JPS5887025A - 容器の製造法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、多層容器本体に口金部が一体的に収り符けら
れた容器、特にバッグインボックス用の内袋としての容
器を製造する方法に関するものである。

バッグインボックス用の内袋としての大型の柔軟な薄肉
容器をブロー成形法によって製造する場合、本体と口金
部とを一体成形すると、口金部及びネジ部も本体と同じ
く柔軟な薄肉となってキャッピングの力を受けきれず、
使用に際し不都合を来すことが多い。

そこで、”まずダイから吐出したパリソンの先端をチャ
ックして閉じると共に、ダイを貫°通して工アーを吹き
込むことによりパリソンをブリブローし、ついで［口金
部載置口に口金部を載置させかつ該口金部に金属製の栓
を嵌押した割金型でこのプリグローされたパリソンをは
さみ、続いて前記栓を貫通して設けた中空孔からエアー
ピンを押入しテ／＜リソンを突き破ると共に、ここから
エアーを吹き込んでパリソンを割金型いっばいに膨張さ
せる方法が提案されている。この場合金属製の栓を抜き
収った後の成形品は口金部の底部の所まで本体形成層が
存在するので最終的にはその部分を削りとって製品とし
なければならない。

しかしながらこの方法を酸素遮断性樹脂層を有する多層
構造の容器に適用する場合においては、■　本体の酸素
遮断性はすぐれていても口金部の酸素遮断性は劣るので
、結局容器の酸素遮断性が劣るようになる。

■　成形後［］金部の底部の所の本体形成層を削り取ら
ねばならぬが、容器内部に落ちた切りくずは静電気を帯
びているので、エアーで吹きとげそうとしても完全には
除去しがたい。又削り取りも完全にはできないので、中
に充填した液を注ぐときの液切れ性が悪くなる。

■　酸素遮断性樹脂層を有する多層パリソンは樹脂の種
類によってはエアーピン妙；突き刺さらず、パリソンを
膨張すること自体ができなくなることがある。

という問題点がある。

本発明はこのような問題点を解決したものである。

本発明は、酸素遮断性樹脂層を有する多層構造の容器本
体に口金部が一体的に取り付けられた容器を製造するに
あたり、酸素遮断性樹脂層を有する多層パリソンを、口
金部載置口に口金部を載置した割金型ではさむことによ
り密封し、ついで口金部よりエアーピンを押入してパリ
ソン内にエアーピンを差し込むと共に、ここからエアー
を吹き込んでパリソンを割金型いっばいに膨張させ、か
つ口金部まで膨張したパリソンを口金部を越えて吹き出
させることにより多層の薄膜を口金部の内面に密着させ
ることを特徴とするものである。

かかる方法を採用することにより、 ■　酸素遮断性樹脂層を有する多層の壁は容器本体を形
成するのみならず口金部の内面全体をも覆うので、容器
全体の酸素遮断性力；十分に保たれる。

■　膨張したパリソンが口金部を越えて吹き出るような
成形法を採用しているので、前記従来法における如き削
り収り工程を要せず、従って切りくずの容器内部への残
留を全く顧慮する必要がなく、文中に充填した液を注ぐ
ときの液切れ性が良い。

という顕著な効果が奏される。

ところで酸素遮断性樹脂としてエチレン含量１５〜６０
モル％、酢酸ビニル成分のケン化度９０モル％以上のエ
チレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物を用いたときは、
如何に鋭利なエアーピンを用いてもエアーピンがパリソ
ンを突き破らないという重大な問題を生じる。この場合
の対策として、エアーピンの先端にカッターナイフを収
り付け、カッターナイフの長さと角度を調節してパリソ
ンにカッターナイフの刃を滑らせるように押しつけてパ
リソン内にカッターナイフ及びエアーピンを差し込むこ
とが必要であることがわかった。　　　・従って本発明
の方法を実施するにあたっては、エアーピンとして先端
にカッターナイフを備えたエアーピンを用いることが極
めて望ましい。

本発明における口金部構１ｆｆｉ樹脂としては、ポリオ
レフィン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレンをはじめ適当
な強度と可焼性を有する樹脂がいずれも用いられ、特に
ポリエチレンが適している。

容器壁は少なくとも１層の酸素遮断性樹脂（３）層と少
なくとも１層の可焼性熱可塑性樹脂（Ｂ１層とからなる
。

０ （Ｎとしてはエチレン含緻１５〜≠噂モル％、酢酸ビニ
ル夜分のケン化度９０モル％以上のエチレン−酢酸ビニ
ル共重合体ケン化物が特に重要であり、そのほかナイロ
ン、共重合ナイロン、ポリエステル、ポリ塩化ビニリデ
ン、アクリロニトリル系重合体なども用いられ、これら
は２種以上を混合して用いることもできる。

（Ｂ）としては低、中、高密度ポリエチレン、エチレン
−酢酸ビニル共重合体、エチンンー酢酸ビニル共重合体
ケン化物（エチレン含量の高いもの）、アイオノマー、
エチレン−アクリル酸（又はそのエステル）共重合体、
ポリプロピレンなどのポリオレフィン或いはこれらポリ
オレフィンへの不飽和カルボン酸又はその誘導体のグラ
フト物、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ＡＢＳ樹脂な
どがあげられるが、これらに限られるものではない。こ
れらは２種以上混合して用いることもできる。バッグイ
ンボックス用の内袋としての容器の目的には、ポリオレ
フィン特に低密度ポリエチレンが適している。

酸素遮断性の大小は相対的なものであるから、上記囚、
（Ｂｌの区分にこだわらず２種のうち酸素遮断性の大き
いものが（（転）、小さいものが（Ｂｌとなる。

層構成としてはＡ／ＢＸ　Ｂ／Ａ／ＢＸ　Ｂ／Ａ／Ｂ／
Ｂ、Ｂ／Ａ／Ｂ／Ａ／Ｂをはじめ任意の多層構成をとり
うる。又囚、（Ｂ１両層間の接着性が不足するときけ、
両層間に接着性樹脂層を介在させた脂を混合することも
しばしばなされる。

以下図面を参照しながら未発明の方法を説明する。

第１図において、ダイ１から押し出されたパリソンの先
端をチャックして閉じると共に１ダイ１を貫通してエア
ーを吹き込むことによりパリソンをブリプローする。こ
の１祭パリソンをブリプローせず、押し出し径のままと
することもある。次に口金部載置口５に口金部４を載置
した割金型５を用い、この割合型５で前記のブリプロー
されたパリソン２を第２図のようにはさんで密封し、バ
ブル状のパリソン２′とする。続いて第２図のように割
金型５の外部から口金部４を通してエアービン６を挿入
してパリソン２′内にエアービン６を差し込む。エアー
ビン乙の先端には第６図に正面図、第４図に側面図を示
したようにカッターナイフ７が備えられている。このカ
ッターナイフ７で、パリソン２′を突き破るというより
滑らせるように切ってパリソン２′に孔をあけ、そこか
らエアービン６を差し込むのである。そしてエアービン
６からエアーを吹き込んでパリソン２′を膨張させ、パ
リソン２′を割金型５のキャビティー内壁に密着させて
容器本体を形成させる。そして重要なことは、この際口
金部４まで膨張したパリソン２′を口金部４を越えて吹
き出させることによシ多層の薄膜８を口金部４の内面に
密着させるのである。このように口金部４まで膨張した
パリソン２′を口金部４を越えて吹き出させることは、
酸素遮断性樹脂なかんづく玉子しンー酢酸ビニル共重合
体ケン化物の層を有する多層パリソンの場合にはじめて
可能になるのであり、単なるポリエチレン製パリソンで
は、パリソンの粘さが不足するため吹き出した薄膜が極
端に薄くなり、その結果熱容量が不足して口金部４に薄
膜を接着させることが困難となる。

このような方法を採用することにより第５図に端開口を
示したように、口金部４の内面まで多層の薄膜８で覆わ
れ、その結果本体のみならず口金部まで酸素遮断性が付
写されることになる。

最後に割金型５を開いて成形物を取り出し、口金部４か
ら吹き出た薄膜８を（７Ｊ断除去すれば、所望の容器が
得られる。

かくして得られた容器はバッグインボックス用の内袋と
しての柔軟々薄肉容器として特に有用である。

次に実施例をあげて本発明の方法をさらに説明する。

実施例 第１図の如くダイ１より低密度ポリエチレン／エチレン
−酢酸ビニル共重合体ケン化物（エチレン含喰２９モル
％、酢酸ビニル成分のケン化度９９モル％）／低密度ポ
リエチレンよりなる６層のパリソンを押し出し、その先
端部をチャックして閉じると共に、ダイ１を貫通してエ
アーを吹き込むことによりパリソンをブリグローした。

ついで内径３０媚、高さ２５ｒｕ１の低密度ポリエチレ
ン、製の口金部４を口金部載置［］５に載置した割金型
５を用い、第２図の如くこの割金型５で前記のブリプロ
ーしたパリソン２をはさんでバブル状のパリソン２′と
した。続いて先端部に鋭利なカンターナイフ７を取り付
けたエアーピン６を割金型５に載置した口金部４全通し
て挿入し、カッターナイフ７でパリソン２′を破ると共
にエアーピン６を差し込んでパリソン２′を割金型５の
キャビティーいっばいに膨張させ、この際膨張したパリ
ソンを口金部４を越えて吹き出させた。冷却後割金型５
を開いて成形容器を収り出し、口金部４から吹き出てい
る薄膜８を切り収った。かかる方法により第６図に平面
図、第７図に正面図を示した如き容器を得た。高さは２
７０　ｃｖ、横巾は２７０ｃＩｎ、縦巾は２７０ｃｍで
あり、厚みは最薄内部で０．５　圏（内層０．２４ｍｒ
ｔｒ、中間層Ｑ、Ｑ２ｍ＋、外層０．２４ｆｆｆｆｉ）
であった。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図は本発明の多層容器の製造工程を説Ｉ
］するための説明図、第６図はエアーピンの形状の１例
を示した正面図、第４図はその側面図、第５図はブロー
後の形成した容器の口金部周辺の端面図、第６図は本発
明の方法により得られた容器の１例を示した平面図、第
７図はその正面図である。 １　　・・グイ ２　・・・・・ブリグローされたパリソン２′・・・・
・　パルプ状に形成されたパリソン６　・　・口金部載
置口 ４　　・・　・・・・・　　に１　金　部５−・・・・
割金型 ６　　・エアーピン ７　・・・・・・カッターナイフ ８・・・・・・・多層の薄膜 時計出願人　Ｉ」本合成化学工業株式会社久保樹脂工業
株式会社

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、　酸素遮断性樹脂層を有する多層構造の容器本体に
   口金部が一体的に取り付けられた容器を製造するにあた
   り、酸素遮断性樹脂層を有する多層パリソンを、口金部
   載置口に［１金部を載置した割金型ではさむことにより
   密封し、ついで口金部よりエアービンを押入してパリソ
   ン内にエアービンを差し込むと共に、ここからエアーを
   吹き込んでパリソンを割金型いっばいに膨張させ、かつ
   口金部まで膨張したパリソンを口金部を越えて吹き出さ
   せることにより多層の薄膜を口金部の内面に密着させる
   ことを特徴とする容器の製造法。 ２　エアービンとして、先端にカッターナイフを備えた
   エアービンを用いることを特徴とする特許請求の範囲第
   １項記載の方法。 ３　酸素遮断性樹脂層がエチレン含蓋１５〜６０モル％
   、酢酸ビニル成分のケシ化度９０モル％以上のエチレン
   −酢酸ビニル共重合体ケシ化物の層である特許請求の範
   囲第１項記載の方法１．