JPS587264A - バル−ン・カテ−テル導入装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、血管内に導入して使用するバルーン・カテー
テルを容易に血管内に導入し、このバルーン・カテーテ
ルを身体外から操作して、診断的目的または治療的目的
を達成し得るバルーン・カテーテル導入装置に関する。

バルーン・カテーテルシステムは、血管特に脳内血管を
直接の対象にまたは脳内血管を介して脳内の異状部分の
診断目的または治療目的を外科的手術に代って遂行し得
るものとして注目されるに至って居るが、バルーン・カ
テーテルを血管の分枝末梢まで容易に導入し得ると共に
、体外からこれを確実且つ容易に操作し、診断的目的及
び治療的目的を達成しうる装置の満足すベきものは末だ
開発されていない。

以下の記述において、バルーン・カテーテルとは、細管
よりなる柔軟なカテーテルの先端にバルーンを装着した
ものであり、またバルーンとは中空体であって内圧を増
減すれば膨張収縮する柔軟な弾性体であり、血管内に導
入するものを言う。

本発明の第一の目的は、細く且つ柔軟で曲り易いバルー
ン・カテーテルを皮膚を経て血管内に導入することを容
易にすると共に血管の分枝末梢までの導入を可能にする
こと、第２の目的は、体外から血管内のバルーンの膨張
、収縮を任意になし得ること、第６の目的は、血流によ
る牽引力を充分に利用し得ること、第４の目的は、血管
の分岐部分において、目的の分枝血管への導入を容易に
すること、第５の目的は、血管内において、バルーンを
カテーテルより離脱せしめることを可能にすること、第
６の目的は、バルーンを通じて、血管内に所望の薬剤又
は物質を注入し得ること、第７の目的は、バルーンその
他の薬剤を血管内等に注入できること、第８の目的は血
液の逆流を防止できること、第９の目的は、バルーン・
カテーテルの血管内への導入の深度を固定し得ろこと、
第１０の目的は、バルーン−カテーテルの総ての操作を
体外で操作し得ること、第１１の目的は、一部の構成を
変えることによって、複数のバルーン・カテーテルを連
続して導入できること、第１２の目的は、構成部材の組
立及び解体が容易であり、取扱いが簡便であること、第
１６の目的は、前記の各項のことによって血管の一時的
閉塞、薬液または物質等の注入等を可能にし、血管を直
接の対象にまたは血管を介して診断的目的及び治療的目
的を容易に達成しようとすることであり、特に本発明は
、脳内の診断的及び治療的目的を達成することによって
、外利的の閉頭手術等に代ることを可能にするバルーン
・カテーテル導入装置を提供しようとするものである。

本発明のバルーン・カテーテル導入装置（以下本装置と
略称する。）は、バルーン・カテーテルを皮膚を通して
血管内に導入し、必要とする操作を総て体外から行うた
めの装置であり、その基本的構成は次の通りである。血
管内溝入用穿刺針をテフロン等の合成樹脂よりなる一重
乃至三重の外套で覆ったバルーン導入用鞘が本装置の先
端に位置しており、この血管内溝入用穿刺針の導入孔の
内径は導入するバルーン・カテーテルの外径及び本数に
よって選定する。この導入孔の開閉を目的とする鞘開閉
弁が後続して設けられており、このものには所望により
薬剤住人用の注入口を付属する。鞘開閉弁に接続するバ
ルーン導入器は、本体とこれから分岐する分岐筒とから
なり、テフロン、ポリカーボネート、ポリプロピレン等
で構成され、内部の気泡、血液の状態等が透視できるも
のが好ましい。

先端には鞘開閉弁に接続するための結合部を有し、内部
は両端゛に通ずる導入孔を有している。

先端に近い部分からは分岐筒が分岐して設けられ、その
内部め導入孔ば１端は本体の導入孔に接続１−１他の端
部は外部に開口して（・る。分岐筒の他の端部には、他
の器具を接続するための結合部が設けられ、この形状は
、本体の先端にある結合部と嵌合し固定し得る構成を有
している。このことによって、さらに第２のバルーン導
入器を分岐筒に接続することが可能となり、従ッテ第２
・のバルーン・カテーテルを導入することが可能となる
。同一手段によってさらに第６のバルーン・カテーテル
の導入も可能となるものである。バルーン導入器の導入
孔の内径は、導入するバルーン・カテーテルの外径に応
じたものを選定する。

管内に穿刺した後、鞘開閉弁を開けば、血液はバルーン
導入器に逆流するから、これを外部に漏出させないため
のものである。従って血液逆流防止弁はバルーン導入器
の後端部に一体に組込む構成が有利である。

血液逆流防止弁の次には、バルーン・カテ−チルの血管
内の深度を所望の位置に保持するために、カテーテルを
任意の位置で固定するカテーテル固定装置を設けである
。カテーテル固定装置は血液逆流防止弁と兼用するもの
でも差支えない。

その他の機器としては、それぞれのカテーテルの後端部
に接続する、バルーン開閉弁とこれに接続し、バルーン
内に薬液を注入するバルーン内薬剤注入用注射筒がある
。また、分岐筒ま己契ま たは鞘開閉弁に接続し、血管内、導入用鞘またはバルー
ン導入器に薬剤例えば血管造影剤、血液凝固防止剤等を
注入するための薬剤注入用注射筒がある。その他車装置
の配置の態様によって、さらに若干の接続用機器等を必
要とするこ弓）°゛ とである。

本装置に使用するバルーン・カテーテルは、本発明の目
的達成のためには、次の要件を具備しているものが適当
である。

（１）バルーンはカテーテルの先端に装着されており、
内部に充填する液体等の流体の量を増減することによっ
て、原形状から数倍以上の直径までの範囲で膨張、収縮
をなし得ろ人体に無害な高分子材料からなる中空な弾性
体であること。

（２）バルーンの原形状は細長い形状をなし、膨張時に
は長さ方向に対し湾曲した形状となるものであること。

（６）　　バルーンの先端部には漏出孔を有するものが
あること。

（４）バルーンをカテーテルに装着後において、両者を
必、要に応じ分離させることが可能であり、分離させる
ための所要の力が予め所定の値に設定されていること。

（５）　　バルーン・カテーテルは柔軟であり、血管の
分枝末梢まで導入し得るため最少外径は約０゜５ｗｎ以
下までの各種の外径のものがあること。

（６）　　カテーテルは、バルーンに比して同一内圧に
おいて、膨張が少なく軸線方向に若干のトルクを伝達し
うる程度の剛性を有し、且つ人体に無害であること。通
常ナイロン、ポリ塩化ビニールまたはポリエチレン等の
細管が適当である。

本発明のバルーン・カテーテル導入装置の実施態様を図
面を用いて説明する。

実施例１ 第１図乃至第４図によって説明する。第１図には、基本
的構成の本装置が示されており、バルーン導入用鞘１は
、テフロン二重外套針であって、中心にステンレス製の
血管内溝入用穿刺針が設けられ、その貫通孔はバルーン
・カテーテルの導入孔１ａを形成しており、先端部１ｂ
は皮膚及び血管を穿刺する形状を有し後端の結合部１ｃ
は鞘開閉弁２の先端の結合部２ａと結合し得る形状を有
し且つ使用中に離脱しないためのロック機構を有するも
のを使用する。例えばいわゆるルアーロック形式のもの
が有利である。以下の説明では特に記述がない限り、結
合部は総てこの形式のものであって互いに適合する寸法
のものを使用する。導入孔１ａの内径は、バールーン・
カテーテル６０の外径が約１ｗｎ以下で且つ１本を導入
する場合は約１．６咽程度で使用できるが、２本を導入
する場合は約２胴程度を必要とする。またバルーン・カ
テーテルを６本以上導入する場合もしくは直径の犬なる
バルーン・カテーテル６０の場合はそれに応じて内径の
大なるものを使用するが、通常公知のものが利用できる
。

鞘開閉弁２は、開いた場合の貫通孔が導入孔１ａと同一
のものを選定し、後端の結合部２ｂはバルーン導入器乙
の先端の結合部７に結合する。

バルーン導入器３は、導入器本体４と分岐筒５とが一体
に形成され、それぞれの中心にある貫通孔は互℃・に連
絡する導入孔６，６ａを形成し、相互間の角度αは４５
度以下が好ましい。導入器本体４の先端部に設けた結合
部７は、分岐筒５の後端部に設けた結合部８と互いに適
合しており、同一形状の他のバルーン導入器を結合部８
に結合することができる。導入孔６，６ａの内径は、使
用するバルーン・カテーテル６０の外径により設定する
が２閣以下から６閣程度であれば通常はとんど適応可能
である。

導入器本体４の後端部９には、血液逆流逆止弁を兼用す
るカテーテル固定装置１０が設けてあり、中心にバルー
ン・カテーテル３０を導入するための貫通孔１１を有し
、後端部９とねじ結合する筒状の調整蓋１２を設け、こ
の内部には調整蓋１２の内径とほぼ一致する外径の弾性
体例えばやや柔軟な合成樹脂等からなる固定具１６を有
しており、この中心にはバルーン参カアーアルの外径よ
り僅かに大きい貫通孔１４が設けてあり、固定具１６の
前面部１５は後端部９の端面９ａに接している。調整蓋
１２を後端部９にねじ込み、固定具１６をやや圧縮すれ
ば、前面部１５は端面部９ａに圧接され血液逆流防止弁
として作用し、さらに圧縮すれば貫通孔１４の内径はそ
れに応じて収縮し、導入されているカテーテル３２を圧
迫し固定する。従って調整蓋１２の調節によって血液の
逆流を防止した状態で、バルーン・カテーテル３０を繰
出上または繰戻すことが可能である。

分岐筒５の結合部８には、薬剤注入用注射筒１＠が結合
される。

バルーン開閉弁１６は２個乃至４個の結合部を有してお
り、先端部にある結合部１６ａはカテーテル６２の後端
部に設けた結合部６３と結合し、後端部の結合部１６ｂ
及びその他の結合部１６ｃはバルーン内薬剤注入用注射
筒１７．１８にそれぞれ結合する。バルーン開閉弁１６
はバルーン・カテーテル６０内を外部と遮断すること、
バルーン内薬剤注入用注射筒１７．１８等と撰択的に接
続することができる。

使用するバルーン−カテーテル３０は前記の要件を備え
たものが適当であるが、使用目的によっては要件の一部
を欠除したものでも使用できる。本装置に適当するバル
ーン・カテーテル６０は、第６図及び第４図に示すよう
に、やや細長い中空形状のシリコーンゴム成形品よりな
ルハルーン３１の後端部にカテーテル３２を嵌入させ、
糸３５、例えばナイロン、テフロン、絹等を素材とする
もので外周から結紮して装着される。互いに離脱させな
い使用目的の場合は、さらに結紮を強固にすると共に、
接着剤、結紮部の表面仕上剤等を併用するのが好ましい
。互いに離脱させ分離する使用目的には、離脱させる際
に必要とする、長さ方向に沿い反対方向に作用する引張
力及び若干の捩り等の力の値が、円７゜ バルーンか目的の血管内で膨張させた際に生ずる血管と
の摩擦抵抗及び変形抵抗等からなる抵抗力よりも小なる
値に設定されることが必要である。この値は実験的に求
めることができる。

分離しないものは主として一時的の血管閉塞及び薬剤等
の注入用に使用される。薬剤等の液体を充填し、膨張さ
せた後の形状は、第４図の鎖線で示すように、バナナ形
状に湾曲するものが最も好ましい。漏出孔６４のないも
のは、主として一時的の血管閉塞に使用され、漏出孔６
４を設けたものは、薬剤の注入または永久的の血管閉塞
用の枠子に主として使用される。

実施例２ 複数のバルーン・カテーテル３０を順次導入する使用目
的の場合であって、第５図と第１図乃至第４図を援用し
て説明する。分岐筒４の結合部８に同一形式のバルーン
導入器６ａを結合することによって、バルーン・カテー
テル６０ａの導入を可能とする。さらにバルーン導入器
３ａに設けた分岐筒４ａの結合部８ａにバルーン導入器
６ｂを結合し、バルーン・カテーテル３０ｂの導入をす
ることができる。この場合、分岐筒４ｂの結合部８ｂに
は、薬剤注入用注射筒１５を接続して使用する。

本装置の使用方法の概要を、第６図乃至第１６図と第１
図乃至第５図を援用１〜で主として脳内血管にバルーン
・カテーテル６０を導入する場合について説明する。他
の血管についてはこれに準じて導入できる。また使用す
るバルーン・カテーテル６０は前記の第６図及び第４図
に示すものを使用する。本装置を使用する際は、別途に
Ｘ線透影装置等の監視用の機器を併用する。

本装置の使用方法を大別すると、（１）一時的に目的と
する血管部位を閉塞することを目的とするもの、（２）
目的とする血管部位に薬剤その他の物質の注入を主たる
目的とするもの、（６）目的の血管部位を永久的に閉塞
するために、バルーン６１を永久的枠子として形成せし
めろ目的のもの等である。

バルーン・カテーテル６０には所望の薬剤例えば造影剤
が充填されると共に原形状を維持した状態でバルーン開
閉弁１６に結合され、バルーン内薬剤注入用注射筒１７
．１８には例えば造影剤又はその他の薬剤又は注入剤が
準備される。薬剤注入用注射筒１そば、通常血管造影剤
を随時血管内に注入するための他、血液凝固剤の注入用
或いは使用後の洗浄剤の注入用にも使用できる。

バルーン・カテーテル６０はカテーテル固定装置１０を
経て鞘開閉弁２０手前まで導入脣６に案内されて導入さ
れる。次いで第６図に示すようにバルーン導入用鞘１を
導入すべき血管例えば頚動脈５１または椎骨動脈に穿刺
し、次に鞘開閉弁２を開けば血液はバルーン導入型６内
に流入するが、カテーテル固定装置１０の併せ有する血
液逆流防止弁の作用によりその漏出を阻止される。

バルーン・カテーテル６０は、バルーン導入用鞘１の導
入孔１ａによって案内されて、血管５１に導入される。

導入位置ａ点の付近で、バルーン開閉弁１６を開き、バ
ルーン内薬剤注入用注射筒１７から薬剤を少量注入すれ
ば、バルーン３１はバナナ状に湾曲して膨張する。従っ
て矢印に示すように血管５１内を末梢血管に向って流れ
る血流を受けて、凧が風を受けるようにカテーテル３２
を牽引し、カテーテル６２を繰出すにつれて、血管の分
枝末梢まで導入することができる。バルーン３１の膨張
、収縮の程度は、導入する血管の内径に応じて、薬剤の
注入量を増減することによって調節できる。

バルーン・カテーテル３０を導入中に通常最も困難を生
ずるのは、血管の分岐部分において目的の分校血管内に
導入せしめることであるが、本装置の後部においてカテ
ーテル３２を右または左回転せしめることによって、血
管内の分岐す 部分例えば２点にあるバルーン６１の向きを変更し、そ
の湾曲した方向を目的の分枝血管５６の方向に指向させ
ればバルーン・カテーテル３０は容易に分枝血管５３中
に導入される。Ｃ１ｄ及びギの各点の分岐部分について
も同様である。

目的の血管部位を一時的に閉塞する場合または目的の血
管内に薬剤等を注入する場合について述べる。第７図乃
至第９図において、第６図の０点において分岐部分を全
部閉塞する使用目的には、第７図に示すように分岐部分
Ｃ点において、バルーン６Ｊ？を、バルーン内薬剤注入
用注射筒１７から薬剤をさらに増量することによって閉
塞に適する程度まで膨張させた後に、バルーン開閉弁１
６を閉じれば、その膨張状態を保持して一時的の閉塞の
目的を達し得″″６０血管５４のみを閉塞する使用目的
には第８図に示すように血管５４内に導入後に所要の膨
張をなし、これを保持せしめれば良く、また血管５５の
閉塞の使用目的には第９図に示すように血管５５を同様
に閉塞できる。ｄ点及びｅ点の分岐部分についても同様
である。

目的の血管内に所望の薬剤等を注入す、る使用目的には
、バルーン３その先端部に漏出孔６４を有するものを使
用し、第８図または第９図に示すようにバルーン・カテ
ーテルｇｏを血Ｗ５４．５５のいずれかの内に導入後、
バルーン内薬剤注入用注射筒１７から例えば血管造影剤
を注入すれば、バルーン３ｔは成る程度膨張し血管５４
または血管５５を閉塞すると共に薬剤を目的の血管内に
注入できろ。この場合通常注入すべき薬剤を予めバルー
ン・カテーテル３０に充填１．て使用する。

バルーン３１を永久的の枠子とする場合の使用方法を第
６図、第１０図乃至第１３図を用いて説明する。使用す
るバルーン・カテーテル３０は、バルーン６１には漏出
孔６４があり、バルーン６１がカテーテル６２から目的
血管部位で分離し得る構成のものを通常使用する。第６
図のｇ点が異状血管部位であり、ｆ点で血管５９を永久
閉塞する使用目的には、バルーン・カテーテル３０は、
通常予め血管造影剤を満して用い、前記同様の方法でｆ
点まで導入した後に、カテーテル固定装置１０でカテー
テル６２を固定することによって、バルーン３１の血管
内深度即ち導入した長さを固定し、次いでバルーン内薬
剤注入用注射筒１８によって、室温硬化性の液体シリコ
ーンをバルーン・カテーテル６０内に注入する。室温硬
化性の液体シリコーンには通常造影剤として、銀、タン
グステン、タンタルまたは硫酸バリウム等の細粒もしく
は粉末等が混入される。液体シリコーンの注入に従い、
バルーン６１は膨張し、予め充填した血管造影剤を血管
５９内に排出し、バルーン６１内は液体シリコーン４０
で置換し、さらにバルーン６１の膨張の程度を調節した
後、その固イヒを待つ。

固化の程度は、バルーン６１が膨張後の形状を永久に保
持する程度よりやや固い程度に選定する。例えばこんに
ゃくよりやや固い程度である。

漏出孔６４の孔径は、血管造影剤等に比しやや粘度の高
い液体シリコーン４０が、バルーン３１０所要の膨張を
させることによって生ずる僅少な内圧の増加では漏出し
ない程度に設定される。室温硬化性の液体シリコーン４
０が硬化後に、本装置の後部においてカテーテル６２を
引くこと及びこれに若干の回転を加えることを数回繰り
返しバルーン６１とカテーテル３２とを第１０図に示す
ように分離し、カテーテル６２を本装置内に戻し、バル
ーン導入用鞘１を抜き、血管５１の穿刺した部分を止血
すれば完了する。

従ってバルーン６１は永久的の枠子を形成する。

第１１図に示すように、動脈６０と静脈６１間が血管６
２で連絡する動静脈奇形の場合も前記のｆ点と同様にバ
ルーン６１を血管６２内に永久的の枠子として形成する
ことによって正常な血行を得ることができる。

第１２図に示すように、動脈瘤６６に対しても前記同様
にバルーン６１を永久的の枠子となし、その後の樹内へ
の血液の流入を阻止し、動脈瘤６６の破裂を防止できる
。またこの場合は、バルーン６１がら室温硬化性の液体
シリコーン４０を樹内に一部漏出させさらに密に閉塞す
ることもできる。

第１３図に示すものは、動脈６５が静脈６６内を貫通す
る部位に、外傷等により贋札６７が生じて居る場合の永
久的の枠子を形成する場合であって、バルーン３１を静
脈６６内に一度送り込んだ後に所要の大きさに膨張させ
、カテーテル６２を動脈６５よりの血流に抗して引くこ
とによって贋札６７を閉塞し、カテーテル６２の端末を
所要の張力を保持した状態で血管内の適当な位置、例え
ば血管５１の穿刺部付近に縫合固定するものであり、バ
ルーン６１を分離しない点以外は上記の第１０図乃至第
１２図と同様である。

さらに本装置を第５図に示すように粗立て使用する場合
は、連続して２組以上のバルーン・カテーテル６０．３
０ａ、３０ｂ等を使用することが可能となる。操作は総
て前記と同様である。

以上述べたように、本発明のバルーン・カテーテル導入
装置は、これと適合するバルーン・カテーテルが細く、
柔軟で曲り易いものであるのに対して、これを案内して
皮膚を経て血管内に導入することを容易にし、血管内で
のバルーンの膨張、収縮を任意に行うことが可能である
ため、血流による牽引力を受は血管の分枝末梢まで導入
が可能である。

血管の分岐部、贋孔及び動脈瘤等においては、バルーン
を湾曲した形状に膨張させることにより、容易に目的の
分枝血管、贋札及び動脈瘤内への導入をさせ得ることが
できる他に、血管の一時的の閉塞またはバルーンを分離
して永久的の枠子として形成せしめることができる。

また目的の血管内に所望の薬剤又は物質の注入ができる
他、導入経路の血管を造影するための血管造影剤の血管
内注入が可能であり、さらに手術待中の血液の逆流を防
止できる。

その他バルーン・カテーテルの血管内での深度を任意に
設定し固定できるため前記の操作が極めて容易であると
共に総テのバルーン・カテーテルの操作が身体の外部で
確実且つ容易に行うことが可能である。

さらに構成の一部を変更することによって複数のバルー
ン・カテーテルの連続導入を可能とし、複雑な処置を行
うことをも可能とする。従って従来の外科的閉頭手術に
よれば６時間乃至６時間を要する手術に対し、本装置に
よれば、６０分乃至１時間で完了し得る。特に外科的手
術の困難な脳内深部の病変に対しても本願の装置は実施
可能である。また外科的手術の場合は、閉頭による身体
の損傷部分の加療にさらに長時日を要するのに対し、本
装置の場合は、通常尋人のための血管部分を止血する他
は、はとんど身 加療の必要はなく、患者の具体的１時間的及び経済的負
担を最少限にすることが可能−である。

本装置は、バルーン・カテーテルを血管内に一導入し、
これを身体外部から操作することによΣ って、細管そのもの一対象とする他に血管を介して、診
断的目的及び治療的目的を達成することができるバルー
ンφカテーテル導入装置である。

（２）　　選択的脳局所循環血流量測定。

（６）　　診断的脳血管閉塞。

（４）　　治療的脳血管閉塞。例えば異状血管、贋札、
動脈瘤等の閉塞。

（５）　　治療的薬剤の局所注入、例えば悪性脳腫瘍に
対する癌治療剤の注入を行うことができる。

等の信奉装置の利用範囲は極めて広い。

また本装置は一定規格の結合部により結合するものであ
るから１分解、洗浄及び再組立が容易であり、バルーン
導入器及び導入するバルーン・カテーテル以外は、はと
んど公知のものを利用可能に構成したものである。従っ
て本装置の使用目的の重要性及び効果が犬であるのにも
拘らず低価格で提供することを可能とするものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本装置の組立状態を示す平面図、第２図はバル
ーン導入器の水平断面図、第６図は、バルーン・カテー
テルの平面図、第４図は第６図のＡ部拡大図、第５図は
、他の実施例を示す組立の一部のみを現わす平面図、第
６図乃至第１６図は、本装置の使用方法を説明するため
の主として断面を表わす説明図である。図中の記号は下
記のものを示す。 １はバルーン導入用鞘。 １ａ１６．６ａは導入孔、 １適は先端部。 １ｃ、　２ａ、　２１）、７．８．１６ａ、　１６ｂ、
　１６ｃ、［３は結合部、 ２は鞘開閉弁、 ３はバルーン導入器、 ４は導入器本体、 ５は分岐筒、 ９は後端部、 ９ａは端面、 １０はカテーテル固定装置、 １１．１４は貫通孔、 １５は前面部、 １６はバルーン開閉弁、 １７．１８はバルーン内薬剤注入用注射筒。 １９は薬剤注入用注射筒。 第１　図 第２図 第　３図 １ 第４因 ３　　　　　　　　　ＪＬ）

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、　経皮的にバルーンを装着したカテーテルを血管内
   に導入するための血管内導入用穿刺針を中心に一重以上
   の外套を設けたものからなるバルーン導入用鞘と、鞘開
   閉弁と、付属する分岐筒を有する１個以上のバルーン導
   入器と、該バルーン導入器と同数の血液逆流防止弁及び
   カテーテル固定装置とが一連に結合したもの、並びに附
   属する器具よりなるバルーン・カテーテル導入装置。 注入用注射筒並びに鞘開閉弁または分岐、筒に接続する
   薬剤注入用注射筒を含むものよりなる、特許請求の範囲
   第１項に記載のバルーン・カテーテル導入装置。 ６、　分岐筒後部にある結合部の形状がバルーン導入器
   の先端にある結合部と適合しうる構成を有している、特
   許請求の範囲第１項または第２項のいずれかに記載のバ
   ルーン・カテーテル導入装置。