JPS588572Y2 - 自動車の窓ガラス保護棒取着装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、自動車の窓ガラス保護棒取着装置の改良に
関する。

貨客兼用自動車では、側面窓又は後面窓等の窓ガラスの
内側に横状に保護棒を取付けて、内部に積んだ荷物が荷
くずれしたとき、窓ガラスに直接当るのをさけ、窓ガラ
スの破損を防いでいる。

般に、保護棒は、鋼管等のパイプを用い、両端を偏平に
してビス孔を設けてメッキ等の仕上げを施し、両端を車
体の窓枠部分にビス止めして取着している。

従って、保護棒の両端部及びビス止めした部分が、車室
側に直接露出して体裁が悪く、又、ビス止め個所が多く
て、組付けに手間がかかる。

この考案は、かかる点に鑑み改善したもので、以下図面
に示す本考案の実施例について説明する。

保護棒１は、鋼管等のパイプ状のものを所定長さに切断
したもので、全体に角形断面にするか、或は、両端だけ
を角形断面にする。

上記保護棒１の両端には、それぞれポリアセタール等の
比較的丈夫な合成樹脂で射出成形によって形成された掛
止用ブラケット２および端管ブラケット３が外嵌せしめ
られている。

上記掛止用ブラケット２は、保護棒１に外嵌される胴部
２ａと、その胴部２ａから突設され胴部２ａの外径より
小径の掛止突起５とを有し、また胴部２ａ内には保護棒
１内に挿入し得る突片４が設けられている。

また端管ブラケット３には保護棒１内に挿入される突片
６を設けるとともにビス孔７を設けた取付片３ａが形成
されている。

しかして、保護棒１の両端に、掛止用ブラケット２およ
び端管ブラケット３の突片４゜６をそれぞれ挿入して外
嵌する。

そして、上記掛止用ブラケット２め掛止突起５を車体８
の内板９ａおよび外板９ｂによって構成された窓枠部９
の例えば上方或は後方の如き他部品が隣接していない側
の内板内畑壁面の窓ガラス１２より内側位置に設けられ
た保護棒掛止用孔１０に挿入し、他方の端管ブラケット
３は、窓枠部９の内板９ａにタッピングスクリュウ等の
ビス１１を取付片３ａのビス孔Ｔに通して車内側から締
着固定する。

窓枠部９の外側には、窓ガラス１２が設けられている。

このように、保護棒１と両ブラケット２，３は、ブラケ
ット２，３の突片４，６を保護棒１の端部に挿入すると
ともに外嵌するだけで連結でき、しかも、挿入連結部を
角形断面にすることによって、保護棒１の回り止めがで
きる。

掛止用ブラケット２および端管ブラケット３は、掛止用
ブラケット２の掛止突起５を窓枠部９の保護棒掛止用孔
１゜に挿入し、端管ブラケット３をビス１１によって窓
枠部９に取着するので、ビス締め個所が一ケ所で済み、
組立が簡単になる。

しかも、保護棒掛止用孔１０は窓枠部９の内板９ａの内
周壁面に設けられており、また端管ブラケット３はその
取付片３ａによって窓枠部にビス止めするので、上記保
護棒１は内板９ａの室内側表面より窓ガラス寄りに配設
されることとなり、保護棒が室内側に突出するようなこ
ともない。

また合成樹脂製の掛止用ブラケット２および端管ブラケ
ット３を用いるので、保護棒１の切端が露出せず体裁が
よく、保護棒のがたつきもなく、両ブラケット２，３は
射出成形で作るので、生産性も高く、安価にできる。

以上説明したように、この考案は、内板および外板によ
って構成された窓枠部における、内板内周壁面の窓ガラ
スより内側位置に保護棒掛止用穴を穿設し、金属製保護
棒の一端には、上記保護棒掛止用穴に挿入し得る掛止突
起を有し、かつその突起より大径の胴部な有する合成樹
脂製の掛止用ブラケットを外嵌するとともに、他端に前
記内板への取付片を有する合成樹脂製端管ブラケットな
外嵌し、上記掛止用ブラケットの掛止突起を前記保護棒
掛止用穴に挿入掛合せしめ、他方のブラケットの取付片
を上記内板に車内側からビス止めしたので、保護棒の両
端切端が掛止用ブラケットおよび端管ブラケットによっ
て覆われており体裁がよく、しかも掛止用ブラケットを
窓枠部の保護棒掛止用穴に挿入掛合させ、端管ブラケッ
トヲビス止めして固定するだけであるので、ビス止め個
所が少なく組付は作業が簡単になる。

さらに、両ブラケットは合成樹脂で成形されているため
、その弾性によって保護棒との嵌合部および゛掛止突起
と窓枠部の掛止部との間においてがたつきが生ずること
も防止でき、その抜は出し等を確実に防止することがで
きる。

また、保護棒が車内側に突出しないので、安全性も確保
できる。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の一実施例を示し、第１図は正面図、第２図
は第１図Ａ−Ａ矢視縦断面図、第３図は同拡大縦断面図
、第４図は第３図Ｂ−Ｂ矢視横断面図である。 １・・・・・・保護棒、２・・・・・・掛止用ブラケッ
ト、３・・・・・・端管ブラケット、４・・・・・・突
片、５・・・・・・掛止突起、６・・・・・・突片、８
・・・・・・車体、９・・・・・・窓枠部、１０・・・
・・・保護棒掛止用孔、１１・・・・・ビス。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 内板および外板によって構成された窓枠部における、円
   板内周壁面の窓ガラスより内側位置に保護棒掛止用孔を
   穿設し、金属製保護棒の一端には。 上記保護棒掛止用孔に挿入し得る掛止突起を有しかつそ
   の突起より大径の胴部な有する合成樹脂製の掛止用ブラ
   ケツ）Ｙ外嵌するとともに、他端に前記内板への取付片
   を有する。 合成樹脂製端管ブラケットを外嵌し、上記掛止用ブラケ
   ットの掛止突起を前記保護棒掛止用孔に挿入掛合せしめ
   、他方のブラケットの取付片を上記内板に車内側からビ
   ス止めしたことを特徴とする、自動車の窓ガラス保護棒
   取着装置。