JPS586816Y2 - プレス成形品のパイリング装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案はプレスにより連続的に成形された成形品を順
次パレットへパイリングするためのプレス成形物のパイ
リング装置に関する。

そしてこの考案の目的とするところは、少なくとも２本
のアームが交互に旋回して、プレスより搬出された成形
品を順次パレットへパイリングするようにしたプレス成
形品のパイリング装置を提供して、パイリング作業の能
率化を図ることにある。

以下この考案を図示の一実施例について詳述する。

図において１はこの装置の本体で、図示しないプレス機
により連続的に成形された成形品Ａを搬送するトランス
ファフィーダ２の搬出側に設置されている。

上記本体１は架台３により構成され、架台３の中央にパ
イリングステーション４が、またこのパイリングステー
ション４と上記トランスファフィーダ２の間に搬入ステ
ーション５が夫々設置されている。

上記パイリングステーション４の両側にはチェーンコン
ベヤなどの搬送機構６が設けられていて、空のパレット
７を例えば右方力らパイリングステーション４へ搬入す
ると共に、パイリングの完了したパレット７を左方より
搬出するようになっている。

またパイリングステーション４の下部にはりフタ装置８
が設置されている。

このリフタ装置８は成形品Ａのパイリング位置を一定の
高さに保つためのもので、一対の昇降杆９がバレント７
の搬送方向に離間して設けられており、各昇降杆９の上
端にはパイリングステーション４に位置するパレットＴ
内で上下する載置台１０が取付けられている。

一方上記架台３の上部にはパイリングステーション４の
ほぼ中央に位置して取付げ台１１が設げられており、こ
の取付は台１１に一対のアーム１２０基端部が支軸１３
により水平方向に旋回自在に支承されている。

各アーム１２の先端側には支持杆１４が上方に向けて突
設されており、支持杆１４の先端には、半円弧状に布設
された案内レール１５上を転勤するロー２１６が回転自
在に支承されている。

案内レール１５は各アーム１２の旋回点を中心として、
搬入ステーションの上方からパイリングステーション４
のパレット搬入側及び搬出側へと半円弧に布設され、各
アーム１２の旋回を支承するようになっている。

また各アーム１２の基端部には夫々駆動シリンダ１７が
設けられて、各アーム１２を交互に旋回するようになっ
ていると共に、各アーム１２には長手方向に移動自在に
台車１８が取付けられている。

上記台車１８はアーム１２の基端側に取付けられた台車
駆動シリンダ１９によってアーム１２に沿って移動され
ると共に、台車１８の側方に突設されたブラケット１８
ａにリフトシリンダ２０及び案内杆２１が設けられてい
る。

案内杆２１はブラケット１８ａに対して上下摺動自在に
支承されていると共に、この案内杆２１の下端と、上記
リフトシリンダ２０より突出されたピストン杆２０ａの
先端間に横杆２２が取付けられ、この横杆２２の下側に
、成形品Ａを吸着するバキュームカップ２３が、横杆２
２の長手方向に離間して設けられている。

しかして図示しないプレスにより連続的に成形された成
形品Ａがトランスファフィーダ２により搬入ステーショ
ン５へと搬入されると、同時に一方のアーム１２より、
リフトシリンダ２０によって横杆２２が下降されて、バ
キュームカップ２３が成形品Ａを吸着し、適当な高さに
まで引き上げると共に、駆動シリンダ１７によりアーム
１２が案内レール１５に沿って第５図矢印ａに示すよう
にパイリングステーション４側へ旋回される。

上記アーム１２の旋回中に台車１８は、台車駆動シリン
ダ１９によりアーム１２の基端側へ第５図矢印すに示す
ように移動され、アーム１２の旋回完了位置Ｃへ達した
ときにはパイリングステーション４の上方にあって、リ
フトシリンダ２０によりバキュームカップ２３が下降さ
れ、パイリングステーション４内のパレットＴ内へ成形
品Ａを搬入する。

上記アーム１２の旋回中、他方のアーム１２は駆動シリ
ンダ１７により搬入ステーション５側へと第５図矢印ｄ
に示すように旋回され、新たに搬入された成形品Ａをバ
キュームカップ２３が下降して吸着する。

成形品Ａを吸着したバキュームカップ２３の上昇ととも
に、アーム１２は第５図矢印ｅ方向へ旋回され、旋回完
了位置ｆへ達する。

その間パイリングの完了したアーム１２は旋回完了位置
Ｃより駆動シリンダ１７により第５図矢印ｇ方向へ旋回
され、再び搬入ステーション５側へ復帰して新たに搬入
された成形品Ａの吸着を行う。

一方旋回完了位置ｆに達したアーム１２側のバキューム
カップ２３に吸着された成形品Ａは、バキュームカップ
２３の下降とともにパイリングステーション４のパレッ
ト７人へ搬入される。

上記動作を交互に繰り返しながらパイリングステーショ
ン４内のパレット７内へ成形品Ａを搬入するものである
が、パレット７内に搬入された成形品Ａを支持する載置
角１０は、リフタ装置８により順次下降されて、成形品
Ａのパイリング高さを常に一定とし、成形品Ａがパレッ
ト７の底部に達したところで、パレット７へのパイリン
グが完了する。

パイリングが完了したパレット７は搬送機構６によりパ
イリングポジション４から搬出され、新たに空のパレッ
ト７がパイリングポジション４へと搬入されて再び上記
パイリング動作を繰り返すものである。

この考案は少なくとも２本のアームが交互に旋回してプ
レスにより成形の完了した成形品をパイリングするよう
にしたことから、従来のパイリング装置に比ベパイリン
グ速度を倍増することができる。

これによってパイリング能率が著じるしく向上すると共
に、これに合せてプレスの成形速度やトランスファフィ
ーダの搬送速度を増大することにより生産性も向上する
。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の一実施例を示し、第１図は平面図、第
２図は正面図、第３図は側面図、第４図はアーム部分の
斜視図、第５図は作用説明図である。 ２はトランスファフィーダ、４はパイリングステーショ
ン、５は搬入ステーション、６は搬送機構、７はパレッ
ト、８はリフタ装置、１２はアーム、１７は駆動シリン
ダ、１８は台車、２３はバキュームカップ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. パレット７をパイリングステーション４へ搬出入する搬
   送機構６と、パイリングステーション４の下部に位置し
   、パレット７内に搬入される成形品Ａのパイリング高さ
   を常に一定にするりフタ装置８と、パイリングステーシ
   ョン４の上方に基端部が枢支され、かつ駆動シリンダ１
   ７により交互に旋回される一対のアーム１２と、これら
   アーム１２に移動自在に取付けられ、かつ台車駆動シリ
   ンダ１９により上記アーム１２に沿って成形品Ａノ搬入
   ステーション５とパイリングステーション４の間を往復
   動される台車１８と、上記台車１８より上下動自在に垂
   下され、かつ上記搬入ステーション５で吸着した成形品
   Ａをパイリングステーション４で解放する吸着手段とを
   具備してなるプレス成形品のパイリング装置。