JPS585583Y2 - オオフクドウシキデンキカミソリ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この°考案は両端に櫛刃状の刃先を設け、可動刃が直線
方向で往復運動をする往復動式電気かみそりの改良に係
り、刺毛個所の如何を問わず常に良好な刺毛効果が得ら
れる電気かみそりを提供するものである。

従来のこの種の電気かみそりにおいては両端の刃先が共
に直線状であったため、顔面や腕や足のすねなどの刺毛
には問題がないが、腋下などの皮膚面が凹曲した柔らか
い場所では刃面がうまく追従せず、剃り残しがあったり
、刃面を強く押し込みすぎて、皮膚を損傷するおそがが
あった。

この考案はこれらの欠点を解消するもので、両端の刃先
のうち、固定刃と可動刃のそれぞれの一方の刃先を直線
状とし、他方の刃先を円弧状の曲線に形成して、腕や足
などの直線状の皮膚面のみならず、腋下などの凹曲面の
所ででも良好な刺毛効果が得られるようにしたものであ
る。

゛特にこの考案は、可動刃２側の櫛刃状刃先基部を直
線状及び円弧状の刃先線に沿って折曲し、両端に異種の
刃先状を設けた場合のたわみ変形つまり固定刃への圧接
力が相互に干渉し合うのを折曲部分によって分断して防
止するとともに、往復動方向案内用ガイド孔を、両刃先
の中間位置でかつ前記直線状側刃先線と平行に形成する
ことにより、機械的強度及び直線状の確実な直線状刃先
を基本側として円弧状刃先をも正確に直線方向で往復運
動をすることができるようにしたものである。

更にこの考案は、一方に直線状刃先を設け、他方に円弧
状刃先を設け、しかも往復動方向案内のガイド作用を直
線状刃先に沿って行う形態にすることにより、円弧状刃
先側２側には、その刃先線の中央点に近付くほど可動刃
の中間位置からの距離が長くなり、毛屑の堆積が著しく
なるのを、この部分に毛屑排出用透孔を形成することに
より解消したものである。

以下この考案の一実施例を図面で説明する。

１は固定刃、２は固定刃１に圧接されて矢印Ａ方向に往
復摺動する可動刃である。

固定刃１の両端にはそれぞれ可動刃２の摺動方向Ａと直
交する方向に多数の細溝を穿設した櫛刃状の刃先１ａ、
１ｂが形成されており、一方の刃先１ａが直線状に、他
方の刃先１ｂが円弧状になっている。

３は固定刃１の中央で、その底部３ａには一対のガイド
ピン４，４が下方に貫通して固定されている。

可動刃２にも同様に固定刃１に対応した位置でそれぞれ
直線状の刃先２ａ、円弧状の刃先２ｂが形成されている
。

この場合、両端に全く形状の異なる直線状及び円弧状の
刃先２ａ、２ｂを形成しているため可動刃の中間位置か
ら両端の形状の異なる刃先線Ｌ１、Ｌ２までの距離が、
直線状側では一定であるものの、円弧状側では刃先線Ｌ
２の中央位置に向かって長くなるため、たわみ変形力が
左右刃先２ａ。

２ｂで異なり、これは固定刃１に対する圧接力が左右刃
先２ａ、２ｂで相互に干渉し合うことを意味し、切れ味
が変動する原因となる。

そこで、ここでは可動刃２の櫛刃状刃先２ａ、２ｂの基
部１１．１２を、直線状及び円弧状の刃先線Ｌ１、Ｌ２
に沿って折曲し、断面二次モーメントを増加させ相互に
干渉し合うのを分断している。

５は中央の凹溝で、この底部５ａには前記ガイドピン４
，４に対応した位置に往復動案内用のガイド孔６，６が
、またその中央に本体ケース７から突出した駆動杆８が
嵌入する連結孔９が、各々穿設されている。

上記ガイド孔６，６は、可動刃２の両刃光２ａ、２ｂの
中間位置でしかも前記直線状側刃先線Ｌ１と平行に形成
し、円弧状刃先側に比べて機械的強度が高く、シかも直
線性を維持しやすくしている。

また円弧状刃先２ｂ側はその刃先線の中央点Ｐに近づく
ほど、ガイド孔６，６つまり可動刃２の中間位置からの
距離Ｓが長くなるので固定刃１と可動刃２との間に侵入
した毛屑の堆積が著しいが、この部分に透孔１０を形成
することによりこれを排除している。

なお固定刃１と可動刃２を組み合わせれば可動刃２の凹
溝５が固定刃１の凹溝３に嵌合し、ガイドピン４，４が
可動刃２のガイド孔６，６に挿入されるので駆動杆８が
矢印Ｂ方向に振動すれば、これらにガイドされ可動刃２
が矢印Ａ方向に往復運動をする。

以上の構造を有するこの考案によれば一つの刃面に直線
状の刃先と円弧状の刃先を併存させたので腕や足の直線
状のみならず、腋下などの凹曲面にでも自在に適合でき
、如何なる皮膚面であっても自在に使いわければ常に良
好な刺毛効果が得られるものである。

特にこの考案よれば、可動刃２側の櫛刃光線Ｌ１、Ｌ２
に沿って折曲し、両端に異種の刃先形状を設けた場合の
たわみ変形つまり固定刃１への圧接力が相互に干渉し合
うのを折曲部分によって分断して防止するとともに、往
復動方向案内用ガイド孔６，６を、両刃光の中間位置で
かつ前記直線状側刃先□線と平行に形成することにより
、機械的強度及び直線性の確実な直線状刃先２ａを基準
側として円弧状刃先２ｂをも正確に直線方向で行うこと
ができる。

更にこの考案によれば、一方に直線状刃先２ａを設け、
他方に円弧状刃先２ｂを設け、しかも往復動方向案内の
ガイド作用を直線状刃先２ａに沿って行う形態にするこ
とにより、円弧状刃先２ｂ側にはその刃先線の中央点に
近付くほど可動刃の中間位置からの距離が長くなり、毛
屑の堆積が著しくなるのを、この部分に毛屑排出用透孔
１０を形成することにより回避したもので゛ある。

なお従来のもので支持ピンを支点とし、回転偏心カムに
より、円弧状に往復動させ両端の刃先を円弧状にした型
の電気かみそりがあるがこの構造では刃先で所定の振幅
を得るためには、支点から刃先の距離が一定以上のもの
である必要がある。

すなわち、刃先での可動刃の振幅はこの支点から刃先ま
での距離で決まるため、両端の刃先間の距離は振幅が決
まれば必然的に決まってしまい、刃先間の距離が設計上
制約を受けると同時に、刃先間の距離を大きくする必要
があり、刃先間の距離が広い、頭部の大きな電気かみそ
りしか設計できず、使用者にとって不便なものとてらざ
るを得ない。

またこの場合は駆動軸との距離が大きくなればそれだけ
駆動力が必要となって電源に対する負担が大きくなり消
費電力が大きくなる欠点が生じる。

さらに円弧運動をする一対の刃先を用いる場合、先を円
弧面で正確に重合することが難しく量産を必要とするこ
の種の商品では生産コストのアップの原因となる生産性
を劣下する原因となっている。

これに対し、本考案では可動刃を直線方向に往復動させ
ることにしたので、両刃光間の距離の点で設計上制約を
受けることがなく、また両刃光間の距離を狭くすれば、
使用者が両種の刃を迅速に使い分けることができ、使用
に便利なうえ、駆動源に対する負荷が小さくてすみ、梢
費電力を小さくできるという効果がある。

なお前述の従来の直線状の刃先を両端に設けたものは、
手、足等の太い毛が密集して生えていない部分ではスム
ーズにできるが、頭髪の後方の遅れ毛や髪等の毛が群集
している場所を切る場合には、一度に刃先にたくさんの
毛をかみ込んでしまい、可動刃が動かなくなって使用不
能になる欠点がある。

これに対して本考案の直線状刃先と円弧状刃先が併存す
るものでは、円弧状刃先の方を使い頭髪を少しずつ先端
で捕えて切断するようにすれば、毛が群集する場所でも
確実に剃ることができ、この方法であらかじめ頭髪を整
えておき、その後に直線状刃先を使って残り毛を切断す
るようにすれば美しい仕上がりにすることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の一実施例を示す刃部の斜視図、第２
図はその分解斜視図である。 １・・・・・・固定刃、２・・・・・・可動刃、１ａ、
２ａ・・・・・・直線状刃先、ｌｂ、２ｂ・・・・・・
円弧状刃先、６，６・・・・・・ガイド孔、１０・・・
・・・透孔、１１．１２・・・・・・刃先基部、Ｌｌ・
・・・・・直線状刃先線、Ｌ２・・・・・・円弧状刃先
線。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 両端に櫛刃状の刃先を設け、可動刃２が直線方向で往復
   運動をする電気かみそりにおいて、固定刃１と可動刃２
   のそれぞれの一方の刃先１ａ、２ａを直線状とし、他方
   の刃先１ｂ、２ｂを円弧状の曲線に形成し、可動刃２側
   の櫛刃状刃先基部１１゜１２を直線状及び円弧状の刃先
   線Ｌｌ、Ｌ２に沿って折曲し、往復動方向案内用ガイド
   孔６，６を、両刃先２ａ、２ｂの中間位置で、かつ前記
   直線状側刃先線Ｌ１と平行に形成するとともに、円弧状
   刃先２ｂ側には、その基部１２と中央ガイド孔６，６と
   の間に毛屑排出用透孔１０を形成した往復動式電気かみ
   そり。