JPS5858793B2 - 発熱体 - Google Patents
発熱体Info
- Publication number
- JPS5858793B2 JPS5858793B2 JP8004078A JP8004078A JPS5858793B2 JP S5858793 B2 JPS5858793 B2 JP S5858793B2 JP 8004078 A JP8004078 A JP 8004078A JP 8004078 A JP8004078 A JP 8004078A JP S5858793 B2 JPS5858793 B2 JP S5858793B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- heating element
- temperature
- composition
- ptc
- resistance value
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Resistance Heating (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は2つ以上の立上りを有する正の抵抗温度係数を
有する組成体の発熱体に関する。
有する組成体の発熱体に関する。
従来より、結晶性樹脂とカーボンブラック、グラファイ
トなどの導電性粉体を混練し、所望の形態に成型した組
成物の抵抗が正の温度係数(以下PTC特性という。
トなどの導電性粉体を混練し、所望の形態に成型した組
成物の抵抗が正の温度係数(以下PTC特性という。
)を持つことは、米国特許第3591526号明細書、
米国特許第3673121号明細書に記載され公知であ
る。
米国特許第3673121号明細書に記載され公知であ
る。
このPTC特性は、抵抗体の結晶性樹脂がその結晶の融
点付近において及結晶の融解に伴なう急激な体積増大の
ため、その中に分散している導電性粉体の間隔が押し拡
げられ、接触抵抗が急激に増大することによるものであ
る。
点付近において及結晶の融解に伴なう急激な体積増大の
ため、その中に分散している導電性粉体の間隔が押し拡
げられ、接触抵抗が急激に増大することによるものであ
る。
このようなPTC特性を有する組成物は温度検出器、自
己温度制御発熱体などに利用される。
己温度制御発熱体などに利用される。
この組成物に要求される性質はできるだけ狭い温度範囲
で急激なPTC特性を有し、かつ大きな抵抗値変化を示
すこと、さらにこの特性が長期にわたって、温度、湿度
などの要因に対して安定なものでなければならない。
で急激なPTC特性を有し、かつ大きな抵抗値変化を示
すこと、さらにこの特性が長期にわたって、温度、湿度
などの要因に対して安定なものでなければならない。
ところが従来のPTC%性発熱体は、導電性粒子のマイ
グレーションなどの理由で、長時間の抵抗値の安定性に
之しく、樹脂の劣化に伴ない、使用時間とともに、PT
C%性が減少すると同時に、抵抗値が著しく低下する。
グレーションなどの理由で、長時間の抵抗値の安定性に
之しく、樹脂の劣化に伴ない、使用時間とともに、PT
C%性が減少すると同時に、抵抗値が著しく低下する。
従って安全性の面で、長期間の保証が得られず、実際に
はPTC特性を示す温度よりはるかに低い温度で使用さ
れ、PTC特性は異常時における安全性の確保のために
使用されていた。
はPTC特性を示す温度よりはるかに低い温度で使用さ
れ、PTC特性は異常時における安全性の確保のために
使用されていた。
一方、従来のPTC特性を有する抵抗は、急激に上昇し
た抵抗値がある温度で極太値を示し、さらに高温では再
び低下する。
た抵抗値がある温度で極太値を示し、さらに高温では再
び低下する。
このような発熱体を使用した場合、何らかの要因で極大
点以上の温度に加熱されると自己温度制御機能を失ない
、逆に温度が上がる程発熱体の電流が増大し、ついには
焼損に至るため非常に危険であった。
点以上の温度に加熱されると自己温度制御機能を失ない
、逆に温度が上がる程発熱体の電流が増大し、ついには
焼損に至るため非常に危険であった。
この欠点を改良するため最近、有機過酸化物または電子
線、ガンマ−線などの電離性放射線により、3次元架橋
し樹脂の融点以上の温度での抵抗値の降下を防止する方
法が見出されている。
線、ガンマ−線などの電離性放射線により、3次元架橋
し樹脂の融点以上の温度での抵抗値の降下を防止する方
法が見出されている。
しかしながらこの方法は工程の複雑さ、コスト高の面で
欠点があった。
欠点があった。
本発明は従来の欠点を除去し、2種以上の結晶性樹脂を
含有し2つ以上のPTC特性の立上り点を有する組成物
からなり、長期間にわたり、温度、湿度に対しても安定
性があり、工程も複雑でなく、コストも高くならない、
発熱体を得ることを目的とする。
含有し2つ以上のPTC特性の立上り点を有する組成物
からなり、長期間にわたり、温度、湿度に対しても安定
性があり、工程も複雑でなく、コストも高くならない、
発熱体を得ることを目的とする。
本発明の発熱体を図面と実施例に基いて説明する。
(1)第1図の曲線Aは本発明によるPTC特性を有す
る発熱体の特性曲線でその組成は次の通りである。
る発熱体の特性曲線でその組成は次の通りである。
(1)ポリフッ化ビニリデン:KF−1000(呉羽化
学)・・・20wt% (11)ポリエチレン酢酸ビニル共重合体:D−502
0(住友化学)・・・35wt% 611)カーボンブラック:ダイアブラックG(三菱化
成)・・・45wt% 前記3戒分を熱ローラにより20分間混練し、厚さ1m
m、巾20關、電極間距離25關に成型したシートであ
る。
学)・・・20wt% (11)ポリエチレン酢酸ビニル共重合体:D−502
0(住友化学)・・・35wt% 611)カーボンブラック:ダイアブラックG(三菱化
成)・・・45wt% 前記3戒分を熱ローラにより20分間混練し、厚さ1m
m、巾20關、電極間距離25關に成型したシートであ
る。
また、Bの試料は、(1)ポリエチレン酢酸ビニール共
重合体:D5020(住友化学)・・・50wt% (1[)カーボンブラック:ダイアブラックG(三菱化
成→・・・50wt% をAの試料と同様に混練し、成型したシートのPTC特
性である。
重合体:D5020(住友化学)・・・50wt% (1[)カーボンブラック:ダイアブラックG(三菱化
成→・・・50wt% をAの試料と同様に混練し、成型したシートのPTC特
性である。
図からも明らかなようにBは90℃を超えると、温度と
ともに抵抗値は減少しているが、Aでは減少することは
なく、温度とともに増加し、150℃付近から再び大き
なPTC特性が得られている。
ともに抵抗値は減少しているが、Aでは減少することは
なく、温度とともに増加し、150℃付近から再び大き
なPTC特性が得られている。
この人のような特性を持っていれば、温度過昇は全くな
く、長期間の使用で低温側のPTC特性が小さくなって
も、150℃以上で大きなPTC特性があるため、安全
である。
く、長期間の使用で低温側のPTC特性が小さくなって
も、150℃以上で大きなPTC特性があるため、安全
である。
(2)第2図中の曲線aの試料は、
(1)ポリフッ化ビニリデン:KF−1000(呉羽化
学)・・・40wt% (11)カーボンブラック:ダイアブラックG(三菱化
成→:50wt% (iii) フッ素ゴム:パイトンB(デュポン)・
・・10wt% を熱ローラにより混練し、粉砕したものを、イソホロン
およびパイトン(25%メチルエチルケトン)溶液に粉
砕物20Wt、イソホロン70wt%、パイトン溶液1
0Wtになるよう分散させた、抵抗インキ■を作成し、 (1)ポリエチレン酢酸ビニル共重合体:D−5020
(住友化学)・・・40wt% (II)カーボンブラック:ダイアブラック:G(三菱
化成)・・・60wt% を抵抗インキ■の工程と同様に混練、粉砕し、同一配合
比でインキとした抵抗インキ■と、1:1になるように
混ぜ合わせた抵抗インキ■を電極を設けた(電極間距離
25mm、巾20 mm )ポリエステルフィルム基板
上に印刷し、220℃30分間焼付けたものである。
学)・・・40wt% (11)カーボンブラック:ダイアブラックG(三菱化
成→:50wt% (iii) フッ素ゴム:パイトンB(デュポン)・
・・10wt% を熱ローラにより混練し、粉砕したものを、イソホロン
およびパイトン(25%メチルエチルケトン)溶液に粉
砕物20Wt、イソホロン70wt%、パイトン溶液1
0Wtになるよう分散させた、抵抗インキ■を作成し、 (1)ポリエチレン酢酸ビニル共重合体:D−5020
(住友化学)・・・40wt% (II)カーボンブラック:ダイアブラック:G(三菱
化成)・・・60wt% を抵抗インキ■の工程と同様に混練、粉砕し、同一配合
比でインキとした抵抗インキ■と、1:1になるように
混ぜ合わせた抵抗インキ■を電極を設けた(電極間距離
25mm、巾20 mm )ポリエステルフィルム基板
上に印刷し、220℃30分間焼付けたものである。
また、第2図中曲線すの試料は、抵抗インキ■を、ポリ
エステルフィルム基板上に印刷し、同様に焼付けたもの
である。
エステルフィルム基板上に印刷し、同様に焼付けたもの
である。
またCの試料は、抵抗インキのを、同様に焼付けたもの
である。
である。
bは、第1図のBに比較して、抵抗値が減少しはじめる
温度が110℃と上昇してはいるものの、110℃を越
えると急激に抵抗値は減少している。
温度が110℃と上昇してはいるものの、110℃を越
えると急激に抵抗値は減少している。
一方aは、図から明らかなようにそのようなことはない
。
。
bで第1図のBに比べ抵抗値が減少する温度が上昇して
いるのは基板に支持されているために見かけの力学的強
度が上がったためと思われる。
いるのは基板に支持されているために見かけの力学的強
度が上がったためと思われる。
本発明の発熱体の特徴とするところは、二つ以上のPT
Cの立ち上がり点を持つため、低温側の立ち上がり点で
本発明による発熱体を使用する場合、長期間の使用によ
り、最悪、低温域での抵抗値が低下しても、高温域でも
う一つの抵抗値の立ち上がり点があるため、安全である
。
Cの立ち上がり点を持つため、低温側の立ち上がり点で
本発明による発熱体を使用する場合、長期間の使用によ
り、最悪、低温域での抵抗値が低下しても、高温域でも
う一つの抵抗値の立ち上がり点があるため、安全である
。
また、二つ(もしくはそれ以上)の抵抗値の立ち上がり
点の間では抵抗値は温度、とともに低下することがない
ため、安全である点にある。
点の間では抵抗値は温度、とともに低下することがない
ため、安全である点にある。
本発明の発熱体は前記の構成に基いて、従来のPTC特
性を有する発熱体に比べ、(1)長期間にわたり特性に
おいて安全性がある、(2)特定温度に対する極太値を
有しない、(3)湿度に対しても安定性がある。
性を有する発熱体に比べ、(1)長期間にわたり特性に
おいて安全性がある、(2)特定温度に対する極太値を
有しない、(3)湿度に対しても安定性がある。
(4)工程も複雑でない、(5)コストも高くない、な
どの作用効果を生ずる。
どの作用効果を生ずる。
第1図は、本発明の第1の実施例組成物と従来例とのP
TC特性の、第2図は第2の実施例の組成物と従来例の
PTC特性の比較図、を示す。 A:本発明の第1実施例組戒物の発熱体の特性曲線、B
:従来の発熱体の特性曲線、a:同第2の実施例組成物
のインキと従来の組成物のインキと従来の組成物のイン
キを混合し基板に印刷し焼付けた発熱体の特性曲線、b
:従来の発熱体の特性曲線、C:本発明の第2の実施領
の組成物のインキをポリエステルフィルム基板上に焼付
けた特性曲線。
TC特性の、第2図は第2の実施例の組成物と従来例の
PTC特性の比較図、を示す。 A:本発明の第1実施例組戒物の発熱体の特性曲線、B
:従来の発熱体の特性曲線、a:同第2の実施例組成物
のインキと従来の組成物のインキと従来の組成物のイン
キを混合し基板に印刷し焼付けた発熱体の特性曲線、b
:従来の発熱体の特性曲線、C:本発明の第2の実施領
の組成物のインキをポリエステルフィルム基板上に焼付
けた特性曲線。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 結晶性樹脂と導電性粉体からなり正の抵抗温度係数
を有する組成物の発熱体において、前記結晶性樹脂を2
種以上の結晶性樹脂含有し、2つ以上のPTC特性の立
上り点を有する組成物の発熱体。 2 組成物の粉体を溶剤に分散したペーストを基板に塗
布焼付けた特許請求の範囲第1項記載の発熱体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8004078A JPS5858793B2 (ja) | 1978-06-30 | 1978-06-30 | 発熱体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8004078A JPS5858793B2 (ja) | 1978-06-30 | 1978-06-30 | 発熱体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS556745A JPS556745A (en) | 1980-01-18 |
JPS5858793B2 true JPS5858793B2 (ja) | 1983-12-27 |
Family
ID=13707124
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8004078A Expired JPS5858793B2 (ja) | 1978-06-30 | 1978-06-30 | 発熱体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5858793B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0219105Y2 (ja) * | 1986-10-24 | 1990-05-28 |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS58181090U (ja) * | 1982-05-26 | 1983-12-03 | 日本ピラ−工業株式会社 | 保温カバ− |
JPS60230391A (ja) * | 1984-04-27 | 1985-11-15 | 松下電器産業株式会社 | 正抵抗温度係数を有する発熱体 |
-
1978
- 1978-06-30 JP JP8004078A patent/JPS5858793B2/ja not_active Expired
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0219105Y2 (ja) * | 1986-10-24 | 1990-05-28 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS556745A (en) | 1980-01-18 |
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