JPS588484A - 小型船舶の推進力測定方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、船舶推進力測定方法に関する。

近年の高性能内燃機関の開発賛及にともない、漁船、貨
物船、客船等の小中型船舶に高性能内燃機関を装備し、
競って高馬力化、高速化がはかられている。しかし、高
性能内燃機関は、従来のものに比べて高度な保守管理を
必要とし、従来の安易な保守管理を習慣とし九従事者の
保守管理不足等のため、折角の高性能化した船舶の性能
を十分に維持できず、発揮できていない。ζうした船舶
の性能低下を補うため、燃料を増加供給して高性能内燃
機関を駆動し、船舶を運航しているのが現状である。そ
のため、有資源で年々高騰する石油燃料を無駄に消費す
るのみならず、原価高による物価高騰の原因となってい
る。しかるに、従来の船舶の定期検査では、著しい機°
関の不調は対象となっているものの、燃料消費率の増加
や機関の所要ｊ力と推進器とのアンバランス等による推
進力の性能低下は対象となっておらず、また船舶の簡易
な推進カー１定方法がないため、燃料消費率の増加や推
進力低下については、放置されているものであった。

本発明は上記のような点に鑑みた亀ので、船舶の推進力
を簡単かつ迅速に測定でき、従来放置されていた燃料消
費率の増加や推進力の低下を具体的に診断できて、高性
能内燃機関の所要属力と推進器とのバランスがとれて十
分に性能を発揮できるように船舶を改善し、燃料消費率
の増加を防止できて省エネルギがはかれる船舶推進力測
定方法を提供するにある。

以下、本発明を実施例にもとすいて説明する。

第１図、第２図は本発明の一実施例で、港湾等の岸壁に
係船して推進力を測定するようにしたものである。推進
力測定器１は、ばね秤等の機械式中油圧式、歪ゲージや
ロードセル等の電気式その他で所定の推進力を計測でき
るように構成していて、両側に設けた引掛具２．８に所
定の強度のチェーン、ワイヤ、合成樹脂ローブ等の連結
具４．５を脱着可能に接続している。一方の短尺の連結
Ａ４の他端部は、図のように岸壁６に突設した係船用ビ
ットのような固定部７に係脱可能に停止し、他方の長尺
の連結Ａ５の他端部は分岐して、図のように推進力を測
定しようとする漁船、貨物船、客船、モータポート等の
船舶８の船尾部両側のフック等の係止部９にそれぞれ係
脱可能に係止し、推進器ｌＯを駆動したときに船舶８を
推進方向に連結具４．５を引っ張るようにして、船舶８
の推進力を上記の推進力測定器１で測定できるようにし
ている。

しかして、船舶８の推進力を測定するＫは、推進力測定
しようとする船舶８を上記のように推進力測定器１を配
設した連結具４．５を介し、て固定部７に連結する。そ
して、船舶８の高性能内燃機関（図示せず）を所定の回
転数で駆動し、推進器１０を駆動すると、連結Ａ４．５
が推進方向に引っ張られ、負荷される荷重を推進力測定
器１で計測する。図のように連結具４．５が船舶８の推
進方向に平行に張設していれば、計−する荷重がその！
ま船舶の推進力となり、直接的に正確に検出できるもの
である。このようにして、内燃機関の所望の回転数に対
する船舶８の推進力を順次に推進力測定器１で計測し、
所望の船舶の推進力性能を鉢定できるものである。した
がって、定期点検や自主点抄醇によって船舶の推進力を
簡単かつ迅速に測定できて性能を診断でき、性能低下し
た船舶の適宜の改善をはかシ、機関の所要属力と推進器
とのノ（ランスをはかつて性能を十分に発揮できるよう
にし、燃料の勲駄な消費を防止できるものである。

第３図は本発明の他の実施例で、船舶８の喫水線と船尾
部の保止部９との高さの相異に対応して、連結具５を推
進方向と平行状に張設調整可能としたものである。推進
力測定器１に接続した長尺側の連結具５は、図のように
岸壁６に配設した定滑車１１と動滑車１２とを介して船
舶８に連結するようにしていて、連結具５を推進方向に
平行状となるように動滑車１２をねじ駆動のような昇降
装置１８で昇降自在としているものである。なお、昇降
装置は、動滑車を定滑車の上方側で昇降自在に移動する
ようにすることもでき、船舶の停止部と係船用ビットと
の位置関係で適宜に適用できるものである。

本実施例では、潮の干満や船舶のいろいろな種類等に対
しても、連結具を測定しようどする船舶の推進方向に平
行状に張設でき、船舶の船尾を一連結具の張力によって
浮沈することなく、船舶の運航状態と同じ状態で推進力
を測定できるものである。

上記において、連結具を推進方向に平行状に螢般する手
段としては、滑車専の昇降方式に限ることなく、所定の
位置に連結具を係止可能としたチェーン配設やはしご状
に一定のピッチで固設した停止装置等とすることもでき
るものである。

なお、前記した実施例においても、連傳具を長くして推
進方向とほぼ平行状となるようにすれば、船舶の運航状
態のものと近似した推進力を得ることができるものであ
シ、必要によシ連結具のカテナリー曲線に基すいて、推
進力測定器の出力値を修正するようにすることもできる
亀のである。ま九、船舶にパラスト等を適宜に積載して
船舶を運＃セ卵と−じようにし、所望の推進力を測定す
るようにすることもできるものである。

第４図は本発明のさらに他の実施例で、船舶８の推進力
を、連結具１４の張力の分力を計測することにより測定
するようにしたものである。推進力測定器ｌは、いわゆ
る＝点ローフ式のもので、連結具１４に泊結せず、固定
部７に船舶８を連結した連結具１４に図のように三点係
止し、連結具１４にかかる張力の分力と角度とから推進
力を測定すｚ、り、σ１である。

本実雄側では、連結具に負荷される張力の分力％　ｔｔ
　ｊｆｆ！することによって推進力？１７ＩＩ＋定でき
るため、たとえ推進力の大きな船舶であっても、推進力
測定器を小型のもので、安全に測定できるものである。

し上の実施例では、固定部として係船用ビットを利用し
たが、推進力測定用の固定具を特設してもよく、またテ
トフボットや他の既設の固定部を利用することもできる
ものである。

また、推進力測定器とし、て、直読式のものについて説
明したが、遠隔表示式にすることができるのは明白であ
る。推進力測定器を岸壁側に配置して、小′中型船舶を
逐次測定できるようにしたが、船舶側で測定することも
できるものである。特に、係船用の係船室張力検出器を
装備した船舶等に対して、船尾両側の係船室を上記のよ
うに推進力測定可能に張設して所定の負荷を係船室検出
器でそれぞれ検出し、それぞれの検出張力を加算処理し
て推進力を測定するようｋできる本のである。

さらに１上記では、船舶の前進の推進力測定について説
明したが、ｖｋ進について吃同様にして測定することが
できるのは明白である。

なお、船舶の推進力測定として、上記のように簡単にで
きる連結具を介し九張力測定方法とし九が、船舶め船首
部を岸壁等の壁面固定部に対向して適宜の面圧となるよ
うに押圧し、て推進力を測定するようにするととも可能
である。

以上のように本発明にあっては、船舶の推進力を、船舶
を海上等に浮ぺた状態で簡単かつ迅速に測定でき、溶料
消費率の増加や推進力の低下を具体的に診断できて、葭
性能内燃機関の所要馬力と推進器とのバフンスがとれて
十分に性能を発揮できるように船舶を改善できるととも
に、燃料消費率の増加を防止でき、貴重な溶料の省エネ
ルギをけかることかできるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図、第２図は本発明の一実施例の概略側面図と榎略
平面図、第８図は同上の他の実施例の岸艶等の固定部の
概略側面図、第４図は同上の推進力測定部の他の実施例
の概略＠電図である。 １・・・推進力測定器、４．５．１４一連結具、６・・
・岸壁、７・・・固定部、８・・−船舶、９・・・係止
部。 特許出凰入　　　奥　１）英　− 代理人　弁理士　森　本　邦　章

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）　　船舶を推進方向に対向して推進力を測定可能
   に岸壁等の固定部にロープ等の連結具で連結し船舶を所
   定通シ駆動して船舶の推進力を連結具の張力を介して測
   定することを特徴とする船舶推進力測定方法。
2. （２）　　岸壁等に突設し喪係船用ビット等の固定部に
   船舶の船尾部のフック岬の停止部を推進力測定器を配設
   し九ロープ等の連結具で連結し、船舶の推進力を推進力
   測定器で測定する特許請求の範囲第１項記載の船舶推進
   力測定方法。 の）船舶の推進方向に平行状にロープ醇の連結具を調整
   可能に優設し、船舶の推進力を測定する特許請求の範囲
   第１項または第２項記載の船舶推進力測定方法。 伽）　分力計測式の推進力測定器をｐ−プ尋の連結具に
   配設し、船舶の推進力を分力測定して測定する特許請求
   の範囲第１項ないし第８項のいずれかに記載の船舶推進
   力測定方法。