JPS587263A - 血管導入用バル−ン - Google Patents

血管導入用バル−ン

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JPS587263A
JPS587263A JP56104101A JP10410181A JPS587263A JP S587263 A JPS587263 A JP S587263A JP 56104101 A JP56104101 A JP 56104101A JP 10410181 A JP10410181 A JP 10410181A JP S587263 A JPS587263 A JP S587263A
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balloon
catheter
blood vessel
tip
rear end
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水上 公宏
宇佐美 卓
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、医科用に用うるカテーテルの先端に装着して
経皮的に血管内に導入して使用する血管導入用のバルー
ンに関し、特に分枝末梢血管まで導入することが極めて
容易な、診断目的及び治療目的の何れにも使用できる血
管導入用のバルーンに関する。
人体各部の病変等の診断及び治療の内、特に脳内の診断
及び治療は最も困難を伴うものである。特に脳動脈瘤、
脳動静脈奇形等の治療に際しては閉頭手術に頼らざるを
得ない状態であり、これには多くの生命の危険と長期の
入院加療を伴うものでありまた極めて経済的負担も犬で
あるのみならず、特に脳内深部に対しては危険を伴うた
め手術不可能な場合がほとんどなのが現状である。
このような外科的手術を回避する目的から、皮膚を経て
血管例えば頚動脈内にカテーテルを挿入し診断目的に使
用されたのを始めとして、さらに血管の分岐末梢までカ
テーテルを導入し。
薬液の注入または人口的に血管の閉塞等を行う試みが種
々行われているが、まだ満足すべきものは知られていな
い。これらの方法はカテーテルの先端に中空又は充実の
球状のバルーンを装着したものを血管例えば頚動脈中に
導入し、血流によって誘導しようとするものであるが、
血管は多数の分枝に分岐し、つり末梢血管に到るもので
あるため、分岐部分において所望の分枝血管へバルーン
を誘導することが極めて困難であり、通常−個所の分岐
部において数回の失敗を繰り返すこともまれではなく分
岐部分の血管内壁を損傷させる恐れも生ずるものである
。従って血管内への導入には多大の困難と特訓を必要と
する。また、バルーンを血管内に永久の2栓子として留
置する場合のものとしては、カテーテルが二重管の構造
を有するものが試みられたが、カテーテルの直径が犬と
なり且つ剛性が増大する結果、多数の分岐部分及び屈曲
部分の通過を困難とし、また直径が犬であるため細い末
梢血管まで到着せしめろことは不可能である。さらにバ
ルーンに単に水分を主体とする液体を充填したものは、
バルーン壁を経由して水分の漏出が生じ易く、そのため
にバルーンの収縮によって永久的枠子と1〜ての機能の
消失を来たす恐れが多い。
本発明のバルーンは従来技術の欠点を解消するものであ
って、目的とするところは次の通りである。以下の記述
において、バルーンとは、カテーテルを伴い血管内に導
入される膨張し得る弾性体であり、カテーテルとはバル
ーンと結合するための細管である。
(1)血管の分枝末梢まで目的に応じて随意にバルーン
と共にカテーテルを導入することを可能にすること。
(2)目的の血管内に診断的または治療的薬剤又は物質
の注入を可能にすること。
(6)血管の分岐部において、所望の分枝血管内への誘
導、進入が容易であること。
(4)バルーンの膨張、収縮が外部から容易に操作可能
であること。
(5)バルーンとカテーテルとの離脱が、目的の血管内
において行うことが可能であること。
(6)血管の任意の部位を自由に閉塞可能であり、且つ
一時的の枠子として使用できること及び所望の膨張状態
を保持して血管を閉塞し、永久的の枠子として使用可能
であること。これ等によって病的血管の閉塞、血管贋札
の閉塞等を可能とし治療的目的を達成すること並びに血
管の一時的の閉塞による血流の変化を可逆的な方法で観
察することを可能にし、診断的目的を達成しうろこと。
(7)保存中の材質の劣化がないこと。
(8)対象とする血管等の大小の相異に銖し少数の種類
のものを常備すれば対応できろこと。
本発明のバルーンはやや細長い形状を有する通常円形断
面の中空体であり、この後端部は開口し、カテーテルを
嵌入させて装着し、互いに結合を保持するための結紮を
行うことができる。
この相互の結合は強固な結合と離脱可能な結合との2種
類がある。先端部は血管の内面に損傷を与えぬような形
状例えば球面をなし、この先端部は閉鎖されたものと、
薬液、注入剤等を注入するための小さし・漏出孔を有す
るものとがある。また先端部を特に肉厚を厚くしたもの
、または後端部付近を特に肉厚を厚くしたもの等がある
バルーンの材質は、柔軟であること、人体に無害である
こと及び生体反応のほとんどないこと等が必要である他
に延びの限度が犬であると共に裂けにくいものが好ま1
. <、さらに長期間の保存においても劣化の生ずるこ
とな(且つ細い中空体に成形可能なものが好ましい。こ
れ等の諸条件を満足する材質であれば使用可能であるが
、現状ではシリコーンゴムの類が最も適当な材料である
本発明のバルーンは、膨張、収縮の範囲が極めて大きい
純良なシリコーンゴムの成形加工物よりなるものが特に
適当である。従って中空部に液体を充填し圧力を変化さ
せれば、直径において原形状の数倍以上から原形状まで
膨張収縮を行うことが繰り返し可能である。これによっ
て、血管に導入の際は、比較的小孔径の注射針相当の鞘
を通じて容易に導入することが可能であり、太い血管内
では充分に膨張させて血流による誘導推進力を太き(受
けて進行を早め得るものであり、細い血管内ではその内
径に応じて縮少させて血流による推進力を得ることがで
きる。また同一直径のバルーンであっても膨張時には数
倍までの内径を有する血管の閉塞を可能とするから、常
備するバルーンの直径の種類を必要最少限にすることが
できろ。
本発明のバルーンは膨張した際に、長さ方向の軸線に対
し湾曲するものである。この湾曲し得るための構成は特
に限定しないが、−例を述べれば長さ方向の直角断面に
おいてバルーンの中空部の肉厚をわずかに偏肉とするこ
とによって達成できる。また偏肉の程度または部位によ
って各種の形状に溝形せしめ得る。血管の分岐部におい
て、バルーンの湾曲方向を導入すべき分枝血管の方向と
一致する様にカテーテルの回転によって操作すれば、容
易に目的の分枝血管内に導入できる利点がある。このバ
ルーンの直径及びカテーテルとの結合に要する部分を除
いた膨張させる部分の長さは、目的とする血管の内径に
よって適当に選定する。バルーンの最小直径は試作研究
の結実現在では約0.5叫以下までも製作が可能である
バルーンの先端部に設ける漏出孔は、目的の血管部位で
薬液又はその他の注入剤の血管内注入のためのものであ
る。薬液としては例えば造影剤、治療剤、染料等があり
、注入剤としては血管閉塞用剤等がある。漏出孔の大き
さは注入すべき薬液等の粘度、所望の注入速度等によつ
て実験的に設定できる。バルーンの先端部の肉厚を犬と
なしたものは、漏出孔の断面積がバルーンの膨張によっ
てほとんど変化を生じないため、薬液の通過の際の流体
抵抗をほぼ一定に保つことができる他に流体抵抗を所望
の値に設定するのが容易である。
バルーンの先端部に漏出孔を設けないものは主として血
管の閉塞用に使用する。
バルーンとカテーテル内は、使用時には常に薬液等が充
填されている。カテーテルは、通常外径がバルーン外径
と同等以下の合成樹脂管例えばナイロン、ポリ塩化ビニ
ル、ポリエチレン等の細管を使用する。これ等のカテー
テルは柔軟であることを必要とするが、バルーンと同一
圧力の液体を充填した際の長さ及び直径の膨張が、バル
ーンに比して格段に小さいことが好ましく、また液体を
充填した状態で後端部、を捩ることによって先端部に必
要とする回転力が伝達されるものが好ましい。充填する
薬液等としては前記の造影“剤等の他に室温硬化性σ液
体シリコーン等を使用する。   ”   −机液体シ
リコーンを使用する場合は、例えばバルーンを目的の血
管部位において膨張させた後に、充填した液体シリコー
ンを所望の固さに固化させることによって、カテーテル
を離脱後も膨張した状態を永久に保持させることを可能
となし、血管の永久的閉塞をなすための永久的枠子を形
成せしめることができる。
液体シリコーンには通常は造影剤を添加し、注入中及び
その後の状態をX線透影法等によって観察することを可
能とし、操作を容易且つ確実にすることができろ。使用
する造影剤としては、例えば銀、タングステン、タンタ
ル、硫酸バリウム等の細粒もしくは粉末が有利である。
液体シリコーンの注入は、例えば置換法によって行うこ
とができる。
バルーンとカテーテルの結合の内、バルーンを離脱させ
ない場合は、バルーンの後端部にカテーテルの先端を嵌
入し外周を絹糸、ナイロン糸、テフロン糸等を用いて強
く結紮し、併せて相互の嵌入面には接着剤を使用する他
、結紮部分を硬化性のシリコーン剤等で滑らかに仕上げ
て使用する。この場合にバルーンの後端部は肉厚を厚く
して補強することが望ましい。
バルーンを離脱させる場合は、バルーンの後端部にカテ
ーテルの先端を嵌入し、ナイロン糸等で結紮する。結紮
に伴うバルーンとカテーテルの結合力の大きさは、目的
の血管内でバルーンを膨張させた際の血管とバルーンの
間の摩擦と変形抵抗を考慮して、実験的に設定すること
ができろ。
以下実施例について図面を用いて説明する。
バルーンは、純良なシリコーンゴムの成形品よりなり、
この代表的形状が第1図乃至第4図に示されている。第
1図に示すものは最も基本的形状のものであり、バルー
ン1は中空円筒状をなし先端部2は球面の一部をなして
閉じており、後端部6はカテーテルを嵌入するために開
口し、内部は中空部1aを形成している。先端部2には
使用目的に応じて漏出孔4を設ける。第1図の形状のも
のは目的の血管部位に永久的の枠子として使用すること
が多いため漏出孔4を通常設けである。
バルーン1は充填する薬液の量が増大すればそれに応じ
て膨張し、減少すれば縮少する。この膨張時の形状を湾
曲させるために、第5図乃至第7図に示すように長さ方
向に直角な断面における中空部の肉厚を偏肉とする。
第5図における、平均の肉厚より薄い肉厚部分6と厚い
肉厚部分7が、第6図においては、先端部2から後端部
6までほぼ一定の場合であって、第7図においては、先
端部2から後端部6に至るに従って偏肉の程度が減少し
後端部6では、薄い肉厚部分6と厚い肉厚部分7とが共
に平均肉厚となるものである。
第8図乃至第10図において、それぞれのバルーン1に
カテーテル8を嵌入し、ナイロン糸等の糸9で両者を結
紮した後、矢印方向からカテーテル8を経て薬液を注入
し、徐々に量を増大して加圧すれば、第6図のバルーン
1は第8図のごとくほぼ均等にバナナ形に湾曲1〜、第
7図のバルーン1は第9図に示すように、第8図のもの
に比して、先端部2に近づくにつれて薄い肉厚部分6の
膨張が犬となる形状を有する。
第10図に示すものは、先端部2に近い部分の偏肉をよ
り増大したものである。第11図乃至第12図は、第8
図乃至第10図のものの左側面を示しており、図面の番
号順に対応する。
このように偏肉の状態を変化すれば、各種の湾曲した形
状のバルーン1を得ることかで羨る。
実験によれば第9図の形状又はこれに近い形状が最も好
ましい。これ等のものはさらに膨張させれば、いわゆる
なす形に近づ(形状となる。
第1゛図に示すものは、通常長めに製作17、使用の際
に所要の長さに切断して使用しうる利点がある。
第1図のバルーン1を永久の枠子として、目的の血管部
位でカテーテル8と離脱せしめる使用目的の場合は、第
8図乃至第10図に示すように、バルーン1の後端部6
にカテーテル8を嵌入し、ナイロン・糸等の糸9を用い
て所望の結合力を得られろ様な強さに結紮し2、結紮部
1゜を形成せしめろ。
第2図に示すバルーン1は、先端部2の一部が充実して
厚肉となっている点のみが第1図のもっと相異する。膨
張後の形状は、先端部2がほとんど膨張しないため第8
図の鎖線、で示した漏 ような形状をとる。論量孔4を設けた場合は、その開口
断面積は膨張の影響をほとんど受けない。その他は第1
図のものと同様である。
第3図及び第4図に示すバルーン1は、第14図に示す
ようにカテーテル8への装着が、強固に結合され離脱さ
せない使用目的に使用される。先端部2の形状は第6図
のものは第1図のものに対応し、第4図のものは第2図
のものに対応しており、漏出孔4は使用目的により設け
るものと設けないものとがある。第1図及び第2図と異
なる点は、後端部3に続く部分を肉厚とした補強部11
を設けた点である。
バルーン1とカテーテル8との結合方法は、補強部11
内にカテーテル8の先端部を嵌入する際に嵌入面に接着
剤を使用し、嵌入後に補強部11を絹糸、ナイロン糸等
の糸9で強く結紮した後に、その表面を硬化性シリコー
ンゴム12を塗布して平滑に仕上げ、紮糸部10を形成
する。その他の点は第6図のものは第1図のものと同様
であり、第4図のものは第2図と同様及び一時的閉塞の
ほか、静脈内を貫通する動脈の部分に贋札がある場合等
の永久的閉塞にも利用できることである。
次にバルーン1の使用方法について概要を記述する。使
用方法を大別すると次の通りである。
(1)一時的に目的とする血管部位を閉塞するものであ
って、バルーン1とカテーテル8とを離脱させぬもの。
(2)一時的に目的とする血管部位を閉塞し、薬液等の
注入を行うものであって、バルーン1とカテーテル8と
を離脱させぬもの。
(3)永久的に目的とする血管部位を閉塞するためバル
ーン1を永久の栓fとし7て形成せしめるものであり、
バルーン1とカテーテル8とは通常離脱せしめるが、特
殊の場合は離脱1〜ない。
血管内にバルーン1をカテーテル8と共に皮膚を経由し
て導入するには、穿刺針を中心に設けた鞘を用い、穿刺
針を経て導入される。
鞘を含むバルーン、カテーテル導入装着としては特に限
定しないが、特に好ましい1例の概要を述べれば、次の
通りである。
第15図に示すように、バルーン導入用鞘61、鞘開閉
弁62、バルーン導入器66、血液逆流防止弁を有する
カテーテル固定装置64、カテーテル8の後端部に設け
るバルーン開閉弁65、バルーン内薬液注入用注射筒6
6.67、バルーン導入器33の分岐筒33aとこれに
接続する血管内に造影剤等の薬液を注入するだめの薬液
注入用注射筒38等から主として構成される。但し、バ
ルーン1とカテーテル8の組を複数連続に使用する目的
には、分岐筒33aの後端部にバルーン導入器66をさ
らに追加して接続することによって2組の使用を可能と
し、これを繰り返せば6組以上の使用も可能である。
バルーン1を使用目的に応じて第1図乃至第4図のもの
から選定し、カテーテル8と第8図乃至第10図に示し
た離脱可能な結合又は第14図に示した強固な結合の何
れかを用いて一体として結紮したものを、バルーン開閉
弁65を経てバルーン内薬液注入用注射筒66.67に
接続し、公知の方法によりバルーン1とカテーテル8内
に薬液例えばX線透視用の造影剤をバルーン内薬液注入
用注入筒36がらバルーン1が原形状を保つ程度に充填
した後、バルーン開閉弁35を閉じ、続いてカテーテル
固定装置64を経て、バルーン導入器66内に挿入する
薬液注入用注射筒68からは分岐筒334を経て血管用
造影剤、血液凝固防止剤等の所望の薬液をバルーン導入
器36または血管内に注入できる。
以下では主と1〜て脳血管内に使用する場合について第
15図乃至第24図を用いて説明する。
バルーン導入用鞘61を皮膚を通して頚動脈5″または
椎骨動脈に穿刺し、次いで鞘開閉弁32ヲ開いた後にバ
ルーン1を装着したカテーテル8を徐々に押入1〜で血
管内に導入する。バルーン1及びカテーテル8は柔軟で
あるため、通常の場合は押入する力が伝達されにくく、
曲り易いが、適切な内径を有するバルーン導入用鞘61
及びバルーン導入器36に案内されること並びにバルー
ン1が原形状を有して細く且つカテーテル8と共に薬液
が充填されているために容易に押入することができる。
この間及びその後を通じて随時薬液注入用注射筒68か
ら血管造影剤を血管内に注入しX線透影装置等によって
、血管及び血管内のバルーン1等の状態を観察しつつ操
作を進めろ。
次に血管内に導入されa点にあるバルーン1に、バルー
ン内薬液注入用注射筒66から造影剤の適量をバルーン
開閉弁65を開いて、カテーテル8を通じて追加注入し
、バルーン1を適当な大きさに膨張させバルーン開閉弁
65を閉じれば、バルーン1は膨張状態を維持できる。
動脈内では血流が根幹から末梢に向って流れているため
膨張したバルーン1は、風を受けた凧のようにカテーテ
ル8を牽引し、カテーテル8を繰出して行くに従い末梢
血管まで導入されるものである。
もしバルーン1を膨張させない場合又は・くルーフ1の
ないカテーテル8のみの場合は、血流によって成る程度
は誘導されるにしても、カテーテル8が柔軟で押し込む
力が血管内までは及ばないため、血管の蛇行部分又は分
岐部分等で曲りが生じ停滞して仕舞うに至るものである
また押込む力が伝達され得る程度までカテーテル8の剛
性を増Pすれば、柔軟性に欠けるため、血管の蛇行、分
岐部分の曲り等に対応できなし・ばかりでなく、カテー
テル8の直径も犬とならざるを得ないから末梢血管への
到達は不可能である。
バルーン1がカテーテル8を牽引して血管の分岐部分に
到着した際に所望の分枝血管にバルーン1を導入するこ
とは、従来の球状等のバルーンでは血流にのみ依存する
からその確率は50%に止まり、また目的の分枝血管が
他の分枝血管より細い場合或いは分岐する角度が大きい
場合等では、導入し得る確率は極め、て低下する。
これに対し本発明のバルーン1は、例えば分岐す 部分かの点において、第16図又は第17図に示すよう
に、バルーン1の湾曲の向きを目的の分枝血管52.5
6のいずれかの方向に変えることによって、容易に目的
の分枝血管に導入できる。バルーン1の向きの変更は、
カテーテル8を外部で所望の方向に回転することによっ
て達成できる。
第15図のC点、d点、e点等の分岐部分において、血
管の閉塞を行う場合は、第18図に示すように分岐部分
を全部閉塞すること、第19図に示すように分枝血管5
7のみを閉塞すること、第20図に示すように分枝血管
56のみを閉塞すること、等を行うことができる。
これらの場合は、バルーン1を目的の血管部位に誘導し
た後に、カテ=−チル固定装置34によりカテーテル8
を固定することによって、バルーン1の血管内の深度を
固定し、バルーン内薬液注入用注射筒66からバルーン
開閉弁35を経て薬液を増量して、所望の大きさまでバ
ルーン1を膨張して目的の血管を閉塞1〜、バルーン開
閉弁65を閉じることによって達成する。
上記は主としてバルーンを一時的の閉塞のための枠子と
して用いる場合であり、選択的脳局所循環血流量の測定
等を可能とする。さらに漏出孔4を有するバルーン1を
用いれば、充填した薬液等例えば血管造影剤を閉塞した
血管内に注入できるから、選択的又は超選択的脳血管造
影を行うことができる。
また血管造影剤以外の治療目的の薬剤等を予めバルーン
1内に充填した場合は、目的の血管内に注入することに
よって治療的薬剤の局所注入を可能とする。使用するバ
ルーン1は第6図ル8との結合は、第14図の強固な結
合を使用する。
場合の例を次に説明する。この場合は通常はバルーン1
を永久の枠子として形成するものであって、主として動
静脈の奇形、出血し易い血管等の異常血管、贋札、動脈
瘤の閉塞等に使用すルーノ1をf点まで誘導した後に、
予めノくルーフ内薬液注入用注射筒67に、室温硬化性
の液体シリコーンに所要の造影剤例えば、銀等の細粒ま
たは粉末を充填したものを、バルーン開閉弁65を経て
カテーテル8内に注入し、バルーン1の漏出孔4から既
に充填している血管造影剤を血管内に排出して、液体シ
リコーン40と置換し、さらに所望のバルー ン1の膨
張をさせた後にバルーン開閉弁65を閉じ、液体シリコ
ーン40の硬化を待つ。硬化の程度は、カテーテル8を
バルーン1から離脱した後に、液体シリコーンによって
バルーン1の膨張状態を維持できる程度が必要であり1
例えばこんにゃく程度である。硬化時間は数分乃至10
分程度が好まLい。その後、バルーン1とカテーテル8
とを離脱するため、バルーン1の形状は、第1図及び第
2図のものを主として使用し、バルーン1とカテーテル
8との結合は、第8図乃至第10図に示した離脱可能な
純紮とする。バルーン1からカテーテル8の離脱は、カ
テーテル8を外部において、適当な力を加えて引出すこ
と及び捩りを与えることによって達成できる。バルーン
1とカテーテル8との結合力は、バルーン1と抽管との
摩擦及び変形抵抗による相互の保持力以内に設定されて
おり、且つ硬化後の液体シリコーン40は柔軟且つ容易
に切断されるから、前記の操作によってカテーテル8は
離脱し、バルーン1は永久的の枠子として血管を閉塞し
治療目的を達成し得る。
第22図に示すものは動静脈の奇形に対し永久的閉塞を
行う場合である。動脈60と静脈61とが血管62で連
絡し、血液が矢印のようにバイパスするものである。第
15図及び第21図の場合とほぼ同様の方法によってバ
ルーン1を永久的枠子となし、正常な血行を得ることが
できる。
動脈瘤の永久的閉塞も前記とほぼ同様の方法で達成でき
る。第23図(/C示すように、バルーン1を動脈瘤6
3内に導入し、液体シリコーン40と置換した後、必要
な膨張をさせて動脈瘤60内に充満させ、動脈瘤の入[
」64と共に閉塞する。その後の血液の流入を阻止する
ことによって、動脈瘤66の破裂の危険を防止できる。
その際に、液体シリコーンを漏出孔4から注入し、さら
に緊密に動脈瘤63を閉塞することはさらに好結果をも
たらす。その他は、第15図及び第21図の永久的の枠
子の場合と同様である。
第24図に示すものは、動脈65が静脈66を貫通する
部位において、外傷等の影響によって動脈65に贋札6
7が生じた場合の永久的閉塞を行う場合であって、バル
ーン1を一度静脈66内に送り−込んだ後に膨張させ、
液体シリコ贋札67を閉塞し、この閉塞を維持し得る程
度にカテーテル8に張力を加えた状態でカテーテル8の
端末を血管例えば頚動脈51に縫合するものである。こ
の場合のバルーン1は、離脱させないから、第3図、第
4同等のものを用い、この結合方法も第14図のものを
使用する。
以上は主として脳血管内における使用方法及び使用例を
説明したが、その他の血管内においてもほぼ同様に使用
できる。
このように本発明のバルーンは、カテーテルと共に使用
することによって、血管を直接の対象としまたは血管を
介して、各種の診断又は治療目的を達成し得るものであ
り、特に脳内血管に対して極めて効果の太きいものであ
る。脳血管の閉塞を一例として取り上げれば、従来は閉
頭を伴う外科的手術による外な(、通常乙ないし6時間
を要し、また身体の損傷が太きいため、これの治癒まで
の期間はさらに長時間の加療を必要とした。これに対し
て本発明のバルーンを使用すれば、30分乃至1時間で
手術が完了し、その他は導入のため穿刺した血管の止血
をするのみでよく、はとんど身体の損傷を避けることが
可能であり、その差異は極めて大である。
本発明のバルーンは、生体に対し不活性な高分子物質例
えばシリコーンゴムな用い、原形状の数倍以上まで膨張
して使用可能且つ劣化しにす くい純良な成形品としたものであ壽÷吻、原形状がきわ
めて細(0,5w以下までも製作可能であるから、はぼ
同径の末梢血管までカテーテルを誘導することが可能で
あり、長期保存に耐えるかも必要時に直ちに使用できる
。また膨張が犬であるから、適応する血管の径の範囲が
広(、数種類のものを常備すればほとんどの場合に適応
できる。
バルーンには、使用の際は常に薬液等の液体が充填され
ているため、結合するカテーテルを通じて、体外から膨
張、収縮を容易に操作することができる。また膨張時の
形状がバナナ形に湾曲するものであるから、血管内で血
流により大きい牽引力を得て、カテーテルと共に、誘導
され易いのみでなく、血管の分岐部分においてバルーン
の湾曲する向きを目的の分枝血管の方向に変えることに
よって、通常は最も困難とされる目的の分枝血管内への
導入を極めて容易に達成できる。この湾曲する形状でな
ければ、゛動脈瘤、血管の贋札等へのバルーンの導入は
ほとんど不可能と言っても過言ではない。
バルーンは薬液等の注入、薬液等の置換等のための漏出
孔を有するものと、閉塞のみに用うる漏出孔を有しない
ものとがあり、使用目的により選定できるし、また、目
的の血管部位においてカテーテルとの離脱に適するもの
と、カテーテルとの結合を強固にするために肉厚を補強
したものの何れも選定できる。
脳内の主な使用例を列挙すれば次の通りである。
(1)脳内末梢血管制々の超選択的脳血管造影。
(2)選択的脳局所循環血流量測定。
(6)診断的脳血管閉塞。
(4)治療的脳血管閉塞、例えば異状血管、贋札。
動脈瘤等の閉塞。
(5)治療的薬剤の局所注入。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第4図は、各種形態のバルーンの拡大縦断
面図、第5図は第1図のA−Aによる横断面図、第6図
及び第7図は、第1図のB〜Bによる横断面図、第8図
、第9図、第10図はバルーンの膨張及びカテーテルと
の装着を示す拡大正面図、第11図、第12図及び第1
6図は、第8図、第9図及び第1Q図に対応す奉 る側面図、第14図は、バルーンをカテーテルに装着し
た拡大正面図、第15図ないし第24図は、バルーンの
使用方法を説明するための主として断面で示した説明図
である。図中の記号は下記の意味を有する。 1はバルーン、1aは中空部、2は先端部、3は後端部
、4は漏出孔、6は薄い肉厚部分、7は厚い肉厚部分、
8はカテーテル、9は糸。 10は結紮部、11は補強部。 出願人 水  上  公  宏

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、 皮膚を経由して血管内に導入する際にカテーテル
    の先端に装着して使用するバルーンにおいて、該バルー
    ンは、やや細長い形状を有し且つ内部に設けた中空部が
    後端部において該カテーテルに結合し得ると共に、該バ
    ルーンと該カテーテルに充填される流体の量を該カテー
    テルを経て増減することによって膨張、収縮をする柔軟
    なる弾性体よりなり、且つ膨張した際には長さ方向に対
    I〜で湾曲した形状を有していることを特徴とする血管
    導入用バルーン。 芝、バルーンの先端部が閉塞されていることを特徴とす
    る特許請求の範囲第1項に記載、の血管導入用バルーン
    。 6、 バルーンが先端部に、該バルーン内に充填される
    流体を血管内に注入するための質量孔を有していること
    を特徴とする特許請求の範囲第1項に記載の血管導入用
    バルーン。 4、 バルーンが先端部の肉厚を他の部分より特に厚く
    した形状のものであることを特徴とする特許請求の範囲
    第1項乃至第6項のいずれかに記載の血管導入用バルー
    ン。 5、 バルーンが後端部付近の肉厚を特に厚く形成した
    ものであることを特徴とする特許請求の範囲第1項乃至
    第4項のいずれかに記載の血管導入用バルーン。 6、 バルーンが、原形状の数倍以上まで膨張し得るシ
    リコーンゴムの成形品であることを特徴とする特許請求
    の範囲第1項乃至第5項のいずれかに記載の血管導入用
    バルーン。 7 バルーンが長さ方向に直角な断面において、該中空
    部の肉厚が偏肉していることを特徴とする特許請求の範
    囲第1項乃至第6項のいずれかに記載の血管導入用バル
    ーン。 8、 バルーンを膨張、収縮させる、充填される流体が
    血管造影剤、治療剤等の薬液及び室温硬化性の液体シリ
    コーン等の注入剤の1種類以上を含むものより形成され
    ていることを特徴とする、第1項乃至第7項のいずれか
    に記載の血管導入用バルーン。 9 電源硬化性の液体シリコーンが造影剤として、銀、
    タングステン、タンタル又は硫酸バリウムの細粒もしく
    は粉末の一種類以上を含有していることを特徴とする特
    許請求の範囲第8項に記載の血管導入用バルーン。 10、  バルーンのカテーテルに対する装着が、該バ
    ルーンの後端部からその中空部の一部に該カテーテルが
    嵌入していると共に外周を糸により結紮するものより形
    成され、該装着が所定の力によって該バルーンと該カテ
    ーテルとを反応方向に引き且つ若干の捩りを加えること
    により離脱し得るように設定されていることを特徴とす
    る、第1項乃至第4項及び第6項乃至第9項のいずれか
    に記載の血管導入用バルーン。 11、  バルーンのカテーテルに対する装着が、該バ
    ルーンの後端部から該中空部の一部に該カテーテルが嵌
    入していると共に外周から強く糸によって結紮され、月
    一つ互いの嵌入面には接着剤が使用されさらに結紮され
    た部分を高分子成形剤で平滑に仕上げたものよりなるこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第5項に記載の血管導入
    用ノく ル − ン
JP56104101A 1981-07-03 1981-07-03 血管導入用バル−ン Pending JPS587263A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6040069A (ja) * 1983-08-08 1985-03-02 シュナイダー (ユーエスエイ)インコーポレーテッド,ア ファイザー コンパニー 軟かい変形可能先端を有するカテーテル
US4759748A (en) * 1986-06-30 1988-07-26 Raychem Corporation Guiding catheter

Cited By (3)

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