JPS5889903A - 液体混合物の分離方法 - Google Patents

液体混合物の分離方法

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JPS5889903A
JPS5889903A JP18682981A JP18682981A JPS5889903A JP S5889903 A JPS5889903 A JP S5889903A JP 18682981 A JP18682981 A JP 18682981A JP 18682981 A JP18682981 A JP 18682981A JP S5889903 A JPS5889903 A JP S5889903A
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Japan
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membrane
polymer
ion exchange
exchange capacity
liquid mixture
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Application number
JP18682981A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Ukihashi
浮橋 寛
Tatsuro Asawa
浅輪 達郎
Yoshio Oda
小田 吉男
Tomonori Korishima
友紀 郡島
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AGC Inc
Original Assignee
Asahi Glass Co Ltd
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  • Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)
  • Vaporization, Distillation, Condensation, Sublimation, And Cold Traps (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明に、少なくとも有機液体をその構成成分の一つと
する液体混合物(以下、有機液体混合物と略記する)を
、特定の高分子膜を用いてパーベーパレーションにより
分離又は濃縮する方法に関する。
多孔質でない均一な高分子膜を用いて有機液体混合物を
分離するプロセスは、従来より米国特許第295350
2号明細書などに教示されている。この分離プロセスは
、一般に膜ヲ゛用いたパーペーパレーションプロセスト
呼ハれ、高分子膜の一次側(高圧側)に処理すべき液体
を供給し、透過し易い物質を二次側(低圧側)に蒸気と
して優先的に透過させる方法である。この膜分離法は、
従来簡単な方法では分離できなかった液体混合物、例え
ば共沸混合物、沸点が近接した比揮発度の小さい混合物
系、加熱によって重合や変性を起す物質を含む混合物を
分離又は濃縮する新しい方法として注目されている。
従来、このような分離方法に用いられる高分子膜として
は、ポリエチレン、ポリプロピレン。
セルロース系高分子物質、ポリアクリロニトリル、ポリ
アミド、ポリエステル、ポリスチレン。
ポリテトラフルオロエチレン又はこれらの共重合体から
なる膜が知られている。しかしながら、か\る膜を用い
てパーベーパレーションにより有機液体混合物を分離す
る場合には、実用上次の如き難点が認められる。即ち、 (1)  有機液体混合物が高分子膜を1回通過するこ
とによる濃縮の割合(分離係数αAB )が小さいため
、目的とする濃If″i!で濃縮又は分離するためには
、非常に多数の膜を通過させなければならない。一般に
、分離係数αABに次の如きである。
(2)有機液体混合物が高分子膜を通過する透過量(一
般に、単位膜表面積、単位膜厚及び単位時間当りの透過
量で表示する]が小さいため、膜表面積を非常に大きく
するか、高分子膜の膜厚を極端に薄くし、なければなら
ない。従って、前者の場合には装置設備コストが過大に
なり、後者の場合には膜の強度、耐久性に問題が生じる
而して、前記の改良プロセスとして、−分子基体にスル
ホン酸基などを結合させた高分子膜を用いる方法、特定
のポリアミド膜を用いる方法、アイオノマー系高分子膜
を用いる方法などが、特開昭52=111888号公報
、同52公報、同54−35279号公報などに開示さ
れている。
本発明者は、パーベーパレーションによす各種有機液体
混合物を分離又は濃縮する手段について、種々の研究、
検討を重ねた結果、カルボン酸型官能基を有するフッ素
樹脂からなる高分子膜のイオン交換容量を厚み方向で変
化させたものを使用することによって、前記難点を解消
し得ることを見出した。
本発明は、前記知見に基いて完成されたものであり、少
なくとも有機液体をその構成成分の一つとする液体混合
物を、カルボ/酸型官能基を有するフッ素樹脂からなり
且つイオン交換容量がその厚み方向に“おいて変化した
高分子膜を用いて、パーベーパレーションによって分離
することを特徴とする液体混合物の分離方法を新規に提
供するものである。
本発明ニおいて、特定フッ素樹脂膜としては、カルボン
酸型官能基を有する含フツ素重合体からなるものであれ
ば、広範囲にわたって例示され得る。例えば、テトラフ
ルオロエチレン、クロロトリフルオロエチレンなどのビ
ニルモノマーとカルボン酸型官能基含有フルオロビニル
モノマーとの共重合体構造を有するものなどが挙けられ
る。特に、以下の(イ)、(ロ)の構造からなる重合体
からなる高分子膜の使用が好まR5い。
(イ)  (cp2−cxx’−)−、(口1  (−
CF2− CX→−) こ\で、XはF、CI、H又は−CF3であり、X′I
rLX又は−(CF、) CF、であり、mu1〜5の
整数であり、Yu次のものから選ばれる。
上記において、x、y及びz[、ともに0〜10であり
、2及びR,tri、 F又は炭素数1〜1゜のパーフ
ルオロアルキル基から選ばれた。また、Aに−COOH
,−COO・7M又は加水分Mによりこ7′1らの基に
転化しうるーCN、−COF、−COOR’  。
−CONR” R’などの官能基であり、MUアルカリ
金属、アルカリ土類金属などの金属原子又は−NR’ 
R’ R’ R’ 、  tけMの原子価数、R1は炭
素数1〜20のアルキル基、R”、R” 、 R’、R
1,R6及びR7は水素原子又はR1を示す。
面シて、本発明においてに、カルボン酸型官能基を有す
る含フツ素重合体(以下、カルボン酸型フッ素樹脂と略
記する)は、弗素化したエチレン系不飽和単量体+11
とカルボン酸型官能性単量体(11)との共重合体であ
ることができる。
filとしては、テトラフルオロエチレン、クロロトリ
フルオロエチレン、六弗化プロピレン、三弗化エチレン
、弗化ビニリデン、弗化ビニルなどが例示され、好適に
は一般式CF2−cXX′(X及びxlt、s前記の通
り〕で表わされるフッ素化オレフィン化合物である。な
かでもバーフルオロオレフィン化合物が好ましく、特に
テトラフルオロエチレンが好適である。(Illとして
は、一般式CF2=CXY (X及びYは前記の曲り)
のフルオロビニル化合物であることが望ましく、好適な
ものとしては、 CF2=CF−(0CF2CFRρ、−+cf+、−(
cpR′f)r−A(こ\で、pUO〜3 、qldo
〜1 、ruO〜l 2の整数であり、X t Rt 
、Aは前記の通りであり、RIはR,である)で表わさ
れるフルオロビニル化合物が例示される。性能上及び入
手容易性の点から、Xはフッ素原子+ Rt−CFs 
+叫はフッ素原子、pUO〜1 、qUO〜1 、rU
U〜8であることが好ましい。か\るフルオロビニル化
合物(I[+の好ましい代表例としては、CF、=CF
O(CF2)、、、C0OR’  、CF、=CFO(
CF、入、lIC0F。
CF2=CF(CF2)。、、C0OR’ 、 CF2
C0OCF、CF(CF、l(支)F2CF2C艶トC
F、 =CFOCF2CF (CF3) OCF、 C
F2C0F などが挙けられる。
また1本発明においては、カルボン酸型以外の官能基、
例えばスルホン酸型官能基を有する24175、同52
−24176、同52−24177号公報などを参照)
、酸化処理(特開昭56−132094、同53−13
2069号公報などを参照)などによって、スルホン酸
型官能基をカルボン酸型官能基に転換した重合体が、特
定のカルボン酸型フッ素樹脂として使用されても良い。
勿論、単量体の段階で同様の処理によって、前記の如き
カルボン酸型官能性単量体(Illに転換しても良い。
更に、本発明においては、カルボン酸型フッ素樹脂の構
成単位として、前記の+1+やflllあるいは(イ)
や(ロ)のそれぞれを二種以上で使用することもでき、
また、これらの他に、他の成分、例えばエチレン、プロ
ピレン、イソブチレンの如きオレフィン化合物、CF2
=CPOQ  (Qは炭素数1〜10のパーフルオロア
ルキル基ヲ示す)の如きフルオロビニルエーテル、  
CF2=CF−CF:CF2゜CF、=CFO(CF、
 )、〜40CF=CF2の如きジビニルモノマー、更
にはスルホン酸型官能基などを有する他の官能性単敏体
などの一種又は二種以上を併用することもできる。
本発明Gておいて、カルボ/酸型フッ素樹脂のカルボン
酸型官能基の含有量は、広範囲にわたって採用されるが
、好適な実施態様では、後述の〜イオン交換容量で0.
01〜6ミリ当t/グラム乾燥樹脂という広い範囲から
選定される。該イオン交換容量に、好ましく Pi O
,1〜2.2ミリ当量/グラム乾燥樹脂程度が採用され
る。また。
カルボン酸型フッ素樹脂の分子量は、高分子膜としての
機械的強度の面から、後述のT、の値で表示すると、5
0℃以上、好ましくは70〜ろOO℃程度とするのが好
適である。
本明細書中において、l−T、Jなる言葉は、次のよう
に定義されるものである。即ち、重合体の分子量に関係
する容量流速100d/秒を示す温度がT、と定義嘔れ
る。こ\’において容量流速は、重合体としてカルボン
酸型官能基を−C00CH,基としたものを使用し、該
重合体を3[]kl/crIP加圧下、一定温度の経1
1111.長さ2襲のオリスイスから熔融流出せしめ、
流出する重合体量m7秒の単位で示したものである。ま
た、「イオン交換容重」は次のようにして求めた。即ち
、カルボン酸型官能基を−COOH基としたカルボン酸
型フッ素樹脂を、1NのHCl中で60℃、5時間放置
し、完全にH型に転換し、HCIが残存しないように水
で充分洗浄した。
その後、このH型の樹脂0.5gを、0.INのNaO
H25mlに水251++/A!r加t”tl−?、C
6溶’1ffl中[、室温で2日間静置した。次いで樹
脂を取り出して、溶液中のNaOHの量を0.1NのH
Clで逆滴定することにより求めるものである。
本発明においては、前記の如きカルボン酸型フッ素樹脂
からなる高分子膜が、その厚み方向でイオン交換容量を
変化させである。か\るイオン交換容重の変化に、断続
的であってもよいし、また連続的であってもよく、製造
法によって選ばれる。
上記厚み方向でイオン交換容量の異なる本発明の特定の
高分子膜を製造する手段としては、種々の方法が採用さ
れる。例えば、イオン交換容量の異なる少なくとも二つ
の含フツ素重合体を積層する方法が採用される。積層は
、予め製造されたイオン交換容量の異なる重合体を重ね
合わせて、こ肛らの重合体が溶融する通常120〜35
0℃の温度にて、0.1〜150ki/m’ vCて加
圧溶融成型することによって実施される。
使用する重合体(・1、イオン交換容量の異なる3以上
の複数のものも使用できるが、製造上も、通常は二つの
重合体の使用で十分である。それぞれの重合体の積層中
における厚みは、使用する重合体の有するイオン交換容
量によって適切に選ばれる。かくして、か\る積層法に
より。
膜の厚み方向において、イオン交換容置が断続的に変化
した高分子膜が得られる。
本発明の高分子膜の製造法の別の手段としては、均一な
大きさのイオン交換容置を有する高分子膜を、適宜の処
理により、その有するカルボン酸型官能基のうちいくつ
かの官能性をなくし、膜におけるイオン交換容量を連続
的に変化させるという方法が採用される。該処理として
は、酸化処理、還元処理、アルカリ処理、グリニヤー反
応処理、クライゼン反応処理、ハンスデイカー反応処理
、熱分解処理、放出処理、電離性放射線処理又は火焔処
理、プラズマ重合処理などの一つ以上の処理が適用され
る。これらの処理による場合、該処理では、本発明の目
的を阻害」−ない範囲内で、高分子膜の表面の薄い範囲
の必要に応じた一部の官能基を変性すれば充分であり、
高分子膜自体の崩壊を防止するために、短時間にて実施
するのが望ましい。
酸化処理にて高分子膜を処理する場合には゛、酸化剤と
しては、好ましくは塩素あるいは過酸化水素、過塩素酸
塩、過マンガン酸塩、重クロム酸塩などの強酸化剤のガ
ス又は水溶液が使用される。処理温度は130℃〜20
0℃が好ましい。該処理は必要に応じ加圧下でも行ない
得る。
処理温度が200℃を越えると、必要以上の過度の官能
基が変性してしまうので好ましくなく、1!10℃以下
では殆んど官能基の変性が進行しないので効果が少ない
還元剤、アルカリ及び酸化剤はそれぞれ単極に用いても
良く、アルカリと還元剤又はアルカリと酸化剤の混合物
として用いても良い3、還元処理にてカルボン酸型フッ
素樹脂膜を処理する場合には、還元剤として好ましくは
水素ガス、金属ナトリウム、リチウムアルミニウムハイ
ドライドなどの強還元剤が使用される。これらの還元剤
全作用せしめる手段としては既知の手段が適用できる。
グリニヤー反応U−COOH型の膜状物を、RMgXで
示されるグリニヤー球薬のエーテル類溶液に浸漬するこ
とによって行なわれる。ここでRは炭素数1〜乙のアル
キル基、フェニール基等ヲ示し、Xは塩素、臭素、°ヨ
ウ素を示す。反応温度はOから120℃、好ましくは3
0℃〜IL]O℃が採用される。反応時間に1分から1
00時間が好ましい。エーテル類溶媒としてはエチルエ
ーテル、テトラヒドロフラど、ジオキサンの使用が好ま
しい。
グリニヤー反応で膜表面に生成したケトンをアルカリに
よって分解して−CF2Hの末端基としてもよい。クラ
イゼン反応に、C0OR型の膜状物をR’OMで示され
る金属アルコラードを触媒として8“〉Cm0で示され
るケトンと反応させる2 ことによって行なわれる。
ここでRH1前記と同じ、R’fiRと同じ、R1゜R
2もRと同じ、Mに金属を示し好ましくはLi。
Na 、 K 、 Cm等のアルカリ金属である。反応
温度はOから120℃好ましくは60℃〜100℃が採
用される。反応時間は1時間から100時間が好壕しへ
反応の溶媒としてはエチルエーテル、エチルアルコール
等が使用される。
ハ/スデイツカー反応はCOOAg型の膜をX2で示さ
れるハロゲンと接触されることにより行なわ−れる。
XIrJ−1塩素、臭素、ヨウ素を示す反応温度は50
℃〜200℃、反応時間は30分〜50時間が採用され
る。熱分解反応に、エステル型又はプロトン型の膜の表
面のみの一部を加水分解又はイオン交換して一060M
型の金属塩とし、それを加熱することにより例えば次に
示す反応を行なわしめる。
−CF2−CF、−〇χM→−CF率CF、十MF+C
O。
熱分解の温度としては150〜300℃好ましく[20
0℃〜250℃が採用される。熱分解の時間は1分〜5
時間が採用される。
放電処理により、特定のカルボン酸型官能基の変性を行
なう場合、放電処理としては不平等電極を使用する、コ
ロナ放電が好ましい。その手段としては既知のものが使
用できる。放電電圧は約100〜10万ボルト或いはそ
れ以上の高電圧も使用できるが、好ましくは500〜ろ
1)00ボルトの電圧で実施するのがよい。電気の周波
数も60〜50万サイクル/秒の範囲が使用できるが、
なかでも60万〜50万サイクル/秒の周波数が好まし
い。電極間を流れる電流は、通常5.5アンペア7まで
或いほそれ以上の値もとり得るが、過大電流による電極
の崩壊を防ぐためにも通常0.6〜2.1アンペアで行
なわれる。
特に好ましくは0.2〜5秒放電することにより処理さ
れる。
電離性放射線にてカルボン酸型フッ素樹脂膜を処理する
場合には、電離性放射線として仔線、β線、γ線、X線
、陽子線、電子線、中性子線などの電離作用を有する放
射線が利用される。
これらの放射線を照射する手段としては、既知の任意の
手段が適用できる。放射線源の好ましい例としては、コ
バルト60、電子線加速器などが使用される。照射時間
はカルボン酸型官能基の上記変性の程度に関係するので
重要であり、過度に照射した場合には必要以上の官能基
が変性されてしまう恐れがあるので、照射時間に、好ま
しくは数分の一秒乃至数百分の一秒程度の短時間にせし
めるのがよい。
火焔処理にてカルボン酸型フッ素樹脂膜を処理する場合
、火焔に好ましくはプロパン、ブタン、天然ガス、アセ
チレンと酸素の混合物を燃焼ぜしめることによって得ら
れる。火焔の温度は少くとも400℃以上にするのが好
ましく、更に好ましくは500〜900 ”Cにするの
がよい。火焔処理時間に数十分の−乃至数百分の一秒で
よい。
本発明においては、カルボン酸型フッ素樹脂から高分子
膜に製膜する手段も、特に限定する理由がなく、公知乃
至周知の各種方法が、適宜採用され得る。例えば、プレ
ス成形、ロール成形、押出し成形、溶液流延法、ディス
パージョン成形又は粉末成形などにより行なわれる。
また、本発明の高分子膜は、必要に応じて、製膜時にお
いてポリエチレン、ポリプロピレンなどのオレフィンの
重合体、好ましくはポリテトラフルオロエチレン、エチ
レンとテトラフルオロエチレンとの共重合体などの含弗
素重合体をブレンドして成型することもでき、又はこれ
らの重合体からなる布、ネットなどの織物、不織布或い
は多孔性のフィルムからなる支持体により共重合体を支
持せしめて膜を補強することができる。なお、記載する
までもないが、か\るブレンド又は支持体を使用した場
合には、これらブレンド又は支持体を構成する樹脂の重
さは前記したイオン交換容量には算入されない。
本発明で使用するカルボ/酸型フッ素樹脂からなる高分
子膜は、非多孔質であり、そのイオン交換容量が厚み方
向で変えられている。そして、その膜厚は1〜250ミ
クロン、好ましくは5〜180ミクロン程度が採用され
る。膜厚が余りに薄くなると、膜の強度が不足するか耐
久性が不充分となる。また、膜厚が余りに厚い場合には
、液体混合物の透過量が小さくなって実用的でない。高
分子膜の形状に、通常は平膜として用いるが、その他例
えば円筒状又は中空繊維状などの形状にして表面積を大
きくして用いることもできる。更に、膜内に布状物など
補強材を埋め込んだり、あるいは多孔質補強体上に膜を
積層するなどの、各種補強手段を適用しても良い。
本発明方法に、前述のカルボン酸型フッ素樹脂膜で、−
法案と二次室に仕切られた装置を使用して実施される。
−水室には分離又は濃縮しようとする有機液体混合物を
液状で入れ、一方二法案は適当な方法で減圧にするか、
又は他の液体もしくは気体を循環する。このようにして
、有機液体混合物を高分子膜に透過せしめてパーベーパ
レーションにより分離又は濃縮する。−水室の内部の液
体は、外部循環や内部循環したり、−水室の内部に適当
な攪拌装置を設けて攪拌したりするのが好ましい。特定
の高分子膜は、適当な方法で一次室と二次室とを仕切る
ように保持されるが、例えば補強用の多孔板などでサポ
ートすると耐久性などの点で有利である。−水室より高
分子膜を透過した物質は、二次室から取り出して捕集す
る。そして、通常は適当な加熱装置、例えば加熱ジャケ
ットなどにより、−水室及び/又は二次室を適宜加熱す
るのが望ましい。
本発明の分離方法は、広範囲にわたる温度のもとで実施
され、通常は0〜200℃、好ましくは室温〜100℃
程度の範囲から選定される。
余りに高温度では高分子膜の形状保持に問題が生じ、ま
た余りに低温度では液体の透過量が小さくなる。一般的
には、高温・度で透過量を大にすることができるが、膜
透過による濃縮割合(分離係数)は小さくなる。また、
採用可能な圧力範囲は、通常真空〜100kp/crI
、好ましくは真空〜30kf/cI/を程度であり、余
りに高圧でに高分子膜の形状保持が困難となる。
本発明方法で分離できる有機液体混合物としては5、種
々の組合せのものが挙げられ、例えば共沸点が存在する
ために通常の蒸留方法では分離できない有機物質の混合
物、沸点が相互に近接しているために蒸留分離が非常に
難しい有機物質の混合物などの場合に特に有効である。
また、有機液体混合物は、その全てが相互に均一に溶解
していても良いし、一部が溶解度を超えて析出し懸濁状
態になっていてもかまわない。
ただし、有機液体混合物に、その混合状態で、前記の実
施温度範囲内において、常圧もしくは採用圧力範囲内で
、液状であることが必要である。
か\る有機液体混合物を例示すれば、共沸点が存在する
混合物としてベンゼン/シクロヘキサン、ベンゼン/n
−ヘキサン、メタノール/アセトン、ベンゼン/メタノ
ール、アセトン/クロロホルムなどの有機物質相互の混
合物;水、/イソプロパツール、水/エタノ−” 、水
、A−プロパツール、水/アリルアルコール、水/2〜
メトキシエタノール、水/イツプタノール。
水/n−ブタノール、水/2−ブタノール、水/フルフ
リルアルコール、水/n−ペンタノール、水/2−ペン
タノール、水/4−1チルー1−ブタノールなどの水/
アルコール系混合物;水/テトラヒドロフラン、水/ジ
オキサン、水/メチルエチルケトンなどの水/有機溶剤
系混合物などが挙げられる。
また、沸点が相互に近接している混合物としては、エテ
ルベンゼン/スチレン、p−クロルエチルベンゼン/p
−クロルスチレン、トルエン/メチルシクロヘキサン、
ブタジェン/ブテン類、ブタジェン/ブタン類、n−ブ
テン/1−ブテンなどが挙げられる。その他、水/グリ
セリン、水/グリコール類、水/プロピレンクロルヒト
IJン、水/プロピレンジクロルヒドリン、水/エピク
ロルヒドリン、水/ヒドラジンなど、あるいは異性体混
合物なども例示され得る。
更に、これらの混合物に、前記の如き二成分系ばかりで
なく、三成分系以上の多成分系であっても、本発明方法
が適用され得る。勿論、本発明方法は、例えば有機液体
を含む廃水の如き有機物質と無機物質を含む混合物に対
しても適用され得る。
そして、処理すべき液体混合物の混合割合に任意の範囲
で変更可能であるが、一般的にはその割合が等量混合物
に近いほど濃縮の割合は大きくなる。高分子膜′ft1
−回通過させる(−膜濃縮)だけでは所望の純度が得ら
れない場合は、同様の装置を多数回通過させて(多段濃
縮〕、有機液体混合物を所望程度まで濃縮又は分離する
こともできる。
以下に本発明の実施例について更に具体的に説明するが
、か\る説明によって本発明が何ら限定されるものでな
いことは勿論である。
実施例1 テl” ラフ ルオ、 o x f L/ ンとCF、
−CFO(CF、 l[。
とt、アゾビスイソブチロニトリルを触媒としてトリク
ロロトリフルオロエタン溶媒中で共重合して、イオン交
換容量1.10 ミリ当量→ の共重合体と1.40ミ
’J当量h の共重合体のそれぞれを得た。これら共重
合体を200℃でプレス製膜し、それぞれ厚み70μ(
イオン交換容量1.10ミリ当量/f)と60μ(イオ
ン交換容量1.40ミリ当量/f )のフィルムとした
次に、該2枚のフィルムを200℃でプレスすることに
より、貼合せ積層フィルムを製造した。
該積層フィルムを苛性ソータ゛で加水分解し。
純水中90℃で16時間処理した後、70℃で24時間
乾燥し、得られ九膜を用いてノ(−ぺ−パレーションに
より水とインフロ/< ) −74/ sF) 混量比
)を分離した。温度40℃、透過側圧力1QmH,にお
いて得られた水のインフロパノールに対する分離係数は
21.5であり、透過量F142 [) t/ m” 
*hrであった。
実施例2 テトラフルオロエチレンと CF、=CFOCF2CF (cp’2) 0 (CF
2)s C00CH,とを、実施例1と同様の方法で共
重合して、イオン交換容fiil: o、 9ミリ当量
Aの共重合体と1,6ミリ当量、φの共重合体とを得た
。それぞれを200°Cでプレス製膜し、前者を厚さ7
0μ、後者を厚さ60μのフィルムとした後、更VC2
枚のフィルムを貼合せて積層フィルムとした。
該積層フィルムを苛性ソータ中で加水分解した後、塩酸
中で官能基1−coon 型とし、純水中90℃で16
時間処理し、70°Cで24時間乾燥させた。載脱を用
いてパーベーパレーションにより水とエタノールの混合
液(エタノール/水=94/6、重蓄比)を分離した。
40℃110−11111Hにおいて得られた水のエタ
ノールに対する分離係数は5,43であり、透過量に8
70g、/1J12・hrであった。
手続補正書彷式) 昭和57年 4月を日 特許庁長官 島田春樹殿 1、事件の表示 昭和56年特許願第186829号 3、補正をする者 事件との関係  特許出願人 住所  東京都千代田区丸の内二丁目1番2号氏名 (
004)旭硝子株式会社 6、補正により増加する発明の数   なし7、補正の
対象   明細書

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 少なくとも有機液体をその構成成分の一つとする液体混
    合物を、カルボン酸型官能基を有するフッ素樹脂からな
    り且つ・イオン交換容1がその厚み方向において変化し
    た高分子膜を用いて、パーベーパレーションによって分
    離することを特徴とする液体混合物の分離方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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