JPS587249B2 - 脱穀装置用排ワラ細断装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、脱穀装置から搬送装置により供給される排ワ
ラを細断前にその長手力向に分断する装置、分断された
排ワラの一方を分断前の排ワラ長手方向に直交する方向
あるいはそれに近い方向に搬送する機構並びに、搬送さ
れる分断排ワラをその長手方向に順次的に細断する装置
を設けてある排ワラ細断装置に関する。

上述のように、脱穀排ワラの一部を、分断後その搬送方
向、あるいはそれに近い方向に姿勢変更した状態で長手
方向に順次的に細断できるようにすることによって、排
ワラ長さいかんにかかわらず装置全体をコンパクトにで
きる利点があるが、分断後細断までの間における排ワラ
の搬送姿勢変更を行わせるに、構成的にいかに簡略化し
、かつ搬送動作的にいかに円滑化し、さらに細断にとっ
て好都合にするかという点に改良の余地があり、本発明
はかかる改良を行う事を目的とする。

次に、本発明実施例を図面に基いて詳述する。

圃場の植立穀稈を引起す引起し装置１、引起された穀程
を刈取る刈取装置２、刈取穀稈を機体後方へ搬送すると
共にほぼ水平姿勢に姿勢変更してフイードチェーン３に
受け渡す後方搬送装置４、フイードチェーン３で機体横
手方向に挾持搬送しながら脱穀し、穀粒を選別処理する
脱穀装置互、及び脱穀排ワラを細断し圃場へ分散放出す
る細断装置６を、クローラ式走行装置７を装備し、機体
後方に向かって操縦ハンドル８を延設してなる走行機体
に連設してあり、もって圃場の植立穀稈を１条づつ走行
に伴って連続的に収穫処理するべく歩行型のコンバイン
を構成してある。

前記後方搬送装置４は、穂先側係止搬送装置９と株元側
挾持搬送装置１０とから構成され、穂先側係止搬送装置
９の終端を、側面視において、脱穀装置５のほぼ中央箇
所に位置させ、他方、株元側挾持搬送装置１０の終端を
、側面視において、脱穀装置５の後方側で、かつ前記穂
先側係止搬送装置９の終端よりやや低い位置まで延設し
、そして株元側挾持搬送装置１０の搬送速度を穂先側係
止搬送装置９の搬送速度より犬に構成してあり、刈取穀
稈を、その搬送に伴ない立ち姿勢から株元側を機体後方
に向けた横姿勢に姿勢変更し、搬送終端において、株元
側をフイードチェーン３に受け渡すと共に受け板１１上
に載置させ、かつ穂先側を脱穀装置５０機体横側方搬送
始端側の案内板上に落下させ、ほぼ水平姿勢にして脱穀
装置５に供給するべく構成してある。

前記引起し装置１、刈取装置２及び後方搬送装置４は、
刈取フレーム１３に一体支承され、刈取フレーム１３を
走行機体に揺動自在に枢支連結すると共に、刈取フレー
ム１３と機体フレーム１４間にリンク１５及び付勢具を
介して常時持上げ側に付勢するべく構成してあり、もっ
て作業走行時における刈高調節あるいは、作業走行時と
畦越え等の非作業走行時とに前処理部を持上げて姿勢変
更できるように構成してある。

前記株元挾持搬送装置１０は、その後端を刈取フレーム
１３に揺動自在に枢支連結すると共に、途中箇所にリン
ク１７を介装してあり、もって扶持始端位置を変更し、
脱穀に際しての扱深さを調節できるように構成してある
。

前記細断装置６は、後方搬送装置４と反対側の機体横側
方に着脱自在に組付けられていて、前記フイードチェー
ン３により扶持搬送される排ワラを送り受け、順次その
後方へ供給するべく突起付ベルト２１と挾扼レール２２
から構成される排ワラ搬送装置２３を設け、その後方に
低速回転軸２４及び高速回転軸２５、そして正面視で低
速回転軸２４上に位置させて高速回転軸２５と連動して
駆動回転する回転軸２６を互いにほぼ平行に軸架し、低
速回転軸２４と回転軸２６間にわたって第１切断装置２
７を設け、そして低速回転軸２４と高速回転軸２５間に
わたって第２切断装置２８及び第３切断装置２９を設け
、搬送装置２３により供給される脱穀排ワラを細断し、
圃場に細断排ワラを分散放出するべく構成してある。

前記回転軸２６は、機体後方から途中箇所まで延設して
あり、その前端側に円盤型刃体３０を連設し、他方、低
速回転軸２４に前記刃体３０に摺接するべく円盤型受刃
３１を連設してあり、もって搬送されてくる脱穀排ワラ
を穂先側と株元側とに分断するべく前記第１切断装置２
７を構成してある。

前記低速回転軸２４と高速回転軸２５の、第１切断装置
２７より機体前方側には、その長手方向に互いに間隔を
へたてて田盤型の低速回転刃体３２……及び円盤型の高
速回転刃体３３……を互いに摺接するべく連設してあり
、もって分断された脱穀排ワラの穂先側を前記搬送装置
２３と低速回転軸２４に連設の掻き込み突起３４……と
の協働により送り受け、その長手力向に同時的に細断し
、圃場に分散放出するべく前記第２切断装置２８を構成
してある。

前記低速回転軸２４の第１切断装置２７より機体後方側
には、第２図に明示するように、第１切断装置２７側程
大径のテーパ部分３５を有し、そしてテーパ部分３５の
後方側を筒状にした回転体３６を形成してあり、その周
速度差を利用して回転に伴ない分断された排ワラの株元
側を後端のフレーム３７縁部を中心として姿勢変更し、
かつ姿勢制御して株元側の分断排ワラを姿勢変更後の排
ワラ長手方向に向かって搬送できるように搬送機構３８
を構成してある。

前記高速回転軸２５の第１切断装置２７より機体後方側
には、回転軸２６の軸芯と平行に刃部分が位置するよう
に、切断刃体３９を連設し、他方回転軸２６を軸受げす
る軸受部４０より固定刃体４１を連設してあり、前記搬
送機構３８から送られてくる株元側の分断排ワラを長手
力向に順次的に細断するべく前記第３切断装置２９を構
成してある。

図中４２は、低速回転軸２４に押圧する状態で延設した
穂先側押え杆で、分断された穂先側部分が搬送途中で抜
け落ちないようにするためのものである。

前記回転軸２４，２５．２６をすべて１個のフレーム３
７に軸受けし、前記第１、第２、及び第３切断装置２７
，２８，２９と搬送機構３８を一体的に設けてあり、も
って細断装置６を脱穀装置に容易に着脱できるように構
成してある。

図中４３，４４は、夫々、前記搬送機構３８を挾んで設
けた受け板であって分断された排ワラの株元側を落下さ
せないようにし、第３切断装置２９に確実に供給できる
ようにするためのものである。

図中４５は、フレーム３７の後縁に平面視で湾曲させて
設けた案内面であって、フレーム３７後方にはみ出した
排ワラの株元側を、前記搬送機構３８による姿勢変更及
び搬送に円滑に追随させるように構成してある。

尚、前記回転体３６としては、第１切断装置２７による
分断箇所から遠ざかる程徐々に小径になるように全体を
テーパ状あるいは平滑面に形成しても良く、角型等の変
形も可能である。

尚、本発明による細断装置６は、第２切断装置２８を設
けずに、分断された穂先側を細断せずに放出するもので
あるとか、あるいは結束処理して放出するようなもので
あっても良い。

以上要するに、本発明は、冒記した脱穀装置用排ワラ細
断装置において、前記搬送機構３Ｂを、分断時の排ワラ
長手方向に千行あるいはほぼ平行な軸芯回りで駆動回転
する回転体３６により構成．すると共に、前記回転体３
６を、排ワラの分断箇所近くに作用する部分がそれより
も分断箇所から離れた箇所に作用する部分より大径にな
るべく構成してある事を特徴とする。

つまり、排ワラを細断前に分断し、その分断排ワラの少
なくとも一部を搬送装置２３による搬送方向あるいはそ
れに近い方向に沿う姿勢にしてその長手方向に順次的に
細断する事によって、分断排ワラの長さいかんにかかわ
らず細断装置２９を分断装置２７に近接させて細断装置
６全体をコンパクトにできるようにしながら、しかも、
回転体３６を、分断箇所近くに作用する部分をそれから
離れた箇所に作用する部分より大径にした状態で設ける
だけの極めて簡単な構造でもって、連続的に移送されて
くる分断排ワラを、細断装置の作用巾方向に分散声せて
、円滑に搬送させると共に、細断装置における細断を良
好に行わせられるようになった。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明に係る脱穀装置用排ワラ細断装置の実施例
を示し、第１図はコンバインの全体側面図、第２図は要
部の平面図、第３図は要部の一部省略背面．図である。 ５……脱穀装置、２３……搬送装置、２７……分断装置
、２９品…細断装置、３６……回転体、３８……搬送機
構。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 脱穀装置５から搬送装置２３により供給される排ワ
   ラを細断前にその長手力向に分断する装置２７、分断さ
   れた排ワラの一方を分断前の排ワラ長手方向に直交する
   方向あるいはそれに近い方向に搬送する機構３８、並び
   に、搬送される分断排ワラをその長手力向に順次的に細
   断する装置２９を設け、前記搬送機構３８を、分断時の
   排ワラ長手方向に平行あるいはほぼ平行な軸芯回りで駆
   動回転する回転体３６により構成すると共に、前記回転
   体３６を、排ワラの分断箇所近くに作用する部分がそれ
   よりも分断箇所から離れた箇所に作用する部分より大径
   になるべく構成してある事を特徴とする脱穀装置用排ワ
   ラ細断装置。