JP7370049B2 - 係船機を用いた離着桟装置 - Google Patents

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Description

本発明は、船体を岸壁又は陸上に対して移動させる係船機を用いた離着桟装置に関する。
日本国内の貨物輸送だけに使用される船を、内航船と呼ぶ。その内航船業界では船員不足・船員の高齢化・働き方改革・ベテラン船員の減少による操船の技術力不足など多数の人的要因課題が発生している。
又、陸上では高齢化などの多くの要因により労働者数の減少が発生している。近年の働き方改革により労働時間の減少、省力・省人化が求められる中、内航船の貨物輸送、荷役作業は自動化が遅れているのが現状であり、労働者不足に対応ができていない。
ところで、離着桟とは、船を桟橋又は岸壁に着けることである着岸・着桟とその逆である離桟・離岸をいう。
本作業は船長が全権を持ち、他の船員は船長の指示の下、桟橋又は岸壁に対しホーサーロープと呼ばれるロープを繋ぎ、甲板機械と呼ばれるウインチ装置の操作を行う。最低でも4~5名の船員で作業し、陸上側にも綱取りと呼ばれるロープを岸壁のビット(係留柱)に掛ける作業者が必要であり、全体では10名以上が作業する。内航船の作業の中でも多数の人員が求められる作業の1つであり省力・省人化は現状では難しい。
特許文献1では電磁石式係船装置が提案されている。
特許文献1における電磁石式係船装置は、岸壁又は船体に案内部材を装着し、この案内部材に係合して昇降しうる支持部材を備え、支持部材に電磁石を設けることで、船体を岸壁に係留するものである。
特開昭59-217819号公報
特許文献1によれば、風の影響によって船体が移動することを防止でき、常に定位置に係留することができるが、船体を岸壁にかなり近接させなければならず、係留後の安定性には優れているが、離着桟の作業には適さない。
本発明は、ホーサーロープやウインチを使わず、安全で作業負担がなく、船体を桟橋・岸壁に横付けできる係船機を用いた離着桟装置を提供することを目的とする。
請求項1記載の本発明の係船機10を用いた離着桟装置は、電磁式リフティングマグネット部11と、前記電磁式リフティングマグネット部11を保持するアーム部12と、前記アーム部12を動作させるブーム部13と、前記ブーム部13を旋回動作させる旋回部14とを有し、前記電磁式リフティングマグネット部11はリフティングマグネットシリンダにより油圧駆動され、前記アーム部12はアームシリンダ15により油圧駆動され、前記ブーム部13はブームシリンダ17により油圧駆動される係船機10を用いた離着桟装置であって、前記電磁式リフティングマグネット部11には、4つのマグネット部41、42、43、44を有し、4つの前記マグネット部41、42、43、44のそれぞれの吸着面40Aが、前記電磁式リフティングマグネット部11から突出する方向に変位し、前記電磁式リフティングマグネット部11を吸着部30に吸着させた後に、制御部21が、前記アーム部12、前記ブーム部13、及び前記旋回部14の少なくともいずれかを動作させることで、船体20を岸壁又は陸上に対して移動させることを特徴とする。
請求項2記載の本発明は、請求項1に記載の係船機10を用いた離着桟装置において、前記係船機10を前記船体20に複数設けたことを特徴とする。
請求項3記載の本発明は、請求項2に記載の係船機10を用いた離着桟装置において、前記係船機10を、前記船体20の船首と、前記船体20の船尾とに配置したことを特徴とする。
請求項4記載の本発明は、請求項1に記載の係船機10を用いた離着桟装置において、前記係船機10を前記陸上に配置し、前記吸着部30を前記船体20としたことを特徴とする。
請求項5記載の本発明は、請求項4に記載の係船機10を用いた離着桟装置において、前記陸上に前記係船機10を移動させるレール50を設置したことを特徴とする。
請求項6記載の本発明は、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の係船機10を用いた離着桟装置において、前記船体20から前記岸壁までの距離を計測する距離計測計22を備え、前記制御部21は、前記距離計測計22で計測される前記距離によって、前記アーム部12、前記ブーム部13、及び前記旋回部14の少なくともいずれかを動作させることを特徴とする。
請求項7記載の本発明は、請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の係船機10を用いた離着桟装置において、前記吸着部30の位置を検出する吸着部位置検出器23を備え、前記制御部21は、前記吸着部位置検出器23で検出される前記位置によって、前記アーム部12、前記ブーム部13、及び前記旋回部14の少なくともいずれかを動作させることを特徴とする。
請求項8記載の本発明は、請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の係船機10を用いた離着桟装置において、前記船体20の傾きを計測する傾斜計24を備え、前記制御部21は、前記傾斜計24で計測される前記傾きによって、前記アーム部12、前記ブーム部13、及び前記旋回部14の少なくともいずれかを動作させることを特徴とする。
請求項9記載の本発明は、請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の係船機10を用いた離着桟装置において、前記船体20、前記岸壁、又は前記陸上における風向及び風速を計測する風向風速計25を備え、前記制御部21は、前記風向風速計25で計測される前記風向及び前記風速によって、前記アーム部12、前記ブーム部13、及び前記旋回部14の少なくともいずれかを動作させることを特徴とする。
請求項10記載の本発明は、請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の係船機10を用いた離着桟装置において、前記船体20の喫水高さを検出する喫水高さ検出器26を備え、前記制御部21は、前記喫水高さ検出器26で検出される前記喫水高さによって、前記アーム部12、前記ブーム部13、及び前記旋回部14の少なくともいずれかを動作させることを特徴とする。
請求項11記載の本発明は、請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の係船機10を用いた離着桟装置において、前記船体20の存在位置における海面高さを検出する海面高さ検出器27を備え、前記制御部21は、前記海面高さ検出器27で検出される前記海面高さによって、前記アーム部12、前記ブーム部13、及び前記旋回部14の少なくともいずれかを動作させることを特徴とする。
本発明によれば、電磁式リフティングマグネット部と、電磁式リフティングマグネット部を保持するアーム部と、アーム部を動作させるブーム部と、ブーム部を旋回動作させる旋回部とを有する係船機を用いて、船体を岸壁又は陸上に対して移動させるため、安全で作業負担がなく、離着桟を行うことができる。
本発明の一実施例による係船機を用いた離着桟装置を示す構成図 同装置に用いる係船機を示す構成図 同係船機の電磁式リフティングマグネット部 同装置を用いた着桟方法を示す構成図 本発明の他の本実施例による係船機を用いた離着桟装置を示す構成図 同装置を用いた着桟方法を示す構成図
本発明の第1の実施の形態による係船機を用いた離着桟装置は、電磁式リフティングマグネット部には、4つのマグネット部を有し、4つのマグネット部のそれぞれの吸着面が、電磁式リフティングマグネット部から突出する方向に変位し、電磁式リフティングマグネット部を吸着部に吸着させた後に、制御部が、アーム部、ブーム部、及び旋回部の少なくともいずれかを動作させることで、船体を岸壁又は陸上に対して移動させるものである。
本実施の形態によれば、電磁式リフティングマグネット部と、電磁式リフティングマグネット部を保持するアーム部と、アーム部を動作させるブーム部と、ブーム部を旋回動作させる旋回部とを有する係船機を用いて、船体を岸壁又は陸上に対して移動させるため、安全で作業負担がなく、離着桟を行うことができる。また、複数のマグネット部の吸着面をそれぞれ変位可能とすることで力量の均一化を図れ、平滑でない吸着部に対応できる。
本発明の第2の実施の形態は、第1の実施の形態による係船機を用いた離着桟装置において、係船機を船体に複数設けたものである。
本実施の形態によれば、係船機を船体に設けることで、陸上には吸着部に適した構造物が存在すれば、係船機を用いた離着桟を行えるとともに、複数の係船機を備えることで、船体の向きを制御して離着桟することができる。
本発明の第3の実施の形態は、第2の実施の形態による係船機を用いた離着桟装置において、係船機を、船体の船首と、船体の船尾とに配置したものである。
本実施の形態によれば、船首と船尾に係船機を配置することで、平行離着桟を容易に行える。
本発明の第4の実施の形態は、第1の実施の形態による係船機を用いた離着桟装置において、係船機を陸上に配置し、吸着部を船体としたものである。
本実施の形態によれば、船体を吸着部とすることで、吸着位置の自由度が高まる。
本発明の第5の実施の形態は、第4の実施の形態による係船機を用いた離着桟装置において、陸上に係船機を移動させるレールを設置したものである。
本実施の形態によれば、レールによって係船機を移動することで船体を安定して移動させることができる。
本発明の第6の実施の形態は、第1から第5のいずれかの実施の形態による係船機を用いた離着桟装置において、船体から岸壁までの距離を計測する距離計測計を備え、制御部は、距離計測計で計測される距離によって、アーム部、ブーム部、及び旋回部の少なくともいずれかを動作させるものである。
本実施の形態によれば、船体から岸壁までの距離に応じて、アーム部、ブーム部、及び旋回部の少なくともいずれかを動作させることで自動化を図ることができる。
本発明の第7の実施の形態は、第1から第6のいずれかの実施の形態による係船機を用いた離着桟装置において、吸着部の位置を検出する吸着部位置検出器を備え、制御部は、吸着部位置検出器で検出される位置によって、アーム部、ブーム部、及び旋回部の少なくともいずれかを動作させるものである。
本実施の形態によれば、吸着部の位置に応じて、アーム部、ブーム部、及び旋回部の少なくともいずれかを動作させることで自動化を図ることができる。
本発明の第8の実施の形態は、第1から第7のいずれかの実施の形態による係船機を用いた離着桟装置において、船体の傾きを計測する傾斜計を備え、制御部は、傾斜計で計測される傾きによって、アーム部、ブーム部、及び旋回部の少なくともいずれかを動作させるものである。
本実施の形態によれば、船体の傾きに応じて、アーム部、ブーム部、及び旋回部の少なくともいずれかを動作させることで自動化を図ることができる。
本発明の第9の実施の形態は、第1から第8のいずれかの実施の形態による係船機を用いた離着桟装置において、船体、岸壁、又は陸上における風向及び風速を計測する風向風速計を備え、制御部は、風向風速計で計測される風向及び風速によって、アーム部、ブーム部、及び旋回部の少なくともいずれかを動作させるものである。
本実施の形態によれば、風向及び風速に応じて、アーム部、ブーム部、及び旋回部の少なくともいずれかを動作させることで自動化を図ることができる。
本発明の第10の実施の形態は、第1から第9のいずれかの実施の形態による係船機を用いた離着桟装置において、船体の喫水高さを検出する喫水高さ検出器を備え、制御部は、喫水高さ検出器で検出される喫水高さによって、アーム部、ブーム部、及び旋回部の少なくともいずれかを動作させるものである。
本実施の形態によれば、喫水高さに応じて、アーム部、ブーム部、及び旋回部の少なくともいずれかを動作させることで自動化を図ることができる。
本発明の第11の実施の形態は、第1から第10のいずれかの実施の形態による係船機を用いた離着桟装置において、船体の存在位置における海面高さを検出する海面高さ検出器を備え、制御部は、海面高さ検出器で検出される海面高さによって、アーム部、ブーム部、及び旋回部の少なくともいずれかを動作させるものである。
本実施の形態によれば、海面高さに応じて、アーム部、ブーム部、及び旋回部の少なくともいずれかを動作させることで自動化を図ることができる。
以下本発明の一実施例による係船機を用いた離着桟装置について説明する。
図1は本実施例による係船機を用いた離着桟装置を示す構成図、図2は同装置に用いる係船機を示す構成図、図3は同係船機の電磁式リフティングマグネット部を示す構成図である。
図1に示すように、係船機10は、船体20に複数設けている。好ましくは図示のように、係船機10は、船体20の船首の両側に2機、船体20の船尾の両側に2機、それぞれ配置する。
船体20には、係船機10を動作させる制御部21を備えている。また、船体20には、船体20から岸壁までの距離を計測する距離計測計22、吸着部30の位置を検出する吸着部位置検出器23、船体20の傾きを計測する傾斜計24、船体20、岸壁、又は陸上における風向及び風速を計測する風向風速計25、船体20の喫水高さを検出する喫水高さ検出器26、船体20の存在位置における海面高さを検出する海面高さ検出器27を備えていることが好ましい。距離計測計22には、例えばミリ波レーダーや、カメラを用いることができる。好ましくは、船首から岸壁までの船首側距離と、船尾から岸壁までの船尾側距離を測定する。
岸壁には、吸着部30を設けている。吸着部30は鉄板や鉄製構造物のようにマグネットが吸着できる金属部を有する構造物であればよい。
図1に示す離着桟装置によれば、係船機10を船体20に設けることで、陸上には吸着部30に適した構造物が存在すれば、係船機10を用いた離着桟を行えるとともに、複数の係船機10を備えることで、船体20の向きを制御して離着桟することができる。特に、船首と船尾に係船機10を配置することで、平行離着桟を容易に行える。
図2に示すように、係船機10は、電磁式リフティングマグネット部11と、電磁式リフティングマグネット部11を保持するアーム部12と、アーム部12を動作させるブーム部13と、ブーム部13を旋回動作させる旋回部14とを有する。
電磁式リフティングマグネット部11はリフティングマグネットシリンダ15により、アーム部12はアームシリンダ16により、ブーム部13はブームシリンダ17により、それぞれ油圧駆動される。
電磁式リフティングマグネット部11には、複数のマグネット部40を有している。
図3に示すように、電磁式リフティングマグネット部11には、4つのマグネット部41、42、43、44を有し、それぞれのマグネット部41、42、43、44の吸着面40Aを変位可能な構成とすることが好ましい。
複数のマグネット部41、42、43、44の吸着面40Aをそれぞれ変位可能とすることで力量の均一化を図れ、平滑でない吸着部30に対応できる。
図4は同装置を用いた着桟方法を示す構成図である。
図4(a)又は図4(c)に示す状態で、船体20に設置した距離計測計22や吸着部位置検出器23によって、岸壁に設けている吸着部30までの距離や位置を検出し、電磁式リフティングマグネット部11が吸着部30に吸着するように、アーム部12、ブーム部13、及び旋回部14を動作させる。
制御部21は、距離計測計22で計測される距離や吸着部位置検出器23で検出される位置に応じてアーム部12、ブーム部13、及び旋回部14の少なくともいずれかを動作させることで、自動化を図ることができる。距離計測計22で計測される距離によって、船首が岸壁から離れすぎである場合や、船尾が岸壁から離れすぎである場合には、距離不適切と判断して制御部21では係船機10を動作させないこともできる。また、船首が岸壁に近づき過ぎである場合や、船尾が岸壁に近づき過ぎである場合にも、距離不適切と判断して制御部21では係船機10を動作させないこともできる。距離不適切の場合には、係船機10を動作させる前にスラスターや主機を動作させる。
そして、図4(b)又は図4(d)に示すように、電磁式リフティングマグネット部11を吸着部30に吸着させた後においても、制御部21は、アーム部12、ブーム部13、及び旋回部14の少なくともいずれかを動作させることで、船体20を岸壁又は陸上に対して移動させる。
このように、電磁式リフティングマグネット部11と、電磁式リフティングマグネット部11を保持するアーム部12と、アーム部12を動作させるブーム部13と、ブーム部13を旋回動作させる旋回部14とを有する係船機10を用いて、船体20を岸壁又は陸上に対して移動させるため、安全で作業負担がなく、離着桟を行うことができる。
また、図4(c)及び図4(d)に示すように、船首と船尾に係船機10を配置することで、平行離着桟を容易に行える。
また、特に電磁式リフティングマグネット部11を吸着部30に吸着させた後においても、傾斜計24で計測される傾き、風向風速計25で計測される風向及び風速、喫水高さ検出器26で検出される喫水高さ、又は海面高さ検出器27で検出される海面高さに応じて、制御部21は、アーム部12、ブーム部13、及び旋回部14の少なくともいずれかを動作させることで、船体20のバランスを維持することができる。
以下本発明の他の実施例による係船機を用いた離着桟装置について説明する。
図5は本実施例による係船機を用いた離着桟装置を示す構成図、図6は同装置を用いた着桟方法を示す構成図である。
本実施例では、図5に示すように、係船機10を陸上に配置し、吸着部30を船体20としている。また、陸上には、距離計測計22や吸着部位置検出器23、係船機10を動作させる制御部21を備えている。
なお、図示はしないが、船体20の傾きを計測する傾斜計24、船体20、岸壁、又は陸上における風向及び風速を計測する風向風速計25、船体20の喫水高さを検出する喫水高さ検出器26、船体20の存在位置における海面高さを検出する海面高さ検出器27を備え、これらによって制御部21で係船機10を制御することが好ましい。なお、この場合に、船体20が備えている、傾斜計24、風向風速計25、喫水高さ検出器26、及び海面高さ検出器27を用いてもよい。
本実施例においても、係船機10については、図2及び図3に示す構成をしている。
図6は同装置を用いた着桟方法を示す構成図である。
図6(a)に示す状態で、陸上に設置した距離計測計22や吸着部位置検出器23によって、船体20である吸着部30までの距離や位置を検出し、電磁式リフティングマグネット部11が吸着部30に吸着するように、アーム部12、ブーム部13、及び旋回部14を動作させる。
制御部21は、距離計測計22で計測される距離や吸着部位置検出器23で検出される位置に応じてアーム部12、ブーム部13、及び旋回部14の少なくともいずれかを動作させることで、自動化を図ることができる。
そして、図6(b)に示すように、電磁式リフティングマグネット部11を吸着部30に吸着させた後においても、制御部21は、アーム部12、ブーム部13、及び旋回部14の少なくともいずれかを動作させることで、船体20を岸壁又は陸上に対して移動させる。
このように、電磁式リフティングマグネット部11と、電磁式リフティングマグネット部11を保持するアーム部12と、アーム部12を動作させるブーム部13と、ブーム部13を旋回動作させる旋回部14とを有する係船機10を用いて、船体20を岸壁又は陸上に対して移動させるため、安全で作業負担がなく、離着桟を行うことができる。
図6(c)、図6(d)、及び図6(e)に示すように、離着桟装置は、陸上に係船機10を移動させるレール50を設置することが好ましい。
レール50によって係船機10を移動することで船体20を安定して移動させることができる。
なお、本実施例においても、特に電磁式リフティングマグネット部11を吸着部30に吸着させた後に、傾斜計24で計測される傾き、風向風速計25で計測される風向及び風速、喫水高さ検出器26で検出される喫水高さ、又は海面高さ検出器27で検出される海面高さに応じて、制御部21は、アーム部12、ブーム部13、及び旋回部14の少なくともいずれかを動作させることで、船体20のバランスを維持することができる。
本発明によれば、離着桟作業を安全に行え、離着桟に伴う作業負担を軽減できる。
10 係船機
11 電磁式リフティングマグネット部
12 アーム部
13 ブーム部
14 旋回部
15 リフティングマグネットシリンダ
16 アームシリンダ
17 ブームシリンダ
20 船体
21 制御部
22 距離計測計
23 吸着部位置検出器
24 傾斜計
25 風向風速計
26 喫水高さ検出器
27 海面高さ検出器
30 吸着部
40、41、42、43、44 マグネット部
40A 吸着面
50 レール

Claims (11)

  1. 電磁式リフティングマグネット部と、
    前記電磁式リフティングマグネット部を保持するアーム部と、
    前記アーム部を動作させるブーム部と、
    前記ブーム部を旋回動作させる旋回部と
    を有し、
    前記電磁式リフティングマグネット部はリフティングマグネットシリンダにより油圧駆動され、
    前記アーム部はアームシリンダにより油圧駆動され、
    前記ブーム部はブームシリンダにより油圧駆動される
    係船機を用いた離着桟装置であって、
    前記電磁式リフティングマグネット部には、4つのマグネット部を有し、
    4つの前記マグネット部のそれぞれの吸着面が、前記電磁式リフティングマグネット部から突出する方向に変位し、
    前記電磁式リフティングマグネット部を吸着部に吸着させた後に、
    制御部が、
    前記アーム部、前記ブーム部、及び前記旋回部の少なくともいずれかを動作させることで、船体を岸壁又は陸上に対して移動させる
    ことを特徴とする係船機を用いた離着桟装置。
  2. 前記係船機を前記船体に複数設けた
    ことを特徴とする請求項1に記載の係船機を用いた離着桟装置。
  3. 前記係船機を、前記船体の船首と、前記船体の船尾とに配置した
    ことを特徴とする請求項2に記載の係船機を用いた離着桟装置。
  4. 前記係船機を前記陸上に配置し、前記吸着部を前記船体とした
    ことを特徴とする請求項1に記載の係船機を用いた離着桟装置。
  5. 前記陸上に前記係船機を移動させるレールを設置した
    ことを特徴とする請求項4に記載の係船機を用いた離着桟装置。
  6. 前記船体から前記岸壁までの距離を計測する距離計測計を備え、
    前記制御部は、前記距離計測計で計測される前記距離によって、前記アーム部、前記ブーム部、及び前記旋回部の少なくともいずれかを動作させる
    ことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の係船機を用いた離着桟装置。
  7. 前記吸着部の位置を検出する吸着部位置検出器を備え、
    前記制御部は、前記吸着部位置検出器で検出される前記位置によって、前記アーム部、前記ブーム部、及び前記旋回部の少なくともいずれかを動作させる
    ことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の係船機を用いた離着桟装置。
  8. 前記船体の傾きを計測する傾斜計を備え、
    前記制御部は、前記傾斜計で計測される前記傾きによって、前記アーム部、前記ブーム部、及び前記旋回部の少なくともいずれかを動作させる
    ことを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の係船機を用いた離着桟装置。
  9. 前記船体、前記岸壁、又は前記陸上における風向及び風速を計測する風向風速計を備え、
    前記制御部は、前記風向風速計で計測される前記風向及び前記風速によって、前記アーム部、前記ブーム部、及び前記旋回部の少なくともいずれかを動作させる
    ことを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の係船機を用いた離着桟装置。
  10. 前記船体の喫水高さを検出する喫水高さ検出器を備え、
    前記制御部は、前記喫水高さ検出器で検出される前記喫水高さによって、前記アーム部、前記ブーム部、及び前記旋回部の少なくともいずれかを動作させる
    ことを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の係船機を用いた離着桟装置。
  11. 前記船体の存在位置における海面高さを検出する海面高さ検出器を備え、
    前記制御部は、前記海面高さ検出器で検出される前記海面高さによって、前記アーム部、前記ブーム部、及び前記旋回部の少なくともいずれかを動作させる
    ことを特徴とする請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の係船機を用いた離着桟装置。

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