JPS585694B2 - 粉末油脂の製造法 - Google Patents

粉末油脂の製造法

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JPS585694B2
JPS585694B2 JP5488277A JP5488277A JPS585694B2 JP S585694 B2 JPS585694 B2 JP S585694B2 JP 5488277 A JP5488277 A JP 5488277A JP 5488277 A JP5488277 A JP 5488277A JP S585694 B2 JPS585694 B2 JP S585694B2
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JP
Japan
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flour
oils
fats
fat
oil
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Expired
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JP5488277A
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English (en)
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JPS53139605A (en
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松枝克治
福岡脩
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SUGYAMA SANGYO KAGAKU KENKYUSHO
Original Assignee
SUGYAMA SANGYO KAGAKU KENKYUSHO
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  • Fats And Perfumes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は穀粉を利用した粉末油脂の製造法に関するもの
である。
粉末油脂は、バン、菓子、麺類、練製品、乳製品、その
他粉末食品等に粉状のまま添加して均一に混合できる等
、液状の油脂、可塑性油脂では望めない特長を有するた
め、油脂の利用分野の一つとして開発されている。
従来から粉末油脂の製造法は種々提案されているが、こ
れらは、(イ)油脂をそのまま粉末状またはフレーク状
に加工する方法、(ロ)油脂を他の粉末、例えば粉状の
蛋白質、澱粉等に含浸させて製造すル方法、(−)油脂
をマイクロカプセル等の被覆剤で被覆して製造する方法
に大別される。
しかし、油脂をそのまま粉状またはフレーク状に加工す
る方法は粉末化、フレーク化に大きな機械的エネルギー
を必要とするだめ製造コストが上昇し、結局、高価な製
品となってしまうという問題点を有するものである。
また、油脂を被覆剤で被覆する方法は工程が複雑で製造
コストが高いため通常の食品分野に利用する目的では採
算のとれる企業化はなかなか困難である。
このような理由から、現在までに食品分野で実用化され
ている粉末油脂の製造法は主として、油脂を粉体に含浸
させて油脂の粉体流動性を得る方法である。
しかしながら、この油脂を蛋白質、澱粉等の粉体に含浸
させる方法も、粉体が吸着吸収し得る油脂量に限度があ
り、油脂含量の多い粉末油脂が得られないため、その用
途や配合量が制限されるのみならず、担体となる粉体も
大豆や小麦等の穀物原料から蛋白質や澱粉を分離して使
用するため経済的に不利となる等の問題点を有するもの
であった。
近年、この問題を解決する方法として、油脂を吸着せし
める粉体に穀粉を使用するとともに、該穀粉を乾燥して
水分を除くことにより油脂の配合割合を増加せしめる穀
粉利用による粉末状油脂の製造方法(特公昭45−33
742号公報)が提案されているが、この方法も、乾燥
した穀粉に対する油脂の配合限度が40重量%であり、
これ以上の油脂を配合すると混合物が粘性を生じて取扱
い容易な粉体流動性を有する粉末油脂が得られなくなる
という欠点を有するものである。
本発明者らはかかる従来法の欠点を改良するため種々研
究の結果、粒度100メッシュ以上に粉砕しだ穀粉を界
面活性剤で処理することによシ該穀粉に対する油脂の吸
着吸収量を著るしく増加せしめ得ることを見出し、本発
明を完成した。
すなわち、本発明は、粒度100メッシュ以上に粉砕し
た穀粉を界面活性剤溶液中に短時間浸漬した後乾燥し、
次いで該穀粉に食用油脂を液状で混合した後、解砕して
粉末状にすることを特徴とする粉末油脂の製造法である
本発明方法は、先ず、脱脂大豆、小麦、とうもろこし、
米等のごとき穀物を通常の方法で100メッシュ以上の
粒度に粉砕し、次いでこれらの穀粉を界面活性剤溶液中
に短時間浸漬する。
本発明方法において、穀物を100メッシュより細かい
粒度に粉砕するのは、穀粉の表面積を増大するとともに
穀粉粒子の界面活性剤による被覆を容易ならしめ、該界
面活性剤の親油作用により穀粉の油脂吸着吸収量を増大
せしめるためである3かかる作用効果は粒度が100メ
ッシュ以上の微細な穀粉において顕著に生ずるものであ
る。
粒度100メッシュ以上の穀粉を界面活性剤溶液中に短
時間浸漬する際に使用する界面活性剤としては、グリセ
リン脂肪酸エステル(所謂、モノグリセリド)蔗糖脂肪
酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、レシチン、プ
ロピレングリコール脂肪酸エステル、コンドロイチン硫
酸ナトリウム等、食品用として適する公知の界面活性剤
が好ましい。
これらの界面活性剤は水または温湯あるいはn一へキサ
ン、石油エーテル、エタノール等のごとき有機溶剤に溶
解することにより通常、濃度0.01〜5重量%程度の
溶液として用いるものである。
界面活性剤溶液による穀粉の浸漬時間は、通常10分以
内の短時間で充分であり、浸漬時間をあまり長くすると
穀粉中の蛋白質や炭水化物が溶出される(界面活性剤を
水溶液として用いた場合)ため好ましくない。
まだ、浸漬温度は溶剤が蒸発しない範囲内であれば特に
限定されるものではないが、蛋白質や炭水化物の溶出を
防ぐためには10〜30℃程度の常温で行なうことが好
ましい。
本発明方法において、粒度100メッシュ以上の穀粉を
界面活性剤溶液中に浸漬するのは、穀粉粒子の表面を界
面活性剤の親油性皮膜で被覆することにより、穀粉粒子
の油脂吸着、滲透作用を促進して油脂吸収量を著るしく
増大せしめるだめである。
界面活性剤溶液に浸漬処理した穀粉は、次いで、必要に
応じ沢過または遠心分離等により脱水あるいは脱溶剤し
た後、熱風乾燥、噴霧乾燥、真空乾燥、凍結乾燥等公知
の乾燥法により、好ましくは低温で乾燥し、さらに必要
に応じ解砕して粉末状にする。
得られだ穀粉に、食用油脂を液状で攪拌しながら混合し
た後、解砕して粉末状の製品とするものである。
本発明方法において、穀粉に混合する食用油脂としては
、常温において液状を呈する植物性油脂の使用が一般的
であるが、常温において半固状またぱ固状を呈する動植
物性油脂まだは脂肪を40〜60℃程度に加熱して液状
としだものを使用することもできる。
食用油脂の混合量は、穀粉に対して150重量%程度ま
で混合することができるが、良好な粉体流動性を有する
粉末油脂を得るためには穀粉に対し60〜120重量%
程度の範囲内で混合することが好ましい。
本発明に使用する穀粉は粒度100メッシュ以上に微粉
砕したものであるから表面積が大きく、かつ、親油基を
有する界面活性剤を被覆したものであるから油脂の吸着
吸収性能が極めて犬であり、食用油脂を最高150重量
%程度まで吸着吸収し得るので、油脂含量の極めて多い
粉末油脂が容易に得られ、ゆえに、従来、油脂含量が少
ないだめ用途や配合量が制限されていだ油脂を粉体に含
浸させて製造した粉末油脂”の利用面を拡大することが
できる。
本発明の粉末油脂製品は使用目的に応じて攪拌混合時に
調味料、香辛料、保存料、栄養剤等を配合することもで
きる。
以下に本発明の実施例を示す。
実施例I NSI(水溶性窒素指数)17の高温変性脱脂大豆10
Kgを大部分が100メッシュ篩を通過するように粉砕
し、100メッシュ篩を通過しない部分を除去した。
この脱脂大豆粉IKgを大豆レシチン10gを溶解した
n−へキサン2t中に5分間攪拌しながら浸漬した後、
遠心分離して溶剤の一部を除去し、しかる後、真空乾燥
器にて5mmHg、70℃にて1時間真空乾燥して脱脂
大豆粉約980gを得た。
この脱脂大豆粉を横型攪拌機に入れ、これを攪拌しなが
ら精製大豆油900gを徐々に加え、粗混合した。
この混合物を次いで高速回転ビーターを有する混合解砕
機を通過させて取扱い容易な粉体流動性を有する粉末油
脂製品を得た。
一方、対照として、大豆レシチン溶液による浸漬処理を
施さないNSI17の高温変性脱脂大豆粉を同量使用し
て同様に精製大豆油を混合したところ、300g(脱脂
大豆粉に対し約30重量%)程度までしか混合すること
ができず、それ以上混合すると混合物は粘着性を生じて
しまい、取扱い容易な粉体流動性を有する粉末油脂は得
られなかつだ。
実施例2 100メッシュ篩を通過した市販の小麦粉IK9を脂肪
酸モノグリセリド10gを溶解した常温水5t中に3分
間攪拌しながら浸漬した後、噴霧乾燥して小麦粉約97
0gを得だ。
この小麦粉を横型攪拌機に入れ、これを攪拌しながら精
製菜種油800gを徐々に加え、粗混合した。
この混合物を次いで高速回転ビーターを有する混合解砕
機を通過させて取扱い容易な粉体流動性を有する粉末油
脂製品を得だ。
一方、対照として、脂肪酸モノグリセリド水溶液による
浸漬処理を施さない小麦粉を同量使用して同様に精製菜
種油を混合したところ、240g(小麦粉に対し約25
重量%)程度までしか混合することができず、それ以上
混合すると混合物は粘着性を生じてしまい、取扱い容易
な粉体流動性を有する粉末油脂は得られなかった。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 粒度100メッシュ以上に粉砕した穀粉を界面活性
    剤溶液中に短時間浸漬した後乾燥し、次いで該穀粉に食
    用油脂を液状で混合した後解砕して粉末状にすることを
    特徴とする粉末油脂の製造法。
JP5488277A 1977-05-13 1977-05-13 粉末油脂の製造法 Expired JPS585694B2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP5488277A JPS585694B2 (ja) 1977-05-13 1977-05-13 粉末油脂の製造法

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JP5488277A JPS585694B2 (ja) 1977-05-13 1977-05-13 粉末油脂の製造法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS53139605A JPS53139605A (en) 1978-12-06
JPS585694B2 true JPS585694B2 (ja) 1983-02-01

Family

ID=12982950

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JP5488277A Expired JPS585694B2 (ja) 1977-05-13 1977-05-13 粉末油脂の製造法

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