JPS586331Y2 - バツグ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、通常の用途にも自動二輪車搭載用にも併用可
能なバッグの創作に係わるものである。

自動二輪車の座席後部にバッグを搭載することは広く行
われているところであり、従来その固定方法として、バ
ッグに引掛は鉤付き紐を掛は渡し鉤を自動二輪車の適宜
突起、フレーム等に係止することが行われていた。

しかしながら、この方法では以下のような不都合が生じ
た。

（１）紐とバッグが別体なので往々にして紐を紛失した
り、携帯を忘れ易く必要な時に紐が無くバッグを固定で
゛きないおそれがある。

（２）バッグの外側に紐を掛けわたすので、紐の締め付
けによりバッグが変形し内容物に悪影響を及ぼすおそれ
がある。

更に紐に阻まれるので紐を外さなくてはバッグが開口で
きないので内容物の出し入れの度に−々紐を外さなくて
はならない不便さがある。

又、リュックサック型のバッグについては底面積に比し
高さが高く、紐の掛は渡しが難しく事実上取り付けが難
しい。

（３）固定力の点からは、単に座席の上にバッグを載置
して紐で押えているにすぎないのでバッグが外れ易く、
特に自動二輪車の旋回時には遠心力により急激に横方向
への負荷が加わるためにバッグの横ずれを生じ易い。

又、前記リュックサック型バッグは重心位置が高く、特
にこの影響を受は易く、仮に取り付けられたとしても走
行中に外れるおそれが強い。

上記（１） （２）の不都合を解消する手段としてはバ
ッグに予め紐を取り付けることが容易に考えられるが、
この手段ではバッグに常に紐が取り付けられているので
通常のバッグとして使用する場合、紐が美観上邪魔とな
り不適当であり、専ら用途が自動二輪車に限られてしま
い凡用性に乏しく、又、安全上真先に解消されなければ
ならない上記（３）項の不都合は依然として残されたま
・となる。

本考案に係わるバッグは上記のような不都合を解消する
ために創作されたものであり、紐を予め取付けたバッグ
の両側板に開閉可能な一対の張り出し板を設け、該張り
出し板は開放時にはバッグの両側に垂れ下り、自動二輪
車の座席にバッグを跨座させるための側面押え板の働き
をし、閉鎖時にはバッグの側板にファスナーによって重
合固定され、紐を重合すべき張り出し板によって覆われ
る個所に取付けることによって紐を収納する働きをさせ
る点に特徴を有するものである。

以下図面に基いて本考案の具体的実施例を説明する。

第４図は本考案バッグの構造及び使用状態を示す一部切
欠き斜視図であり、張り出し板２，２を開放し、自動二
輪車Ｍの座席Ｓにバッグ１を跨座固定させている状態を
示している。

張り出し板２，２は丁度バッグ１の底板１′がバッグ両
側に張り出したようなかたちで一対設けられるものであ
り、閉鎖時にバッグ１の両側板に重合固定させる（第１
図、第２図参照）ためのファスナー５ｂが設けられる。

又、この張り出し板２は開放時に自動二輪車の座席両側
を押さえる働きをする関係上、芯地及びクッション材を
入れ、適度の固さを維持させることが望ましい。

バッグ１は開口部７及びさげ千６を有する通常の形態の
もので、両側板に前記張り出し板２のファスナー５ｂに
対応するファスナー５ａが設けられ、両側板上にして張
り出し板２が重合時覆う個所に、引掛は鉤４を有する伸
縮性に富む紐３が所要数設けられる。

本考案バッグの使用法は次の通りである。

すなわち、通常のバッグとして使用する際は、紐３を収
容しつ・張り出し板２，２をバッグ両側板に重合し、フ
ァスナー５ ａ 、５ ｂによって固定する。

第１図及び第２図は重合した状態を示す図である。

そして自動二輪車に使用する際は、張り出し板２．２を
開放し、バッグ１を座席Ｓ上に、バッグ１の底板１′に
よって座席の上面を、張り出し板２，２によって座席の
両側面を囲む形に載置、すなわち跨座させ、更に、紐３
を引き出し、該ひも３を張り出し板２を座席Ｓ側面に押
え付ける如く張り出し板２上に掛は渡し、自動二輪車Ｍ
のフレームＦ（又は適宜突起）に引掛は鉤４によって係
合させることによってバッグ１を自動二輪車Ｍ上に固定
する。

第３図は自動二輪車Ｍにバッグ１を取付けた状態を示す
図である。

尚、張り出し板２を開放した際、外側に位置する面一図
中２ｂ面−及び張り出し板の端面にして自動二輪車にバ
ッグを取付けた際、自動二輪車の後方に位置する面一図
中２Ｃ面一に反射テープＴを張り付ければ自動二輪車走
行時における他車からの目印となり事故防止に役立つ。

このようなテープを張り付けた場合でも、通常の使用の
際には２ｂ面は内側に隠れ、テープを張り付けていない
２ａ面が外側に位置するのでバッグとしての美観を損な
うおそれはない。

本考案は以上のように構成されるものであり、次のよう
な効果を有するものである。

（１）バッグに取付は用の紐を予め取付けたので紐の紛
失や持ち忘れのおそれがない。

（２）シかも、紐は通常は張り出し板によって覆われ収
納されるので、通常のバッグとしての美観を損なうおそ
れがない。

（３）バッグの外側に紐を掛は渡すのではなくバッグ自
体に紐を取付けであるので、自動二輪車にバッグを取付
けたよ・開口ができ、内容物の出し入れに便利であり、
更に、紐の締め付けによりバッグを変形させるおそれが
ないので内容物に悪影響を及ぼさない。

（４）張り出し板と相まってバッグが座席上に跨座する
如く取付けられるので、固定力が非常に強力であり、自
動二輪車の旋回時における横方向への負荷による横ずれ
の心配が無くなった。

又、従来取付けに不適だったリュックサック型バッグも
上記の理由により固定力が強力になったので取付は可能
となった。

（５）紐を収容する働き、バッグを跨座させるための側
面押え板としての働きと云う全く異質の働きを一対の張
り出し板によって兼用しているので極めて簡単な構造で
上記のような効果を有する。

このような本考案は、自動二輪車への確実な取付けが可
能であり、しかも通常のバッグとしても併用可能なバッ
グを極めて簡単な構造により実現し得るものであり、安
全上及び実用上極めて有益な実用的考案である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案バッグを通常のバッグとして使用した状
態の正面図、第２図は同上側面図、第３図は本考案バッ
グを自動二輪車に取付けた状態の側面図、第４図は同上
一部切欠き斜視図である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. バッグ１の両側に、開放時にはバッグ１の両側から垂れ
   下り、閉鎖時にはバッグ１の両側板と重合する如く開閉
   可能な一対の張り出し板２，２を設け、該張り出し板２
   ，２及びバッグ１の両側板の夫々対応位置に張り出し板
   ２，２を側板に重合固定させるためのファスナー５ａ、
   ５ｂを設け、更にバッグ１の両側板上にして張り出し板
   ２，２の重合時に、該張り出し板によって覆われるべき
   個所にバッグ１を自動二輪車の座席に取り付けるための
   紐３を取り付けたことを特徴とするバッグ。