JPS5856387B2 - 塗料用アミノ系樹脂の遊離ホルムアルデヒドの除去法 - Google Patents

塗料用アミノ系樹脂の遊離ホルムアルデヒドの除去法

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JPS5856387B2
JPS5856387B2 JP1128476A JP1128476A JPS5856387B2 JP S5856387 B2 JPS5856387 B2 JP S5856387B2 JP 1128476 A JP1128476 A JP 1128476A JP 1128476 A JP1128476 A JP 1128476A JP S5856387 B2 JPS5856387 B2 JP S5856387B2
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JP
Japan
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free formaldehyde
resin
formaldehyde
paints
amino resins
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JP1128476A
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JPS5295745A (en
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哲夫 蒲地
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Nippon Carbide Industries Co Inc
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Nippon Carbide Industries Co Inc
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Publication date
Application filed by Nippon Carbide Industries Co Inc filed Critical Nippon Carbide Industries Co Inc
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、塗料用アミノ系樹脂中に残存する遊離ホルム
アルデヒドの除去に関するもので、遊離ホルムアルデヒ
ドを有するアミノ系樹脂にグアニル基−NH−C−NH
2を有する化合物又はその塩を添加することを特徴とす
る。
現在塗料用として市販されているメラミン、尿素、ベン
ゾグアナミン、樹脂等及びこれらの共縮合樹脂等のアミ
ノ系樹脂には、普通1〜3%の遊離ホルムアルデヒドが
含有されている。
この遊離ホルムアルデヒドの存在は、ホルムアルデヒド
特有の強い刺戟具を発散するのみならず、作業員の健康
を損う等作業環境を著しく悪化させる。
更に遊離ホルムアルデヒドの存在は、塗料として用いた
場合の表面硬度、耐水性、耐溶媒性等の塗膜性能の低下
を来たす原因となり、塗料用樹脂としての性能面でも重
大な欠点の原因となる。
このため、遊離ホルムアルデヒドを完全に除去すること
カ品質の向上及び作業環境の改善の上から極めて重要な
問題で、この除去法について従来種々の方法が考えられ
た。
例えば、アンモニアを用いて遊離ホルムアルデヒドをヘ
キサメチレンテトラミンとして、これを戸別除去する方
法や、亜硫酸ナトリウム又はヒドラジン化合物等を用い
て遊離ホルムアルデヒドを除去する方法等がある。
然し乍ら、これらの方法によっては、ホルムアルデヒド
の除去が不十分であったり、或いは反応生成物の溶存乃
至残存があったりして、上記目的を十分達成することは
出来なかった。
本発明に用いられるグアニル基を有する化合物としては
、例えば下記の化合物又はその塩の一種又は二種以上の
混合物が用いられる。
即ちグアニジン及びアミノグアニジン、ニトログアニジ
ン、グアニルメラミン、ベンゾオキサゾールグアニジン
、2−ベンゾチアゾリールグアニジン、トオキサ2・4
・ヂアゾリールグアニジン、ジシアンジアミド、グアニ
ル尿素、ビグアニド等のシアナミド誘導体、グアニジン
誘導体、ジシアンジアミド誘導体等がある。
一方、これら化合物の塩としては、無機酸及び有機酸の
塩があり、無機酸としては、例えば塩酸、硫酸、硝酸、
燐酸、炭酸、重炭酸等があり、有機酸としては、例えば
酢酸、プロピオン酸、石炭酸、安息香酸等の脂肪族及び
芳香族有機酸等が用いられる。
これらグアニル基を有する化合物及びその塩をアミノ系
樹脂に添加して遊離ホルムアルデヒドを除去する本発明
の方法が、ホルムアルデヒドの除去効果及び塗料として
用いた場合の塗膜性能が特に優れている理由は必ずしも
明確では無いが、−応グアニル基とホルムアルデヒドの
親和性乃至反応性に一部基因するものと考えられる。
尚、ホルムアルデヒドの除去効果及び塗膜性能上のより
優れた結果を得るには、グアニル基を有する化合物又は
その塩は、好ましくは、アミノ系樹脂又は同樹脂に用い
られている有機溶媒に対する溶解度が小さいか又は殆ん
ど不溶であることが望ましい。
これらの例として、アミノグアニジン重炭酸塩(以下A
GCと略称することあり)又はグアニル尿素燐酸塩(以
下GUPと略称することあり)等がある。
グアニル基を有する化合物又はその塩の本発明における
添加の方法は、特定の方法に限定されるものではない。
塗料用アミノ系樹脂の製造は一般にメラミン、尿素、ベ
ンゾグアナミン等のアミン化合物をホルマリンによって
メチロール化を行い、次いでメタノール、ブタノール等
アルコールによってアルキルエール化反応を行い、最後
に余剰アルコール及び溶剤を濃縮除去することによって
行なわれる。
尚、実際にはメチロール化反応、メチロール化物の若干
の縮合反応及びアルキル・エーテル化反応が部分又は全
面的に同時に行なわれることもある。
グアニル基を有する化合物又はその塩の添加の時期は上
記樹脂の製造工程の何れの段階で行なわれてもよいが、
好ましくはアルキル・エーテル化反応終了後、更に好ま
しくは余剰アルコール等の濃縮除去後の添加が望ましい
添加時のpHは中性乃至弱アルカリ性が望ましい。
尚遊離ホルムアルデヒドを十分に除去するためには、グ
アニル基を有する化合物又はその塩と樹脂との混合を十
分に行なった方がより良好な結果が得られ、このために
は濃縮後の樹脂が粘稠な場合には、適当量の7/l/コ
ール等の溶剤を添加してもよい。
又添加時乃至添加後の樹脂の温度は室温でもよいが、好
ましくは50〜60℃に保つことが望ましい。
必要であれば添加した溶剤を濃縮除去してもよいし、又
添加したグアニル基を有する化合物又はその塩等が不溶
解で懸濁している場合は、好ましくは濾過等によって除
去される。
以下に本発明の詳細な説明する。
実施例 1 温度計、攪拌機、還流冷却器を備えた11容の三ロフラ
スコにメラミン88.2 P (0,7モル)、87%
パラホルム217.2P(6,3モル)、メタノール3
62.99 (11,3モル)を仕込む。
NaOHでpH9〜10とし溶媒の還流温度でメチロー
ル化反応を行う。
次いでHCI でpH2前後とし、30〜50℃でエ
ーテル化反応を行う。
中和して後、濃縮によりメタノールを溜置する。
次いでAGC3,8f!及びn−ブタノール602を加
え、60℃に加温し、揺動後放置した。
不溶分を濾過することにより、粘稠、澄明なメラミン樹
脂液を得た。
分析の結果では、樹脂組成はメラミン1モル当りの結合
ホルムアルデヒドは5.9モル、結合メタノールは5.
2モルであった。
不揮発分98.7%、気泡粘度(ガードナー)26以上
であり、遊離ホルムアルデヒド0.01%であった。
実施例 2 実施例1のAGC3,82の代りにGUP6.O?を用
いた以外は全て実施例1と同一の操作を行なった。
得られた樹脂の組成はメラミン1モル当りの結合ホルム
アルデヒドは5.9モル、結合メタノールは4.9モル
であった。
不揮発分98.4%、気泡粘度計(ガードナー)26以
上、遊離ホルムアルデヒド0.02%であった。
実施例 3 遊離ホルムアルデヒド2.4%を含有するヘキサメトキ
シへキサメチロールメラミン1002にAGC3,79
、ブタノール301を加え、NaOHでpHを8.5に
調節した後、よく混合攪拌下50〜60℃に数分間保っ
た。
次いでブタノールを蒸溜除去後冷却して不溶解分をP別
し、粘稠なメラミン樹脂95部を得た。
この樹脂中の遊離ホルムアルデヒドの量は0.03%で
あった。
比較例 1 実施例1でのAGC3,8Pの添加を行なわない以外は
、全て実施例1と同一の操作を行なった。
得られた樹脂の組成はメラミン1モル当りの結合ホルム
アルデヒド5.8モル、結合メタノール5.1モルであ
り、不揮発分98.8%、気泡粘度(ガードナー)26
以上、遊離ホルムアルデヒド2.51%であった。
比較例 2 実施例3でのAGC3,7’/の添加を行なわない以外
は、全て実施例3と同一の操作を行なった。
得られた樹脂中の遊離ホルムアルデヒドの量は2.17
%であった。
次いで本発明によって得られたアミノ系樹脂についての
塗料としての塗膜性能試験の結果を以下に示す。
試験用塗料は、実施例1、実施例2、比較例1で得られ
たメラミン樹脂それぞれ30部に対し、市販アルキッド
樹脂(犬日本インキ化学工業■社製S−126)を70
部の割合で混合し、イソプロパツールで希釈調製し、た
これをJISG−3141冷間圧延鋼板0.3X70X
150mmに膜厚20〜30μで塗布し、120℃又は
140℃で各々20分間焼付けた後、塗膜試験を行った
結果を第1表に示す。
尚、塗膜試験は下記の方法で行った。
イ、鉛筆硬度・・・・・・日本塗料検査協会承認済の三
菱ユニ鉛筆を使用し、塗膜に45度の角度で一定の荷重
をかけ塗面な引掻き、塗面の破壊度合を** 肉眼判定
する。
ロ、ゴバン目試験(密着性)・・・・・・塗面に11L
1tマス目を100ケ鋭利な刃物でつくる。
その上にセロハンテープを貼り、強く押し密着させる。
ついで、テープの一端を引っ張り瞬時に剥ぎ取る。
その際、剥離しなかったゴバン目の数を分子とし、当初
のゴバン目数100を分母とする分数を以って塗膜の密
着性を表す。
・・、屈曲性・・・・・・3關φステンレス丸棒に塗面
を上部にして試験片を乗せ、瞬時に曲げる。
塗面の剥がれる状態を肉眼で判定する。
二、耐沸水性・・・・・・排水中に試験片を浸漬し、塗
膜が膨潤するまでの時間で耐水性を示した。
ホ、耐シンナー性・・・・・・77IL11角ガーゼを
四つ折りにし、これにオルソキシレンをふくませ、これ
で塗面をこする。
■往復1回として塗膜の剥離が起るまでの回数で耐シン
ナー性を示した。
第1表より明らかなように、本発明による樹脂を用いた
塗膜は極めて優れた塗膜性能を示し、特に表面硬度及び
耐水性、該有機溶媒性においても顕著な性能の向上が達
成された。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 塗料用アミノ系樹脂にグアニル基 −NH−C−NH2を有する化合物又はその塩を添加す
    ることを特徴とするアミノ系樹脂中の遊離ホルムアルデ
    ヒドの除去法。
JP1128476A 1976-02-06 1976-02-06 塗料用アミノ系樹脂の遊離ホルムアルデヒドの除去法 Expired JPS5856387B2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP1128476A JPS5856387B2 (ja) 1976-02-06 1976-02-06 塗料用アミノ系樹脂の遊離ホルムアルデヒドの除去法

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Publication Number Publication Date
JPS5295745A JPS5295745A (en) 1977-08-11
JPS5856387B2 true JPS5856387B2 (ja) 1983-12-14

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ID=11773684

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6338464Y2 (ja) * 1983-06-23 1988-10-11

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JPS6338464Y2 (ja) * 1983-06-23 1988-10-11

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