JPS587373B2 - 蓋フランジ及びタグリング素子を同時に上側及び下側ダイ副組立体に給送する装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 工業的容器の分野では、特にスチールドラムの製造にお
いては、ネジ切りされた栓を受取るために容器壁内に形
成された開口内に蓋フランジを機械的に取付けることが
長い間実用されて来た。

蓋フランジを容器壁内に挿入する１つの方法は金属加工
用ダイにより行われて来た。

これは容器壁内に開口を形成して蓋フランジを単一の動
作で機械的に挿入するものである。

しかし多くの場合環状タグリング素子（表示用タグ環）
を挿入体内に含むのが望ましい。

このタグリング素子は直立する容器壁開口頚部を取囲み
蓋フランジ円筒頚部の最上端で外側に曲ったビーズによ
り所定位置に永久的に保持される。

このようなタグリング素子の１つの機能は容器の中味を
確認するためのタグリング素子を取付けるための有効な
手段を与えることである。

多くの場合タグリング素子はむやみにさわれないように
するため蓋プラグに通されるワイヤ及び鉛シールを取付
けるための手段としても働く。

更に、工業的な船積み用容器の製造において軽量のゲー
ジ金属を用いる傾向が高まるにつれ、必要な強度の要求
を満たすため容器壁開口頚部を補強するのにこのような
タグリング素子を用いることが有利である。

従来は手送りによる蓋フランジ挿入によりタグリング素
子を入れるには、２段階の動作で遂行することしかでき
ないと考えられていた。

この場合容器壁に孔があけられ、取囲む容器壁開口頚部
が第１パンチプレス動作で上方に引出される。

第２動作では、蓋フランジ円筒頚部が下方から容器壁開
口内に挿入され、よってタグリング素子は開口頚部を外
側から取囲む容器壁開口上におかれる。

蓋フランジ円筒頚部の上端は外向きに曲げられ、よって
蓋フランジ及びタグリング素子は下にある容器壁開口頚
部に永久的に取付けられる。

しかし上述の２動作の蓋フランジ挿入機構は比較的高価
で高速容器製造方法には適さない。

本発明は単一動作蓋フランジ挿入機構におけるタグリン
グ素子の適用に特に適する。

これは蓋フランジ及びタグリング素子を単一行程のプレ
スで容器壁内に挿入するようダイ内へ給送することによ
り達成される。

更に具体的には、蓋フランジがダイの上半分内へのタグ
リング素子の給送と同時にダイの下半分へ給送される。

次いで容器壁が蓋フランジとタグリング素子間でダイ内
におかれる，プレスサイクルが開始され上側ダイ内の穿
孔パンチをタグリング素子を通して下向きに移動させ容
器壁に孔をあける。

上側ダイか下方に移動を続けると頚部が容器壁開口の周
りで上方に引出されタグリング素子は開いた頚部の周り
に同心的に配置される。

ダイを最後に閉じると蓋フランジに沿って容器壁が形成
され蓋フランジ円筒頚部の上端は容器壁開口頚部及びタ
グリング素子の周りに外向きに曲がり、フランジ及びタ
グリング素子を容器壁に永久的に固着する。

従って本発明の目的は蓋フランジ及びタグリング素子を
容器壁へ固着するためこれらをダイ内へ給送する新規な
方法及び装置を提供するにある。

次に本発明を添付図面について詳述する。

本発明の装置に関連する蓋フランジ及びタグリング素子
について考察するに、第１図はネジ溝の切られていない
上側部分３及び８角形フランジベース５により取囲まれ
た雌ネジを切られた下側部分４とを有する円筒頚部２を
含む。

環状ガスケット６がネジ溝を切られた下側部分４及びフ
ランジベース５の接合点において円筒頚部を取囲む。

本発明の一形式におけるタグリング素子７は中央開口と
境を接した且つ最も外側の８角形自由縁９内で終ってい
る円形の内側自由縁８を有する平坦なブランク材として
形成される。

一連の孔１０が８角形の隅部で自由縁９に隣接してタグ
リング素子７内に形成される。

第２乃至６図におい工、本発明による給送機構１１は蓋
フランジ及びタグリング素子を一緒に挿入ダイ内へ給送
する。

水平におかれた流体駆動シリンダー１２は金属加工パン
チプレス（図示せず）に固着され、このプレス内に挿入
ダイか取付けられる。

シリンダーピストンロツド１３が挿入ダイに向けられ、
これはその末端とネジ係合するナット１４を有する。

Ｌ字型フレーム１５はピストンロツド１３が摺動的に貫
通する開口１７を設けられた直立壁１６を有する。

カラー１８はピストンロツド１３を取囲むコイル圧縮ス
プリング１９により係合されるようピストンロツド１３
に固定され、スプリング１９は通常は直立壁１６をナッ
ト１４に押しつける。

１対のロツド２０がピストンロツド１３に平行に延びる
シリンダー１２へつながれ、これはその外端部に停止ナ
ット２１を有する。

Ｌ字型フレーム１５の直立壁１６は１対の孔２２を有し
これにロツド２０が貫通する。

Ｌ字型フレーム１５は蓋フランジ１を受取るために円筒
カラー２４内で終っている水平脚２３を有する。

このような受取用開口２４ａは一番下の環状の２段階形
成体２５を有し、この中にフランジベース５及びガスケ
ット６がおかれる。

半径方向に内向きのスプリングボール２６がカラー２４
の壁内に取付けられ円筒頚部２と摩擦係合するよう開口
２４ａ内に延びている。

不完全な環状体として形成された下側ブランジャー２７
が開口２４ａ内に摺動的におかれ、これは直径方向に延
びる内部ピン２８を有する。

枢支体３０で脚２３に枢支された細長い下側ピボットア
ーム２９は円筒カラー２４及びブランジャー２７内の切
欠部を内向に通過し、ピン２８を摺動的に受取るフォー
ク状内端３１内で終っている。

上向きに開いたスロット３２が枢支体３０のすぐ上方で
下側ピボットアーム２９の内端に形成される。

垂直方向に延びるブラケット３３がピストンロツド１３
の端部でナット１４につながれ、上側及び下側の横向き
に延びるピボットピン３４ ．３５を支持する。

下側のピン３４はアーム２９内のスロット３２内に摺動
的に且つ回動的に受取られる。

直立した円筒スリーブ３６が円筒カラー２４の上部に取
付けられ、半径方向に外向きに延びた突起３７を形成さ
れる。

上側の細長いピボットアーム３９はアーム２９の上にお
かれ、その内端は枢支接続体３８でカラーの突起３７に
枢支される。

下側ピボットアーム２９と同じ形状を有し、その内端に
、ブラケット３３により支持されたピボットピン３５と
摺動的に且つ回動的に係合するよう枢支接続体３８の下
におかれたスロット４０を有する。

上側ピボットアーム３９は円筒スリーブ３６内の開口を
通って延びフォーク状内端４１で終っている。

円筒スリーブ３６内に摺動的に受取られる上側管状プラ
ンジャー４２は開口を形成しピボットアーム３９が貫通
する。

上側プランジャー４２内に取付けられた直径方向に延び
る内部ピン４８はピボットアーム３９のフォーク状内端
４１内に摺動及び回動しうるようにおかれる。

垂直のキー溝４８が上側プランジャー４２の外面に形成
され、円筒スリーブ３６内におかれたピン４４がキー溝
４８内へ突出して円筒スリーブ３６と上側プランジャー
４２の間の相対回転が阻止される。

上側プランジャー４２の上側部分はたな４９に対して作
用する複数のコイルスプリング４６により上昇位置に支
持されたスプリングバイアスされた垂直方向に摺動しう
る圧縮リング４５により取囲まれる。

圧縮リング４５の上面は４７においてくぼまされ、よっ
て圧縮リング４５がその最上位置にある時凹み４７の表
面及び上側プランジャー４２の上端面が連続して平坦と
なる。

凹み４７は８角形の境界を有するので平坦なタグリング
素子７は上側プランジャー４２の上部に丁度当嵌する。

この位置でタグリング素子７は後述の挿入ダイの受取り
部分へ給送される用意が整う。

蓋フランジ及びタグリング素子が送り込まれる挿入ダイ
は下側及び上側ダイ副組立体を含む。

第４及び１１図に示されるように下側ダイ副組立体５０
はパンチプレス上に受け台プレート（図示せず）を取付
けるための下側ダイシュー５１を有し、且つ中央開孔５
２を有する。

管状フランジパンチ５３がダイシュー５１の中央に支持
されその下端は開孔５２内へ延びている。

一連のコイル圧縮スプリング５４がダイシュー５１とフ
ランジパンチ５３の円周方向に拡がった下部５５との間
で相互に作用しフランジパンチを弾性的に上向きに押し
つける。

環状支持体５６はフランジパンチ５３を取囲み、これは
フランジパンチ５３の上向きの移動を制限するための半
径方向に内向きに突出するたな５７を有する。

環状の下側アンビル５８が拡がった下部５５の上方でフ
ランジパンチ５３の中間部分を取囲み、支持リングたな
５７に固着される。

８角形の内面６４を有する環状圧縮リング５９がその上
方に垂直に延びる下側アンビル５８を取囲み、かくて上
端の下方に間隔をおいて設けられたフランジパンチ５３
の周りに円周状凹み印が形成される。

コイル圧縮スプリング６２上に配置された１連の垂直ピ
ン６１が圧縮リング５９をダイシュー５１に対して上向
きに弾性的に押しつける。

環状支持体５６の上端にある内向きに突出するリツプ６
３は圧縮リング５８の上向きの移動を制限する。

上側ダイ副組立体７０はパンチプレス（図示せず）のピ
ストン上に取付けられた上側ダイシュー７１を有する。

穿孔パンチ７２がフランジパンチ５３と垂直方向に同心
的に整列して上側ダイシューの中央におかれる。

穿孔パンチ７２を取囲む環状の曲げアンビル７３は穿孔
パンチ７２の下端の上方に垂直方向に間隔をおかれた環
状の凹面の曲げアンビル表面７４を有する。

浮彫りリング７５が曲げアンビル７３を取囲み、取付け
ボルト７６ａを囲む一連のコイル圧縮スプリング７６に
より下方に弾性的に押しつけられる。

スプリング７６は浮彫りリング７５と上側ダイシュー７
１の間で作用する。

浮彫りリング７５は曲げアンビル表面７４と穿孔パンチ
７２の下端の間で水平面内に通常はおかれた一番下の下
向きの浮彫り表面７７内で終っている。

浮彫り表面７７は８角形の短い垂直壁７８内で半径方向
に内向きに終っている。

垂直壁７８から浮彫り表面は丸みをつけられた接合部分
８０を経て半径方向に内向きに延びる上側浮彫り表面７
９内へ延びている。

フランジの挿入及びタグリング素子の付与の際の本発明
の給送機構及び挿入ダイの動作は次の通りである。

物品処理機構（図示せず）を用いて蓋フランジ１がカラ
ー２４内に適正に配向された位置に挿入され、タグリン
グ素子７が同様に圧縮リング４５内の適正に配向された
位置におかれる。

流体シリンダー１２が次いで付勢されピストンロツド１
３がＬ字型フレーム１５をロツド２０に沿って内向きに
移動させる。

第４図に示される如く停止ナット２１はフランジ及びタ
グリング素子がフランジパンチ５３と穿孔パンチ７２の
間で挿入ダイ内に適正に整列された時Ｌ字型フレーム１
５の前向きの移動を終らせるようにセットされる。

ピストンロツド１３が移動し続けるとスプリング１９が
圧縮されブラケット３３が直立壁１６に対して前方に移
動される。

第６図に示される如く、上述の制限された移動はピボッ
トアーム２９ ， ３９のフォーク状内端を互いに離す
ように回動させるプランジャー２７がピン２８上のフォ
ーク状内端３１の作用により下向きに移動されると、こ
れは蓋フランジ１をスプリングボール２６から離れるよ
うに押し、これをカラー２４から排出する。

蓋フランジはかくて８角形の内面６４内でフランジパン
チ５３の周りで下側アンビル５８上におかれる。

同時に上側プランジャー４２がピン４３上のフォーク状
内端４１の作用により上方に移動され圧縮リング４５を
上側ダイシュー７１上の浮彫り表面７７に接触させる。

上側プランジャー４２はスプリング４６の圧縮に逆らっ
て僅かな量だけ上向きに移動しつづけ、よって上側プラ
ンジャー４２の上端はタグリング素子を凹み４７から解
放しタグリング素子７を上側浮彫り表面７９内に且つ８
角形の垂直壁７８内に適当におかれた関係で配置する。

種々の摩擦嵌合及びスプリングピン機構がタグリング素
子を浮彫りリング内に保持するために用いられてもよい
。

この詳細は後に述べる。蓋フランジ及びタグリング素子
が一旦ダイ内におかれると、ピストンロツド１３の移動
は逆転され、給送機構をダイ副組立体間から離れた原位
置へ後退させる。

第７図に示される如く、例えば、２０９リットルのスチ
ールドラムのヘッドの如き容器壁９０が適当な案内子（
図示せず）によりダイ内に配置され、挿入行程を行なう
ためのプレスサイクルの開始準備が整う。

挿入行程が進むにつれ、上側ダイ副組立体７０は下側ダ
イ副組立体５０上で閉じ、穿孔パンチ７２（第８図）は
小片を打抜き容器壁内に円形縁により決定される開口９
１を与える。

容器壁は開口９１の周りでフランジパンチ５３の端部上
におかれ、フランジパンチ５３は穿孔力が圧縮スプリン
グ５４の抵抗に打勝つに十分な大きさでないのでこの点
で延びたまま留まる。

穿孔パンチが下向に移動すると、小片がフランジパンチ
の中心を通ってダイから押し出される。

第９図に示される如く、浮彫り表面７７は容器壁を圧縮
リング５９に押しつけ圧縮リングはスプリング６２によ
り与えられる抵抗に打勝った場合に下向きに移動する。

開口９１を直接に取囲むドラム壁金属はその内側自由縁
８に隣接した上側のタグリング素子部分と共にフランジ
ボデイの周りに上向きに引出され一方上側浮彫り表面７
９はタグリング素子の周囲部分を下向に押しつける。

第１０図で、浮彫りリング７５はその移動の下限にあり
、圧縮リング５９の上面はアンビル５８の上面と水平方
向に整列している。

ダイのこの位置で浮彫りリング７５上の浮彫り表面７７
． ７９が容器壁９０を変形し浮彫り９２をフランジ
ベース５上に密着させ、円筒頚部２を密接に取巻く上向
きに形成された頚部９３内で終らせている。

タグリング素子７は下側の容器壁頚部９３及び浮彫り９
２の上面に適合し且つこの上に密接して同時に完成され
る。

浮彫りリングの丸みをつけられた接合部分８０はタグリ
ング素子の自由縁９を容器壁浮彫りの周囲上に若干下向
きに形成する。

第１０図には曲げアンビル７３上の曲げアンビル表面７
４が蓋フランジ１のネジ溝の切られていない上側部分３
と接触して上側部分３を半径方向に外向きに回転させる
様子が示される。

第１１図は圧縮スプリング５４の抵抗に打勝つことによ
りフランジパンチ５３を下方に押しつけるよう浮彫りリ
ング７３の下向きの移動を続けた後に完成された挿入行
程の組立体を示す。

かくて曲げアンビル表面７４は上側部分３を上向きの容
器壁開口９１及びタグリング素子内側自由縁８上に外向
きに且つ下向きに曲げて緊密に閉じたビーズを形成し、
これは蓋フランジ及びタグリング素子を容器壁開口の周
りに永久的に固着しガスケット６が蓋フランジと容器壁
の間の可能な漏洩路を遮断する。

第１２乃至１５図は８角形の外側自由縁１０９内で終っ
ている平坦なベース１０８を有するタグリング素子１０
７を用いて上述のパンチプレス動作が行なわれる様子を
示す。

部分的に予じめ形成された円錐形頚部１１０が垂直面に
対して約２５度でタグリング素子のベース１０８の内縁
１１１から上向きに且つ半径方向に内向きに延び、円形
自由縁１１２内で終っている。

孔１１３が自由縁１０９に密接した８角形の各隅部でベ
ース１０８内に形成される。

挿入動作は平坦なタグリング素子７と基本的には同じよ
うに遂行されるが、第１４図に示される如く、圧縮リン
グ５９上の浮彫りリング７５の初期閉鎖は円筒頚部２上
に容器壁を形成するのみであり、タグリング素子１０７
が浮彫り表面７９内に保持されている点で異なる。

浮彫りリング７５が下方に移動すると、浮彫り表面７９
はタグリング素子頚部１１０を第１５図に示されるよう
に下側の部分的に形成された容器壁開口頚部と係合させ
る。

変更されたタグリング素子１０７による挿入行程の完了
は下側の直立した容器壁の頚部９３に適合するように形
成された頚部１１０を有する完成されたタグリング素子
１０７でもって第１０及び１１図に示されたのと実質的
に同じである。

第１６乃至１８図はタグリング素子７又はタグリング素
子１０７を上側ダイ副組立体７０内に保持するための浮
彫りリング７５の詳細を示す。

１対のスプリング負荷された保持ピン８１が浮彫りリン
グ７５内に往復移動しうるよう取付けられ、垂直面に対
して僅かな角度で垂直壁７８から僅かに半径方向に内向
きに且つ下向きに突出する。

スプリング負荷されたピン８１の各々は止めネジ８３に
よってピン端部の後方の孔に保持された軽量のコイル圧
縮スプリング８２により延長位置へ向って弾性的に押し
つけられる。

ピン８１はタグリングの孔１０と一直線に並ぶように８
角形の隅部に直径方向に間隔をおかれた位置に垂直壁７
８内におかれる。

タグリング素子７が上述の如く上側ブランジャー４２に
より８角形の垂直壁７８内に押上げられる場合の動作で
、ピン８１の自由端は先づ孔１０の内縁にあたり部分的
に後退する。

タグリング素子が上向きに移動しつづけるとピンはその
自由端が孔を通って滑りタグリング素子を第１８図に示
される如く浮彫りリング接合部分８０に対接して保持す
る位置まで後退する。

ピン８１の孔１０からの脱合はピン８１を浮彫りリング
内の完全に後退した位置まで押し戻すダイの作用により
生じる。

第１９及び２０図は上述のスプリングピンの代りに摩擦
嵌合係合により８角形タグリング素子７の保持を与える
変更された浮彫りリング１７５を示す。

これを達成するために、浮彫りリング１７５は基本例の
浮彫りリング７５と同じく、丸みをつけられた接合部分
１８０により上側浮彫り表面１７９に接合された８角形
の垂直内側壁１７８を取囲む下側浮彫り表面１７７を有
する。

８角形壁１７８の２つの直径方向に対向した平坦部は下
向きに且つ半径方向内方に先細りの部分１８１を有し、
該先細り部分１８１はその下端間の距離がタグリング素
子の平坦部を横切る距離より僅かに小さくなるように寸
法付けられている。

従ってタグリング素子７が上側プランジャー４２により
浮彫りリング１７５内へ押し上げられると、このタグリ
ング素子は浮彫りリング先細り部分１８１と係合した２
つの平坦部を横切って僅かにたわむ。

これはタグリング素子が浮彫りリングの内側壁１７８内
にはまり込むことを可能にする。

この保持効果はタグリング素子７を挿入行程の間浮彫り
リング内に保持するに十分である。

タグリング素子が頚部及びベースへと一旦形成されカー
ルされた内側自由縁８により所定位置に永久的に保持さ
れると、第１１図に示される如く該タグリング素子の外
側自由縁９はダイか開く時に容易にスナップして制限的
先細り部分１８１を通過する。

更に第２１図に示される完成された蓋容器壁組立体につ
いて考察するに、その切断部は容器壁開口頚部９３を密
接に取巻くように形成された完成されたタグリング素子
７を示し、かくてこれは蓋フランジを取巻く容器壁頚部
の有効な厚み材所望の補強材として働く。

これはダグリング素子の材料に容器壁より重い材料を用
いる。

軽いゲージ厚みの金属容器でも、ドラム頚部内に挿入す
る蓋フランジを十分に支持できるので、特に有利である
。

或る場合には容器壁開口頚部を全く除去して本発明に従
って作られたタグリング頚部を容器壁に蓋フランジを固
着するための唯一の固着用頚部として用いることが望ま
しいことがある。

第２２図の断片的拡大断面図には、タグリング素子７と
容器浮彫り９２との間の関係が明瞭に示される。

これからわかるように、タグリング素子の自由縁９は９
４で示される如く下の浮彫り９２の境界から僅かに上向
きに間隔をおかれる。

挿入動作の間、浮彫りリング内の丸みをつけられた接合
部分によりタグリング素子外縁が形成される半径より短
い半径でフランジベース５の鋭い縁上に引出される容器
壁金属によりギャップ９４が部分的に形成される。

ギャップ９４は又浮彫りリングの圧力の解放の際自由縁
９に沿って当然に生じる或る量の垂直方向のスプリング
戻りによっても生じる。

ギャップ９４の目的は容器の中味を確認するためのタグ
を有する糸又はワイヤを通すためのタグリング孔１０へ
の接近路を与えることであるワイヤ及び鉛の蓋シールが
蓋フランジ１内にネジ係合された蓋栓（図示せず）の孔
にワイヤを通しこれを１つ又は複数の孔１０に通してそ
の端部を鉛シール内で結ぶことにより用いられることが
できる。

ギャップ９４は薄いワイヤを通すため孔１０を十分に露
出させる。

そうでなければギャップは重いワイヤを孔１０に挿入す
るに十分に遠く孔を露出するようタグリング素子の自由
縁９を上方に曲げるための器具を挿入する接近点を与え
る図示の態様でタグリング素子外縁部分を形成すること
はタグリング素子がその所期の機能を人間の手を傷つけ
る鋭い又は露出した金属縁を与えることなく遂行するこ
とを可能にする。

蓋開口の周りの容器の頂部を拭う普通の操作に付随する
危険が防止される。

更に変更されたタグリング素子及びこれを保持するため
の浮彫りリングが第２３乃至２５図に示される。

ここではタグリング素子２０７は円形の内縁２０８及び
孔２１０を形成された１対の半径方向に外向きに突出す
る直径方向に対向した耳片２１１により遮ぎられた円形
外縁２０９を有する平坦なブランク材として示される。

タグリング素子２０７は第１２図の変更されたタグリン
グ素子１０７に示されるように部分的に予じめ形成され
でよい。

第２４及び２５図において、タグリング素子２０７は下
側浮彫り表面２７７及び垂直８角形壁２７８により一諸
に接合された上側浮彫り表面２７９を有する変更された
浮彫りリング２７５内に押し上げられて示されている。

２つの直径方向に対向した切欠部分２８０はタグリング
素子の耳片２１１を受取るために浮彫り表面２７７内に
形成される０第１７及び１８図のピンに対応する１対の
スプリングバイアスされたピン２８１がタグリング素子
の耳片２１１内の孔２１０内で係合するように切欠部分
２８０内へ突出している０タグリング素子２０７は上述
の如く挿入動作の間に最終の形に加工される。

しかしタグリング素子の外縁２０９は下の８角形容器壁
浮彫り９２内におかれ（第２３図）、耳片２１１は周囲
の容器壁土にこれから間隔をおいておかれるように浮彫
りの外縁を通って延びる。

蓋フランジ挿入動作中平坦なブランク材からタグリング
素子を形成する概念は蓋フランジを２つの別個のパンチ
プレス動作で挿入するようセットされた容器製造にも適
用できる０最初にダイ作用は容器壁に孔をあけ頚部を引
出しその周りに浮彫りを形成する。

第２の動作でダイは蓋フランジを挿入しその上端を容器
壁開口頚部の端部上に曲げる。

２段階動作では単一動作蓋フランジ挿入の場合と同じく
、タグリング素子は第１又は第２動作のダイの上側ダイ
副組立体内へ自動的に給送されそこに保持され、容器壁
開口頚部及び取囲む浮彫り上に形成される。

その結果図示の如く完成されたタグリング素子、蓋フラ
ンジ及びドラムの仕上りの組立体が生じる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に用いられる蓋フランジ及びタグリング
素子の平坦ブランク材の分解斜視図でこれが容器開口の
周りに与えられるよう用意が整った整列状態にある図、
第２図は第１図のタグリング素子及び蓋フランジを挿入
ダイ内の動作位置へ給送する本発明の機構の側面図、第
３図は第２図の３−３線上の図、第４図は第２図の給送
機構及びダイの拡大垂直断面図で給送機構はダイ内で前
進位置にあり蓋フランジ及びタグリング素子を支持して
いる図、第５図は第４図の５−５線上の水平断面図、第
６図は第４図と同様であるが給送機構が完全に給送排出
位置にある図、第７図は開位置にある挿入ダイの垂直断
面図で、給送機構は後退されており蓋フランジ、タグリ
ング素子及び容器壁は固着動作に準備するため適正に配
置されている図、第８図は第７図の次の段階におけるダ
イの断片的断面図で各器壁に孔があけられた図、第９図
は第８図と同様であるがダイは更に前進され容器壁頚部
及びタグリング素子頚部を蓋フランジの周りに部分的に
形成された図、第１０図は第９図の段階におけるダイを
示す断片的断面図で容器壁頚部及びタグリング素子頚部
が蓋フランジ部分の曲げ動作に備えて形成されている図
、第１１図はダイ機構の全体の垂直断面図で蓋フランジ
が容器壁開口内で固着された位置にありその上端で曲げ
られ、完全に形成されたタグリング素子を所定位置に保
持している図、第１２図は本発明において用いる修正さ
れた部分的に形成されたタグリング素子の垂直断面図、
第１３図は第１２図のタグリング素子の上面図、第１４
及び１５図は第９及び１０図に対応する図で第１２及び
１３図の修正されたタグリング素子を含む図、第１６図
は第４図の１６−１６線上の図でタグリング素子をダイ
内に保持するためのスプリングピンの使用を示す図、第
１７図は第１６図の１７−１７線上の断片図でタグリン
グ素子及びその支持体の一部を含みタグリング素子内の
孔に近づく１つのスプリングピンを示す図、第１８図は
第１７図と同様な図でタグリング素子の孔内に既に受取
られこれを挿入ダイ内に保持するスプリングピンを示す
図、第１９図は第１８図と同様な図でタグリング素子を
所定位置に保持するための修正された浮彫りリングを示
す図、第２０図は第１９図の２ ０−２ ０線上の図、
第２１図は前述の実施例に従った容器壁の部分、タグリ
ング素子及び蓋フランジの完全な組立体の一部を示す上
面図、第２２図は第２１図の２２−２２線上の断片的断
面図、第２３図は第２１図と同様な図でタグリング素子
の更に他の修正例を示す図、第２４図は第１８図と同様
な断面図で第２３図のタグリング素子をダイ内の所定位
置に保持するための修正された機構を示す図、第２５図
は第２４図の２５−２５線上の図である。 １……蓋フランジ、２……円筒頚部、５……多角形ベー
ス、７……タグリング素子、１２……流体駆動シリンダ
ー、１５……Ｌ字型フレーム、２４……円筒カラー、４
５……圧縮リング、５０……下側ダイ副組立体、７０…
…上側ダイ副組立体、９０……容器壁、９１……壁開口
。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 蓋フランジ１及びタグリング素子７を挿入ダイ副組
   立体内へ同時に給送する装置において、該挿入ダイ副組
   立体が下側ダイ副組立体５０及び該下側ダイ副組立体の
   上方に配置されてその軸が整ダルて設けられた上側ダイ
   副組立体７０を有し；前記２つの副組立体を動作的につ
   なぎ且つこれらの間に設けられた往復動しうるＬ字型フ
   レーム１５と；該フレーム１５を通って滑動自在に延長
   しナット１４によって保持されたピストン・ロツド１３
   を通じて該フレーム１５の端部に連結された流体駆動シ
   リンダー１２と；蓋フランジ１を受けるよう開口２４ａ
   を備える該フレーム１５の円筒カラー２４と；該開口２
   ４ａ内に滑動自在で且つナット１４の先端に取付けられ
   たブラケット３３の下側ピボットアーム２９に取付けら
   れた下側プランジャ２７と；前記円筒カラー２４の上側
   部分に固着され、且つその内部に滑動自在に受容され前
   記ブラケット３３の上側ピボットアーム３９に取付けら
   れた上側管状プランジャ４２を備える円筒スリーブ３６
   と；上記タグリング素子７を支持し上側管状プランジャ
   ４２を囲撓する圧縮リング４５と：カラー１８とフレー
   ム１５との間に設けられピストン・ロツド１３を巻回す
   る圧縮スプリング１９と；を有し、該フレーム１５の前
   進運動がロンド２０により停止した際前記ピストン・ロ
   ツド１３の継続的前進運動は下側プランジャ２７と上側
   管状プランジャ４２を同時的にピボット移動して下側ダ
   イ副組立体５０内に蓋フランジ１を放出し上側グイ副組
   立体７０内にタグリング素子７を放出することを特徴と
   する装置。