JPS58995B2 - タイプライタ用カ−トリツジアセンブリ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は１つのアセンブリを形成するよう互いに連結さ
れるタイプライタリボン及び消去テープカートリッジに
関し、特に１つの剛体構造として作用するとともにオペ
レータが簡単に引き離せる構造を有し上記リボンカート
リッジと上記消去テープカートリッジとを固着するため
の装置に関する。

本出願人による意匠出願５２−４６４１４号はかに、タ
イプライタ用のカートリッジアセンブリを開示している
。

このアセンブリは切離し可能な別個の消去テープカート
リッジが一緒になった構成であり、タイプライタに挿入
されて使用されるベく適用される。

上記意匠出願のものはテープカートリッジがリボンカー
トリッジにピン及び孔によるなどしてしっかりと結合さ
れている。

そのような結合の仕方も熱論受入れられるが、一方のカ
ートリッジを他方のカートリッジに対し相対的に動かせ
るよう何回も分離させたり再結合させたりできる方が良
い。

更にリボンカートリッジを消去テープカートリッジに固
着するための簡単な突起ピン及び孔をもつ構成の場合、
両カートリッジのうちの一方のピンを他方の孔に整列さ
せるのが難しいのでそのような固着方法は問題である。

上記から本発明の主たる目的は、リボンカートリッジと
消去テープカートリッジとが１個の剛体構造のアセンブ
リ（集成体）のように作用するとともに、該アセンブリ
を形成する両カートリッジのうちの一方又は他方を容易
に交換できるよう作用する両カートリッジの固着手段を
提供する事にある。

本発明の他の目的は、簡単な引掛手段（ラッチ）が所定
の場所にあればリボンカートリッジと消去テープカート
リッジとを互いに結合した場合の相対運動を禁止できる
が、その引掛手段を付勢したときには両カートリッジが
パチンと言って離れ、これにより一方又は他方のカート
リッジの分離及び交換をし易いものを提供する事にある
。

図面の特に第１図を参照すると、そこにはタイプライク
等で使用されるカートリッジのアセンブリ１０が示され
る。

図示のように、このアセンブリ１０はリボン・カートリ
ッジ１１及び消去テープカートリッジ３０を含む。

これらの両カートリッジ１１，３０は本発明に従って構
成された装置によりアセンブリ１０を形成するよう重畳
した位置関係で、取外しも可能な態様で互いに結合され
る。

本発明の装置に関してはカートリッジの形状及び構造は
一般的にそんなに重要ではないが、第１図に示すアセン
ブリ１０のような外観がこのアセンブリの底部の外観で
ある事、及びリボンカートリッジ１１に例えばタイプラ
イタリボンが装填され、一方テープカートリッジ３０に
消去テープ等が装填され得る事に留意されたい。

リボンカートリッジ１１が上面１２及び底面１３を有し
、消去カートリッジ３０が上面１４及び底面１５（第４
図参照）を有する。

テープカートリッジ３０の底面１５がカートリッジ１１
の底面１３と、面と面とが向い合うように適合される。

蝶番部材９、耳部８の目的、及びタイプライタの駆動部
がリボン７及びテープ６を進めるためリボンカートリッ
ジ１１及び消去テープカートリッジ３０の両方と協働す
る事についての説明は別出願の主題であるのでここでは
触れない。

しかし、両カートリッジ１１．３０相互間で相対移動す
るのが望ましくない限り本発明の装置が任意のカートリ
ッジ構成に適する事を理解されたい。

本発明によれば、リボンカートリッジ１１及びテープカ
ートリッジ３０の夫々の底部が向い合う態様で互いに位
置付けられ、１個の剛体構造即ち１個のアセンブリ（集
成体）として作用するとともに必要に応じ簡単に切離せ
るよう互いに固着される。

この目的から、この装置は第１方向１６又は第２方向１
７のいずれにも両カートリッジ間で相対運動が生じない
よう協働する。

第３図及び第４図に示すように、一方のカートリッジ即
ち本発明の実施例によるリボンカートリッジ１１は、リ
ボンカートリッジ１１及びテープカートリッジ３０と協
働する開口１１ａの両側からテープカートリッジ３０の
一部を抱き込むようにリボンカートリッジ１１の底面１
３の平面から突出する突出部（タブ）１８を含む。

図示のように、この突出部１８はテープカートリッジ３
０の前部の側壁を抱き込もうとするような一対の互いに
離隔した次第に狭まる直立部材を形成する。

第３図及び第４図に示すように、この突出部１８はその
中にスロット（溝）１９、即ち下記でそのような形状に
した理由が判ると思うが狭い開口部２０を有する滴の形
に似たスロット１９を画成する手段を含む。

２つのカートリッジ１１．３０の他方、即ち実施例のテ
ープカートリッジ３０は、そのスロット１９の狭くなっ
た開口部２０の如き、該スロットを画成する手段の少な
くとも一部と係合するように上記のスロット１９の方へ
動けるヒレ状の部材３１を含む。

要約すると、両カートリッジ１１．３０と協働する開口
１１ａの両側にあるヒレ状部材３１と垂直な突出部１８
に形成された関連するスロット１９との嵌合は、少なく
とも両カートリッジの開口１１ａ付近の前方の端部で両
者を互いに保持するよう一方のカートリッジの一部を他
方のカートリッジに押えつける役目がある。

第１図に示す様に、矢印１６は２つの矢の頭１６ａ及び
１６ｂを有する。

上記の両カートリッジの（リボンカートリッジ１１に対
するテープカートリッジ３０の）相対運動を第１の方向
、例えば１６ａの方向に限定する為に、両カートリッジ
上の相互に係合し得る手段が両カートリッジの相対運動
を互いに第１の方向１６ａに限定する。

この為に、両カートリッジ上の相互に係合し得る手段は
この例で突出部１８の後方端の縁である第２の肩部２１
と係合するテープカートリッジ３０の周面の両側から突
出する第１の肩部３２を含む。

従つ第１肩部３２が第２肩部２１と係合する時、テープ
カートリッジ３０が第２肩部２１に向かう前方への動き
が阻止されこれによって、リボンカートリッジ１１に対
するテープカートリッジ３０の矢印１６ａ方向の動きが
阻止される。

リボンカートリッジ１１に対するテープカートリッジ３
０の矢印１６ｂ（１６ａと反対）の方向の動きを阻止す
るために、第１肩部３２を第２肩部２１に向って押しつ
けるのを助は乍ら、一方のカートリッジのカム面と他方
のカートリッジのカム従動子とが両カートリッジ間で第
１方向１６ａへの相対運動を生じさせるよう係合する。

この運動はその相互に係合し得る手段がそれ以上の相対
運動を禁止するまで続く。

このために、本実施例の第５図、第６図及び第７図をま
ず参照されたい。

リボンカートリッジ１１にはその底面１３から突出する
カム捕捉部材２２が設けられる。

カム捕捉部材２２はテープカートリッジ３０に結合され
たカム従動子３３（第８図）であって該テープカートリ
ッジ３０の底面１５中の開口１５ａ内部に横たわるカム
従動子３３を受取るカム面２３（第７図）を含む。

尚、開口部１５ａはカム捕捉部材２２と整列するよう適
用される。

第６図にわかり易く示すように、カム面２３にぶつかる
ときのカム従動子３３は、相互係合手段即ちテープカー
トリッジ３０上の第１肩部３２がリボンカートリッジ１
１上の第２肩部２１と接合するまでリボンカートリッジ
３０を前方に動かそうとする。

斯して、リボンカートリッジ３０上の第１肩部３２とテ
ープカートリッジ１１上の肩部２１との間にしっかりと
した係合が行なわれるまでカム従動子３３がリボンカー
トリッジ３０を前に進める働きがある。

第４Ｃ図に図式的に示すようにカートリッジ１１及び３
０の底面１３及び１５の底面同志が接するようになるま
で偏倚させられる（第６図参照）可撓性材料をカム従動
子３３が含むのが望ましい。

更にカム従動子３３のカム面２３に対する作用がテープ
カートリッジ１１に対するリボンカートリッジ３０の矢
印１６ｂの方向の動きを阻止する。

テープカートリッジ１１に対するリボンカートリッジ３
０の矢印１７の方向の運動を阻止するために、両カート
リッジ間での第１方向１６に直角な第２方向１７の相対
運動を制限する協働手段が両カートリッジ上に設けられ
る。

このために、この協働手段はカム捕捉部材２２中の溝２
４を含む。

この溝２４はカム面２３を貫通して前方に延びカム従動
子３３にほぼ直角でそれに隣接する部材３４を受取れる
ような寸法構成になっている。

このようにして、部材３４は溝２４に入り、これによっ
てテープカートリッジ３０の後端の、リボンカートリッ
ジ１１に対する横方向の移動を阻止する。

ヒレ状部材３１と突出部１８と（スロット１９と、開口
部２０などによる突出部１８及びヒレ状部材３１の互い
に干渉し合うような嵌合）によりリボンカートリッジ１
１に対するテープカートリッジ３０の横方向移動を阻止
する。

第１図、第３図及び第４Ｃ図で示す位置に両カートリッ
ジを一緒に保持するために、簡単な引掛手段３６が設け
られても良い。

図示の例では、引掛手段３６はリボンカートリッジ１１
の外部の一部を形成するほぞ３７を含み、且つテープカ
ートリッジ３０上のウェブ即ち捕捉部２６を係合させる
鉤部３９を含む直立部材３８を含む。

両カートリッジ１１及び３０が係合関係に置かれるとき
カム従動子３３が第６図に示す位置をとって両カートリ
ッジを切離そうとする偏倚作用を生じさせるので捕捉部
２６及び鉤部３９が図示のように配列される。

斯して、捕捉部２６及び鉤部３９は部材３８を緊張状態
に保持する様位置付けられる。

この様にして、引掛手段３６の操作部を押しつけて、捕
捉部２６から鉤部３９を外すと、カム従動子３３の偏倚
作用及び変形によりカートリッジ３０及び１１がパチン
と外れる。

この様に本発明のカートリッジアセンブリは、カートリ
ッジ相互間の相対運動が禁止される間はその場所に保持
される。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に従って構成された装置により両者が結
合されたカートリッジアセンブリの底部の一部破断して
示す平面図である。 第２図は第１図に示す装置の線２−２からみた部分を示
す部分破断図である。 第２Ａ図は第２図の線２Ａ−２Ａに沿ってとった部分断
面図である。 第３図は第１図に示す装置の線３−３からみた部分の破
断図である。 第４Ａ図乃至第４Ｃ図は１つの実質的に剛体のカートリ
ッジアセンブリを形成するために両カートリッジがどの
ように置かれるかを逐次示す図である。 第５図は両カートリッジのうちの一方に含まれる装置の
一部を第４Ｂ図の線５−５の方からみたものを実線で示
し、両カートリッジのうちの他方に含まれる装置の一部
との協働関係を破線で示す拡大破断図である。 第６図は第５図に示す構造の実線部分と破線部分とが係
合するのに関して、両者がどのように協働するかを示す
部分破断面である。 第７図は第４Ａ図に示す破線の部分からも分るように、
第５図に示す装置の実線部分を示す拡大した破断斜視図
である。 そして第８図は第７図に示す装置と第６図からも判るよ
うに一緒に作用する一方のカートリッジ上の装置の協働
部分を拡大して示す破断斜視図である。 １０……（カートリッジ）アセンブリ、１１……リボン
カートリツジ、１２，１４……上面、１３．１５……底
面、１６……第１方向、１７……第２方向、１８……突
出部、１９……スロツト、２０……開口部、２１……第
２肩部（相互係合手段）、２２……力ム捕捉部材、２３
……力ム面、２４……溝（協働手段）、２６……捕捉部
、３０……（消去）テープカートリッジ、３１……ヒレ
状部材、３２……第１肩部（相互係合手段）、３３……
カム従動子、３４……部材（協働手段）、３６……引掛
手段、３９……鉤部。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ カートリッジアセンブリを形成するため互いに重ね
   合わされるリボンカートリッジ及びテープカートリッジ
   と、 上記両カートリッジは夫々上面及び底面を有し、上記カ
   ートリッジアセンブリとなるよう重ね合わされるとき底
   面同志が対向するよう位置付けられる事と、 上記両カートリッジのうちの一方の上記底面から突出す
   る突出手段と、該突出手段中にスロットを画成するスロ
   ット画成手段と、 上記両カートリッジのうちの他方に設けられ、上記スロ
   ット画成手段の少なくとも一部と係合するよう上記スロ
   ット中に移動し得るヒレ状部材と、上記両カートリッジ
   の相対運動を第１方向に限定する為の、上記両カートリ
   ッジ上の相互係合手段と、 上記両カートリッジの任意の一方に設けられたカム面及
   び残る他方に設けられたカム従動子にして、上記相互係
   合手段が相対運動できなくなるまで上記両カートリッジ
   間で上記第１方向にその相対運動を生じさせるよう係合
   し得る上記カム面及び上記カム従動子と、 上記両カートリッジ間で上記第１方向に直角な第２方向
   の相対運動を制限するため上記両カートリッジに設けら
   れた協働手段と、上記両カートリッジを互いに重ね合わ
   せた位置関係で保持する引掛手段と、 より成るタイプライタ用カートリッジアセンブリ。 ２ 上記相互係合手段が上記両カートリッジ上の互いに
   対接する肩部を含む事を特徴とする特許請求の範囲第１
   項記載のタイプライタ用カートリッジアセンブリ。 ３ 上記協働手段が上記両カートリッジのうちの任意の
   一方に設けられた溝と、数滴に係合する突出部材とより
   成る事を特徴とする特許請求の範囲第１項記載のタイプ
   ライタ用カートリッジアセンブリ。