JPS5865785A - 抗酸化剤の製法 - Google Patents

抗酸化剤の製法

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JPS5865785A
JPS5865785A JP16427581A JP16427581A JPS5865785A JP S5865785 A JPS5865785 A JP S5865785A JP 16427581 A JP16427581 A JP 16427581A JP 16427581 A JP16427581 A JP 16427581A JP S5865785 A JPS5865785 A JP S5865785A
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JP
Japan
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antioxidant
protein
amino acid
peptide
methionine
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JP16427581A
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English (en)
Inventor
Masao Fujimaki
藤巻 正生
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RIYOUSHIYOKU KENKYUKAI
Original Assignee
RIYOUSHIYOKU KENKYUKAI
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 するもので,大豆蛋白質を加水分解し、得られたペプチ
ド中にアミノ酸のエステルを導入した新規な抗酸化剤の
製法を提供するものである。
従来より、食品特に油脂性食品の酸化を防止するため、
抗酸化剤を添加することは広く行なわれている。このと
き使用される抗酸化剤はプチルヒドロキシアニゾール、
ブチルヒドロキシトルエンが最も普通であるが,これら
の物質は毒性の面から安全性に問題があるとされており
、これに代る抗酸化剤として天然物、又はそれから誘導
した物質を使用せんとする研究も広く行なわれている。
これらの研究の中にはアミノ酸の抗酸化力に着目した研
究も行なわれ、例えば本発明者は先にメチオニン、トリ
プトファン、チロシン、及びヒスチジ/を構成分とする
ジペプチドの抗酸化力について発表した。
しかし、ジペプチドは高価であるところから、更に安価
にして強力な抗酸化剤を得んと研究を進めた結果、大豆
蛋白質の酵素氷解物が未処理の大豆分離蛋白質あるいは
同等のアミノ酸混合物より強い抗酸化力を示し,氷解塵
10〜60%では氷解塵の差による有意な抗酸化効果は
ないことに着目し、更に研究を進め、大豆蛋白質を部分
加水水解して得られるペプチドにメチオニン、フェニー
ルアラニン、又はチロシンより選ばれたアミノ酸のエス
テルを導入し、抗酸化力の強い抗酸化剤を開発すること
に成功したのである。
以下本発明を詳細災躾例により説明する。
先づ、本発明では出発原料として大豆蛋白質を使用する
が、該蛋白質は丸大豆、未変性脱脂大豆より抽出した蛋
白質を使用し、実用的には分離蛋白として市販されてい
る蛋白質を使用する。上記蛋白質はそのまま使用しても
よいが、好ましくは稀アルカリで溶解、変性後、酸を加
えてP H4,5前後となし、等電点て沈澱する蛋白質
を集め、精製したものを使用するとよい。この蛋白質は
、そのまま、或は乾燥し、アルカリ、例えば炭酸緩衝剤
を加えてP Hg、 0前後で溶解する。この溶液とは
別にアミノ酸のエステル、例えばメチルエステル、エチ
ルエステル等を溶解し、PH9,Q前後とした溶液と、
反応をすすめる酵素としてパパインをメルカプトコタノ
ール等と共に溶解した溶液を?jr4iし、前記蛋白質
浴液と混合する。混合後30〜40℃で保持すると反応
が進行し、蛋白質は低分子化すると共に添加したアミノ
酸のエステルは生成したペプチドの中に漸次とりこまれ
る。所足の反応時間が経過すると、酸又はアルカリを加
えて酵素止めを行うが、こCときアルカリにより酵素止
めを行ったものが製品としたとき強い抗酸化性を示すの
で好ましい。次いで反応液を精製するが、精製は脱塩水
で透析してもよくイオン交換樹脂によりクロマト的に分
離してもよいもので、情況により適宜判断して採用して
よい。
上記方法によると、アミノ酸のエステルがペプチドに導
入せられ、メチオニン、フェニールアラニン、チロジノ
、トリプトファン、ロイシンの外多くのアミノ酸は抗酸
化性を増強するが、なかでもフェニールアラニン、メチ
オニン、チロシンは特に強い抗酸化性を示すものである
以下この抗酸化性を実験に基いて説明する。実験に供し
た試料は、フェニールアラニン、メチオニン及びチロジ
ノの各アミノ酸全エチルエステルとし、前記方法に準拠
し種々反応時間を変えて調製したもので、得られたアミ
ノ酸エステル4人ペプチドの抗酸化性の測定はロダン鉄
性により行い、その結果は500mmの吸光度を測定し
た。得られた実験結果を第1図及び第2図に示すが、第
1図はフェニールアラニンで第2図はメチオニンの実験
結果である。第1図より判明するように、もとの蛋白質
(イ)にくらべ対照のペプチド(ロ)は倒れの反応時間
で得られたものでも吸光度は低下し、抗酸化性は向上す
ることが判明するが、更にフェニールアラニ/のエステ
ルを導入したペプチド、(7)は史に抗酸化性を向上略
すものである。又フェニールアラニン導入量に)は反応
時間が長くなるにつれ増加し、4時間反応時において導
入量が最も多い。
この導入量は反応時間の延長と共に更に増加するが、実
用的には1〜4時間の反応で停止させるとよい。次にメ
チオニンの例を示す第2図ではメチオニンエステル導入
ペプチド(ホ)が対照ペプチド(へ)より常に強い抗酸
化性を示し、メチオニンエステルの導入量(ト)はフェ
ニールアラニンのそれと態様を異にし、1時間反応が最
高で爾後低下する。又第1図ではフェニールアラニンエ
ステルのとりこみが縦筒の4時間反応で最も強い抗酸化
性を示し、第2図ではメチオニンエステルのとり込みが
最も多い1時間反応で最も強い抗酸化性を示すところか
ら抗酸化性の増強はアミノ酸エステルのとり込みにより
増強したものと判断されるが、更に第3図のようにメチ
オニンを単に混合したペプチド(ホ)やフェニールアラ
ニンを単に混合したペプチド(1ハでは、それぞれの対
象のペプチドに)、(ロ)にくらべ例ら抗酸化性を増加
させずメチオニンエステルを導入したペプチド((ホ)
と7エニールアラニンエステルを導入したペプチド(・
つは常に増加を示す所より抗酸化性能の強加はアミノ酸
エステル導入ペプチドとすることにより行なわれるので
ある。
次に第4図に示すようにメチオニンエステル導入ペプチ
ドの徹加量を増加させると当然のこととして抗酸化力は
増大するもので、図中aFiO■、ムは2mg、Cはl
omy、dは20m2、eは30m@。
fは50myの添加量を示している。
本発明は上記の如くアミノ酸エステルをペプチドに導入
させて抗酸化性を増加するものであるが、前記反応にお
いて使用したパパインは他の蛋白質分解酵素に代えても
可能である。反応の進行により蛋白質は次第に低分化す
るが、前記の如く母体とするペプチドの分解度の差が抗
酸化性に影簀を与えない所から抗酸化性の強弱は導入し
たアミノ酸エステルの菫によってのみ支配されることに
なる。従って、その製造方法はアミノ酸エステルの導入
量のみに配慮して製造すれば良いので製造管理も容易で
あり、且つ安価な材料を使用するので安価な抗酸化剤と
なる。
本発明の方法により得られた抗酸化剤は大豆油、バター
、牛脂、魚油等の動物性油脂、マーガリン、ショートニ
ング、硬化油等の如き加工油脂、或はあげせんべい、チ
ョコレート等の菓子類に直接又は間接添加して商品の酸
化による劣化を防止する効果を奏するものである。
以下実□施例により説明する。
実験例1 大豆分離蛋白質・1009(不二製油製)を怖アルカI
J 1 iに溶解し変性させ、攪拌しながら塩酸を加え
P H4,5となし生成した沈澱を分離した。
この蛋白質を凍結乾燥し、その12をP H9,Qの1
M NaHCO3−Na2’COa緩衝液6mlに分散
させた。次いで前記緩衝液に25771Mのフェニール
アラニンエチルエステルを溶解した液2mlと、1mρ
パパインのメルカプトエタノール10μMの溶液2ml
を加え、37℃で4時間反応させフェニ−/l/ 7ラ
ニンエチルエステルをペプチドの中にとりこませた。こ
のときのとり込み量はフェニールアラニンとして約15
mtTあった。反応液はlN−NaOH10mgを加え
て酵素反応を止め、37℃で1時間保持した。次いで大
量の脱塩水中で1昼夜透析を行い精製した。このときの
収量は0.6Pであった。精製後の分析結果を第1表に
示す。
第   1   表    7 蛋    白    質      10 %ア   
 ミ    ノ   酸         2 5 r
n、Mパ   パ   イ   ン         
1/1000メルカプトエタノール      10m
M上記フェニールアラニンエステル導入ペプチドは強力
な抗酸化性を有し、バター100fに対し20my8’
S加し試験を行った結果極めて良好な成績を示した。
【図面の簡単な説明】
第1図はフェニールアラニンを使用した場合の抗酸化性
を示し、左側数値は5001mにおける吸光度、右側数
値は導入量を示す。第2図はメチオニンを使用した場合
の抗酸化性で、数値の表示は第1図と同じである。第3
図は本発明の方法により反応させた製剤と反応させず混
合した場合の抗酸化性を示す。数値は5QQnmにおけ
る吸光度を示す。第4図はメチオニンエステル導入ペプ
チドの添加量と抗酸化性の関係を示し、数値は、500
nmにおける吸光度である。 701 廣 2−1m 14  12     1    4.hr1/4 1
/2      1    4  hro、D、500
nm 0    12    24hr 手続補正書 昭和56年12月FLg日 特許庁長官殿 1、事件の表示 3、補正をする者 5補正の対象   明細書及び図面 6補正の内容 (1)  明細書全文を別紙の通り補正する。 全文訂正明細書 1発明の名称   抗酸化剤の製法 2、特許請求の範囲 法。 3、発明の詳細な説明 するもので、蛋白質を分解し、得られたペプチド中にア
ミノ酸のエステルを導入した新規な抗酸化剤の製法を提
供するものである。 従来より、食品特に油脂性食品の酸化を防止するため、
抗酸化剤を添加することは広く行なわれている。このと
き使用される抗酸化剤はプチルヒドロキシアニゾール、
フチルヒドロキシトルエンが最も普通であるが、これら
の物質は毒性の面から安全性に問題があるとされており
、これに代る抗酸化剤として、天然物又はそれから誘導
した物質を使用せんとする研究も広く行なわれている。 これらの研究の中にはアミノ酸の抗酸化力に着目した研
究も行なわれ、例えば本発明者は先にメチオニン、トリ
プトファン、チロシン、及ヒヒスチジンを構成分とする
ジペプチドの抗酸化力につぃて発表した。 しかし、ジペプチドは高価であるところから、更に安価
にして強力な抗酸化剤を得んと研究を進めた結果、動植
物蛋白質の酵素氷解物が未処理の大豆分離蛋白質あるい
は同等のアミノ酸混合物より強い抗酸化力を示し、氷解
度10〜60%では氷解度の差による有意な抗酸化効果
はないことに着目し、更に研究を進め,蛋白質にメチオ
ニン、フェニールアラニン又はチロシンより選ばれたア
ミノ酸のエステルの存在下で蛋白分解酵素を作用させア
ミノ酸エステルを導入した抗酸化力の増強されたペプチ
ドとすることにより解決したのである。 以下本発明を詳細実験例により説明する。 先づ、本発明では出発原料として蛋白質を使用するが、
蛋白質としては植物起源のものは何れも使用でき、植物
起源のものとしては、大豆、小麦粉等よシ抽出した分m
蛋白をあげることができ、動物起源のものとしてはアル
ブミン、ゼラチン等をあげることができる。又、場合に
よっては微生物より抽出した蛋白を使用しても差支えな
いものである。上記蛋白質はそのま\使用してもよいが
、好ましくは稀アルカリで溶解、変性後、酸を加えて1
月445前後となし、等電点で沈諏する蛋白質を果め、
精製したものを使用するとよい。この蛋白質は、そのま
\或は乾燥し、アルカリ、例えば炭酸緩衝剤を加えてP
 H 9, Q前後で溶解する。この溶液とは別にアミ
ノ酸のエステル、例えばメチルエステル、エチルエステ
ル等ヲ溶解L、PH9.0前後とした溶液と反応をすす
める酵素としてパパインをメルカプトエタノール等と共
に溶解した溶液を調製し、mI記蛋白質溶液と混合する
。混合後30〜40℃で保持すると反応が進行し、蛋白
質は低分子化すると共に添加したアミノ酸のエステルは
生成したペプチドの中に漸次とりこまれる。 所定の反応時間が経過すると、酸又はアルカリを加える
とかその他適宜の方法で酵素止めを行うが、このときア
ルカリにより酵素止めを行ったものが製品としたとき強
い抗酸化性を示すので好捷しい。 次いで反応液を精製するが、精製は脱塩水で透析しても
よくイオン交換樹脂によりクロマト的に分離してもよい
もので、情況により適宜判断して採用してよい。 上記方法によると、アミノ酸のエステルがペプチドに導
入せられ、メチオニ/、フェニールアラニン、チロシン
、トリプトファン、ロイシンの外多くのアミノ酸は抗酸
化性を増強するが、なかでモフェニールアラニン、メチ
オニン、チロシンは特に強い抗酸化性を示すものである
。 以下この抗酸化性を大豆より調製した分離蛋白を使用し
た場合について実験に基いて説明する。 実験に供した試料は、フェニールアラニン、メチオニン
及びチロシンの各アミノ酸をエチルエステルとし、前記
方法に準拠し種々反応時間を変えて調製したもので、得
られたアミノ酸エステル導入ペプチドの抗酸化性の測定
はロダン鉄性により行い、その結果は500r′I[T
1の吸光度を測定した。得られた実験結果を第1図及び
第2図に示すが、第1図はフェニールアラニンで第2図
はメチオニンの実験結果である。第1図より判明するよ
うに、もとの蛋白質(イ)にくらべ対照のペプチド(ロ
)は何れの反応時間で得られたものでも吸光歴は低下し
、抗酸化性は向上することが判明するが、更にフェニー
ルアラニンのエステルを導入したペプチド(ハ)は更に
抗酸化性を向上さすものである。又フェニールアラニン
導入量に)は反応時間が長くなるにつれ増加し、4時間
反応時において導入量が最も多い。この導入量は反応時
間の延長と共に更に増加するが、実用的には1〜4時間
の反応で停止させるとよい。次にメチオニンの例を示す
第2図ではメチオニンエステル導入ペプチド(ホ)が対
照ペプチド(へ)より常に強い抗酸化性を示し、メチオ
ニンエステルの導入量(ト)はフェニールアラニンのそ
れと態様を異にし、1時間反応が最高で爾後低下する。 又第1図ではフェニールアラニンエステルのとりこみが
最高の4時間反応で最も強い抗酸化性を示し、第2図で
はメチオニンエステルのとりこミカ最も多い1時間反応
で最も強い抗酸化性を示すところから抗酸化性の増強は
アミノ酸エステルのとりこみにより増強したものと判断
されるが、更に第3図のようにメチオニンを単に混合し
たペプチド(イ)やフェニールアラニンを単に混合した
ペプチド(I乃では、それぞれの対象のペプチドに)、
(ロ)にくらべ何ら抗酸化性を増加させずメチオニンエ
ステルを導入したペプチド((ホ)と7エニールアラニ
ンエステルを導入したペプチド0うは常に増加を示す所
より抗酸化性能の強化はアミノ酸エステル導入ペプチド
とすることにより行なわれるのである。 次に第4図に示すようにメチオニンエステル導入ペプチ
ドの添加量を増加させると当然のこととして抗酸化力は
増大するもので、図中a Id Om?、bは2mg、
Cは10m2、dは20mr、eは30m?、fは50
mWの添加量を示している。 次に動物蛋白の例として卵白より製造したオボアルプミ
ンを使用した実験例について説明すると。 試料の調製は、アルカリ変性オボアルプミン20係を含
むP 1−19の1M炭酸緩衝液4. □ mlにフェ
ニールアラニンのテチルエステル100 mM及Uノぐ
パインを全蛋白質量の1000分の1重量とメルカプト
エタノール10mMを混合し、30分及び1時間反応さ
せ直にIN苛性ソーダを加えるか或は液体窒素で凍結し
、反応を停止した。精製は、透過膜により2日間流水中
で透析して精製した。 上記試料の抗酸化性について行った実験結果を第5図に
示す。尚、実験ではコントロール(へ)として、リノー
ル酸を使用し、これに対する酵素反応1時間で、苛性ソ
ーダで酵素止めをした試料(ト)、酵素反応1時間で凍
結して酵素止めをした試料(イ)及び酵素反応30分で
凍結して酵素止めをした試料(す)を加えて実験を行っ
たが、倒れの場合でも吸光度の低下がみられ、抗酸化性
が増加していることが判明する。更に動物蛋白の他の例
としてゼラチンを使用し、これに前述の方法に準じてチ
ロシン及びメチオニンを導入させ得られた試料をリノー
ル酸0.14に各試料0〜30m?添加して抗酸化性を
測定した結果を第6図(チロシン)、第7図(メチオニ
ン)について示す。第6.7図より判明するように、倒
れの場合においても添加量の増加と共に抗酸化性は増加
するものである。 本発明は上記の如くアミノ酸エステルをペプチドに導入
させて抗酸化性を増加するものであるが、前記反応にお
いて使用したパパインは他の蛋白質分解酵素に代えても
可能である1、反応の進行により蛋白質は次第に低分化
するが、前記の如く母体とするペプチドの分解度の差が
抗酸化性に影響を与えない所から抗酸化性の強弱は導入
したアミノ酸エステルの量によってのみ支配されること
になる。従って、その製造方法はアミノ酸エステルの導
入量のみに配慮して製造すれば良いので製造管理も容易
であり、且つ安価な材料を使用するので安価な抗酸化剤
となる。 本発明の方法により得られた抗酸化剤は大豆油、バター
、牛脂、魚油等の動物性油脂、マーガリン、ショートニ
ング、硬化油等の如き加工油脂、或はあげせんべい、チ
ョコレート等の菓子類に直接又は間接添加して商品の酸
化による劣化を防止する効果を奏するものである。 以下実施例により説明する。 実験例1 大豆分離蛋白質100f(不二製油製)を稀アルカIJ
 l lに溶解し変性させ、攪拌しながら塩酸を加えP
 H4,5となし生成した沈澱を分離した。 この蛋白質を凍結乾燥し、その12をP l−I 9.
 Qの1M、NaHCOa−NazCOa緩衝液6m緩
衝液6宮lた。次いで前記緩衝液に25mMのフェニー
ルアラニンエチルエステルを溶解した液2mlと、1m
2のパパイ〜ンのメルカプトエタノールlOμMの溶液
2mlを加え、37℃で4時間反応させフェニールアラ
ニンエチルエステルをペプチドの中にとりこませた。こ
のときのとり込み量はフェニールアラニンとして約15
m?であった。反応後はINlN−NaOH1Oを加え
て酵素反応を止め、37℃で1時間保持した。次いで大
量の脱塩水中で1昼夜透析を行い精製した。このときの
収量は0.6Fであった。精製後の分析結果を第1表に
示す。 第   1   表 蛋     白     質       10  係
ア    ミ    ノ    酸        2
5mMパ   パ   イ   ン       l/
1000メルカプトエタノール     10mM上記
フェニールアラニンエステル導入ペプチドは強力な抗酸
化性を有し、パター100fに対し20m?添加し試験
を行った結果極めて良好な成績を示した。4 実施例2 鶏卵より製造したオポアルプミン100rを稲荷性ソー
ダ溶液に浴解し、20%磯度のアルカリ変性オボアルプ
ミンを調製した。これに塩酸で中和し、沈澱させて精製
し、凍結乾燥後その12をとりPH9,0(7)I M
 NaHCO3−Na2COa緩衝液4 mlに分散さ
せ、チロシン・エチルエステル、100mM溶液2ml
と、1m2のパパインのメルカプトエタノール10m1
Mの溶液2mlを加え37℃で1時間反応させチロシン
・エチルエステルの導入されたベフリイトが生成された
。反応後IN塩酸又は苛性ソーダを加えて酵素反応をと
め、大量の水中で24時間透析して精製した。このとき
の収量は乾物として0.65 Fであった。上記チロン
ンエステルを得大したペプチド2は、大豆油100Vに
対し20m?絵加して抗酸化性の試験を行った所極めて
強い抗酸化性を示した。 4、図面の簡単な説明 第1図はフェニールアラニンを使用した場合の抗酸化性
を示し、左側数値は500nmにおける吸光度、右側数
値は導入量を示す。第2図はメチオニンを使用した場合
の抗酸化性で、数値の表示は第1図と同じであ地。第3
図は本発明の方法により反応させた製剤と反応させず混
合した場合の抗酸化性を示す。数値は500nmにおけ
る吸光度を示す。第4図はメチオニンエステル導入ペプ
チドの添加量と抗酸化性の関係を示し、数値は、500
1mにおける吸光度である。第5図はオボアルフミンに
フェニールアラニンエチルエステルを導入した場合の抗
酸化性を示す。第6図はゼラチンにチロシンのエチルエ
ステルを導入した場合の製品のリノール酸に対する抗酸
化性を示し、 −図中gは□m9、hは5my%iはl
O〜、」は20my、kは30Mの添加である。父、第
7図はメチオニンの場合を示し、添加量はl:□my、
m:5mV+ n : l Omy、0:20mf、p
:3om9である。 簿6 夙 u              20 hr多77!I

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)大豆蛋白質を部分加水分解し、得られたペプチド
    にメチオニ/、フェニールアラニン又はチロシンより選
    ばれたアミノ酸のエステルを導入シ、抗酸化力を増強袋
    ずことを特徴とする抗酸化剤の製法。
  2. (2)大豆蛋白の部分加水分解が酵素による加水分解で
    あることを特徴とする特許請求の範囲第1項の抗酸化剤
    の製法。
JP16427581A 1981-10-16 1981-10-16 抗酸化剤の製法 Pending JPS5865785A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE19958121A1 (de) * 1999-12-02 2001-06-28 Max Planck Gesellschaft Tyrosin- und tryptophanhaltige Peptide als Antioxidantien
US8835497B2 (en) 2003-07-03 2014-09-16 Hill's Pet Nutrition, Inc. Compositions for improved oxidative status in companion animals

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DE19958121A1 (de) * 1999-12-02 2001-06-28 Max Planck Gesellschaft Tyrosin- und tryptophanhaltige Peptide als Antioxidantien
US8232243B2 (en) 1999-12-02 2012-07-31 Max-Planck-Gesellschaft Zur Forderung Der Wissenschaften E.V. Tyrosine- and tryptophan-containing peptides as antioxidants
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