JPS588120B2 - ホウデントウテントウソウチ - Google Patents

ホウデントウテントウソウチ

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JPS588120B2
JPS588120B2 JP5246174A JP5246174A JPS588120B2 JP S588120 B2 JPS588120 B2 JP S588120B2 JP 5246174 A JP5246174 A JP 5246174A JP 5246174 A JP5246174 A JP 5246174A JP S588120 B2 JPS588120 B2 JP S588120B2
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inductor
capacitor
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は2個の放電灯を単一の高電圧発振回路でもって
起動し、かつ高力率点灯しうる放電灯点灯装置に関する
本発明者は、先にサイリスクを含む第1図のような昇圧
発振器およびこの昇圧発振器のコンデンサ両端に発生す
る発振高電圧を利用する放電灯点灯装置を提案した。
本発明は第1図の昇圧発振器を起動装置として用いるも
のであるから、この発明の実施例の詳細な説明に先立ち
、まずこの昇圧発振器の構成および動作について述べる
第1図の昇圧発振器は電源Eに直列に接続されたチョー
クコイル,リーケジトランスなどの直線性インダクタL
1とコンデンサCと電源スイッチSWの直列回路からな
る第1の振動回路R1と、前記コンデンサCに対しては
ねかえり昇圧インダククL2(以下単にインダクタL2
という)およぴ2方性2端子サイリスクのような電圧に
感応して作動するサイリスタSの直列回路を並列接続し
てなる第2の振動回路R2と、前記インダクタL2とそ
の分布容量C′とで構成され暮第3の振動回路R3とを
含む。
前記インダクソL2はコアのコイルに起磁力が増えると
磁気的に飽和してインダクタンス値か減少する特性を有
し、かつ誘電性でもあるたとうはMn−Zn系フエライ
トなどの磁性材料を用いることによって実現できる。
またサイリスタSとして用いられた2方向性2端子サイ
リスクの電圧対電流特性を第2図に示す。
第2振動回路R2の振動周期は、インダクタL2の飽和
時において第1振動回路R1の振動周期より小さく選ば
れる。
インダクタL2の分布容量cおよび損失抵抗rは、それ
ぞれ等価的にインダクタL2に並列接続されて示される
第3図は第1図の昇圧発振器の発振動作によってコンデ
ンサCの両端に発生する発振出力電圧Vcを電源電圧e
,入力電流i1とともに示す。
第4図は第3図の発振出力電圧Vcの振動最大時の時間
軸を拡大した電圧,電流波形図を示す。
ただし電流に対しては第4図は第3図に比し著しく縮尺
してある。
第3図および第4図から明らかなとおり、発振出力電圧
Vcは電源電圧eよりも大きい。
この理由はサイリスタSが導通しコンデンサCの放電電
流Icか入力電流i1とともにインダクタL2を流れる
期間に、インダクタL2にエネルギーが蓄積されるため
、サイリスタSか非導通状態になった際にインダクタL
2が前記エネルギーを徐々に放出することにより、イン
ダクタL2の両端に第4図に示すようにコンデンサCの
端子電圧Vcとは逆極性のいわゆるはねかえり電圧VL
2を発生することに起因する。
すなわち、サイリスタSの両端には前記電圧Vcと電圧
VL2の差電圧が与えられるので、サイリスタSが2回
目以降に導通する際には、コンデンサCの端子電圧は前
記はねかえり電圧VL2だけサイリスタSの破壊電圧V
BOよりも高くなるためである。
インダククL2に蓄積されるエネルギーは入力電流11
に比例して変化し、はねかえり電圧VL2は蓄積された
エネルギーに比例する。
またコンデンサCの端子電圧Vcは前述のとおりはねか
えり電圧VL2に比例するので結局発振出力電圧Vcは
第3図のように入力電流i1に比例して変化するのであ
る。
既述の放電灯点灯装置は、たとえば第5図に示すように
放電灯FLがコンデンサCの両端に接続され、そのフィ
ラメントf1,f2が第2の振動回路R2内に直列に接
続される。
昇圧発振器の構成は第1図と同一であり、同一部分には
同一付号を用いて示している。
ただし、第3の振動回路R3は図面の簡略化のために省
略してある。
第2図には第5図の装置の動作を説明する負荷線が併示
されている。
従って以下この第2図を用いて第5図の動作を説明する
電源電圧の最大値VE,放電灯の管電圧のピーク値(以
下スパイク電圧という)VFL,サイリスタSの静的な
破壊電圧VBO と放電灯FLの点灯中の実効的な破壊
電圧VBO´は次式の関係に選ばれる。
VE>VBO,VBO´>VFL すなわち、放電灯FLの始動時におけるサイリスタSの
破壊電圧は、商用同波数に対するものであるから、イン
ダクタL2のインピーダンスは小さくこれを無視できる
ので、第2図のVBOで与えられる。
VE>VBOの関係から電源スイッチSWの投入によっ
て発振動作を開始し、コンデンサCの両端にVcの高電
圧を発生する。
また振動回路R2の高周波発振電流か放電灯FLのフイ
ラメントf1,f2を予熱する。
かくしてフィラメントf1,f2が十分加熱されたとき
、前記高電圧Vcによって放電灯FLが点灯する。
放電灯FLの点灯中は、管電圧のスパイク電圧VFLが
問題になる。
スパイク電圧VFLはコンデンサCの容量を大きくする
ほど大きくなり、また低温のときほど大きくなることが
知られている。
もしこのスパイク電圧VFL がサイリスタSの破壊電
圧VBO´を超えるとサイリスタSがオンとなり、放電
灯FL両端を短絡して消灯せしめ、改めて点灯動作を開
始することになる。
しかるに、第5図の装置は前記スパイク電圧に対してサ
イリスタSの実効的な破壊電圧VBO´が自動的に増大
してサイリスタSの誤動作を防止する。
すなわちスパイク電圧VFLは約1.5KHz程度の高
周波に相当するので、このような高い周波数fhに対し
てはインダクタL2のインピーダンス2πfhlu´が
増大し、これによってサイリスタSの実効的な破壊電圧
VBO´は第2図に示すように、インピーダンス2πf
hlu´直線を、破壊電流IBO の座標上に位置させ
たとき、電圧軸と交わる点で与えられるためである。
かくしてVBO´>VFLの関係から発振動作を停止し
、放電灯FLが放電を持続する。
このときインダクタL1が従来のチョークコイルの働き
をし、またコンデンサCが雑音防止用コンデンサの働き
をする。
第6図は2個の放電灯FL1,FL2の直列点灯に係る
先行技術の回路図である。
第5図との相違点はリーケージトランスTを設けてその
2次開放電圧を放電灯FL1,FL2の直列回路の放電
維持電圧より若干高く設定したことである。
なお、2次巻線W2はインダクタL1の働きをもする。
またこの2次巻線W2に進相用コンデンサC1とその放
電抵抗r1の並列回路を直列接続して、進相限流装置を
構成したことである。
さらに各放電灯FL1,FL2毎に第2の振動回路R2
1,R22が設けられ、かつR22に抵抗REが並列接
続されたことである。
この第6図の先行技術による放電灯点灯装置では、電源
スイッチSWの投入によって、抵抗REを介して第2の
振動回路R21のコンデンサC20が充電されて振動回
路R21が発振動作を開始し、それに伴って振動回路R
21が低インピーダンスとなって振動回路R22も発振
動作を開始し、それぞれのコンデンサC20,C30の
両端に発振高電圧Vcを発生するとともに、高周波発振
電流で各放電灯FL1およびFL2のフィラメントf1
1,f21およびf12,f22が予熱される。
従って各フィラメントが十分加熱されたとき前記発振高
電圧Vcによって放電灯FL1およびFL2が速動的に
点灯する。
放電灯FL1およびFL2の点灯中は進相用コンデンサ
C1の働きによって高力率点灯状態に維持される。
この第6図の装置は、上記のとおり各第2の振動回路R
21およびR22がそれぞれ放電灯FL1およびFL2
の起動所要電圧以上の電圧を発生するので、リーケージ
トランスTの2次巻線W2は2次開放電圧が直列放電灯
FL1およびFL2の放電維持電圧を若干上回る程度の
比較的低電圧に設定し得る。
そのため第2の振動回路R21およびR22を用いない
場合に比し、2次巻線W2の巻線を著しく減少し得、リ
ーケージトランスTを著しく小型,軽量,安価にできる
という利点を有する。
しかしながら、昇圧用のリーケージトランスTを省略で
き、かつ2個の放電灯に対して1個の第2の振動回路を
もって起動点灯できればさらに有利であろう。
本発明者はこのような点にかんがみ先に第7図のような
放電灯点灯装置を提案した。
本発明はこの放電灯点灯装置の改良に関するものである
から、以下この装置について簡単に説明する。
第7図において第5図および第6図と同一付号は同一部
分または相当部分を示す。
この装置の特徴は、交流電源E,電源スイッチSWおよ
び放電灯FL1の直列回路に直列接続されるインダクタ
L1に代えて第2の直線性インダクタL12が図示極性
に電磁結合された第1の直線性インダクタL11を用い
たことである。
また前記第1の放電灯FL2の、非電源側端子間に並列
に、前記インダクタL12と第2の放電灯FL2と進相
用コンデンサC1およびその放電抵抗r1の並列回路と
の直列回路を接続したことである。
さらにこの第2の放電灯FL2にのみ第2の振動回路R
2を並列接続したことである。
第7図の装置の動作は概略次のとおりである。
電源スイッチSWの投入によって第2の振動回路R2が
発振動作を開始し第2の放電灯FL2に発振高電圧Vc
を印加するとともに、第2の振動回路R2の高周波発振
電流によってそのフィラメントf12およびf22が予
熱される。
同時に第2の振動回路R2の入力電流によって第1の放
電灯FL1のフィラメントf11およびf21が予熱さ
れる。
かくして第2の放電灯FL2のフィラメントf12およ
びf22が十分加熱されたとき、前記発振高電圧Vcに
よって第2の放電灯FL2が起動して進相点灯する。
これによって第2の振動回路R2は発振動作を停止する
か、進相ランプ電流によって第1の放電灯FL1のフィ
ラメントf11およびf22に予熱電流が与えられ、同
時にコンデンサC1の進相高圧端子電圧がインダクタL
12および第2の放電灯FL2を介して第1の放電灯F
L1に印加されるので、次いで第1の放電灯FL1が遅
相点灯する。
すなわち放電灯FL1およびFL2は、FL2,FL1
の順にシーケンス点灯される。
第1の放電灯FL1は遅相点灯され第2の放電灯FL2
は進相点灯されるので、装置全体として高力率かつフリ
ツカレス点灯となる。
また遅相点灯側の第1の放電灯FL1のフィラメントf
11およびf21には遅相ランプ電流と進相ランプ電流
とが重畳して流れるか、両ランプ電流の位相差によって
各ピン電流の大きさは各ランプ電流と同一程度に設定で
きるから、フィラメントf11およびf21が過熱する
ことがなく、放電灯はFL型,FLR型のいずれでも使
用できる。
このように第7図の先行技術による放電灯点灯装置は、
昇圧用のリーケージトランスを必要とせず、かつ単一の
第2の振動回路をもって2個の放電灯を起動点灯し得る
のみならず、装置全体として高力率フリツカレス点灯さ
れ小型,軽量および低廉化が図れるといった各種の利点
がある。
しかしながら、第7図の装置においては、第2の放電灯
FL2が点灯すると前述のとおり第2の振動回路R2が
発振動作を停止するので、第1の放電灯FL1は進相用
コンデンサC1の端子電圧のみによって起動しなければ
ならない。
ところが40W2灯用の進相用コンデンサC1では、第
1の放電灯FL1の起動所要電圧を超えるだけの電圧を
得ることが困難であり、第1の放電灯FL1は起動し得
なくなる。
あるいは進相用コンデンサC1の端子電圧を高めるなら
ばコンデンサC1およびインダクタL11,L12が大
型化する。
従って、もし第7図のような簡単な構成の装置で40W
2灯の確実な起動点灯ができればさらに有利であろう。
それ故に本発明の目的は第1の放電灯を第2の放電灯よ
りも先行して点灯することである。
本発明の他の目的は第1の放電灯に高電圧発振回路の発
振高電圧と進相用コンデンサの端子電圧とを重畳した高
電圧を印加することである。
以下、本発明の実施例について説明する。
第8図は本発明の第1の実施例の回路図を示す。
第7図と同一付号は同一部分または相当部分を示す。
第7図との相違点は、第2図の直線性インダクタL12
に小容量の側路用コンデンサC2を並列接続されたこと
である。
また高電圧発振回路すなわち第2の振動回路R23のコ
ンデンサCが第2の放電灯FL2のフィラメントf12
およびf22の非電源側端子間に並列接続されたことで
ある。
さらに高電圧発振回路R23のインダクタL2に電磁結
合するバイアス巻線B1を設けて、これをコンデンサC
と直列接続したことである。
このバイアス巻線B1は、高電圧発振回路R23の発振
動作時において、コンデンサCの充電電流に基づく発生
磁束によってインダクタL2の磁気コアに、その磁束密
度変化幅ΔBを増大または減少する方向の磁化バイアス
すなわちいわゆるプラスバイアスまたはマイナスバイア
スを与える。
それによってインダクタL2のはねかえり電圧VL2は
増大または減少し、もって発振高電圧Vcの振幅を増大
または減少する。
さらにより大きなプラスバイアス,すなわちいわゆる深
いプラスバイアスを与えた場合は、入力電流の各半サイ
クルの増大過程(0〜π/2の期間)のある時期でイン
ダクタL2の磁気コアが飽和したままとなって発振が停
止し、発振高電圧Vc´を第13図Aに示すようないわ
ゆる断続発振または限定発振状態にすることも可能であ
る。
それによって放電灯FL1およびFL2のフィラメント
f11,f21およびf12,f22に過大な発振エネ
ルギーを与えて寿命が短くなることを防止できる。
FL40あるいはFLR40に対してはこの深いプラス
バイアスが好適する。
なお、電源Eに並列接続されたコンデンサC3は、雑音
防止用コンデンサである。
インダクタL11およびL12を巻装する鉄心構造とし
ては、例えば横方向に長い2個のE字型鉄心を適宜の空
隙を介して組み合せ、それぞれにインダクタL11およ
びL12を巻装すればよい。
あるいは中央脚に孔を有するE字型鉄心と中央脚に孔の
無いE字型鉄心とを組合せて、前者にインダクタL11
を巻装し後者にインダクタL14を巻装すればよい。
次にその動作について説明すると、電源スイッチSWの
投入によって高電圧発振回路R23が発振動作を開始し
、第2の放電灯FL2に第13図Aに示すような発振高
電圧Vc´が印加されるとともにこの発振高電圧Vc´
が進相用コンデンサC1の端子電圧Vc1に重畳されて
第13図Bに示すようなVc´+Vc1の高電圧が側路
用コンデンサC2を介して第1の放電灯FL1に与えら
れる。
同時に高電圧発振回路R23への入力電流によって、フ
ィラメントf11,f21およびf12,f22が直列
予熱される。
この結果フィラメントf11およびf21が十分加熱さ
れたとき、前記高電圧Vc+Vc1によってまず第1の
放電灯FL1が点灯する。
続いてフィラメントf12およびf22がより十分加熱
されて、発振高電圧Vcによって第2の放電灯FL2が
点灯する。
このため高電圧発振回路R23は発振動作を停止する。
前述のとおり第1の放電灯FL1は遅相点灯し第2の放
電灯FL2は進相点灯するので、装置全体は高力率かつ
フリツカレス点灯となる。
インダクタL11には遅相ランプ電流と進相ランプ電流
とが重畳して流れる。
しかしインダクタL11およびL12の巻数を等しくし
ておけば、インダクタL12の逆励磁によって進相励磁
分は消去されるから、インダクタL11は実質的に放電
灯FL1に対して単チョークコイルの動作をする。
このことはインダクタL12の端子1が電源Eの一方の
端子T1に直接接続されたのと実質的に同一である。
このため、電圧変動率も良好である。
インダクタL11とL12の磁束は相加される結果、鉄
損は1灯用単チョークコイルに比し増加しない。
このようにしてインダクタL11およびL12を合せて
も大きさ,重量とも単チョークコイルの1.5倍程度で
ある。
また、第1の放電灯FL1のフイラメントf11および
f21には遅相ランプと進相ランプ電流とが重畳して流
れるが、両ランプ電流の位相差によってその大きさは各
ランプ電流を若干上まわる程度であり、放電灯FL1が
短寿命になることはない。
なお、第8図において高電圧発振回路R23のコンデン
サCの端子ロは図中ハ,ニ,ホのいずれに接続してもよ
い。
特にハに接続した場合は、フィラメントf21およびf
22が高周波発振電流で予熱されるので、方電灯の起動
所要時間を短縮できる利点がある。
第9図は本発明の第2の実施例の回路図を示す。
この実施例の特徴は、高電圧発振回路R23に対して第
1の放電灯FL1のフィラメントf11および第2の放
電灯FL2のフィラメントf12,f22が直列接続さ
れるとともに、第1の放電灯FL1のフィラメントf2
1のみが高電圧発振回路R23内に直列に接続されたこ
とである。
このような構成によればフィラメントf21のみが高周
波発振電流で急速予熱されるので、第1の放電灯FL1
をより確実に先行点灯し得る利点がある。
なお、この実施例装置では、進相用コンデンサC1およ
びその放電抵抗r1の並列回路が、インダクタL12お
よび側路用コンデンサC2の並列回路に直列接続されて
いるが、このような接続によっても第8図の装置と動作
上何ら差異がないことは明らかであろう。
第10図は本発明の第3の実施例の回路図を示す。
この実施例の特徴は、高電圧発振回路R23のインダク
タL2に電磁結合するバイアス巻線B1の他に第2のバ
イアス巻線B2を設け、かつこれをインダククL11と
直列に接続されたことである。
この実施例ではバイアス巻線B2がバイアス巻線B1と
相まって、起動時の初期においてインダクタL2の磁気
コアに非常に深いプラスバイアスを与えて、高電圧発振
回路R23の発振高電圧を第14図Aに示すVcaのよ
うに過剰の限定発振状態でかつ小振幅に設定される。
それによって発振高電圧Vcaの発振エネルギーが第2
の放電灯FL2の起動所要エネルギーに満たず、積極的
に第2の放電灯FL2を点灯させないようにする。
かつこの発振高電圧Vca と進相用コンデンサC1の
端子電圧Vc1の重畳電圧のエネルギーは第1の放電灯
FL1の起動所要電圧を起えるように設定しておく。
この結果第1の放電灯FL1は確実に先行点灯する。
また、第1の放電灯FL1が点灯すると、第2のバイア
ス巻線B2を流れる電流の位相のみが減磁的に変化する
ことに基因して、バイアス巻線B1およびB2は協働し
て正常の深いプラスバイアスを与える。
このため第2の放電灯FL2には第14図Bに示すよう
な十分な発振エネルギーの発振高電圧Vcbが印加され
、続いて第2の放電灯FL2が点灯する。
第11図は本発明の第4の実施例の回路図を示す。
この実施例の特徴は、高電圧発振回路R23のインダク
タL2にマイナスバイアス巻線B3のみを電磁結合した
ことであり、かつコンデンサCの端子ロを端子ハに接続
したことである。
この実施例では、起動時にバイアス巻線B3によってイ
ンダクタL2の磁気コアにマイナスバイアスが与えられ
て、高電圧発振回路R23の発振高電圧が第15図Aに
示すVca´のように振幅の小さいものとなる。
この発振高電圧Vca′は第2の放電灯FL2の起動所
要電圧には満たないように設定しておく。
一方、この発振高電圧Vca′と進相コンデンサC1の
端子電圧Vc1との重畳電圧は第1の放電灯FL1の起
動所要電圧を超えるように設定しておく。
この結果、第1の放電灯FL1は確実に先行点灯し、か
つ第1の放電灯FL1の点灯によってバイアス巻線B3
を流れる電流の位相が増磁性に変化して、インダクタL
2に正常の深いプラスバイアスが与えられるようになり
、発振高電圧Vcb´は第15図Bのように第2の放電
灯FL2に対して十分な大きさとなり、続いて第2の放
電灯FL2が点灯する。
第12図は本発明の第5の実施例の回路図を示す。
この実施例の特徴は、高電圧発振回路R23のインダク
タL2にマイナスバイアス巻線B3の他にプラスバイア
ス巻線B4を設け、このプラスバイアス巻線B4をイン
ダククL12および側路用コンデンサC2の並列回路と
直列接続したことである。
この実施例はバイアス巻線B3およびB4が協働して相
対的にマイナスバイアスが与えられ、第11図の実施例
装置と同様に第2の放電灯FL2の印加電圧を低減して
、第1の放電灯FL1を先行点灯する。
第1の放電灯FL1が点灯すると、バイアス巻線B3に
のみ遅相ランプ電流が重畳して流れるため、相対的にプ
ラスバイアス巻線B4のプラスバイアスが優勢となって
正常の深いプラスバイアスが与えられる結果、第2の放
電灯FL2の印加電圧が増大し、続いて第2の放電灯F
L2が点灯する。
第10図ないし第12図において、バイアスコイルB1
ないしB4は放電灯FL1およびFL2の点灯中にイン
ダクタL2に深いプラスバイアスを与えて、第5図ない
し第7図の従来装置よりもインダクタL2のインダクタ
ンスを増大する。
このためスパイク電圧V F L に対するインダクタ
L2のインピーダンスを増大し、もってサイリスタSの
実効的な破壊電圧VBO´を増大して、サイリスタSの
誤動作をより確実に防止できる利点がある。
なお、第10図ないし第12図の実施例においても、第
8図の実施例と同様に、コンデンサCの端子ロを端子ハ
,ニ,ホのいずれに接続してもよいし、あるいは第9図
の実施例と同様に、第1の放電灯FL1のフィラメント
f21のみを高電圧発振回路R23内に直列に接続して
、高周波発振電流で予熱してもよい。
また、第8図ないし第9図において、インダクタL11
およびL12はいずれも単独のものとして説明したが、
リーケージインダクタンスが不十分な場合は、その一方
または両方にチョークコイルを直列接続してインダクタ
ンスを整合することができる。
もし、インダククL12にチョークコイルを直列接続し
た場合は、側路用コンデンサC2はインダクタL12と
チョークコイルの直列回路にまたがって並列接続するが
、インダクタL12とチョークコイルの両方にそれぞれ
並列接続することはもちろんである。
以上のように本発明によれば、第7図の装置におけるイ
ンダクタL12に単に側路用コンデンサC2を並列接続
するだけの簡単な構成で、第1の放電灯FL1に高電圧
発振回路R23の発振高電圧■cと進相用コンデンサC
1の端子電圧Vc1とを重畳した高電圧を印加して第1
の放電灯FL1を先行点灯するとともに、続いて第2の
放電灯FL2を点灯することが可能となる。
また、高電圧発振回路R23のインダクタL2に少なく
とも1個のバイアス巻線を設け、このバイアス巻線を第
1の放電灯FLのランプ電流路に挿入して、高電圧発振
回路R23の発振高電圧を、第1の放電灯FL1が点灯
するまでは第2の放電灯FL2の起動所要電圧に満たず
、積極的に第2の放電灯FL2を点灯しないようにし、
かつ第1の放電灯FL1にのみ起動所要電圧を超える電
圧が与えられるように設定したので、第1の放電灯FL
1が確実に先行点灯し、さらに第1の放電灯FL1の点
灯によって自動的に第2の放電灯FL2にその起動所要
電圧を超える電圧が与えられるので、続いて第2の放電
灯FL2も確実に点灯せしめ、この結果あらゆる品種の
ランプの組合せにおいて二灯を単一の高電圧発振回路で
逐次的に起動点灯できるという効果を奏する。
なお、本発明の各実施例はいずれも熱陰極を有する放電
灯について説明されたが、本発明は冷陰極放電灯にも適
用され得ることはもちろんである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に用いる昇圧発振器の回路図、第2図は
第1図の昇圧発振器に用いる2方向性2端子サイリスク
の電圧対電流特性図、第3図は第1図の昇圧発振器の発
振動作説明用の電圧,電流波形図、第4図は第3図の時
間軸を拡大した電圧,電流波形図、第5図ないし第7図
はいずれも本発明の先行技術の放電灯点灯装置の回路図
、第8図ないし第12図はいずれも本発明の放電灯点灯
装置の異なる実施例の回路図、第13図ないし第15図
はいずれも本発明の放電灯点灯装置の動作を説明するた
めの電圧波形図である。 図において、Eは交流電源、L11は第1の直線性イン
ダクタ、FL1は第1の放電灯、L12は第2の直線性
インダクタ、C1は進相用コンデンサ、FL2は第2の
放電灯、R23は高電圧発振回路、Cはコンデンサ、L
2ははねかえり昇圧インダクタ、Sはサイリスタ、C2
は側路用コンデンサ、B1,B2,B3,B4はバイア
ス巻線である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 交流電源に第1の直線性インダクタと第1の放電灯
    を直列接続し、前記第1の放電灯に並列に少なくとも前
    記第1の直線性インダクタと逆極性に電磁結合する第2
    の直線性インダクタと進相用コンデンサと第2の放電灯
    の直列回路を接続し、前記第2の放電灯に並列に、コン
    デンサに対してはねかえり昇圧インダクタおよびサイリ
    スクの直列回路を並列接続してなる高電圧発振回路を接
    続したものにおいて、前記第2の直線性インダクタに側
    路用コンデンサを並列接続し、前記高電圧発振回路の発
    生する発振高電圧を前記進相用コンデンサの端子電圧と
    重畳した高電圧を前記側路用コンデンサを介して前記第
    1の放電灯に印加することを特徴とする放電灯点灯装置
    。 2 交流電源に第1の直線性インダクタと第1の放電灯
    を直列接続し、前記第1の放電灯に並列に少なくとも前
    記第1の直線性インダクタと逆極性に電磁結合する第2
    の直線性インダクタと進相用コンデンサと第2の放電灯
    の直列回路を接続し、前記第2の放電灯に並列に、コン
    デンサに対してはねかえり昇圧インダクタおよびサイリ
    スクの直列回路を並列接続してなる高電圧発振回路を接
    続したものにおいて、前記第2の直線性インダクタに側
    路用コンデンサを並列接続し、前記高電圧発振回路の発
    生する発振高電圧を前記進相用コンデンサの端子電圧と
    重畳した高電用を前記側路用コンデンサを介して前記第
    1の放電灯に印加するとともに、高電圧発振回路のはね
    かえり昇圧インダクタに少なくとも2個のバイアス巻線
    を電磁結合して設け、このバイアス巻線を入力電流路に
    挿入し、前記高電圧発振回路の発振高電圧を、前記第1
    の放電灯が点灯するまでは第2の放電灯の起動所要電圧
    に満たず、かつ前記第1の放電灯の点灯後はそのランプ
    電流に基づく磁化バイアスの変更によって前記第2の放
    電灯の起動所要電圧を超えるように設定したことを特徴
    とする放電灯点灯装置。
JP5246174A 1974-05-10 1974-05-10 ホウデントウテントウソウチ Expired JPS588120B2 (ja)

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JPS50144278A JPS50144278A (ja) 1975-11-20
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