JPS587593Y2 - 支持具 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、筐体から突出したプラグをコンセントに着
脱可能に嵌挿して使用する、例えば電気蚊取器などの電
気器具の支持具に関するものである。

以下電気蚊取器を例にして説明すると、この蚊取器は筐
体から突出したプラグを建物の壁面に設けたコンセント
に直接差込んで使用することが多い。

この使用時にプラグが不十分にコンセントに差込まれた
場合や、コンセントの不備などでプラグとの間に緩みが
ある場合などには、蚊取器の自重によって、蚊取器が下
へ傾いたり、外れたりし、そのプラグとコンセントとの
接触不良が生じ、接触不良を生じた場合には事故の発生
につながる恐れがあるという問題があった。

この考案は、前述した問題を解決して、電気蚊取器など
の筐体から突出したプラグをコンセントに着脱可能に嵌
挿して使用する電気器具を、傾いたり外れたりしないよ
うに支持して、安全にしかも安定して使用できるように
するための簡易な支持具を提供することを目的とするも
のである。

以下この考案の一実施例につき図面を参照して説明する
。

第１図、第２図において、１は合成樹脂などの成形品か
らなる支持具本体で、この本体１は縦板２の上端に薄肉
のヒンジ部３を介して折曲げ可能に上板４が連着されて
いる。

−上板４には左右１対の係合突起５が上板４の折曲げ時
の上面に形成されている。

縦板２の下端部には使用時に建物の壁面などと対向する
面に突起した支持部６が形成されている。

前記上板４に上端が新曲可能に連着された切欠き舌片か
らなる支え部７が前記ヒンジ部３を越えて下方向に延び
るように支持具本体１に形成されている。

前記支え板７は薄肉の連着部８を除き、肉厚が薄く容易
に千切れるリブ９によってだけ支持具本体１に複数個所
で連結され、また支え板７にはヒンジ部３を形成してな
い。

支え板７下方の縦板２には上下複数段のストッパ１０が
所定間隔で突起した支持部６と反対側の面に突出形成さ
れている。

前述のように構成された支持具は、未使用状態ではほぼ
平板状であるが、使用に際してまず前記ノブ９を千切っ
て支え板７を上板４に対し折曲げ自由な状態とする。

次に、第２図の鎖線および第３図に示すように上板４お
よび支え板７をヒンジ部３および連着部８から折曲げ、
上板４の上面から突出した保合突起５を電気蚊取器１１
の筺体１２−１面に形成された係合凹所１３に着脱可能
に係合させる。

前記筐体１２から突出したプラグ１４を建物の壁面１５
に設けたコンセント１６の差込み穴に着脱可能に嵌挿す
る。

さらに、支え板７をスＩ・ツバ１０の１つに係止し、縦
板２の下端部に形成した突起した支持部６を建物の壁面
１５に支持させ、電気蚊取器１１の重量を、その筐体１
２を上板４．支え板７および縦板２を介して前記壁面１
５に支えることにより、この壁面に支持する。

この場合に、電気蚊取器１１の正常な状態は、水平すな
わち壁面１５に対して直角な状態であるが、コンセント
１６の表面が壁面１５に対して突出しており、突出量が
一定していないので、支え板７を係止するストッパ１０
を適宜選択することにより、支え板７が上板４および縦
板２を外方に押圧する、すなわち上板４と縦板２とがな
す角αを拡げる方向に押圧するスプリング作用を支え板
７にもたせて、電気蚊取器１１を水平状態に保持するも
のである。

なお、この考案において、上板２の保合突起５の代りに
保合穴を設け、電気蚊取器１１の筐体１２の下面に係合
突起を設け、これに前記係合穴を係合させるようにして
もよい等種々の係合方法をとることができる。

また、支え板７は必ずしもリブ９で支持具本体１と連着
しなくてもよいが、リブ９で連着しておくと、未使用状
態で支え板７および縦板２．上板４がみだりに曲がるこ
とがなく、支持具全体が平板状に保持されているので、
取扱い易いという利点が得られる。

さらに、支え板７は縦板２と連着し、上板４に支え板７
を係止するストッパを設けてもよい。

以上、この考案を電気蚊取器用のものについて説明した
が、この考案の支持具は例えば電気かみそりの充電器そ
の他筐体から突出したプラグをコンセン１〜に着脱可能
に嵌挿する電気器具に広く適用で゛きるもので゛ある。

以上説明したように、本考案は、筐体から突出したプラ
グをコンセントに着脱可能に嵌挿して使用する電気器具
の支持具において、縦板２の上端に折曲げ可能に上板４
を連着した支持具本体１を備え、前記上板４に電気器具
の筐体下面と係脱可能に係合する係合部を形成し、縦板
２の下端部に建物の壁面１５などプラグ嵌挿部下方の固
定面に支持される支持部６を形成し、前記上板４および
縦板２の一方に上下端の一方が折曲げ可能に連着された
切欠き舌片からなる支え板７を上板４と縦板２とにわた
って支持具本体１に形成し、上板４および縦板２の他方
に前記支え板７の他端が係止される複数段のストッパ１
０を形成したものである。

従って、この考案の支持具は、未使用状態ではほぼ平板
状であるため、小さなスペースで電気器具と共に包装箱
などに入れて包装でき、また使用に当っては簡単な操作
で組立てて使用でき、この場合にねじや釘などの支持具
を固定する部品を必要としないので、簡易に使用できる
。

しかも、前述のような電気器具を建物の壁面などの固定
面に支持して、電気器具が外れたり、傾いたすせず、安
定した状態で支持でき、接触不良による事故の発生を防
止できて安全性を向上させることができるなどの効果が
ある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の一実施例を示す未使用状態の背面図
、第２図は同側面図、第３図は使用状態の側面図である
。 １・・・・・・支持具本体、２・・・・・・縦板、３・
・・・・・ヒンジ部、４・・・・・・上板、５・・・・
・・係合突起、６・・・・・・支持部、７・・・・・・
支え板、８・・・・・・連着部、９・・・・・・リブ、
１０・・・・・・ストッパ１１・・・・・・電気蚊取器
、１２・・・・・・筐体、１３・・・・・・係合凹所、
１４・・・・・・プラグ、１５・・・・・・建物の壁面
、１６・・・・・・コンセント。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 筐体から突出したプラグをコンセントに着脱可能に嵌挿
   して使用する電気器具の支持具において、縦板の上端に
   折曲げ可能に上板を連着した支持具本体を備え、前記上
   板に電気器具の筐体下面と係脱可能に係合する保合部を
   形成し、縦板の下端部にプラグ嵌挿部下方の固定面に支
   持される支持部を形成し、前記上板および縦板の一方に
   上下端の一方が折曲げ可能に連着した切欠き舌片からな
   る支え板を上板と縦板とにわたって支持具本体に形成し
   、上板および縦板の他方に前記支え板の他端が係止され
   る複数段のストッパを形成したことを特徴とする支持具
   。