JPS588133Y2 - 飲料液供給装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は冷却された飲料液を供給する装置、とりわけ冷
却された生ビールなどを卓上で供給することのできる装
置に関する。

従来、生ビールを卓上で供給する方法としては、生ビー
ルの入った樽を冷蔵庫で冷却した後、これを卓上に置か
れた適宜な形状をした載置台、例えば三脚台の上に載せ
、この載置台の下方に受容器（例えばジョツキ）を置い
てビール樽の栓を開けて生ビールを注入していた。

しかしながらこのような方法は、生ビールの樽を載置台
の上に載せている間に、外気温度により槽全体の温度が
上昇してしまい、再度ビール樽を冷却しなおさなければ
生ビールの温度が上ってまずくなるという欠点があった
。

また、生ビールの注入中に生ビールがまわりに溢れたり
、卓上に載置するには外観が良くないなどの問題があっ
た。

本考案はこのような点に鑑みなされたものであり、飲料
液の貯留されたタンク、例えば生ビール樽を、冷却器を
内蔵したタンク収納室に入れ、このタンク収納室をテー
ブルからある高さの位置に設置することにより、飲料液
（例えば生ビール）を常に冷却された状態で供起するこ
とのできる飲料液供給装置を提供することを目的とする
。

以下図面を参照して本考案の実施例について説明する。

第１図は本考案に係る飲料液供給装置の外観を示す斜視
図、第２図は本考案に係る装置の正面図である。

図において符号１１はベースであり、受容器（例えばコ
ツプ）１２が載置される載置面１３が設置されている。

このベース１１に対して脚部１４が直立して設置され、
この脚部１４内には冷却機器、例えば圧縮機１５、凝縮
器１６などが収納配設されている。

この脚部１４上方に、ベース１１の載置面１３から所定
の間隔をおいて箱形のタンク収納室１７が゛支持配設さ
れている。

符号１４ ａはタンク収納室１７を支持する補助側壁で
ある。

この補助側壁１４ａはタンク収納室１７がそれほど大型
でない場合には省略することができる。

このタンク収納室１７は、複数個の飲料液タンク１８，
１８１を収納しうる空間を有するとともに、内部が見え
るように透明なガラス板１９がはめ込まれている。

また飲料液タンク１８を出し入れするための開閉扉２０
が取り付けられており、第１図および第２図に示した実
施例では、開閉扉２０はスライド式のガラス板で構成さ
れている。

このタンク収納室１７内には冷却器（図示せず）が内蔵
され、内部が冷却されるようされているとともに、透明
部分以外は適宜断熱材で覆われている。

タンク収納室１７の下面２１には、飲料液タンク１８の
吐出口２２を載置面１３に向けて下方突出させるための
開口２３が設けられている。

このような構成からなる本考案による飲料液供給装置の
作用ならびに効果について説明する。

まず生ビールなどの入った飲料液タンク１２を、開閉扉
２０を開けてタンク収納室１７内に入れる。

タンク収納室１７に入れられた飲料液タンク１２は、そ
の吐出口２２を、収納室１７の下面２１に設けられた開
口２３を利用して、収納室１７の下面２１から載置面１
３に向けて突出するように設置される。

このようにして飲料液タンク１８を収納室１７内に載置
した後、収納室１７の内部を冷却機器の作動により冷却
し、飲料液タンク１８を冷却する。

また、収納室１７の内部空間の残りの部分に予備の飲料
液タンク１８ａを収納しておけば、この飲料液タンク１
８ ａも同時に冷却することができ、現在使用している
飲料液タンク１８の飲料液がなくなったとき、ただちに
冷却された飲料液タンクと交替することができる。

飲料液タンク１８の吐出口２２は開閉用コック２２ ａ
が取り付けられており、この開閉用コック２２ａを操作
することによりタンク１８の吐出口２２を開閉させるこ
とができるようになっている。

受容器１２は載置面１３上に載置し、開閉用コック２２
ａを用いてタンク１８の吐出口２２を開くと、タンク
１８内の冷却された飲料液が受容器１２内に注入され、
所定量注入された後コック２２ ａを操作して吐出口２
２を閉じる。

このようにして冷却された飲料液を、飲料液タンク１８
から受容器１２に供給することができる。

このように本考案によれば受容器１２をベース１１の載
置面１３上に載せ、飲料液タンク１８の吐出口２２をコ
ック２２ ａで開閉するだけで簡単容易に冷却された飲
料液を供給することができる。

また飲料液タンク１８はタンク収納室１７内で冷却され
ているので、飲料液は常に冷却された状態で供給される
。

また飲料液タンクの交換は、開口２３に対し新しい飲料
液タンクを倒立して載置するだけで行われるので、きわ
めて容易である。

また載置面１３に受皿１３ａを配設しておけば、供給中
に飲料液が溢れた場合でも周囲を汚すことはない。

【図面の簡単な説明】

第１図および第２図は本考案による飲料液供給装置の外
観斜視図および正面図である。 １１・・・・・・ベース、１２・・・・・・受容器、１
３・・・・・・載置面、１４・・・・・・脚部、１７・
・・・・・タンク収納室、１８・・・・・・飲料液タン
ク、２０・・・・・・開閉扉、２３・・・・・・開口。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 受容器を載置する載置面を有するベースと、このベース
   に直立して設置され冷却機器が収納されている脚部と、
   この脚部により前記ベースから所定の間隔をおいて上方
   に支持され冷却器の内蔵されている箱形のタンク収納室
   とからなり、前記タンク収納室は、開閉可能な吐出口を
   備えた飲料液タンクを収納しうる空間を有するとともに
   、前記飲料液タンクを出し入れするための開閉扉が取り
   付けられ、下面には飲料液タンクの吐出口をタンク収納
   室から前記載置面に向けて突出させるための開口が設け
   られていることを特徴とする飲料液供給装置。