JPS5855769Y2 - 電子機器の接続装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、電子機器の表示パネルと回路基板の接続装置
に関する。

本考案の目的は、接続装置として使用される導電ゴムの
形状を、台形にする事により、従来の導電ゴムの特徴を
生かしながら、導電ゴムによる信頼性を向上させるとと
もに電子機器の組立を容易にすることにある。

コストダウンを図る事にある。第１図は、従来電子機器
の接続に用いられている接続体である導電ゴムを示して
いる。

弾性を有する材料に金属粉末、カーボン等を混入した導
電部１と弾性を有するゴム等の絶縁体部２とから或って
いる。

導電部１のピッチは接続する電子機器に応じて任意に決
めることができる。

第２図は、第１図の導電ゴムを用いた電子機器等の接続
を示す断面図である。

導電ゴムが電子機器に組込まれた場合、計算結果などを
示す表示パネル３と表示パネル３を駆動するための電極
を有する回路基板４との接続するために、第１図に示し
た断面が長方形の導電ゴム５を介在させる。

かかる従来の電子機器の接続装置では導電ゴム５は断面
の形状が表示パネル３の端子幅と電子機器の接続部の高
さによって決まる縦横寸法を有しており正方形になるこ
とは希であり、一般に縦横寸法が異なる長方形であった
。

従って、電子機器の接続装置を導電ゴム５を断面の長い
辺を表示パネル３と垂直方向にして構成した場合には導
電ゴムは倒れやすく組み立てにくかった。

また、逆に電子機器の接続装置を導電ゴム５を断面の短
い辺を表示パネル３と垂直方向にして構成した場合には
電気的接続のために導電ゴムを圧縮するには非常に′大
きな圧力が必要であり組立時に表示パネル３が割れる等
、表示パネル３が破壊されやすい不都合が生じた。

本願は従来の電子機器の接続装置のかかる欠点を除去し
たものである。

以下に、本考案の詳細を第３図、第４図を用いて説明す
る。

第３図は、本考案による導電ゴムの形状を示している。

弾性を有する材料に金属粉末、カーボン等を混入した導
電部８と弾性を有するゴム等の絶縁体部９から戊ってい
るのは従来と同じだが、断面が台形状になっている。

従って、第２図と同様に電子機器に第３図の導電ゴム１
１を組込むと、第４図の組立図で示す様になる。

この場合、従来の導電ゴムに比べて次の効果がある。

１、電子機器の接続装置が第４図に示す様に断面形状が
台形の導電ゴム１１を用いて構成されているため、導電
ゴム１１の安定性が良く倒れにくいので組立てが必要で
あり、組立ての信頼性も高い。

２、電子機器の接続装置を構成するのに用いる導電ゴム
１１は電気的接続を行なうためには一定の割合で圧縮す
る必要がある。

本願においては導電ゴム１１の断面形状が台形であるた
め、台形の高さと底辺を縦横とする長方形の断面を持つ
導電ゴム５に比べ、断面積の小さな割合だけ圧縮する力
を減らすことができる。

従って電子機器の組立てに際し表示パネル１０が割れた
り破壊されたりすることがなく、圧力が小さい分接続装
置の負担も少ない。

また、表示パネル１０に余分な力が加わり、液晶層厚に
変化を生じてニュートンリングを生じ、表示パネル外観
に不都合を生じることがない。

３、導電ゴム１１が断面が長方形の場合には縦横を間違
えて組み立てやすいが、本願においては断面が台形であ
るため、組み立て間違いを直ちに目視できる。

従って、組み立てミスが生ぜず、接続の信頼性の高い電
子機器の接続装置を構成できる。

以上の如く、本考案は工業上有益であり、他の分野にも
応用できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、従来の導電ゴムを示す図である。 １・・・・・・導電部、２・・・・・・絶縁体部、第２
図は、従来の導電ゴムを装着した電子機器の断面を示す
図である。 ３・・・・・・表示パネル、４・・・・・・回路基板、
５・・・・・・導電ゴム、６・・・・・・表示パネル上
の電極、７・・・・・・板バネ。 第３図は、本考案による導電ゴムを示す図である。 第４図は、本考案による導電ゴムを装着した電子機器の
断面図である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 電子機器において、表示パネルと回路基板の接続に導電
   ゴムを押圧する手段を設けるとともに、前記導電ゴムの
   断面を台形状にした事を特徴とする電子機器の接続装置
   。