JPS586590B2 - 鋳造用顆粒状フラックス - Google Patents
鋳造用顆粒状フラックスInfo
- Publication number
- JPS586590B2 JPS586590B2 JP7470675A JP7470675A JPS586590B2 JP S586590 B2 JPS586590 B2 JP S586590B2 JP 7470675 A JP7470675 A JP 7470675A JP 7470675 A JP7470675 A JP 7470675A JP S586590 B2 JPS586590 B2 JP S586590B2
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- JP
- Japan
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- casting
- weight
- granules
- powder
- parts
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- Expired
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- Continuous Casting (AREA)
- Glanulating (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、水硬性物質が含まれる鋳造用フラツクスに、
硬化防止剤として、糖類,高分子有機酸,無機弱酸塩,
又は、アルカリ土類金属の酢酸塩の1種又は2種以上が
添加されて造粒されていることを特徴とし、硬化が過ぎ
て鋼の鋳造時に正常なパウダーとしての作用を行ない難
くするという従来のフランクスの欠陥を解消し、造粒性
にすぐれ硬化が過ぎない正常なパウダーとしての作用を
行なう鋳造用顆粒状フラツクスを提供することを目的と
する。
硬化防止剤として、糖類,高分子有機酸,無機弱酸塩,
又は、アルカリ土類金属の酢酸塩の1種又は2種以上が
添加されて造粒されていることを特徴とし、硬化が過ぎ
て鋼の鋳造時に正常なパウダーとしての作用を行ない難
くするという従来のフランクスの欠陥を解消し、造粒性
にすぐれ硬化が過ぎない正常なパウダーとしての作用を
行なう鋳造用顆粒状フラツクスを提供することを目的と
する。
鋳造用フランクスパウダーは、CaO源のボルトランド
セメント、SiO2源のフライアツシュ、CaF2源(
ほたる石)、Na2CO3源などを主成分とし、各種溶
剤、カーボンなどの溶融特性調整剤が含ませられたもの
であり、こうしたフラツクスには、後述するように上記
主成分のC30源の化合物として水硬性物質,たとえば
、 3CaO−SiO2のようなCaO比の高いものが含ま
れている。
セメント、SiO2源のフライアツシュ、CaF2源(
ほたる石)、Na2CO3源などを主成分とし、各種溶
剤、カーボンなどの溶融特性調整剤が含ませられたもの
であり、こうしたフラツクスには、後述するように上記
主成分のC30源の化合物として水硬性物質,たとえば
、 3CaO−SiO2のようなCaO比の高いものが含ま
れている。
CaO比の高い水硬性物質としては、各種セメント、た
とえば、ボルトランドセメント,フライアツシュセメン
ト,高炉セメント,アルミセメントなどがあり、これに
対して、非水硬性物質には、CaO比が低いか又は欠け
ており、硅素,アルミ源としての意義が強いアツシュ,
ムライトケイ砂粉があり、一般には、水硬性物質,非水
硬性物質が混合したものがフラツクスと称されている。
とえば、ボルトランドセメント,フライアツシュセメン
ト,高炉セメント,アルミセメントなどがあり、これに
対して、非水硬性物質には、CaO比が低いか又は欠け
ており、硅素,アルミ源としての意義が強いアツシュ,
ムライトケイ砂粉があり、一般には、水硬性物質,非水
硬性物質が混合したものがフラツクスと称されている。
廉価に入手できるものは、一般に、水硬性,非水硬性の
両物質が混合しているものであるが、たとえば、3Ca
O・SiOaのようなCaO比の高いものを比較的に多
く含むボルトランドセメントなどの混合比率が比較的に
高いものが、経験的慣用的に水硬性物質と称されている
。
両物質が混合しているものであるが、たとえば、3Ca
O・SiOaのようなCaO比の高いものを比較的に多
く含むボルトランドセメントなどの混合比率が比較的に
高いものが、経験的慣用的に水硬性物質と称されている
。
従来、鋳造用フラツクスパウダーを造粒するに際して、
押出式造粒法により湿式造粒する方法が一般的に行われ
ているが、この押出式造粒方法においては、原材料を強
制的に金網或は多孔ダイスにこすりつけて押出す関係上
、原材料があまり固いものであると、造粒性がわるく、
又金網或はダイスの損耗がかなりはげしいものとなる。
押出式造粒法により湿式造粒する方法が一般的に行われ
ているが、この押出式造粒方法においては、原材料を強
制的に金網或は多孔ダイスにこすりつけて押出す関係上
、原材料があまり固いものであると、造粒性がわるく、
又金網或はダイスの損耗がかなりはげしいものとなる。
特に水硬性物質を湿式造粒する場合、水を加えて捏和す
る工程で、時間の経過と共に原料が硬化するという問題
がおこる。
る工程で、時間の経過と共に原料が硬化するという問題
がおこる。
又水和硬化により、造粒された顆粒品が硬くなり、鋼の
鋳込時に正常なパウダーとしての作用を行ない難い。
鋳込時に正常なパウダーとしての作用を行ない難い。
即ち、粒が硬いため顆粒自身の捲き込みや滓化不完全に
よるスカムの吸収性が悪く、又潤滑効果も不完全なもの
となる。
よるスカムの吸収性が悪く、又潤滑効果も不完全なもの
となる。
ところで、水硬性物質が水で硬化するものは、主要な構
成化合物である、3 C a O − S + 02
,2CaO.Sin2,3CaO.Al2O3 ,12
CaO.7Al2O3,CaO.A72O3,4CaO
.Al2O3.Fe2O3あるいはそれぞれの固溶体が
、水の存在において大きな溶解性を示し、これより溶解
度が小さく、表面積の大きな水和生成物を折出し、生成
物の水酸基結合、水素結合、又はファンデアワールス結
合などにより凝集力と接着力を現わすためであると思考
される。
成化合物である、3 C a O − S + 02
,2CaO.Sin2,3CaO.Al2O3 ,12
CaO.7Al2O3,CaO.A72O3,4CaO
.Al2O3.Fe2O3あるいはそれぞれの固溶体が
、水の存在において大きな溶解性を示し、これより溶解
度が小さく、表面積の大きな水和生成物を折出し、生成
物の水酸基結合、水素結合、又はファンデアワールス結
合などにより凝集力と接着力を現わすためであると思考
される。
本発明において、硬化防止剤として使用する糖類は、単
糖類、二糖類、多糖類のいずれでも良く、高分子有機酸
としては、多価フェノール形の芳香族化合物に属する酸
性有機質が良く、フェノール酸が縮合した形のタンニン
酸、フミン酸が特に適している。
糖類、二糖類、多糖類のいずれでも良く、高分子有機酸
としては、多価フェノール形の芳香族化合物に属する酸
性有機質が良く、フェノール酸が縮合した形のタンニン
酸、フミン酸が特に適している。
また、無機弱酸塩としては、アルカリ金属のホウ酸塩、
リン酸塩あるいはヒ素酸塩が良く特に、Na2B4O7
がすぐれている。
リン酸塩あるいはヒ素酸塩が良く特に、Na2B4O7
がすぐれている。
本発明におけるこの硬化防止剤の添加量は、水硬性を防
止する効果の点から0.5〜5.0重量部が有効である
。
止する効果の点から0.5〜5.0重量部が有効である
。
本発明のこれ等添加剤は、典型的な水和物を生成せず、
未水和粒子の周辺に無定型物質を生成し、これ等の物質
が極性により水硬性粒子の表面に吸着されるか又はCa
++と結合して被膜を形成し水利反応を阻害し、析出す
る水和生成物の安定領域を変え、あるいはこれを分解す
ることによって、凝結硬化を阻害する作用を行うものと
推考される。
未水和粒子の周辺に無定型物質を生成し、これ等の物質
が極性により水硬性粒子の表面に吸着されるか又はCa
++と結合して被膜を形成し水利反応を阻害し、析出す
る水和生成物の安定領域を変え、あるいはこれを分解す
ることによって、凝結硬化を阻害する作用を行うものと
推考される。
次に、本発明の実施例を示す。
実施例 1
水硬性を有する2CaO.SiO2(Al2O3を3〜
10%を含む)粉末を30重量部、フライアツシュ49
重量部、Na3AlF6:NaFよりなるフラツクス5
重量部、炭酸ナトリウム3重量部、黒鉛粉末13重量部
、カルボキシメチルセルローズ0.5重量部に、硬化防
止剤Na2 B4 071. 5重量部を混合する。
10%を含む)粉末を30重量部、フライアツシュ49
重量部、Na3AlF6:NaFよりなるフラツクス5
重量部、炭酸ナトリウム3重量部、黒鉛粉末13重量部
、カルボキシメチルセルローズ0.5重量部に、硬化防
止剤Na2 B4 071. 5重量部を混合する。
これに水を全重量の16重量係散布し、よく捏和したも
のを平板単純回転羽根、8枚、ステンレス製1.5mm
目の網を設けた押出式造粒機を用いて顆粒品を製造した
。
のを平板単純回転羽根、8枚、ステンレス製1.5mm
目の網を設けた押出式造粒機を用いて顆粒品を製造した
。
硬化防止剤を添加していないパウダーの顆粒品の流出量
は20kg/hであり2時間後に網の目詰りをおこし、
一部破損した。
は20kg/hであり2時間後に網の目詰りをおこし、
一部破損した。
一方硬化防止剤を添加したパウダーの顆粒品の流出量は
120kg/hであり、長時間の使用でも網の破損は見
られなかった。
120kg/hであり、長時間の使用でも網の破損は見
られなかった。
次に、7屯SC材造塊時に、上記の顆粒品を各10ゆ鋳
型内に懸吊添付した。
型内に懸吊添付した。
その結果を次に示す。
このことから、N a 2 B4 07 を添加した
本発明の顆粒品は、硬化防止剤を添加しないものが、顆
粒の捲き込みや滓化不完全によりスカムの吸収性がわる
くノロカミ指数が大きいのに比し、その効果が大きい事
がわかる。
本発明の顆粒品は、硬化防止剤を添加しないものが、顆
粒の捲き込みや滓化不完全によりスカムの吸収性がわる
くノロカミ指数が大きいのに比し、その効果が大きい事
がわかる。
実施例 2
水硬性を有するS i02 ,Al2O3. C a
O 粉末を89重量部、Na3A7F6 3重量部、コ
ークス粉末5重量部、カルボキシメチルセルローズ0.
5重量部に硬化防止剤としてタンニン酸0.5重量部を
添加混合する。
O 粉末を89重量部、Na3A7F6 3重量部、コ
ークス粉末5重量部、カルボキシメチルセルローズ0.
5重量部に硬化防止剤としてタンニン酸0.5重量部を
添加混合する。
これに水を全重量の18重量%散布し、よく捏和した後
平板単純回転羽根8枚、ステンレス製1.5mm目の網
を設えた押出式造粒機を用いて顆粒品を製造した。
平板単純回転羽根8枚、ステンレス製1.5mm目の網
を設えた押出式造粒機を用いて顆粒品を製造した。
硬化防止剤のタンニン酸を添加しないパウダーの顆粒品
流出量は20kg/hであり、タンニン酸を添加したパ
ウダーの顆粒品流出量は140k9/hであった。
流出量は20kg/hであり、タンニン酸を添加したパ
ウダーの顆粒品流出量は140k9/hであった。
次に、厚板の連続鋳造時に上記の顆粒品を溶鋼屯当り各
0.5〜0. 7 kg鋳型内に添加した。
0.5〜0. 7 kg鋳型内に添加した。
その結果を次に示す。
この事から、タンニン酸を添加した本発明の顆粒品は、
無添加の比較品に比べ、顆粒がソフトであり、鋼の鋳造
時における顆粒自身の捲き込みや、滓化不完全によるス
カムの吸収性が改善され、ノロカミ指数、縦割れ指数と
も小さくなっていることがわかる。
無添加の比較品に比べ、顆粒がソフトであり、鋼の鋳造
時における顆粒自身の捲き込みや、滓化不完全によるス
カムの吸収性が改善され、ノロカミ指数、縦割れ指数と
も小さくなっていることがわかる。
本発明において、N a 2 B4 0 7 やタン
ニン酸以外の硬化防止剤を使用しても同様の結果が得ら
れる。
ニン酸以外の硬化防止剤を使用しても同様の結果が得ら
れる。
また、本発明は、押出式造粒法のほかに、打錠式,転勤
式,噴射式,噴霧乾燥式造粒法等にも応用することが可
能である。
式,噴射式,噴霧乾燥式造粒法等にも応用することが可
能である。
Claims (1)
- 1 水硬性物質が含まれる鋳造用フラツクスに、硬化防
止剤として、糖類,高分子有機酸,無機弱酸塩,又は、
アルカリ士類金属の酢酸塩の1種又は2種以上が添加さ
れて造粒されていることを特徴とする、鋳造用顆粒状フ
ランクス。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7470675A JPS586590B2 (ja) | 1975-06-18 | 1975-06-18 | 鋳造用顆粒状フラックス |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7470675A JPS586590B2 (ja) | 1975-06-18 | 1975-06-18 | 鋳造用顆粒状フラックス |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS51149828A JPS51149828A (en) | 1976-12-23 |
JPS586590B2 true JPS586590B2 (ja) | 1983-02-05 |
Family
ID=13554928
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7470675A Expired JPS586590B2 (ja) | 1975-06-18 | 1975-06-18 | 鋳造用顆粒状フラックス |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS586590B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
AT394320B (de) * | 1987-02-20 | 1992-03-10 | Tisza Bela & Co | Verfahren zur herstellung von granuliertem stranggiesspulver |
DE4303984C1 (de) * | 1993-02-11 | 1994-03-03 | Kali & Salz Ag | Verfahren zur Herstellung von granuliertem Kieserit |
-
1975
- 1975-06-18 JP JP7470675A patent/JPS586590B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS51149828A (en) | 1976-12-23 |
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