JPS587117B2 - イロシンゴウシヨリカイロ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は例えばＳＥＣＡＭ方式のカラーテレビ信号とＰ
ＡＬ方式のカラーテレビ信号の何れをも記録再生しうる
カラーＶＴＲに適用される色信号処理回路に関する。

ＳＥＣＡＭ方式は色信号の（Ｒ−Ｙ）成分および（Ｂ−
Ｙ）成分により搬送波をＦＭ変調し、かつこの両者を線
順次で伝送するものであり、ＰＡＬ方式は（Ｒ−Ｙ）軸
および（Ｂ−Ｙ）軸による直角二相平衡変調で、（Ｒ−
Ｙ）軸を１水平周期毎に反転させて伝送する方式である
。

この両者の水平および垂直周波数は互いに等しい。

そして、ＰＡＬ方式のカラーテレビ信号をＶＴＲにより
記録あるいは再生する場合、搬送色信号のレベルがＡＣ
Ｃ回路（自動彩度調整回路）により所定のものとされる
。

寸だ、ＳＥＣＡＭ方式のカラーテレビ信号の搬送色信号
はＦＭ変調波であるから、通常はリミツタでその振幅を
一定とすればよいが、ＰＡＬ方式と共通の色信号系にリ
ミツタを挿入することはできないから、ＡＣＣ回路によ
りレベル制御される。

このレベル制御はＰＡＬ方式の場合ではバースト信号の
レベル変動を検出するととに基いてなされ、ＳＥＣＡＭ
方式の場合では水平プランキング期間内に挿入されてい
る無変調の搬送波のレベル変動を検出することに基いて
なされる。

すなわち、４．７〔μＳ〕の幅の水平同期信号ｐｈを第
１図Ａのように示すと、ＰＡＬ方式のくースト信号ｓｂ
は第１図Ｂに示すように水平同期信号ｐｈの前縁（時点
ｔ１）より（５．６±０．１）〔μＳ〕遅れた時点より
１０サイクル程度発生し、ＳＥＣＡＭ方式の無変調の搬
送波Ｓｆは時点ｔ１から（５．７±０．３）Ｃμｓ〕遅
れた時点より発生し、水平プランキング期間（ｔｏ−ｔ
２）の終わりまで続いて生じる。

上記の数値は規格化されたものである。

なお、搬送波Ｓｆは（Ｒ−Ｙ）成分が変調波のときは周
波数ｆｒ（４−４０６２５（ＭＨｚｌ）であク、（Ｂ−
Ｙ）成分が変調波のときは周波数ｆｂ（４．２５０（Ｍ
Ｈｚ））である。

そして、バースト信号ｓｂおよび搬送波Ｓｆが規格の中
心の時点から始まっているときには、共通のゲートパル
スＰｇでゲートすることにより得られるバースト信号Ｓ
ｂ１あるいは搬送波Ｓｆ１ぱ第２図に示すものとなり、
これら信号を例えば狭帯域フィルタおよび積分回路を通
じて検波することにより、ＡＣＣの制御信号を形成する
ことができる。

しかし、規格内であってもバースト信号ｓｂおよび搬送
波Ｓｆの始まりの時点が中心からずれたとき、例えば第
３図に示すように時点ｔ１から５．５〔μＳ〕遅れてバ
ースト信号ｓｂが生じ、時点ｔ１から６〔μＳ〕遅れて
搬送波Ｓｆが生じるような最悪の場合では共通のゲート
パルスＰｇにより抜き取られたバースト信号Ｓｂ２およ
び搬送波Ｓｆ２ぱ、特にＳｆ２の方が極端にそのエネル
ギーが減少してしまい、これを検波したときには搬送色
信号のレベルを本来のものより小さいものとして検出し
てしまう。

前述の数値例のように、搬送波Ｓｆぱバースト信号ｓｂ
と異なって規格がゆるやかなために、その始まりの時点
がかなり変動し、その結果ＰＡＬ方式の場合と共通のゲ
ートパルスＰｇによっては所期のＡＣＣ動作を期待する
ことができない。

本発明は上述の点を考慮し、ＳＥＣＡＭ方式の無変調の
搬送波Ｓｆの生じる時点が変動することによって、ＡＣ
Ｃ動作が影響を受けることがないようにしたものである
。

すなわち、本発明ではバースト信号ｓｂを抜き取る場合
には、第４図に示すように水平同期信号ｐｈｏ後縁（時
点ｔ３）から、水平プランキング期間が終わるまで（時
点ｔ２）の幅のゲートパルスＰｇ１を用い、無変調の搬
送波Ｓｆは水平プランキング期間の終端近傍で生じるゲ
ートパルスＰｇ２により抜き取るようにしたものである
。

かかる本発明に依れば、バースト信号ｓｂはＳｂａで示
すようにその全区間にわたって抜き取られ、まだ搬送波
ＳｆぱＳｆ３で示すようにその始まりの時点が変動して
も、極端な場合には、規格より外れても確実に抜き取ら
れ、これら信号ＳｂｓおよびＳｆ３を検波することによ
り正しく搬送色信号のレベルを検出することができる。

以下、本発明を回転２ヘッド形カラーＶＴＲに適用した
ー実施例について図面を参照して説明するに、第５図は
その記録系を示し、第６図はその再生系を示す。

第５図において、１はＳＥＣＡＭ方式あるいはＰＡＬ方
式のカラーテレビ信号の供給される端子茶示し、３ぱロ
ーパスフィルタ、４はバンドパスフィルタである。

本例におけるカラーテレビ信号の記録方法は、カラーテ
レビ信号を輝度信号Ｙと搬送色信号Ｓｃとに分離し、輝
度信号Ｙにより搬送波をＦＭ変調して変調輝度信号ＹＦ
Ｍを形成すると共に、搬送色信号Ｓｃを７００〔ｋＨｚ
〕程度の搬送波周波数に低域変換して低域変換搬送色信
号Ｃｃを得、これら信号ＳｃおよびＣｃを混合して回転
磁気ヘッド２ａおよび２ｂに供給して磁気テープに記録
するものである。

つまり、ローパスフィルタ３で分離された輝度信号Ｙが
ＦＭ変調器５に供給され、さらにハイパスフィルタ６を
介することにより変調輝度信号ＹＦＭが得られ、加算回
路７に供給される。

まだ、ローパスフィルタ４で分離された搬送色信号Ｓｃ
がＡＣＣ回路８を介してコンバータ９およびゲート回路
１３に供給される。

ＡＣＣ回路８は可変利得増幅器などのレベル制御回路の
構成である。

コンバータ９には例えば固定の発振器１０よりの搬送波
が供給され、コンバータ９の出力に含まれる不要信号成
分がローパスフィルタ１１により除去されて、低域変換
搬送色信号Ｃｃが得られ、加算回路７にて信号ＹＦＭｌ
混合され、さらに記録増幅器１２を介して回転磁気ヘッ
ド２ａおよび２ｂに供給される。

ゲート回路１３にはゲートパルス発生器１７からゲート
パルスが供給される。

このゲートパルスは同期分離回路１８にて分離された水
平同期信号から形成されるが、ＰＡＬ方式の場合には、
水平同期信号ｐｈの後縁から水平プランキング期間の終
わりまでのゲートパルスＰｇ１が発生し、ＳＥＣＡＭ方
式の場合には水平プランキング期間の終端近端のゲート
パルスｐｇ２が発生する（第４図参照）。

第７図はかかるゲートパルス発生器１７の一例を示し、
同図において、１８ａは同期分離回路１８から水平同期
信号ｐｈの供給される端子を示し、１７ａはゲートパル
スの出力端子である。

端子１８ａからの水平同期信号ｐｈがコイルおよびコン
デンサからなる遅延回路５１に供給されると共に、抵抗
器５２およびコンデンサ５３からなる積分回路に供給さ
れる。

抵抗器５２とコンデンサ協との接続点はトランジスタ５
４のコレクタ・エミツタ間を通じて接地されると共に、
トランジスタ５５０ベースに接続される。

トランジスタ５４ぱそのベースに接続されたスイッチ１
４によってオンあるいはオフとされ、ＰＡＬ方式ではス
イッチ１４の入力端子１５ａおよび出力端子１５ｐを介
して直流電源１６によりバイアスされてオンとなシ、Ｓ
ＥＣＡＭ方式で入力端子１５ａおよび出力端子１５ｐを
通じてベースが接地されることによりオフとなる。

また、遅延回路５１の出力がトランジスタ５６のエミツ
タに供給される。

トランジスタ５６のベースおよびエミツタには所定の電
圧が加えられており、そのコレクタがトランジスタ５５
のコレクタに抵抗器を介して接続され、トランジスタ５
５のコレクタが出力端子１７ａとして導出される。

この第７図の構成において、第８図Ａに示す水平同期信
号ｐｈが端子１８ａに供給される払遅延回路５１の出力
には、第８図Ｂに示す信号Ｓ１Ｊ現激このレベルがスレ
ショルド電圧ｖｔ１より大きくなるとトランジスタ５６
がオンとなり、またＰＡＬ方式の場合ではトランジスタ
５５ぱオフであるから、トランジスタ５６のコレクタ即
ち出力端子１７ａに第８図Ｃに示すゲートパルスＰｇ１
が現れることになる。

一方、ＳＥＣＡＭ方式の場合では、トランジスタ５４は
オフであり、従ってトランジスタ５５のベースには水平
同期信号ｐｈが積分された第８図Ｄに示す電圧Ｓ２が供
給され、そのレベルがスレショルドレベル■ｔ２（トラ
ンジスタ５５のベース・エミツタ間順方向電圧）より大
きくなる区間ではトランジスタ５５がオンとなる。

よってゲートパルスＰｇ１のうちトランジスタ５５がオ
ンしている区間が除去された第８図Ｅに示すゲートパル
スＰｇ２が出力端子１７ａに現れる．そして遅延回路５
１および積分回路の定数ならびにスレショルド電王Ｖｔ
１およびＶｔ２を適当に選ぶことにより、ゲートパルス
Ｐｇ．を水平同期信号ｐｈの後緑から水平プランキング
期間の終端までのパルス幅とすることができる。

なお、ゲートパルスＰｇ２のパルス幅は略々バースト信
号の全区間に等しい程度とされる。

かかるゲート回路１３の出力は狭帯域フィルタ１９に供
給され、との狭帯域フィルタ１９の出力は積分回路２０
で検波され、さらに直流増幅器２１を介してＡＣＣ回路
８にその制御信号として供給される。

このようなＡＣＣループにおいて、バースト信号ｓｂお
よび無変調の搬送波Ｓｆの始捷る時点が変動しても、そ
の影響を受けないようにでき、ＰＡＬ方式あるいはＳＥ
ＣＡＭ方式の何れの場合でも搬送色信号のレベルを正し
く検出でき良好なＡＣＣ動作を実現できる。

第６図に示す再生系においても、ＡＣＣループの構成は
記録系と同様であり、対応部分には同一符号を付して示
す。

再生時に回転磁気ヘッド２ａおよび２ｂから順次再生さ
れた信号はそれぞれ再生増幅器３１ａおよび３ｌｂを介
して高周波スイッチ回路３２に供給され、高周波スイッ
チ回路３２から連続した再生信号が得られ、ハイパスフ
ィルタ３３およびローパスフィルタ３４に供給される。

ハイパスフィルタ３３で分離された変調輝度信号ＹＦＭ
がＦＭ復調器３５に供給され、さらに復調出力中の不要
信号成分がローバスフィルタあにより除去されて輝度信
号Ｙが得られる。

ローバスフィルタ３４により分離された低域変換搬送色
信号ＣｃぱＡＣＣ回路８によりそのレベルが一定とされ
てコンバータ３７に供給され、もとの搬送波周波数に変
換され、さらにバンドパスフィルタ３８を介されること
により、搬送色信号Ｓｃが得られる。

この搬送色信号Ｓｃは加算回路３９において輝度信号Ｙ
と混合され、その出力端子４０に再生カラーテレビ信号
が現れる。

搬送色信号ＳｃはＡＣＣループのゲート回路１３にも供
給される。

また、コンバータ３７における周波数変換に際して、Ｓ
ＥＣＡＭ方式の信号の再生時には、スイッチ４１の端子
４２ａおよび４２ｓを通じてＡＦＣ回路４３から搬送波
が供給され、一方ＰＡＬ方式の信号の再生時には、スイ
ッチ４１の端子４２ａおよび４２ｐを通じてＡＦＣおよ
びＡＰＣ回路４４からの搬送波が供給され、ＶＴＲのジ
ツタなどにより発生する時間軸変動分がキャンセルされ
るようになされている。

かかる再生系においても前述同様のＡＣＣ動作がなされ
る。

なお、以上の説明はＳＥＣＡＭ方式およびＰＡＬ方式の
カラーテレビ信号に対して本発明を適用した場合である
が、ＳＥＣＡＭ方式およびＮＴＳＣ方式のカラーテレビ
信号あるいは上記３つの方式のカラーテレビ信号を共通
のＡＣＣ回路によりその搬送色信号のレベルを制御する
場合に適用して同様の利益がある。

【図面の簡単な説明】

第１図〜第３図はＳＥＣＡＭ方式およびＰＡＬ方式のカ
ラーテレビ信号中の水平プランキング期間の波形図およ
びゲートパルスの時間的関係を示す波形図、第４図は本
発明の説明に用いる波形図、第５図は本発明をカラーＶ
ＴＲに適用した一実施例の記録系の系統図、第６図はそ
の再生系の系統図、第７図はその一部のゲートパルス発
生器の一例の接続図、第８図はゲートパルス発生器の動
作説明に用いる各部波形図である。 １は記録すべきカラーテレビ信号の供給端子、２ａｙ２
ｂは回転磁気ヘッド、８はＡＣＣ回路、１３はゲート回
路、１７はゲートパルス発生器、１９は狭帯域フィルタ
、２０は積分回路、１４，４１，４５はＳＥＣＡＭ方式
およびＰＡＬ方式で切換えられるスイッチである。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 水平プランキング期間内にバースト信号を含み且つ
   搬送波が色信号により直角２相平衡変調されてなる第１
   の搬送色信号と、水平プランキング期間内に無変調の搬
   送波を含み且つ色信号によりこの搬送波がＦＭ変調され
   てなる第２の搬送色信号の何れか一方が選択されて伝送
   される信号路にレベル制御回路を挿入し、第１の搬送色
   信号の伝送時には上記バースト信号を略々その全区間に
   わたって抜き取ると共に、第２の搬送色信号の伝送時に
   は、上記無変調の搬送波の水平プランキング期間の終端
   近傍を抜き取るようになし、この抜き取った信号を検波
   して得た信号により上記レベル制御回路を制御するよう
   にしだ色信号処理回路。