JPS5881691A - サルフエ−ト法によつて木材からセルロ−スパルプを製造する方法 - Google Patents

サルフエ−ト法によつて木材からセルロ−スパルプを製造する方法

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JPS5881691A
JPS5881691A JP57186662A JP18666282A JPS5881691A JP S5881691 A JPS5881691 A JP S5881691A JP 57186662 A JP57186662 A JP 57186662A JP 18666282 A JP18666282 A JP 18666282A JP S5881691 A JPS5881691 A JP S5881691A
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    • DTEXTILES; PAPER
    • D21PAPER-MAKING; PRODUCTION OF CELLULOSE
    • D21CPRODUCTION OF CELLULOSE BY REMOVING NON-CELLULOSE SUBSTANCES FROM CELLULOSE-CONTAINING MATERIALS; REGENERATION OF PULPING LIQUORS; APPARATUS THEREFOR
    • D21C1/00Pretreatment of the finely-divided materials before digesting

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  • Paper (AREA)
  • Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)
  • Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)
  • Immobilizing And Processing Of Enzymes And Microorganisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は木材をサルフェート法によって蒸解することに
よってセルロースパルプを製iすることに関する。サル
フェート蒸解液の調製に使用される主要薬品は水酸化ナ
トリウムと硫化ナトリウムである。
背景技術 サルフェート法による木材の蒸解は、軟水の場合的45
%、硬水の場合良くて50%の収率を与える。ポリサル
ファイドおよびアントラキノンのような種々の添加物の
使用によってこの収率を上げようとする試みがなされて
いる。しかしながらこれら添加物の効果は、非常に大量
に使用しない限りしばしば小さ、−1゜水酸化ナトリウ
ムを使用する脱リグニンプロセスと組合わせて窒素酸化
物の使用が提案されたが、環境理由のため、および消費
される窒素酸化物の多量およびパルプ粘度を許容できる
レベルに維持することの困難性、その結果数パルプから
製造した紙の害された強度性質のため、この方法は実際
使用には見当らない。
本発明の開示 技術的課題 拡大しつ\ある原料の不足、すなわち例えば木材の不足
は、高収率および良好強度特性のパルプをもたらす蒸解
方法の探索に誘導した。
解決法 そのようなパルプは、木材の蒸解前に、該木材を乾燥含
量40ないし80%、適当には45ないし75%、好ま
しくは48ないし65%において、酸素と、NO3およ
び/またはNoの形および/またはN、04およびN、
 O,のような重合形およびそれらの2重分子の形の窒
素酸化物で前処理し、その際窒素酸化物は絶乾木材10
00Kg当りモノマーとして計算し、0.05ないし1
.0.適当には0.1ないし0.8.好ましくは0.3
ないし0.6キロモルのオーダーの量で仕込み、前処理
操作は25ないし100℃、適当には52ないし95℃
、好ましくは56ないし85℃の温度において3ないし
110分、好ましくは5ないし90分間実施することを
特徴とするサルフェート蒸解により木材からセルロース
パルプを製造する方法に関する本発明を実施するときに
得られる。
処理は、前処理操作の終了時、モノマーとして計算し、
仕込んだ窒素酸化物の少なくとも40%。
適当には少なくとも50%、好ましくは少なくとも60
モル%が硝酸および/または硝酸塩の形で存在するよう
に実施されなければならない。
使用される木材は好ましくはチップの形であるが、この
方法は例えばおが屑のような削り屑にも応用することが
できる。丸太またはチップの形でそれがセルロース工場
へ到着する状態において、木材は通常40ないし60%
、しばしば45ないし55%の乾燥固形分含量を有する
。木材を乾燥する必要はなく、そして本発明による方法
を実施する時通常は乾燥を実施してはならない。反対に
もし木材をチップの調製前または後に乾燥するならば、
前処理の結果損傷された効果が通常得られる。もし乾燥
固形含量が80%以上となるように乾燥を実施すれば、
収率は大幅に悪くなり、・得られる粘度は乾燥固形含量
が48ないし65%の間にある時得られる粘度よりも低
い。しかしながらある量の乾燥、例えばチップの形の木
材の貯蔵と組み合わされた55ないし70%への乾燥は
許容できる。
仕込んだ窒素酸化物の少なくとも40%、適当には少な
くとも50%、好ましくは少なくとも60モル%が前処
理操作の終了時に硝酸および/またけ硝酸塩の形で存在
するような態様で、前処理操作において仕込んだ窒素酸
化物を木材成分、例えばりゲニンおよび炭水化物と、そ
して木材に含まれろ水分と反応させることが適当である
ことが判明した。硝酸および/または硝酸塩の存在は木
材を温水で洗浄し、存在する不安定な硝酸エステルが硝
酸を与えるように分解された後に測定される。生成した
硝酸の一部は木材、、の灰分と反応し、:1・  ・・ 例えばカルシウム、マグネシウムおよびマンガンの硝酸
塩を生成する。このように前記の数値は洗い出すことの
できる硝酸および硝酸塩の合計を与える。
前処理操作に適用される条件は木材の品質および含水量
に、そしてパルプの使用目的に適応させる。バルブ収率
を大幅に上げようと欲する時は、軟水を前処理する時適
用される条件は、硬水を処理する時適用される条件より
も激しくなければならないことがわかった。25ないし
100℃における3ないし110分間の処理は軟木およ
び硬水の両方に適当な条件を包含する。25ないし52
℃の温度範囲は硬水については全く適当であるが、しか
し軟水については特に適当ではなく、その場合適当な温
度は52ないし92℃、好ましくは56ないし85℃で
ある。もし硬水の前処理に比較的高い温度、例えば56
℃の温度が選択されるならば、処理時間は約30分また
はそれ以下にとどめるべきである。
高度に反応性の音声1−化物である二酸化窒素は実質上
純粋なNOlの形で仕込むことができ、または反応器中
において酸化窒素(NO)および酸素をそれへ供給する
ことによって生成することを許容することができる。N
O,とは反対に、NOは実質上不活性であるが、しかし
もし酸素が存広すればそれは木材物質と反応するであろ
う。NO!プラスNOも仕込むことができる。二酸化窒
素はまた四酸化二窒素(N、O,)および窒素酸化物の
ポリマーの他の形を含むことを意味する。四酸化二窒素
の1モルは、二酸化窒素の2モルと計算される。
酸化窒素を含む付加物は、同様に酸化窒素として計算さ
れる。このように、三酸化二窒素(N*Os)は1モル
の酸化窒素と1モルの二酸化窒素として計算される。酸
素を含む付加物は多分中間体として存在する。
仕込まれる窒素酸化物の量はリグニン含量、所望の脱リ
グニン程度、および炭水化物のアタックが許容できる程
度に応じて適応させられる。
酸素ガス”の与えられた量が二酸化窒素(NOx )を
添加する時、および酸化窒素(NO)が添加される時の
両方において活性化段階へ供給されなければならない。
酸素含有ガスは空気でもよい。
しかしながら、もつとも簡単な装置を使用して可能な履
着の結果を得るためには、好ましくは酸素は活性化段階
へ実質上純粋な酸素ガスの形で供給される。液体酸素も
仕込むことができ、例えば活性化段階が実施される反応
器へ入る時に気化されることができる。実質上純粋な酸
素を使用する時は、空気を使用するときよりも少ない量
のNO8+NOが気相中に存在する。このことはまた不
活性ガスの少量だけが反応器から除去され、そして場合
により残存ガスを無害にするために処理することを要す
ることを意味する0゜ 活性化段階へ仕込まれる酸素の量は、供給されるNO,
のモル当りの仕込みが少なくともO,OS。
適当には0.1ないし2.0.好ましくは0.15ない
し0.30モル0.に達するように、それへ仕込まれる
窒素酸化物の量に適応する。
もしその代りにNoもしくはNOとNO,との混合物が
使用されるならば、酸素ガスはそれが仕込んだNoのモ
ル当り少なくとも0.60.適当には0.65ないし3
.0.好ましくは0,70ないし0.85モルO6に達
するように仕込まれる。酸化窒素が使用されるときは、
酸化窒素の仕込みの終了前に酸素が分けてもしくは連続
的に供給されるような態様で、分けてもしくは連続的に
それを仕込むのが好ましい。この方法で活性化は、全部
の酸化窒素が反応器へ供給し終るまで酸素ガスを仕込ま
ない時よりも一層均一になる。該反応器はバッチ式操業
、または木材、例えばチップおよびそれへのガスの供給
の連続的装入、運動および取り出しによる連続式操業の
ために設計することができる。
前処理操作中酸化窒素が使用される時特に適当である一
員体例によれば、チップの形の木材はそれを窒素酸化物
を接触させる前に酸素含有ガス、好ましくは実質上純粋
な酸素ガスと接触させられる。
チップを窒素酸化物との接触の前に酸素と接融させるか
否かに関係なく、チップは適当には、チッ、が窒素酸化
物および#″1・・素お接触す、以前2、大気圧よシ低
いガス圧力がチップ中の孔の中を圧倒するように真空処
理に最初にかけられる。これはチップ全体を通じ均一な
反応を促進する。
前処理中木材との可能な限り均一な反応を得るためには
、この操作は好適には、操作の大部分の間、大気圧、大
気圧より低い圧力、好ましくは大気圧の50ないし95
%の圧力において実施される。
前処理操作をガス樋門を備えた連続操業反応器中で実施
することが特に適当であり、該反応器中において仕込ん
だ窒素酸化物の好ましくは少なくとも80モル%は反応
器の装入端近くで導入され、  。
他方好ましくは酸素の少なくとも80モル%は反応器の
反対端近くで導入される。
連続的活性化段階の装入端附近において酸化窒素を供給
することが特に適当である。この点に関し、ガス相およ
び木材との種々の化学反応による圧力低下を得るため、
酸素ガスのいくらかの量も供給することが適当である。
可能な限り最善の活性化および仕込ん般窒素酸化物の利
用を得るためには、そして可能な限り最小の放出および
未消費酸化窒素および二酸化窒素の無害化の困難性を達
成するためには、連続的活性化段階の場合、酸素、好ま
しくは供給した酸素の大部分が反応器の出口端に位置す
る単一または複数の帯域に導入されることが適当である
。適当には、酸素ガスは、前進するパルプの滞留時間が
活性化段階における全滞留時間の70ないし100.適
当には80ないし100、好ましくは90ないし100
%に相当するように位置する帯域に供給される。
また遅い段階の間、例えば活性化時間の50ないし80
%が過ぎた時、木材、例えばチップの温度を下げること
が適当であることが判明した。温度の下降は有利には、
該温度が40℃以下、例えば10ないし35℃、適当に
は20ないし30℃に下がり、そして40℃以下の温度
における滞留時間が例えば10ないし90分、好ましく
は15ないし60分に達するように実施される。木材、
例えばチップは例えば気相を冷却することにより、ま゛
たは冷たい酸素、例えば液体酸素を導入することによっ
て間接的に冷却することができる。圧力を下げることに
よって水を蒸発させることもできる。
本発明のこの具体例を実証するため、6リツトルの容積
を持ち、乾燥固形分51%を持つ絶乾トウヒチツブ10
0yを収容した反応器中で試験を実施した。チップを絶
乾チップ1000Kp当り0゜52キロモルNOで処理
した。供給した酸素ガスの量は仕込んだNOのモル当り
0.85モル02  に相当した。各ガスは5回に分け
7分間に70℃で仕込んだ。温度を73℃に上げ、この
レベルで23分間保った。気相はその時サンプルリット
ル当りN O+NO!1.1モルを含有していた。反応
器を水で25℃へ冷却し、そしてさらに30分間回転さ
せた。気相に含まれるNO+NO!の量はその時リット
ル当り0.25ミリモルに低下した。
木材は好ましくは前処理操作後、水または水溶液で洗浄
される。この点に関し、硝酸を含む酸性洗浄水を使用す
ることが特に適当であることがわかった。そのような洗
浄水は前処理した木材を向流で洗浄することによって回
収することができる。
前処理した木材を前処理段階から水および/または水溶
液でそこから木材を溢流させることによつて除去するこ
とが特に適当であることがわかった。
前処理操作中、少量の水溶性化合物、およびいくらか多
量のアルカリ可溶物質が生成する。これらの中には木材
の炭水化物の安定化に貢献することが認められた未知化
合物が含まれる。前処理した木材をサルフェート蒸解前
にアルカリで処理する時、得られる洗液は適当にはサル
フェート蒸解へ仕込まれ、そしてこれら化合物は該プロ
セスにおいて利用される。本発明の好ましい具体例によ
れば、前処理段階とサルフェート蒸解との中間でアルカ
リ処理は行われない。このようにして安定化化合物はサ
ルフェート蒸解に使用する蒸解液中に始めて遊離される
本発明方法内に含まれるサルフェート蒸解プロセスは慣
用の態様で実施することができる。低硫化度、例えばl
Oないし30%、好ましくは15ないし25%の硫化度
の蒸解液で操業することが特に適当であることがわかっ
た。この方法はポリサルファイド蒸解、すなわちポリサ
ルファイドを含有する蒸解液によるサルフェート蒸解と
組み合わせて有利に実施することができる。この方法に
よって達成される効果はまた、蒸解をレドックス触媒、
例えばアントラキノンの添加のもとに実施するときにも
達成できることは興味ある事実である。
利   益 酸素および窒素酸化物による木材の前処理とそれに続く
木材のサルフェート蒸解との組合せは、多数の利益を蓮
成する。本発明により達成される主要な利益は、添加薬
品を木材消費の節約のために使用する以前公知の技術と
比較して、木材消費が大幅に節約されることである。添
加剤の同じ価格量において、例えばアントラキノンと比
較して、本発明を実施する時重要な利益が得られる。こ
の方法はまた、例えばポリサルファイドおよびレドック
ス触媒のような他の添加剤と組合わせて使用することが
できる。
本発明によって達成される他の利益は、前処理なしに木
材をサルフェート蒸解する時よりも、パルプ中のセルロ
ースがより少ない程度にしか解重合されないことである
。これは木材を蒸解プロセス中もつと高程度に脱リグニ
ンすることを可能にし、それにより一層少量の塩素含有
有毒漂白廃液を環境へ排出し、漂白薬品のコストを低減
することを可能にする。
さらに別の利益はサルフェート蒸解において低い硫化度
を使用することができることであり、これは大気中へ放
出される種々の気相イオウ化合物の減少を意味する。本
発明によって達成されるこれらおよびその他の利益は以
下に述べる実施例から明らかになるであろう。
本発明の好適な具体例 多数のテストが比較テストと共に本発明に従って実施さ
れた。これらテストの実施方法および結果は、以下の実
施例に述べられている。
実施例1 正確に測定された乾燥固形分を有する絶乾チップ800
yが6リツトルの等積を有する反応器へ仕込まれた。チ
ップは注意深く節および樹皮を人手で除去され、そして
追加のスクリーニングにがけられ、平均寸法5 X 2
0 X 20 amを有する分画が得られた。反応容器
を水銀柱30間の圧力へ減圧し、水浴中で回転しながら
所定の反応温度より3℃低い温度へ加熱された。酸化窒
素(NO)および酸素ガスをそれぞれ実質上5等分して
10分間を要して反応容器へ導入した。導入した酸素ガ
スの総量は仕込んだ80モル当り0.80ミリモル0!
 であった。次に温度を所定の反応温度へ上げ、反応容
器を所定の反応時間に達するまでさらに回転した。報告
した時間は酸化窒素を始めて反応容器へ導入してから反
応を打ち切った時間までの時間に関し、この中断は前記
容器中へ水41を導入することによって実施された。
20分復水溶液を容器から注ぎ出した。それ以上の水溶
液は遠心によって除去した。チップを遠心機中で洗浄し
た。次にチツ!を重量で4等分し、各自を容積1.5/
の4個のオートクレーブへ移した。80℃の温度を有す
る蒸解液をそれぞれのオートクレーブへ導入し、洗浄し
たチップ中の水を液量に含めて、もとの絶乾チップKg
当りで計算して、l:4に9/lの木材:液比とした。
もとの木材に対しNaOHとして計算し、仕込んだ活性
アルカリの量は22%であった。硫化度は20%であっ
た。加熱は80℃から170℃の最終温度まで、ポリグ
リコール浴中でオートクレーブを回転することにより、
1時間当り0.6℃の温度上昇をもって実施した。
170℃の温度で60ないし180分後、蒸解容器を冷
水で冷却することによって蒸解を中断した。次にパルプ
を洗浄し、スクリーニングした。
得られたシャイブの量は仕込んだ絶乾木材1002当り
0.2ないし0.8yであり、報告し尋収率の中に含め
た。この収率も仕込んだ絶乾水11002当りで計算し
た。カッパ数および粘度はS CANによって測定した
。粘度はp H4,8を持つ酢・酸緩衝液の存在下二酸
化塩素による前説リグニンの後に測定された。
第1表はカッパ数39および40のマツパルプについて
の全収率および固有粘度の補内値を示す。
最後の3テストにおいてはもとの木材の乾燥重量に対し
て計算して0.05%のアントラキノンがサルフェート
蒸解へ添加された。他のテストはレドックス触媒を使用
しなかったサルフェート蒸解に関する。
(以下余白) 11:・1.。
参照シリーズb(前処理なし)およびテストシリーズ1
4.15はアントラキノン0.05%を添加して実施し
た。
表に示すとおり、マツをN010!で前処理した結果、
低リグニンレベル(カッパ数30)および高リグニンレ
ベル(カッパ数40)の両方において、サルフェート蒸
解後パルプ収率の著しい改良が得られた。
前処理を実施しなかった参照テストシリーズ(alと比
較して、収率の最大の改善はチップがチッパ−を離れた
直後チップが有する含水率から計算して50%の乾燥固
形分をチップが有する時に得られた。適用した条件にお
いて、カッパ数30における収率の改善は4.4%であ
り、これは約9%の木材の節約に相当する。高い収率に
もか−わらず、主としてグルコマンナンの高含量の結果
、固有粘度は参照シリーズよりも遥かに高かった。
より少いが認めiる正の効果は、乾燥固形分を47%に
下げるため前処理的水中に入れたチップの場合に得られ
たλ同様な認め得る正の効果は、乾燥固形分がそれぞれ
60および70%になるように室温で空気中で乾燥する
ことを許されたチップについても得られた。テスト条件
は広い限界内で変化したにもか\わらず、乾燥含量60
%のチップについては、得られた結果は50%乾燥含量
よりも有利ではなかった。これらテストは、前処理前に
木材を乾燥すべきでないことを示している。
これらテストはまた、仕込んだ酸化窒素の量を絶乾木材
1000y当り0.26から0.52グラムモルNOへ
増加すると、収率の著しい上昇が得られることを示して
いる。しかしながらもつと少ない仕込み量で既に収率の
有意な改善が得られており、これは中程度のヘミセルロ
ース含量を有するパルプを欲する時に好ましい。最良の
結果は73℃で30分間処理した時に得られた。
使用した条件下仕込んだ酸化窒素の量を絶乾木材100
0y当り0.5・2から0.78グラムモルへ増加する
ことにより、収率を有意に害することは興味あることで
あり、予想外である。表はまた、この方法は乾燥含量7
0%へ乾燥した木材に使用できることを示し、そして乾
燥は最終パルプの低収率および低粘度をもたらすことを
確認する。
前処理操作後完全に定量的ではない生成した硝酸の置換
をもたらすやシ方でチ、?プを洗浄す′る与えられたテ
スト条件では、所定のカッパ数を得るためのサルフェー
ト蒸解の蒸解時間は前処理操作中の条件に認め得るほど
依存しない。必要とする該時間は前処理しない木材につ
いて必要な時間に殆んど等しい。
他方、サルフェート蒸解時アントラキノンを添加した参
照シリーズbおよびテストシリーズ14゜15の場合、
必要な蒸解時間は著しく短縮された。
カッパ1k30までの蒸解時間は、アントラキノンを添
加しなかった対応するチースートに比較して、40ない
し60分短縮された。表に示すように、収率の高い上昇
は前処理の結果としてこれらテストにおいて得られた。
前処理操作を53℃および73℃において実施した時、
収率の向上にもが\わらず大きく改善された粘度が得ら
れた。これはセルロースの解重合の減少を反映する。
前述のテストに加え、同じタイプのチップの他のバッチ
を使用して別のテストが実施された。これらテストにお
いて、前処理温度を105℃へ上昇し、そして木材10
00Kg当り0.52 Kfモルの酸化仕込量で5分゛
および30分の処理時間を採用するとき、前処理の結果
として収率の向上はなかった。そのほか、得られた粘度
は前処理操作にかけなかった比較パルプよりも低かった
。さらに前処理操作終了時気相に含まれるN O+N 
Oxの量が強く増加した。
前述のやり方で清浄化し、スクリーンした工業用カバチ
ップについて実施した対応するテストの結果を第2表に
示す。
これらのテストにおいて、チップは乾燥固形分56%に
おいて前処理された。得られた収率および粘度はカッパ
数の関数として表わされ、袖内法によってカッパ数18
に対して決定された値を表に示す。これはカバからの全
漂白サルフェートパルプの製造に適していると通常考え
られている未漂白パルプのリグニン含量に相当する。
第   2   表 カバ(Betula verrucosi)の蒸解前処
理を実施しなかったテス)Cにおいては、絶乾木材に対
して計算して53.0%の全パルプ収率が得られた。該
収率は、46℃で60分間少量の酸化窒素と酸素ガスと
で前処理することによって55.6%へ上昇した。増加
したへミセルロース含量にもか\わらず、粘度は比較テ
ストのそれよリモいくらか高く、このことはセルロース
の解重合の減少を意味する。処理時間を30分に短縮す
る時、少ない収率および少し低下した粘度が得られた。
前処理温度を56℃へ上げる時、前処理時間60分にお
いて対照テストと比較して収率の中程度の増加が得られ
た。他方、処理時間を30分へ短縮する時、収率の大き
な向上が得られたが、粘度のある程度の低下が代償とな
った。これら結果とマツ木材について得られた結果との
比較は、最適の結果を得るためには、カバの場合はマツ
を使用する場合よりも低い温度を使用すべきことを示し
ている。
ポプラについて実施した同様なテストは、46℃の温度
および60分の処理時間で著しい収率の向上が得られる
が、他の条件を変えずに温度を10℃上げた時は効果が
とぼしいことを示し・た。トウヒについて実施したテス
トは、前処理操作中56ないし83℃の温度が有利な結
果を与えることを示した。このように、硬水では軟水で
収率の大きい向上を与える温度よりも低い温度を選択す
べきであるとの結論が引出される。
実施例2 平均寸法6X23X20闘と′、乾燥含量60.2重量
%を有する工業用カバチップ100重量部のサルフェー
ト蒸解によって参照蒸解が実施された。
アルカリ仕込み量はN a OHとして計算して活性ア
ルカリ22%で、硫化度は40%であった。蒸解時間は
170℃において50分であり、木材:液比はl:4K
y/lであった。加熱は80℃から170℃まで0.6
℃/分の割合で実施した。得られたパルプは第3表に示
す特性を持っていた0木発明に従って実施した第1のテ
ストにおいては、同様の寸法および含水率を有する工業
用カバチップの同じバッチ100重量部を前処理し、そ
の後参照蒸解と同一条件で蒸解した。前処理操作は乾燥
チップ1000Kg当り0.65キロモルに相当する二
酸化窒素(Noりの添加のもとに、容器中かきまぜ下実
施された。二酸化窒素の添加前に、チップを収容した容
器を55 txmH9に減圧し、40℃の湿度にした。
その後二酸化窒素を10分間を要して分けて容器へ導入
し、その後酸素ガスを容器中へ3分を要して仕込んだ二
酸化窒素モル当り0.8モルの総量で導入した。さらに
5分経過後、気相に残っている窒素酸化物(NO+NO
! )の量を測定したところ、七ツマ−として計算して
気相中0゜l ミIJモル/dm’であった。
チップを参照蒸解と同じ条件で蒸解し、その後得られた
パルプを分析した。得られた分析データを第3表に示す
。他の点では第1のテストと同じ条件で本発明に従って
実施した他のテストにおいては、チップを二酸化窒素で
処理後室温で12時間水で浸出し、活性アルカリの量を
20%へ減らした。得られたパルプの分析データを第3
表に示す。
第   3   表 このテストは、本発明を実施する時、2.3ないし2゜
6%の収率の向上が得られ、粘度が7,8ないし8.0
%上昇し、そして同時に二階化窒素の量が低く保たれる
ことを示す。テス鼾2から1仕込むアルカリの量は結果
を害することなく10%減らすことができ、操業経済を
改善することが見られるであろう。得られる収率の向上
は低いカッパ数まで蒸解を延長し、それによって後続の
漂白プロセスにおいて塩素含有漂白薬品の必要量を減ら
し、その結果環境に有害な不純物を減少することに利用
できる。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)木材の蒸解前に、該木材を乾燥含量4oないし8
    0%、適当には45ないし75%、好ましくは48ない
    し65%において゛、酸素と、NO3およびまたはNO
    の形および/またはN!04およびN、 ORのような
    重合形およびそれらの2重分子の形の窒素酸化物で前処
    理し、その際窒素酸化物は絶乾木材1000Kg当りモ
    ノマーとして計算し、0.05ないし1.0.適当には
    O,lないしo、8.好ましくは0.3ないし0.6キ
    ロモルのオーダーの量で仕込み、前処理操作は25ない
    し100’C,適当には52ないし95℃、好ましくは
    56ないし85℃の温度において3ないし110分、好
    ましくは5ないし90分間実施することを特徴とするサ
    ルフェート蒸解により木材からセルロースバルプヲ製造
    する方法。
  2. (2)前処理段階へ供給される酸素の量は、二酸化窒素
    の仕込んだモル当りの仕込量が少なくともO,OS。 適当には0.1ないし2.0.好ましくは0.15ない
    し0.3モル08 °に達するように、仕込んだ窒素酸
    化物の量に適応していることを特徴とする特許請求の範
    囲第1項による方法。
  3. (3)前処理段階へ供給される酸素の量は、酸化窒素(
    NO)の仕込んだモル当りの仕込量が少なくとも0.6
    0.適当には0.65ないし3.00.好ましくは0.
    70ないし0.85モルO1に達するように、仕込んだ
    窒素酸化物の量に適応していることを特徴とする特許請
    求の範囲第1項による方法。
  4. (4)  供給される酸素は、液体酸素および/または
    モル%で計算して空気より高い酸素含量、適当には80
    ないし100.好ましくは95ないしio。 モル−の含量を有する酸素含有ガスの形を有する9とを
    特徴とする特許請求の範囲第1項ないし第3項のいずれ
    かによる方法。
  5. (5)チップの形の木材が該木材を窒素酸化物と接触さ
    せる前に酸素で処理されることを特徴とする特許請求の
    範囲第1項ないし第4項のいずれかによる方法。
  6. (6)チップ中の孔の中のガス圧が木材を窒素酸化物お
    よび酸素と接触させる以前に大気圧より低くなるように
    、チップを真空処理することを特徴とする特許請求の範
    囲第1項ないし第5項のいずれかによる方法。
  7. (7)前処理操作は大気圧または大気圧より低い圧力に
    よって実施されることを特徴とする特許請求の範囲第1
    項ないし第6項のいずれかによる方法。
  8. (8)連続的活性化段階へ導入される酸素、好ましくは
    仕込まれる酸素の大部分は、前進する木材の滞留時間が
    活性化段階における全滞留時間の70ないし100.適
    当には80ないし100.好ましくは90ないし100
    %に相当するように位置する帯域へ導入されることを特
    徴とする特許請求の範囲第1項ないし第7項のいずれか
    による方法。
  9. (9)  前記前処理操作の前に、木材を水、または硝
    酸を含む酸性洗浄水で洗浄することを特徴とする特許請
    求の範囲第1項ないし第8項のいずれかによる方法。
JP57186662A 1981-10-27 1982-10-22 サルフエ−ト法によつて木材からセルロ−スパルプを製造する方法 Granted JPS5881691A (ja)

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