JPS5858257B2 - アンチスキツド装置の安全回路 - Google Patents

アンチスキツド装置の安全回路

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JPS5858257B2
JPS5858257B2 JP9246676A JP9246676A JPS5858257B2 JP S5858257 B2 JPS5858257 B2 JP S5858257B2 JP 9246676 A JP9246676 A JP 9246676A JP 9246676 A JP9246676 A JP 9246676A JP S5858257 B2 JPS5858257 B2 JP S5858257B2
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transistor
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信一郎 岩崎
香月 高山
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は車輌の走行中車輪に過大なブレ7キカ(ブレー
キ液圧)力571[]えられると車輪はロックし更に横
滑り(所謂スキッド)状態に陥いるのを防止するために
走行中車輪に過大なブレーキ力力籾口わり車輪がロック
又はロックを起しそうな状態になるとブレーキ液圧を減
圧しそして車輪が正常な回転状態に復帰すると再びブレ
ーキ液圧を復圧し以後この作動を繰り返して車輌を安全
に制動、そして停止なすことができる一般周知のアンチ
スキッド装置に於ける安全回路に関する。
アンチスキッド装置が故障してブレーキ圧力を緩め放し
になった時、アンチスキッド装置を非制動として通常の
ブレーキに戻し、運転者に警告し、アンチスキッド装置
故障によって逆ってノーブレーキなる危険な状態となる
のを防止するものであり、或いはアンチスキッド装置が
非作動となる故障の際は運転者に警告を与えるものであ
る。
従来、アンチスキッド装置の安全回路は故障状態を検出
すると、例えばフリップフロップ等による保持回路をセ
ット状態1こして該フリップフロップの出力でリレーを
駆動してアンチスキッド制御回路(以後便宜上制御回路
とする。
)への電源を遮断、或いは警告灯を点灯するものがあっ
た。
しかしながら、このようにフリップフロップ等による保
持回路を故障記憶のために用いたものは、電源を切って
電源再投入時には前記フリップフロップ等による保持回
路はリセット状態に戻ってしまって可変同様の故障状態
を検出した後、制御回路への電源遮断、或いは警告灯の
点灯が行われるものである。
特に故障の内、制御回路が故障してアクチュエータへブ
レーキ液圧の減圧指令信号が長時間出力しているもの(
長時間通電)に関しては安全回路は該減圧指令信号出力
が成る一定時間以上(例えば数秒以上)継続すると前記
フリップフロップ等による保持回路をセット状態にする
ものであるが、電源投入毎に同様の長時間通電の検出し
た後、フリップフロップ等による保持回路がリセット状
態からセット状態になるもので、特に制御回路がブレー
キをかけた時、或いは車輪のロック状態を検出した時の
み長時間通電の状態が起る故障の場合は、運転者がブレ
ーキを踏んだ後安全回路が働くものの、前記したある一
定時間は再びノーブレーキ状態となるもので、電源投入
のたびにこれを繰り返して非常に危険な状態となるもの
である。
また、上記欠点を回避するために電源より制御回路への
電源ラインに取付けられたヒユーズをサイリスク等スイ
ッチング素子に故障検出時にトリガーをかけてヒユーズ
に過大電流を流して溶断して制御回路を半永久的に非作
動とする方式のものがあるが、通常前記ヒユーズは数ア
ンペア定格のものであるからこれを短時間のうちに溶断
するためには少くともサイリスク等スイッチング素子は
前記ヒユーズの定格電流の数倍の電流定格にしなければ
ならない。
これは価格的にも高くなるし、高い信頼性を得ることが
難しくなる欠点を持つ。
そこで本発明は前述の欠点を解消すべくより信頼性が高
く、て安全でしかも車輪回転信号から減圧指令信号を得
るために演算機能を有する制御回路と、車輪回転を検出
するセンサー又は減圧指令信号により減圧作動へと切換
るソレノイドバルブのコイルの断線、或いは該ソレノイ
ドバルブの作動により減圧作動なすアクチュエータの作
動不良等の機器との故障を判別し、前者の場合は、容量
スイッチング素子を使うことなく記憶用回路素子を用い
て制御回路を半永久的に非作動とするもので電源再投入
によって同一の故障現象を、即ちノーブレーキ状態の続
行を繰り返すことを防止するものである。
また、後者の場合は、制御回路の故障に起因するもので
はないため制御回路を半永久的に非作動とせず運転者に
警告を与えて故障機器の点検を捉すようにしてアンチス
キッド装置全体を点検することなく故障に応じてその点
検及び修理を容易ならしめたアンチスキッド装置の安全
回路の提供を目的とする。
以下、本発明装置の一実施例を第1図に基づいて説明す
る。
2は車速センサで車輪回転に関連する軸(図示路)に取
付けられた歯車3による磁石(図示路)の磁束変化をピ
ックアップコイル4にて車輪回転数に比例した周波数の
交流電圧として取り出して車速信号を得るものである。
Aは前記センサ2からの車、速信号を入力として車輪の
ロック又はロックしそうな状態を検出してブレーキ力(
ブレーキ液圧)を緩める減圧指令信号を発生する減圧指
令信号発生回路1と、該回路1よりの減圧指令信号にて
減圧作動部(コイル14)を駆動するトランジスタ?、
9,10等の駆動部とから構成されるアンチスキッド制
御回路を示し、該回路1は入力なる車速信号を入力端子
aから取り入れて前記減圧指令信号を出力端子すから出
力するもので、この回路としては車輪のロックを感知で
きるものであればよく、例えば車輪の回転状態が所定の
減速度に達した時、又は所定のスリップ率に達した時に
減圧指令信号を発する様にした等の回路が一般周知であ
り、具体的な回路構成は割愛する。
該回路1の出力端子すは前述の駆動部へ接続されたもの
で、先ず抵抗5を介してトランジスタ7のベースに接続
される。
トランジスタ7のコレクタは抵抗8を介して電源ライン
15に接続され前記減圧指令信号発生回路1の出力が減
圧指令、即ち高なる電圧の時、トランジスタ7に抵抗5
を介してベース電流が流れトランジスタ7は導通状態と
なってコレクタ電流が流れコレクタ電位はほぼ零になる
トランジスタ9,10はダーリントン接続され、トラン
ジスタ7が導通のとき抵抗8を介してベース電流が流れ
てトランジスタ9゜10は導通状態となって電源ライン
15よりアクチュエータソレノイドバルブ(図示路)の
コイル14に通電する。
アクチュエータソレノイドバルブのコイル14の通電に
よって前記したアクチュエータの作用によってブレーキ
圧力を減するもので、この働きは車輪の回転状況によっ
て行われ、即ち減圧指令信号に応じて車体が停止する迄
繰り返してアンチスキッド動作が行われる。
抵抗11とダイオード12の直列回路はコイル14の通
電を切る時発生する逆起電圧を吸収するものである。
22は自動車用バッテリーで、自動車のエンジンキース
イッチ21とヒユーズ20を介し、ダイオード19を介
して、線23、定電圧回路C、リレー接点Bを介して電
源ライン15に夫々電源を供給する。
ダイオード19はバッテリー22の逆接続によって回路
が破壊されるのを防止するもので、コンデンサ18は高
周波雑音吸収用である。
定電圧回路Cは、抵抗16、定電圧ダイオード11より
構成されて所定の電圧に安定化しその出力は線24及び
図示してないが減圧信号発生指令回路1にも供給される
リレー接点Bは、通常は図示する如く接点Cは接点dに
接続されて電源ライン15には電圧が供給される。
26はランプでヒユーズ25、ダイオード27を介して
キースイッチ21よりリレー接点Bの接点Cに接続され
る。
ランプ26は運転者警告用で、図示の状態ではダイオー
ド27は非導通ランプ26は点灯しない。
又26はランプである必要はなく、プンプに代えてブザ
ー等運転者に警告するものであれば何でもよい。
次に本発明による安全回路りの構成、作用について説明
すれば、72は減圧指令信号に応じて作動するコイル1
4による圧力差の切換にてダイヤフラム(図示路)の変
位作動によりブレーキ圧を減圧し得る一般周知なるアク
チュエータ(図示路)のストロークスイッチで、常時閉
でありダイヤフラムが移動した時、即ち減圧作動中は開
状態となる。
抵抗28は線23に一端を接続してスイッチ12が開状
態のときダイオード29は非導通となり、コンデンサ3
0は線24より抵抗32を介して充電される。
42は比較器で、通常出力は高電位である。
比較器42の各入力端子のバイアス電流は零とみなして
ダイオード36.37はこの時非導通状態にあるとすれ
ば、コンデンサ30の充電特性はコンデンサ30と抵抗
32の特定数と線24の電圧で決定される。
コンデンサ30の端子電圧は比較器42の反転入力端子
の電圧であり、比較器42の非反転入力端子の電圧は、
抵抗38゜39.41.ダイオード40によって決定さ
れ、ダイオード40はダイオード29の温度補償用で実
用的には抵抗39よりダイオード40に流れる電流は抵
抗38,41に流れる電流に比べて小さいものであるか
ら、比較器42の非反転入力端子の電圧は線24の電圧
の抵抗38と41による分圧電圧にダイオード40の順
方向電圧降下をカロえた値にほぼ等しい。
コンデンサ30が充電され、比較器42の反転入力端子
電圧が非反転入力端子電圧を越えると、比較器42の出
力端電圧は高電位から低電位へと切換る。
抵抗33は一端を線24に接続され、他端は減圧指令信
号発生回路1の入力端子aに接続され、スピードセンサ
2のコイル4に直流電流を供給する。
抵抗34とコンデンサ35の直列回路も該入力端子aに
接続される。
コイル4の直流抵抗は抵抗33に比べて十分小さいもの
であり、常時は前記入力端子aの直流電位は零とみなせ
る。
抵抗34とコンデンサ35はローパスフィルターを形成
し、スピードセンサ2の出力である交流電圧を減衰させ
る。
コイル4が断線又は線73が断線した時、前記入力端子
aの入力インピーダンスが抵抗33に比べて十分大きけ
ればコンデンサ35は抵抗33.34を介して充電され
、コンデンサ35の端子電圧は上昇し遂にはダイオード
36を介して比較器42の反転入力端子の電圧を上昇さ
せる。
これは抵抗31がダイオード36とコンデンサ30の間
に入っているためストロークスイッチ12が開閉いずれ
の場合にも成立するもので、遂には比較器43の出力は
高電位から低電位となる。
次に、抵抗13の一端は制御回路Aの出力端74に、他
端は線15に接続される。
抵抗13をソレノイドバルブのコイル14の抵抗に比べ
て十分大に選定するから、出力端74に減圧信号が発生
しない状態なら出力端74の電位はほとんど零であり、
ダイオード37は非導通である。
ソレノイドバルブコイル14が断線すれば出力端74は
高電位になって抵抗44を介して電流が流れダイオード
37は導通し、比較器42の反転入力端子の電圧は上昇
して非反転入力端子より犬となり比較器42の出力は低
電位となる。
ここで制御回路Aの出力端74の減圧信号とソレノイド
バルブコイル14の断線による出力端高電位を区別する
ためダイオード43を設は減圧信号発生時はトランジス
タ7のコレクタ電位が零になるのを利用してダイオード
43と抵抗44の接続点の電位をダイオード43の順方
向電圧降下分のみとし、即ちダイオード37を非導通と
し、比較器42の反転入力端電位が上昇するのを防いで
いる。
トランジスタ48は抵抗45を介して比較器42の出力
に接続されているから比較器42の出力が高電位の時導
通して低電位の時非導通となる。
通常トランジスタ48は導通状態にある。トランジスタ
55はリレー接点Bを作動するリレーコイル56に接続
されトランジスタ55が導通の時コイル56は励磁され
る。
通常コイル56は励磁され、リレー接点Bは図示する如
く接点Cと接点dとが電気的に接続される位置にあり、
キースイッチ21を開にして電源を切るとコイル56は
非励磁になって接点Cはeに切換接続する。
通常コイル56が励磁されるためには電源を投入した瞬
間リレー接点Cはeに接続されているから自己保持用に
設けられたダイオード4゛6が導通してトランジスタ4
8のベース電位はダイオードの順方向電圧降下分となっ
てトランジスタ48はエミッタがダイオード49を介し
て接地されるため非導通、トランジスタ55も非導通と
なってコイル56は永久に励磁されないがトランジスタ
55のベースは抵抗52を介してコンデンサ53に接続
されており、コンデンサ53の初期電荷を零とすれば電
源投入時トランジスタ55のベース電流は流れコイル5
6は励磁される。
コイル56が励磁されると、リレー接点Cはeよりdに
接続されダイオード46は非導通となってトランジスタ
48は比較器42の出力が高レベルであれば導通状態と
なってトランジスタ55も定常的に導通状態となる。
電源投入時トランジスタ55が導通となる時間は、抵抗
47.50とコンデンサ53の時定数で決定されるがリ
レー接点の応答時間より長く選ぶ。
ダイオード51は電源を切った時、コンデンサ53の電
荷をなるべく早く放電するためのものである。
抵抗50はコンデンサ放電時トランジスタ48の保護用
である。
前記した条件によって比較器42の出力が低電位になれ
ばトランジスタ48は非導通となり抵抗47.50とコ
ンデンサ50の時定数による遅れ時間の後トランジスタ
55は非導通となり、コイル56は非励磁となって接点
Cはeに接続され電源ライン15の電位は零となる。
ダイオード46は前記した如く自己保持用ダイオードで
比較器42の出力いかんに拘らずトランジスタ48を非
導通として保持する。
比較器65において反転入力端子は、抵抗64を抵抗6
2,63より十分大とすれば、抵抗62と63になる線
24の電圧の分圧電圧にダイオード58の温度補償用ダ
イオード61の順方向電圧降−F分を加えた電圧であり
、非反転入力端子はコンデンサ60に接続されコンデン
サ60は制御回路Aの出力端74の電圧が減圧信号発生
によって高電位のときダイオード58は非導通となるか
ら抵抗59を介して線24より充電される。
コンデンサ60が充電され減圧指令信号が所定時間以上
接続する非反転入力端子の電圧が反転入力端子の電圧よ
り高くなり比較器65の出力は高電位となりトランジス
タ67のベースは抵抗66を介して比較器65の出力に
接続されるからトランジスタ67は導通状態となってコ
レクタ電流は記憶用回路素子としてのヒユーズ69、抵
抗68を介して流れ、その電流はヒユーズ69を溶断す
るに十分な電流を流すべく抵抗68を設定するからヒユ
ーズ69は溶断に致る。
ヒユーズ溶断によって抵抗70は抵抗68とヒユーズ6
9の接続点に一端が接続され他端は接地されているから
、ダイオード71は抵抗70を介して導通して比較器4
2より出力電流を分流する。
抵抗70を抵抗45に比べてトランジスタ48から十分
非導通となる低い値とするから、トランジスタ48は非
導通となり、従ってリレーの接点Bの接点Cは接点eに
接続され電源ライン15は零電位となる。
ランプ26は電源ライン15が零電位となることによっ
てダイオード27は導通し点灯する。
上記構成、作用説明を補足のためにまとめれば、アクチ
ュエータが減圧作動位置に所定時間より長く変位してい
る場合に於けるストロークスイッチ72が設定時間以上
開状態となった時、或いはスピードセンサ2のコイル4
が断線状態になった時、或いはソレノイドバルブのコイ
ル14が断線した時等の作動機器の故障時には比較器4
2の出力は低電位になってリレーのコイル56は非励磁
状態となって電源ライン15の電位は零になってランプ
26が点灯する。
次にソレノイドバルブのコイル14に減圧指令信号が設
定時間以上通電が続けばノーブレーキ状態となり非常に
危険であることからヒユーズ69が溶断すると共に同様
にリレーコイル56が非励磁になって電源ライン15の
電圧は零となり、ソレノイドバルブのコイル14への通
電は阻止される。
以後、キースイッチ21を切って再びスイッチ21を入
れてもヒユーズ69が溶断しているからダイオード71
は導通してリレーコイル56は非励磁となる。
コイル14が断線した時も出力端74は高電位となるか
ら比較器65によるタイマーはヒユーズ溶断方向へ向う
が通常このタイマーの設定時間は1秒以上に設定される
のに対しコイル14の断線によって電源ライン15の電
圧が零になる時間はコンデンサ53と抵抗47,50で
決定され、せいぜい数10m5ec以内であるからヒユ
ーズ69が切れるまでには至らない。
ここで制御回路Aが故障してソレノイドバルブのコイル
14へ通電し続ける時、制御回路Aの故障モードとして
減圧指令信号発生回路1が故障して出力すに高電位を発
生し続けるかもしくはトランジスタ7が故障して導通状
態になった時と、トランジスタ9又は10が故障して導
通状態になつた時の二つが考えられ、前者の場合はヒユ
ーズ69が切れるが、後者の場合は、ソレノイドバルブ
のコイル14の断線とみなされて比較器42の方が働き
ヒユーズ69は切れないが、トランジスタ9又は10の
故障が継続すれば電源再投入時にもコイル14が断線、
非断線に拘らずリレーコイル56は非励磁となってソレ
ノイドバルブのコイル14への通電は阻止される。
ヒユーズに代わる記憶用回路素子としての他の実施例を
示すと、第1図においてE部を第2図の回路に代替して
もよく各図の符号イ2ロ、ノ\、二は夫々対応した線を
示す。
第2図において75はラッチングリレーで、比較器出力
口が高電位によって抵抗79を介して電流が流れトラン
ジスタ80が導通すればラッチングリレーのコイル75
は励磁され接点76は閉より開状態に切換る。
この時ダイオード71は抵抗78を介して導通するから
リレーコイル56は非励磁となって電源ライン15は電
になる。
ラッチングリレーは一旦励磁されるとその状態をリレー
コイルに逆方向の電流を流さない限り保ち続けるから前
記ヒユーズ69と同じ作用を行うことになる。
以上説明の如く本発明によれば、制御回路Aがソレノイ
ドバルブのコイル14に通電し続ける故障を起した時に
おける第1の故障モードとして減圧指令信号発生回路1
がコイル14に通電し続ける信号を不必要に長く発生し
続けた時又はトランジスタ7が導通し続けた時、設定時
間を経ると記憶用回路素子としてのヒユーズ69が溶断
又はラッチングコイルが励磁されるから、故障を半永久
に記憶してキースイッチを切って再びキースイッチを入
れてもソレノイドバルブのコイル14への通電は阻止さ
れる。
減圧指令信号発生回路1の故障モードとしてブレーキを
かけるか、又は過大なブレーキをかけるとコイル14に
不必要に長時間通電し続けるものがあり、従来用いられ
ていた方式でフリップフロップ等を記憶回路として用い
たものは電源を再投入すれば再びブレーキをかけるか、
又は過大なブレーキをかけると再び安全回路のタイマー
が働いて設定時間を経ればソレノイドバルブのコイルに
通電が阻止されるが、その設定時間の間ブレーキはきか
ないことになり電源再投入するたびにこれを繰り返すも
のであるが、本発明によれば一旦このような減圧指令信
号発生回路の故障で減圧作動用のソレノイドバルブのコ
イルに不必要に長い通電が認められれば制御回路への電
源供給を半永久的に遮断することから、以後電源再投入
後もこれを繰り返す危険は防止される。
また、半永久的に制御回路の電源を遮断する手段として
、従来のように大容量のスイッチング素子を用いる必要
はなく、記憶素子としてヒユーズ69は極めて小容量で
よいからトランジスタ69としては定格電流100mA
保度で極めて小型の安価なモールドタイプのトランジス
タでよく余裕率も十分大きく取れることから信頼性も向
上する。
また、他の記憶素子としてラッチングリレーも極めて小
容量でよいからこれを励磁するトランジスタも前記と同
様である。
次に制御回路Aの第2の故障モードとして出力トランジ
スタ9,10が導通し続けることがあり、この場合は直
ちに(数10m5ec以内)比較器42の方が働いて通
電は阻止されるからノーブレーキになる危険性はなく、
しかも通常トランジスタの導通故障は永久的に続くこと
が多く電源投入後直ちにコイル14への通電は阻止され
る。
即ち、いずれの場合にも制御回路がコイル14に通電し
続ける故障の場合、これを検出して非常に危険なるノー
ブレーキ状態となるのを極力防止できる。
また、スピードセンサーコイルの断線とソレノイドバル
ブコイルの断線と、アクチュエータのストロークスイッ
チの長時間開放を検出して電源を遮断して、ランプを点
灯して運転者に警告するものであるが、例えばスピード
センサのコイル断線ヲ修理するなどして故障原因を除い
て再び電源を投入すれば以後正常に作動するもので、こ
れは前記制御回路Aの故障、特に減圧指令信号発生回路
1の故障時とは別の処置、即ち制御回路を半永久的に非
作動とせず単に電源を遮断してランプを点灯するだけで
あるためである。
このことによる他のメリットは組付時スピードセンサの
接続忘れ、ソレノイドバルブの接続忘れ、ストロークス
イッチの接続忘れ等のイージミスによって制御回路を全
く使いものにならないようにする不経済を防止できる。
また本発明の実施例ではリレーコイル56は通常励磁さ
れているからヒユーズ20が切れた時、回路が作動しな
いことを単にランプ26のみで非常に簡単に表示できる
利点を持つ等の数多くの実用土優れてなる効果を奏する
ものである。
尚、本発明の好しい実施例を開示したものであるが、本
発明の思想を逸脱することなくこれを変更又は変形する
ことは可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す電気回路図、第2図は
本発明に於ける記憶用回路素子の他の例を示す説明図で
ある。 2:回転センサ、1:制御回路、14:ソレノイドバル
ブ、72:ストロークスイッチ、D二安全回路、69:
ヒユーズ、26二ランプ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 車輪の回転状態を検出し車輪回転数に応じた車輪回
    転信号を出力する回転センサーと、該車輪回転信号と制
    動状態とから演算して車輪がロック又はロックしそうな
    状態になるとブレーキ圧を緩める減圧指令信号を出力す
    る制御回路と、該減圧指令信号により減圧作動なすアク
    チュエータを駆動するソレノイドバルブとからアンチス
    キッド装置に於て、前記減圧指令信号が所定時間を越え
    て出力している前記制御回路の故障時には記憶用回路素
    子を作動ならしめて前記制御回路への電源供給の停止を
    電源再投入の如何に拘らず続行する回路と、前記制御回
    路以外の作動機器の故障時には前記記憶用回路素子を作
    動なすことなく、警報部材を作動なすにとどまる回路と
    を付設したことを特徴とするアンチスキッド装置の安全
    回路。
JP9246676A 1976-08-03 1976-08-03 アンチスキツド装置の安全回路 Expired JPS5858257B2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6050353U (ja) * 1983-09-13 1985-04-09 内田 欽也 ミニパイプ付ライタ−

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6050353U (ja) * 1983-09-13 1985-04-09 内田 欽也 ミニパイプ付ライタ−

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JPS5317887A (en) 1978-02-18

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