JPS5897638A - 溶鋼の真空精錬にあたり真空容器系内の真空度異常を検知する方法 - Google Patents

溶鋼の真空精錬にあたり真空容器系内の真空度異常を検知する方法

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JPS5897638A
JPS5897638A JP19582181A JP19582181A JPS5897638A JP S5897638 A JPS5897638 A JP S5897638A JP 19582181 A JP19582181 A JP 19582181A JP 19582181 A JP19582181 A JP 19582181A JP S5897638 A JPS5897638 A JP S5897638A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、溶鋼を真空脱ガス装置で処理する際に減圧下
の真空容器系内に侵入してくる空気量を測定して系内の
真空度異常を検知する方法に関する。
近年スチームエジェクター1−ヲ用いた大容量排気設備
の発達により溶鋼の精錬にも真空が用いられるようV?
−なり、溶鋼の高純度化に役立っている。
当然のことながら、真空精錬の効果は真空度(CO分圧
Pco )VC依存する。事実一定条件(与えられた温
度および与えられた溶鋼中のC濃度)の下においては、
真空度PCO?小さくすればする程、溶鋼中の酸素濃度
を低下でき、清浄な鋼を製造できる。またステンレス鋼
の真空精錬においては、真空度が悪化すると、脱炭反応
の低下のみならず、クロムその他の有用金属が酸化され
やすくなり製造原価面でもマイナスとなるから、真空度
を常時高真空度に維持することは極めて型巣である。
だが、真空精錬の実操業においては、スチームエジェク
ターの排気能力の低下や真空容器系内への空気リーク量
の増加により真空度の不良をきたすことがある。付図を
参照しながら、より具体的に説明するに、第1図はいわ
ゆるVOD法を実施するための真空脱ガス装置の一例を
説明する縦断面略図である。図示した真空脱ガス装置は
、ベンセル1および着脱可能なベッセルカバー2からな
る真空容器系と、これに電動バルブ3を介して接続され
た排ガスダクト4および全体を5で示した排気手段から
なる排気系とからなる。ベッセル1内には、溶鋼を容れ
た取鍋6が載置場れる。ペンセルカバー21CH1上下
動可能な酸素ランス7および合金元素やフラツクスを供
給するためのホンパー8a18bが取付けられている。
溶鋼の真空精錬に当っては、排気系を駆動してベッセル
1内に減圧を維持しながら、取鍋6内の溶鋼上にう/ス
フから酸素を吹きつける。酸素の吹精量は、流量計9に
より制御する。酸素吹精の間に取鍋6の底に設けたポー
ラスプラグ10からアノヒゴンを底吹きすることにより
溶鋼を攪拌する。アルゴンの底吹き量は、流量計NlI
Cより制御する。この真空精錬による溶鋼の脱炭反応は
、特開昭54−42f24号公報に記載の如く、排ガス
ダクト4のしかるべき個所から排ガスのサンプルを採取
して質量分析に付し、得られた情報に基づき、動的に制
御するのが好都合である。この際アルゴンやヘリラムノ
ような不活性ガスを標準ガスとして使用し、標準ガス源
Rから流量計121Cよって計測され几流量既知の標準
ガスを真空容器系に(たとえば底吹きアルゴンと一緒に
ポーラスプラグ1oがら溶鋼中へ)または排気系に(友
とえば質量分析用サンプルの採取点よりも充分に上流の
地点でダクト4を通る排ガス中へ〕導入し、排ガスサン
プル中に含1れる当該標準ガス成分をも質量分析計で追
跡すれば、排ガスの全流量を測定する必要なしで動的制
御に充分な情報を得ることができる。
既述の如く、ベッセル1内の真空度悪化は、排気手段(
スチームエジェクター)5の排気能力の低下や真空容器
系のシール部、たとえば第1図に■で示したベッセル1
とベッセルカバー2とひ間、■で示したベッセルカバー
2とランス7との間および■で示したホッパ9 a s
 8 bのカバーの部分における気密不良による真空容
器系内への空気リ一り量の増加によっておこる。現場で
は、真空度異常が発生し几場合、しかるべき対策を講す
る几めに、その原因を究明するべく、次のような検査法
が実施されている。
(イ)溶鋼のはいっていない状態で真空容器系内を可能
な限り減圧状態に保ちながら、リークが生ずると思われ
る各シール部(第1図の■、■および◎)を徹底的に聴
音点検する。
(ロ)溶鋼のはいっていない状態で真空容器系内を可能
な限り減圧した後電動パルプ5を閉め、ベッセル1に取
付けた真空計13により真空容器系内の真空度の経時変
化を測定してリーク量を決定する。
いずれの場合も検査の結果異常がなかつ几ら、発生した
真空度異常は排気能力の低下によると判定する。
だが、聴音では微細なリークは検出しにくいし、真空度
変化を測定する方法では各シール部からのリークと電動
バルブ3からのリークと区別できず、いずれの方法も測
定精度がよいとはいえない。また、これらの方法による
原因究明には点検に長時間を要し、連続操業中に真空度
異常が発生した場合、原因判明までの数ヒートは真空度
不良のまま操業するか、または一時操業を停止して原因
調査をしなければならない。
したがって、本発明の目的は、溶鋼の真空精錬において
真空度異常が生じた場合、操業を停止することなく、瞬
時にぞの原因が排気能力の低下にあるのか真空容器への
空気リークの増加にあるのかを区別すると共に、後者の
場合にはその程度を正確に測定する方法を提供すること
である。
前記の目的を達成する本発明の要旨は、真空容器系とこ
れに接続され念排気系とからなる真空脱ガス装置を用い
、前記真空容器系内に置かれた溶鋼を減圧下で精錬する
にあたり、不活性ガスを前記真空容器系または排気系に
導入し、当該不活性ガスを含む排ガスのサンプルを質量
分析に付して排ガス中の窒素分圧を決定し同時に排ガス
中の不活性ガスが関与する親ピークのイオン化電流値ま
たはその時間的変化量を計測し、そしてそれらの情報と
排ガス中の不活性ガスの流量またはその時間的変化量と
から前記真空容器系内に侵入し之空気量を決定すること
を特徴とする前、記真空容器系内の真空度異常を検知す
る方法にある。
本発明の方法では、質量分析計を用いて、排ガス中の窒
素分圧PH2に決定し、次いで排ガス中の窒素流量qa
2’fr求め、そしてそのqN2から真空容器系へ侵入
した空気量Q−1rt算出する。
より詳しく述べれば、排ガスサンプルを一定測定条件下
で質量分析に付し、排ガス中のC01CO。
およびN、が関与する質量数12.14.28お工び4
4における質量スペクトルのピークのイオン化電流値(
amp) t、、、”+4、”2Mおよび”44を計測
すると、下記式(1)、(2)、(3)および(4)が
成立する。
”+2 ” SCQ @πCo 11t @”Q O+
5CO2°πco2 ・12 @P002  °−(1
)”+4 ” SCo ’π。。、14・Po0+SN
2・πN2−14 ・”82    、” (2)”2
!l ” sN2°PN、、 + 800°Pc1o 
+ 5co2°πCO2・28°Pco、  −(3)
N44:5Co2′PCO7“°ゝ(4)式中PQO1
PCO2お工びPM、は排ガス中のC01CO,お工び
N2の分圧をそれぞれ表わし、SCo s5co2およ
びsN2は質量分析計のC01CO2およびN2に対す
る感度(amp/1orr )をそれぞれ表わし、πc
o 、 12およびπ002 、+2はCOおよびC0
2の質量数12へのパターン係数@)をそれ′ぞれ表わ
し、π。。、、4およびπN2.14はcoおよびN2
の質量数14へのパターン係数(%)をそれぞれ表わし
、そしてπ。。2.28ido○2の質量数28へのパ
ターン係数(%)を表わす。
これらの式において感度およびパターン係数は、一定測
定条件下では用いた質量分析計に固有な値であり、イオ
ン化電流値は計測された値であるから、6つの未知数P
。Ox ”CO2およびPN、につぃてのこれらの4つ
の方程式をいわゆる最小二乗法によって解くことにより
PN2を求めることができる。
別法としては、これら4つの方程式からしかるべく選ん
だ3つの方程式たとえば式(2)、(3)および(4)
を解くことにより、PH2に算出できる。
排ガス中の窒素流量qs、、 (υmin ) Fi、
下記式(5) %式% (式中Qは排ガスの全流量t/min、そしてPは排ガ
スの全圧を表わす)から求めることができるが、排ガス
の全流量を計測することは極めて非実際的である。それ
故、本発明にあっては、既述の特開昭54−42324
号公報に記載の如く、アルゴンやヘリウムのような不活
性ガスを標準ガスとして使用し、標準ガス源Rから流量
計に工って計測された流量既知の標準ガスを真空容器系
に(九とえば底吹キアルゴンと一緒にポーラスプラグ1
0から溶鋼中)または排気系に(たとえば質量分析用サ
ンプルの採取点よりも充分に上流の地点でダクト4を通
る排ガス中)導入し、排ガスサンプル中に含まれる当該
不活性ガス成分をも質量分析計でを質量分析計で計測し
念Aガスのイオン化電流値の時間的変化量をΔxh (
amp )、Aガスに対する質量分析計の感度金SA 
(amp/1orr ) 、排ガス中Aガスの分圧の時
間的変化量を△pAとすると、△、Z’A =SA ’
△PA  −・・・(6)P   △pA が成立するから、式(5)、(6)および(7)から、
排ガス中の窒素流量qN2’(t/min )は、S轟 で決定でき、これから真空容器系へ侵入した空気量Qa
ir(47m1n)ri、下記式(9)%式%(9) で算出できる。ただしCN2は空気中の窒素の体積百分
率でちる。
ところで質量スペクトルあ質量数14vc現われるチ程
度が質量数14において二価イオンピークとなって現わ
れるのに対し、COの場合は質量数28における親ピー
クの約0,8チ程度が質量数14において二価イオンビ
ークとして現われるにすぎない。それ故、前記式(2)
におけるPo。の項を無視して、pN2を下記式(2) %式%(2) のみから決定しても、充分に本発明の目的を達成できる
ことがわかった。
不活性ガスとして流量qHeのヘリウムを使用し、質量
スペクトルの質量数41Cおけるヘリウムの親ピークの
イオン化電流値(amp )を計測するなら、質量分析
訃のHeに対する感度I 5HII (amp/1or
r )とすると、真空容器への侵入した空気量(t/m
in )は、下記式QO) から決定できる。この弐〇〇は、前記式(2)および(
9)と、下記式 %式% から容易に導き出せる。なおPHaは排ガス中のへリウ
ムの分圧を表わす。− だが、ヘリウムは高価なガスであることに加え、ヘリウ
ム用のタンクその他の供給設備を新設する必要があるの
で、ヘリウムの使用は有利でない。
それ故一般にはアルゴンを不活性ガスとして使用するの
が有利である。もつともこの場合は、侵入空気中に含ま
れる′アルゴン量を考慮′に入れる必要が1ヤ・す゛、
また酸素°吹精を朽°なう場合には吹精酸素中旋含まれ
るアルゴン量をも考慮に入れる必要がある1が衿、アル
ゴン底吹きを行・なう場合は、当該アル゛ゴシを不活性
ガスとして着目するととができる。
したがって、本発明の有利な一つの態様では、酸素上吹
きおよびアルゴン底吹きを施しながら溶鋼を減圧下で精
錬、シ、当該アルゴンを不活性ガスとして着目すると、
前記式〇〇)の導出と同様にして真空容器系へ侵入した
空気量Qa1r (t/min )は、下記式で表わせ
る。
・x4o  πN2 ・+4°CN28N2x (qA
r + qo2・CAr、 + (Qair X Ch
r2 ) )式中、x4oハ質量数40vcおけるAr
の親ピークのイオン化電流値を表わし、SArは質量分
析計のArに対する感度を表わし、CN2は空気中の窒
素の体積百分率を表、わし、qArは底吹きアルゴンの
流量を′表わし、qo 2は上吹き酸素の流量を表わし
、C!ir。
は上吹き酸素中のアルゴンの体積百分率を表わし、そし
て0Ar2は本気中のアルゴンの体積百分率を表わす。
この式を整理すると、 ・・・α騰 となる。酸素上吹きおよびアルゴン底吹きを施しながら
溶鋼を減圧下で精錬する場合には、当該アルゴンを不活
性ガスして着目し、前記式〇■により真空容器系への侵
入空気、量を決定できるが、弐〇漕は酸素吹精を行なわ
ない場合にも適用できその場合には弐a3中のqot 
’r零とすればよい。
このようにして、本発明によれば、真空容器系または排
気系へ不活性ガスを導入し、排ガスサンプルを質量分析
に付して排ガス中の窒素分圧p14、窒素流量qN2を
求め、そして真空容器系内に侵入した空気量QAtr’
ii”知ることにより、真空度異常が発生した場合は、
その原因が真空容器への空気のリーク量増加によるのか
ま几はエジェクターの排気能力の低下咥よるのか、そし
て前者の場合にはその程度を検知することができる。測
定精度の観点からは窒素分圧pN2を前記式(1)、(
2)、(3)および(4)から選んだ少なくとも3つの
式から決定した上で式(9)からQa1r全1rヲるの
が最良であるが、計測機構を簡略化してPN2に前記式
(2′)のみから決定する前記式(101ま友は6国に
より晦1rを算出しても、充分な精度で本発明の目的を
達成できる。
本発明の方法は、特開昭54−42324号公報に記載
された溶鋼の動的制御を実施し、その際に得た情報を利
用して前記式(9)、(IIまたは0階から魁1rを算
出す、ることにより行なうのが有利である。
実施例 (1)リーク量算出式の精度比較 テスト用リーク孔14を設けた第1図記載の45トン規
模のVOD装置を用い、シール部■、■および◎からの
す、り量を一定としかつ排気装置の排気能力を同一状態
に保ってVODプロセスを実施しながら、1000 t
/min、  2000 t/minおよび3000 
t/minの標準リークノズルをそれぞれ使用してテス
ト用リーク孔から強制リークをさせながら、式(1)、
(2)、(3)および(4)に基づく式(9)、式(2
)vr−基づく弐〇〇)ならびに式(2′ンに基づく弐
眞でQalrを算出した。
測定は、各標準リークノズル毎1c10回行ない、Qa
trから強制リーク前のシール部■、■および■からの
リーク量の合計を差し引いた値(17m1n)の平均値
に)およびバラツキ(σ)を表−1に示す。
表−1の結果によれば、測定精度は、式(9)、(It
)次いでa3の順であることがわかる。
(2)真空度不良発生時の原因判別 表−2に正常運転時のデータ2ケースと、真空度不良発
生時のデータ5ケースとを示す。
正常時のデータは、エジェクターの排気能力が正常であ
り、かつシール部からのリーク空気量が少い状態でのも
のである。表−2VC示したデータによれば、到達真空
度を1.Otorr以下にする几めI/cハ、エジェク
ターの排気能力が正常であり、かつシール部からの合計
リーク量が、式(9)および0■で計算した場合は約1
300 t/min以下そして弐αyで計算した場合は
約1400 t/min以下であれば、よいことがわか
る。
これに対し、到達真空度異常時の5ケースについてみる
と、ケース1.2および3では、式(9)、00)およ
びQ3)のいずれで求め九リーク空気量も正常時に比べ
大巾に増加しており、到達真空度不良発生原因は、シー
ル部からのリーク空気量の・増加におると判別される。
だが、ケース4および5については、リーク空気量は1
.Otorr以下の到達真空度の達成に許容できるリー
ク量上限以下であるにもかかわらず、到達真空度の不良
が発生している。その原因はエジェクターの排気能力の
低下にあると判別できる。
次に、弐Q3)vc基づく本発明法と真空計使用に基づ
〈従来法との比較を表−3に示す。
※ 従来法ヲ100とした時の指数 表示したデータは、45トン規模の真空脱ガス装置にお
ける最近の6ケ月の稼動平均実績に関するが、表−3に
よれば、本発明法では従来法に比べ、月間異常発生件数
および原因究明平均所要時間が大巾に減少および短縮で
き、その結果、平均到達真空度も向上したことがわかる
一旦真空度異常が発生すると、何らかの措置を講じない
限り引続いて異常が頻発するのが常である。従来は真空
度不良の原因かりiり空気量の増加にある・かまたは排
気能力の低下にあるのか全判別するまでに長時間を要し
てい九が、本発明方法によればこの判別に要する時間が
表−3に示す如〈従来の半分以下であるので、速やかに
対策をとることができ、そのため異常発生件数も激減す
ることになる。
また、従来法は、真空度異常が発生したとき、真空容器
から溶鋼を取り出し、溶鋼のはいっていない状態で真空
容器を点検しなければならなかったが、本発明ではその
ような制約がなく、溶鋼のはいった真空精錬下での検査
が可能であり、作業性の向上が極めて顕著である。
本発明法は、VODプロセスに有利に適用できるが、酸
素上吹きおよび/lたはアルゴン底吹きを実施しない溶
鋼の真空精錬においても、さらには真空容器に溶鋼がは
いっていない場合においても、当業者に自明な変更を加
えた本発明方法により、真空容器系の真空度異常を検知
できることは、いうまでもない。
【図面の簡単な説明】
第1図は、VOD装置の一例を示す縦断面略図で、St
l、IHベッセル、2はベッセルカバー、3Tr!電動
バルブ、4は排気ダクト、5は排気手段、6は取鍋、7
は酸素ランス、 8a、 8bはホッパー、9.11.
12は流量計、11はポーラスプラグ、02は酸素源、
Arはアルゴン源、Rは標準ガス(不活性ガス)源を示
す。 出願人  日新製鋼株式会社 手続補正書(自発) 昭和57年6月1日 特許庁長官 島田春材 殿 1、事件の表示 昭和56年 特許願第195821号 3、補正をする者 事件との関係 特許出願人 代表者 阿 部  譲 4、 代  理  人  〒162 fil  明細書の特許請求の範囲を別紙のとおり補正
する。 (2)明細書の発明の詳細な説明を下記のとおりに補正
する。 記 明細書16頁(15)式の〔〕内の最終環の分母におけ
るr CAr、JをF CAr、 Jと訂正する。 (別紙) 2、特許請求の範囲 +11  真空容器系とこれに接続された排気系とから
なる真空脱ガス装置を用い、前記真空容器系内に置かれ
た溶鋼全減圧下で精錬するVCあたり、不活性ガスを前
記真空容器系または排気系に導入し、当該不活性ガスを
含む排ガスのサンプルを質量分析に付して排ガス中の窒
素分圧を決定1.同時に排ガス中の不活性ガスが関与す
る親ピークのイオン化電流値またはその時間的変化量を
計測し、そしてそれらの情報と排ガス中の不活性ガスの
流量またはその時間的変化量とから前記真空容器系内に
侵入した空気量を決定することを特徴とする前記真空容
器系内の真空度異常を検知する方法。 (2)排ガス中のCO5CO2およびN2が関与する質
量数12.14.28および44Vcおけるピークのイ
オン化電流値x1□、N14、N28お工びN44を計
測し、そして下記式(1)、(2)、(3)および(4
)jc+2  ”  ”’Co’ πCO7+2 PC
O+ 5C02°πC02−12”’Co2     
 、、、(1)N14 ”” SGo’πCo−14’
Pco +”N2 ”πN2−14°PN2    °
−(2)N26 = SN2°PN2+SCO°PCO
+sCO,’πco2.21 +pc02m (31x
44 :8002°Pco2−(4)(ただし式中P。 o、Poo2およびPN2は排ガス中のCO,C02お
工びN2の分圧をそれぞれ表わし、8CO1SCO2お
よびsN2に質量分析計のCo5CO2およびN21C
対する感度をそれぞれ表わし、π。。、1□お工びπC
O2,+2はCOおよびCO2の質量数12への)くタ
ーン係数をそれぞれ表わし・πcO・14および1N2
・14ケCOおよびN2の質量数14へのノくターン係
数をそれぞれ表わし、ナしてπ。。、2.ncOtの質
量数28へのパターン係数を表わす)から選んだ少くと
も5つの式により排ガス中の窒素分圧PN2’に決定す
る特許請求の範囲第1項記載の方法。 (3)排カス中のCOお工゛びN、が関与jる質量数1
4における二価イオンピークのイオン化電流値x14を
計測し、そして下記式(2) %式%(2) (式中PN2n排ガス中のN2の分圧を表わし、SN2
は質量分析計のN21C対する感度を表わし、そしてπ
N2.+4けN2の質量数14へのパターン係数を表わ
す)により排ガス中の窒素分圧PN2Th決定する特許
請求の範囲第1項記載の方法。 (4)  不活性ガスとして流量(IHeのヘリウムを
導入し、そして下記式〇〇 (式中Qair灯真空写真空容器系内した空気量を表わ
し、x4t/1質量数4VCおけるHeの親ピークのイ
オン化電流値を表わし、SHOl’!質量分析計のHe
に対する感度を表わし、そしてcN2け空気中の窒素の
体積百分率を表わす)により真空容器系内に侵入した空
気量を決定する特許請求の範囲第3項記載の方法。 (5)酸素上吹き(酸素吹精量がゼロの場合を含むンお
よびアルゴン底吹きを施しながら溶鋼を減圧下で精錬し
、当該アルゴンを不活性ガスとして着目し、そして下記
式〇3 ・・・αり (式中Qairは真空容器系内に侵入した空気量を表わ
し、3c40 rs質量数401CおけるArの親ピー
クのイオン化電流値を表わし、SAr n質量分析計の
Ar1C対する感度を表わし、Cr2は空気中の窒素の
体積百分率を表わし、qAr u底吹きアルゴンの流量
を表わし、qotは上吹き酸素の流量を表わし、CAr
+ n上吹き酸素中のアルゴンの体積百分率を表わし、
セしてCAr2ハ空気中のアルゴンの体積百分率を表わ
す)により真空容器系内に侵入した空気量を決定する特
許請求の範囲第3項記載の方法。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)  真空容器系とこれに接続された排気系とから
    なる真空脱ガス装置を用い、前記真空容器系内に置かれ
    た溶鋼を減圧下で精錬するにあたり、不活性ガス全前記
    真空容器系ま友は排気系に導入し、当該不活性ガスを含
    む排ガスのサンプルを質量分析に付して排ガス中の窒素
    分圧を決定し同時に排ガス中の不活性ガスが関与する親
    ピークのイオン化電流値ま友はその時間的変化量を計測
    し、そしてそれらの情報と排ガス中の不活性ガスの流量
    またはその時間的変化量とから前記真空容器系内に侵、
    大した空気量を決定することを特徴とする前記真空容器
    系内の真空度異常を検知する方法。
  2. (2)排ガス中のC01CO2およびN2が関与する質
    量数12.14.28および44におけるピークのイオ
    ン化電流値r12、X、いxtsおよび$n k計測し
    、そして下記式(1)、(2)、(3)および(4)x
    :Sco°πCo −12’ PQO+ 5CO2’ 
    ”CO2・+2°PCO2°°(+)2 x=ScO・πCo 、14番PCO+5N2−πN2
    .14争PN2.(21x28:SN2゜PN2+SC
    O゛PCO+5CO2°πco2.28°pco2°−
    (31$44 = 5co2・Pco2・−(41(た
    だし式中P。Os P002およびPN2は排ガス中の
    C01C02およびN2の分圧をそれぞれ表わし、5C
    O1SCO,およびSN2は質量分析計のCo、CO2
    およびN2Vc対する感度をそれぞれ表わし、π。。、
    12お工びπ。。2.、JjC’Oお工びCO2の質量
    数12へのノくター/係数をそれぞれ表わし、π。。、
    14お工びπN2.14はCoおよびN2の質量数14
    へのノくターン係数をそれぞれ表わし、そしてπ。C2
    、,81ri Co2の質量数28へのパターン係数を
    表わす)から選んだ少くとも3つの式vc工り排ガス中
    の窒素分圧PH2?決定する特許請求の範囲第1項記載
    の方法。
  3. (3)排ガス中のCoおよびN2が関与する質量数14
    における二価イオンビークのイオン化電流値”+4を計
    測し、そし℃下記式(2) %式%(2) (式中PN2H排ガス中のN2の分圧を表わし、SN2
    は質量分析計のN2に対する感度を表わし、そしてπN
    2.14はN2の質量数14へのパターン係数を表わす
    )により排ガス中の窒素分圧PN21r決定する特許請
    求の範囲第1項記載の方法。
  4. (4)不活性ガスとして流量qHsのヘリウムを導入し
    、そして下記式α傍 (式中Qa1rは真空容器系内に侵入した空気量を表わ
    し、xn質量数4vcおけるHeの親ピークのイオン化
    電流値を表わし、Bus u質量分析計のHeに対する
    感度を表わし、そしてCN2は空気中の窒素の体積百分
    率を表わす)により真空容器系内に侵入した空気量全決
    定する特許請求の範囲第3項記載の方法。
  5. (5)酸素上吹き(酸素吹精量がゼロの場合を含む)お
    よびアルゴン底吹きを施しながら溶鋼を減圧下で精錬し
    、当該アルゴンを不活性ガスとして着目し、そして下記
    式(至) CAy 、N40  πN2.14°CN28N2・・
    ・(13 (式中Qatrは真空容器系内に侵入した空気量を表わ
    し、N4゜q質量数40におけるArの親ピークのイオ
    ン化電流値を表わし、SArは質量分析計のArに対す
    る感度を表わし、ON、は空気中の窒素の体積百分率を
    表わし、qArは底吹きア・ルゴ/の流量を表わし、q
    ot 牡吹き酸素の流量を表わし、OArは上吹き酸素
    中のアルゴンの体積百分率を表わし、そしてC!Ar、
    は空気中のアルゴンの体積百分率を表わす)により真空
    容器系内に侵入した空気量を決定する特許請求の範囲第
    3項記載の方法。
JP19582181A 1981-12-05 1981-12-05 溶鋼の真空精錬にあたり真空容器系内の真空度異常を検知する方法 Granted JPS5897638A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102305552A (zh) * 2011-08-16 2012-01-04 东北大学 钢包底吹喷粉漏钢检测装置及漏钢检测方法

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