JPS587888B2 - ハイトウノハンシユツソウチ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は塵芥焼却炉等に設けた灰シュートから落下する
灰を処理して所要部へ搬出する搬出装置に関するもので
ある。

従来灰シュートの下部には水封トラフコンベヤを設けて
いた。

この水封トラフコンベヤはトラフ内に水を溜め、灰シュ
ートから落下した灰をトラフ内の水中に落し、沈澱した
灰をコンベヤのスクレーパで掻き出す方式のものである
。

このような水封トラフコンベヤは水中に落下した灰の沈
降に時間がかかり、又、未燃物や缶、瓶類のような不燃
物が水に浮くため、これらの搬出が困難であり、これら
の浮遊物により灰シュートが詰まる等の欠点がある。

本発明はこのような従来の欠点を解決することを目的と
するもので、灰シュートの下端開口に高圧水の噴射によ
る水膜を作り、灰シュートから落下する灰を、この水膜
に接触させたのちスクリーンを通過させて灰中の固形物
を除去して灰中に含まれる固形物を搬出し、水と混合し
た灰は沈澱槽にて処理するようにしたものであるが、そ
の詳細を説明すれば次の通りである。

図において、１は灰シュート、２はその下端の開口であ
る。

３は該開口２の一側に列設した複数の高圧水噴射ノズル
で、この各ノズル３からーせいに水の噴射を行うと噴射
された水は水膜４となって開口２の下部を覆う。

開口２の他側にはスクリーン室５を設け、この室５の頂
板下面には２枚の網状のスクリーン６，７を設けて水膜
４がこの両スクリーン６，７を順次通過するようにし、
且つノズル側のスクリーン６を粗くする。

８は該開口２の下方に設けたコンベヤフレーム、９はそ
の上部の搬出コンベヤであるが、このコンベヤ９は半乾
式である。

このコンベヤフレーム８の一端と前記スクリーン室５の
上端部間には網板から成るシュート１０を設ける。

該シュート１０の下部には噴射水の貯溜部１１を設け、
その一側に排出口１２を形成し、排出口１２の外側には
沈澱槽１３を設ける。

この沈澱槽１３にはその上澄水を吸上げる管１４を取付
け、この管１４をポンプ１５の吸込口こ連結し、該ポン
プ１５の吐出口を該ノズル３に連結する。

又、槽１３の底部内には沈澱物の吸上管１６を挿入して
この管１６をポンプ１７の吸込口に連結し、ポンプ１７
の吐出口に連結した管は灰バンカーへ通せしめる。

尚、該スクリーン室５の頂板から端板内面には防音用と
して部厚いゴム板の如き軟質弾性板１８を内張リする。

本発明は上記の構成であり、灰シュート１内を落下して
きた灰は水膜４に接触するとこの水膜４と共にスクリー
ン６，７を通過し、固形物はシュート１０上を摺落して
コンベヤ９上へ落ち所要部へ搬出される。

水と共にスクリーン６，７及びシュート１０を通過した
灰は弾性板１８に衝突して貯溜部１１へ流下し、排出口
１２から沈澱槽１３内に入り、沈澱して泥状となった灰
は管１６により吸上げられポンプ１７によって灰バンカ
ーへ送られ、上澄水は管１４からポンプ１５で吸引され
てノズル３から再噴射する。

本発明は上記のように灰シュートから落ちる灰の全ては
水膜に接触してスクリーンを通過するから、灰中に含ま
れている火は直ちに消火され、且つ水にて濡らされるの
で灰の飛散はなく、又、半乾式であるから、従来の水封
式トラフコンベヤのような沈降時間や未燃物や不燃物の
浮遊等は全くなく、未燃の固形物や缶、瓶等は直ちにコ
ンベヤによって搬出されるので処理能力は著しく大とな
り、シュートが浮遊物で詰まるようなおそれは全くない
。

又、シュートの下部開口が水膜で閉鎖されているので炉
内に過剰の空気が流入することを防止する効果と臭気の
発散を防止する効果がある。

又、水と混合した灰は沈澱槽にて分離するので灰の処理
も能率的に行える等の種々の効果を有するものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明装置の縦断側面図である。 １・・・・・・灰シュート、２・・・・・・開口、３・
・・・・・高圧水噴射ノズル、４・・・・・・水膜、６
，７・・・・・・スクリーン、９・・・・・・搬出コン
ベヤ、１３・・・・・・沈澱槽。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 焼却炉等の灰シュートの下端開口の下部一側に該灰
   シュートの下端開口を覆う水膜を形成する高圧水噴射ノ
   ズルを設け、該開口の下部他側には該ノズルから噴射さ
   れろ水膜を通過せしめて水膜中に含まれる固形物を分離
   するスクリーンを設け、更に該スクリーンで分離されて
   落下する固形物を他へ搬出するコンベヤとスクリーンを
   通過した灰と水の混合液の沈澱槽とを設けたことを特徴
   とする灰等の搬出装置。