JPS5885377A - レシプロ式圧縮機の組付方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はレシプロ式圧縮機の組付方法詳しくは、クラン
ク軸に連接棒を介してピストンを連結して成るレシプロ
式圧縮機において、前記ピストンを内装するシリンダの
ヘッド部に吸入弁間座を介して弁座及びヘッドカバーを
組付ける組付方法に関する。

従来レシプロ圧縮機において、シリンダ室のトップクリ
アランスを最少にするため、前記ピストンの頂部には環
状突出部を設けると共に、前記シリンダのヘッド部に吸
入弁間座を介して組付ける外部弁座と該外部弁座に固定
する内部弁座との間に、前記環状突出部が入り込める環
状空間を形成し、前記ピストンの上死点において、前記
環状突出部を前記環状空間に突入させている。

しかして、以上の如く構成することにより、トップクリ
アランスを少なくできるのであるが、架構の所謂センタ
ーハイドが機械加工上公差があるばかりか、前記クラン
ク軸と該クランク軸に結合する連接棒との間、及び前記
連接棒と該連接棒に結合するピストンピンとの間、並び
に前記ピストンピンとピストンの闇の各クリアランスに
公差が生じ、これら各公差のトータルが、前記トップク
リアランスに現われることになるため、前記トップクリ
アランスは、製品ごとにバラツキが生じ、しかも、組付
は部品点数が多いため、このバラツキ幅が大きなものと
なっている。この結果冷凍能力にもバラツキが生じ、所
望の冷凍能力が常時得られないのである。このバラツキ
を少なくする方法として、ガスケットを用い、このガス
ケットの厚さを複数種形成して選択する方法が考えられ
るが、ガスゲットは非常に１匠板状であるため扱いがむ
つかしく作業性が非常に悪いものとなり、前記した問題
の解決にはならないのである。

本発明、は、以上の如き従来の問題点に鑑み発明したも
ので、前記シリンダのヘッド部に組付ける前記外部弁座
は、吸入弁座を介して組付けていること、及び前記吸入
弁座は一般に焼結合金を用いていることに着目し、前記
吸入弁座を利用して、前記公差が生じても、トップクリ
アランスを最少に維持できるようにしたもので、前記吸
入弁間座を、その厚さ寸法が段階的に異なる複数種形成
し、前記弁座及びヘッドカバーの前記ヘッド部への組付
時、前、記ピストンの頂面と、前記ヘッド部、における
基準面との寸法を測定した後、この測定寸法に対応した
前記間座の一種を選択して組付けるごとくしたことによ
り、トップクリアランスのバラツキ幅を例えば０．６　
＊以下に減少したのである。

次に本発明の組付方法の実施例を図面に基づいて説明す
る。

第１図に示した圧縮機は、冷凍装置に用いる全密閉形圧
縮機であって、モータ（１）の７・シリンダ（２）と、
圧縮要素を構成する架構（８）とをアッセンブルして、
その組立体を、密閉ケーシング（４）内に、弾性支持手
段（５）を介して懸架したものである。

前記架構（３）は、複数のシリンダ（８０）をもち、こ
れら各シリンダ（８０）にピストン（８１）をそれぞれ
往復動自由に内装すると共に、前記各ピストン（８１）
を、連接棒（８２）を介して、前記モータ（１）のロー
タ（１１）に固定したクランク軸（１２）に連結するの
である。

また、前記ピストン（８１）の頂部には、環状突出部（
８ｉａ）に設けると共に、前記シリンダ（８０）のヘッ
ド部には、吸入弁間座（８８）を介して、吸入弁（８５
）をもった外部弁座（８・４）と、内部弁座（８６）′
及び吐出弁（８７）を保持する介挿え（８８）とをアク
センプルしたものを、ヘッドカバー（８９）とともにボ
ルトなどの固定手段によシ固定して、前記外部弁座（８
４）と内部弁座（８６）との間に、前記ピストン（８１
）の環状突出部（８１ｇ）が入り込む環状空間（Ｓ）（
第２図参照）を形成するのである。

尚、図において（，４Ｇ　）は、前記外部弁座（８４）
とヘッドカバー（３９）との間に介装するガスケット、
（４１）はピストンピンである。＼しかして本−用は、
以上の如く構仮する圧縮機において、前記シリンダ（３
０）のヘッド部に、前記吸、入弁間座（８８）を介して
、前記弁座（８４）、（８６）及びヘッドカバー（８９
）を組付ける組付方法であって、次の如く構成するので
ある。

即ち、先ず、前記吸入弁同座（３８）を焼結合金により
、その厚さ寸法が段階的に異なる複数種形成するのであ
る。

今、前記シリンダ（８ｏ）の内径を５５調とした場合に
ついて説明すると、前記ピストン（８１）の上死点位置
即ち往徹動終端位置における頂面１１１ｂ）と、前記シ
リンダ（８Ｇ）のヘッド部端面（８０ｍ）との寸法（Ｌ
）は、一般に最少２．６４ｍ最大８．８４鱈で、公差０
．７■であるから、公差０．７−に対応し、下表のごと
く公差０．１鱈ごとに６．ｔ■間隔で厚さ寸法を異にし
た７種の吸入弁間座（８８）を形成するのである。

尚、前記寸法（Ｌ）は、第８図に示したごとく、上下方
向２箇所におけ右前記ピストン（８１）の頂面（８１ｂ
）とヘッド部端面（８（ｌａ）との寸法（Ａ）、（Ｂ）
を測定し、その平均値を算出したものである。

次に１前記弁座（８４）、（８６）及びヘッドカバー（
３９）を、４１．２図のごとく前記シリンダ（８０）の
ヘッド部に組付けるとき、前記ピストン（８１）を往動
終端位置に位置させて、該ピストン（８１）の頂面（８
１ｂ）と、前記ヘッド部端面（Ｂｏａ）との寸法（Ｌ）
を測定するのである。

そして、この測定によシ得られた実数を前記表に当嵌め
て、前記測定寸法に対応した前記吸入弁間座（８８）の
一種を選択し、この選択し丸前記間座（３３）を介して
前記弁座（８４）、（ｓ６）及びヘッドカバー（８９）
を前記ヘッド部に組付けるのである。

斯くて、前記弁座（８４）、（８６）にょシ形成する前
記環状空間（Ｓ）にピストン（８１）の環状突出部（８
１ａ）が、その往動終端位置でば２．７〜８．８４のご
とく、バラツキ幅を小さく（０，６９６’）最少値にで
きるのである。

即ち前記クランク軸（１２）と連接棒（８２）との結合
部分、前記連接棒（３２）とピストンピン（４１）との
結合部分及び前記ピストン（８１）とピストンピン（４
１）との結合部分に公差があり、そのトータル公差が大
きくとも、該公差は前記吸入弁同座（８８）の選択によ
シ吸収でき、前記トップクリアランスを例えば２．７〜
８．８９６のごとく最少値にできるのである。

従って、簡単な構成によシ品質のバラツキを最少限に抑
制でき、信頼度の高い所定能力の圧縮機を提供できるの
である。

尚、以上説明した実施例は、前記ピストン（８１）の頂
面（８１ｂ）と、シリンダ（８０）のヘッド部端面（８
０１）との寸法（Ｌ）を測定し九が、本発明におけるヘ
ッド部における基準面とは、第８図に示したごとく、シ
リンダ（８０）のへ′ラド部端面（８０ａ）に限定する
ものでなく、シリンダ（８ｏ）の周囲に設ける架構リプ
（４２）の端面（４２ａ）も含むものであり、従って、
前記ピストン（８１）の頂面（８１ｂ）と架構リプ（４
２）の端面（４２ａ　）とＯ寸法（Ａ）、（島）を測定
し、この測定値に基づいて前記吸入弁間座（３８）を選
択するごとくしてもよい。

以上の如く本発明は、吸入弁間座を利用し、この間座を
その厚さ寸法が段階的に異なる複数種形成し、シリンダ
のヘッド部への弁座及びヘッドカバーの組付時、ピスト
ンの頂面と前記ヘッド部における基準面との寸法を測定
して、この測定寸法に対応した前記間座の一種を選択し
て組付けるごとくしたから、クランク軸と連接棒、該連
接棒とピストンピン、及びピストンとピストンピンの各
結合部に公差が生じ、これら公差のトータルが大きくと
も、この公差は、前記吸入弁間座の選択によシ、コスト
高になることなく最少限Ｋまで吸収でき、トップクリア
ランスを、バラツキ幅小さく最少値に保持できるのであ
る。

従って、品質を安定でき、所定能力の圧縮機を提供でき
るのである。

【図面の簡単な説明】

第１１は本発明組付方法を適用する圧縮機の一例を示す
概略縦断面図、第２図はその要部の拡大断面図、第８図
は弁座及びヘッドカバーの組付前におけるシリンダ部分
の拡大分解断面図である（１２）・・・クランク軸 （８０）・・・シリンダ　（８０ａ）・・・頂面（８８
）・・・吸入弁間座 （３４）・・・外部弁座 （８６）・・・内部弁座 （８９）・・・ヘッドカバー （Ｓ　）　−−Ｉ・・・環状空間 代理人　弁理士　津　１）直　久 第２図 ｐ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. クランク軸に連接棒を介してピストンを連結し、該ピス
   トンを内装するシリンダのヘッド部に、吸入弁間座を介
   して弁座及びヘッドカバーを組付けるごとくしたレシプ
   ロ圧縮機の組付方法であって〈前記間座をその厚さ寸法
   が段階的に異なる複数種形成し、前記弁座及びヘッドカ
   バーの前記ヘッド部への組付時、前記ピストンの頂面を
   、前記ヘッド部における基準面との寸法を測定した後、
   この測定寸法に対応した前記間座の一種を選択して組付
   けるとさくシたレシプロ式圧縮機の組付方法。