JPS58626Y2 - 二輪車用方向指示灯 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は二輪車に取付けて使用される方向指示灯に関
する。

この種の方向指示灯は二輪車の種類によって取付位置が
異なり、それによってステーの長さも異なってくる。

一般的にはステーはランプハウジングに対して一体的に
形成されている場合が多く、ステーの長さが異なる毎に
、即ち車種が異なる毎に指示灯を構成するノ・ウジング
及びステー等の各部に亘る別の金型を造って製造しなけ
ればならない。

そしてこれらの部品管理も共通とはならず、個々に区別
して保管管理しなければならないと云う厄介さがある。

又、ランプハウジングに対してステーが取替可能なもの
も存するが、これらのランプハウジング及びステーは外
部から露見するような形のボルト或はナツトが使用され
、これらのボルト或はナツト部分が錆び易く体裁が著し
く悪いばかりでなく、組立て作業も悪く重量がかなりあ
って全体的に重くなると云う欠点がある。

この考案はこれらの欠点を除去しようとするものであっ
て、その目的は外観の体裁を良くし、組立てを容易にす
ると共にねじ部等が内部に収納され、軽量で錆びないよ
うにすると共に、ステーの長さを任意に変更できるよう
にした二輪車用方向指示灯を提供しようとするものであ
る。

以下、図示の実施例により、この考案を具体的に説明す
る。

第１図に示した第１実施例において、１は合成樹脂で成
形されたランプハウジングであり、側壁の段部にソケッ
ト挿入孔１ａが設けられ、この孔に続いてステー挿入孔
１ｂが形成されている。

２はソケットであり、その上縁部にフランジ２ａが形成
され、底部には端子板３がばね４を介して装着されてい
る。

５は中空のボルトであり、頭部５ａの上縁部に７ランジ
５ｂが形成され、このフランジ５ｂは前記ソケット２の
底部に挿入され好ましくは底部に固定されている。

６はソケット２の底部内においてボルト５の頭端に嵌入
したばね受板であり、このばね受板と前記端子板３との
間にばね４が取付けられている。

７は軽金属又は合成樹脂で形成された筒状のステーであ
り、該ステーのランプ・・ウジング端寄りの内側に仕切
壁７ａが形成されると共にこの仕切壁の中央には前記ボ
ルト５の頭部５ａを嵌入保持する孔７ｂが穿設されてい
る。

このステー７は円筒でも角筒でも良いが、角筒の場合に
は前記ランプ・・ウジング１のステー挿入孔１ｂを対応
させて角孔にする必要があり、また、仕切壁７ａの孔７
ｂの形状もボルト５の頭部５ａの形状に対応させ、６角
ならば６角孔、４角ならば４角孔に形成する必要がある
。

８は適宜長さのパイプステーであり、該パイプステーの
一端は前記中空ボルトの後端が螺着される雌ねじ部８ａ
が形成され、他端は車体への取付用雄ねじ８ｂが形成さ
れている。

尚図中符号９はステー７の後端部に取付けられるスペー
サである。

このような各部の構成を有する方向指示灯におけるステ
ー７の取付けはソケット２の取付けと同時に行われる。

即ち、まずソケット２の底部内側にフランジ５ｂが当接
するようにボルト５を挿着させ、そのソケット２をラン
プハウジング１の内部側からソケット挿入孔１ａに挿入
し、ソケット２のフランジ２ａを側壁の段部面に当接さ
せる。

つぎに、外方に突出したボルト５にステー７を外側から
嵌めてその先端部をステー挿入孔１ｂに挿入する。

このとき、ソケット２の大半はステーＩ内に収納される
と共に、ソケットの底面がステー７の仕切壁７ａに当接
し、かつボルト５の頭部５ａは仕切壁７ａの孔７ｂに嵌
合保持されるようになる。

そして、ステー７の後端側からパイプステー８を挿入し
、雌ねじ部８ａをボルト５に螺着させると、ステー７の
仕切壁７ａをソケット２の底部とパイプステー８の先端
とで挾み付けるようになると共にソケット２を外側に引
き付けるようになり、ランプハウジング１に対し、ソケ
ット２と共にステー７が安定した状態で取付は固定され
る。

最後にスペーサ９をステー７の後端側から圧入レスチー
Ｉとパイプステー８とを所定位置に安定状態で固定する
。

なお、図において１０はパイプステー８、ボルト５及び
ばね受板６を挿通し、先端が端子板３の端子に接続され
た通電用のコードであり、１１はソケット２に挿着した
バルブ、１２はランプハウジング１の前面にシールガス
ケット１３を介して取付けられたレンズである。

第２図は、この考案に係る第２実施例を示したものであ
り、ステー、パイプステー及びスペーサの形状を少しく
変形させただけで他の部分は第１実施例のものと同一で
ある。

従って同一部分には同一符号を付してその説明を省略す
る。

さて変形のステーＩは、先端部りに外側への張出部７ｃ
を設けてランプハウジング１との係合取付けをより安定
化させると共に、ステー７の後端側も少しく外側に拡げ
て座部７ｄを形成し、車体への取付けを安定化させる。

パイプステー８は、後端の雄ねじ部８ｂを少しく長く形
威し、スペーサ９も後方への突出部９ａを設けると共に
雌ねじ９ｂを施し、パイプステー８の雄ねじ部８ｂに雌
ねじ９ｂを螺着させてステー７の後端にスペーサ９を取
付けるのである。

そしてその他の各部における組立ては第１実施例のもの
と同じやり方でやれば良い。

以上説明したようにこの考案に係る二輪車用方向指示灯
は、ランプハウジングの側壁にソケットと共にステーを
パイプステーにより直接固定する構造であるため両者の
結合が簡単でありたがら極めて堅固であるばかりでなく
、ステー及びパイプステーはランプハウジングとは別体
であり、その長さは適宜に選ぶことができるため、その
長さを変えて多種に亘る二輪車に取付けることができる
のである。

又、ステーとパイプステーとの長さが変っても、これら
以外は全て共通部品で使用でき多種類の金型を造る必要
がなく経済的であると云う優れた効果も奏するのである
。

さらに、ランプを車体に取付ける際、スペーサの凸部が
ランプの位置決め及び回り止めの作用をなし、かつボル
トの頭部はステーの仕切壁によって軸回転が防止される
構造となっているから車体への取付作業及びランプの組
付作業がきわめて容易とたる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案に係る第１実施例の方向指示灯の要部
断面図、第２図はこの考案の第２実施例を示す要部断面
図である。 １・・・・・・ランプハウジング、１ａ・・・・・・ソ
ケット挿入孔、１ｂ・・・・・・ステー挿入孔、２・・
・・・・ソケット、２ａ・・・・・・７ランジ、５・・
・・・・ボルト、５ａ・・・・・・頭部、５ｂ・・・・
・・フランジ、７・・・・・・ステー、７ａ・・・・・
・仕切壁、７ｂ・・・・・・孔、８・・・・・・パイプ
ステー、８ａ・・・・・・雌ねじ部、８ｂ・・・・・・
雄ねじ部、９・・・・・・スペーサ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ランプハウジングの側壁にソケット挿入孔とこのソケッ
   ト挿入孔に続くステー挿入孔とを設け、ソケット挿入孔
   には上縁部にフランジを形成したソケットがランプハウ
   ジングの内部側から挿入され、ステー挿入孔には先端寄
   りの内側に仕切壁を有する適宜長さの筒状のステーがラ
   ンプハウジングの外側から挿入されると共に、その仕切
   壁に前記ソケットの底面を当接させ、フランジがソケッ
   トの底部に当接するように頭部が仕切壁の孔に保持され
   た中空ボルトにパイプステーの一端に設けた雌ねじ部を
   螺着させ、他端の雄ねじ部をステーの後端に突出させ、
   かつパイプステーに嵌めたスペーサをステーの後端部に
   圧入固定したことを特徴とする二輪車用方向指示灯。