感か
少ない。そしてこのとき、強制対流放熱量が徐々に上が
って室温が上昇していくため、温感は損われない。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の暖房装置における温感の立ち上がりを示
した特性図、第２図は本発明の暖房装置の一実施例を示
す斜視図、第３図は第２図へ−へ線断面図、第４図は制
御装置の電気回路図、第６図は第４図の電気回路中の各
可変抵抗器の抵抗値および各暖房手段の暖房能力と送風
機の送風量の時間変化を示した特性図、第６図は本実施
例の暖房装置における温感の立ち上がりを示した特性図
である。 １・・・・・・暖房装置本体、２・・・・・・輻射パネ
ル、３・・・・・・送風機、４・・・・・電気ヒータ、
５・・・・送風機モータ、８・・・・・・第１の可変抵
抗器、９・・・・・第２の可変抵抗器、１０・・・・・
可変抵抗器制御モータ、１１・・・・・タイマ。 第１図 晴間 第２図 Ａ 奎 第３図 第４図 ／４ 第５図 ７０− 第６図 Ｔ　竹聞

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）輻射暖房手段と強制対流暖房手段を有し、運転開
   始後の一定時間、輻射放熱量と強制対流放熱量の割合を
   刻々変化させる制御装置を設けてなる暖房装置。
2. （２）　　輻射放熱量と強制対流放熱量の割合は、運転
   開始時には前者を大きく、後者を小さく設定し、かつ時
   間とともに前者の割合を徐々に下げ、後者の割合を徐々
   に上げることを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の
   暖房装置。